ロクショウ


「ロクショウ まいる!」

『メダロット』シリーズのクワバージョン主人公機。KWG型メダロット・正式名「ヘッドシザース」。
メタビーとは違い、ロクショウは格闘攻撃に特化したメダロットである。
ヘッドシザースという名前とは裏腹に、頭部の鍬形を模したパーツは行動成功率を高める索敵アンテナであり、攻撃には使用しない。*1
…が、元々命中率の高いソードで装甲を削ってハンマーで止めを刺す戦法が基本のロクショウにはあまり必要ではなく、更に『初代』は頭部だけ属性不一致。
二体目がいないゲーム開始直後は両腕が破壊されてしまうと何もできなくなるので、すぐに別の格闘系の頭部パーツに換えてしまった方がいい。
というかロクショウは索敵以外の行動を取ると防御ができないにも拘らず『初代』の仕様上、純正のロクショウはヘッドショットされる事が極めて多い。*2
都合のいい事に『初代』では作中最強クラスの装甲、威力、成功を誇る上属性も一致するゾウ型メダロットの頭部が最初のコンビニにで売っている。
強力なだけあって高いのだが、初期のお小遣いでも買えてしまう。
…黎明期のゲームとは言えガバガバすぎである。
これで頭を交換したのがパーフェクトロクショウと呼ばれ、結果クワガタバージョンはゾウバージョンなどと言われる羽目に。
ゾウバージョン

メダロットSではメガファントがいないので頭部パーツが未実装呼ばわりまで。

索敵を重ね掛けすると威力が上がっていくのだが、防御力の高い相手にはダメージすら増えない。
一応『初代』の初見殺しに定評ある最初のボスに対してだけは、仕様を知らずに突っ込むと血祭りに上げられるため、索敵がかなり役に立つのだが…。*3
後のバージョンではダメージの上がり幅が大きくなっているため侮れない性能になっている。

ハンマーの「がむしゃら」攻撃は防御をかなぐり捨ててスピードを威力に上乗せした捨て身の一撃。
パーツを破壊すると余剰ダメージが別パーツに「貫通」し、さらに破壊を狙える。
決まると爽快であるが、反撃のヘッドショットによる即死が怖いのでむやみにぶっぱしてはいけない…のだが、
『初代』では味方への攻撃を引き受ける盾パーツと相性が良い「ナイト」メダルが2体目として加わるため、
序盤から最後までかばってもらいながらひたすらがむしゃらだけするプレイがむしろ安定するようになっている。*4

+ キャラ設定・原作ネタバレ注意

漫画版

「あたいはおさげの女の子 かわいい?」

初登場は『1』(初代、無印)。かつてはメダロット博士とヘベレケ博士の師である節原源五郎教授の下で過ごしていた。その時の名は「ヨウハク」。
節原教授の開発したスラフシステム*5の試作型が搭載されている。
ロボロボ団に襲われて以後一部記憶を失っており、メダロット博士が保護していた。
そこへ再びロボロボ団が襲い、ロクショウは洗脳されメタビーと交戦する。
一時的にメタビーと交換する形であがたヒカルに貸し出されたが、メタビーと違って冷静で礼儀正しく真面目ないい子…と思われるも、
割と短絡的でキレやすく暴力的な一面を持っており、「やっぱりメタビーのほうがいいや」とヒカルは零すのだった。
その後は時折失った記憶に導かれるように放浪していた所、ロボロボ団のトラブルに巻き込まれ、因縁の仇敵と巡り合いかつての記憶を取り戻す事になる。
+ 過去の記憶
「ヨウハク」としてフシハラ教授の下で過ごしていた頃、教授は絶滅危惧種である「金色のカブトムシ」の保護活動をしていた。
しかし教授邸をロボロボ団が襲撃、「ヨウハク」は敵メダロットのレッドマタドールと交戦するもあえなく敗北。
さらにロボロボ団員が「金色のカブトムシ」に驚いて虫カゴを放り出した拍子に、「金色のカブトムシ」も逃げ出してしまう。
意気消沈したフシハラ教授は高齢であったこともあり、失意のうちに病死。
激しい悲しみと後悔に襲われた「ヨウハク」はその記憶を全てサナギに閉じ込めてしまい、ロクショウとなったのだった。

フシハラ博士の開発したサイボーグであるバートンとダニーに再会したロクショウは、
スラフ・システムのデータを持ったダニーを狙うロボロボ団のレッドマタドールと再戦、窮地に陥るも記憶を取り戻した事で奮起し、
自身に組み込まれたスラフ・システムの起動に成功、さらにメダルもサナギから成虫に進化を果たし、レッドマタドールを撃破した。

以後は博士の遺志を継ぎ、ロクショウとして「金色のカブトムシ」を探す旅に出た。
残念ながらシリーズが進んでも「金色のカブトムシ」を発見した描写は無いが、アニメ版などにその存在が確認できるため、
決して「金色のカブトムシ」は絶滅したわけではなく、それ故にロクショウの旅路も決して無駄なものではない事が窺える。

メダロットが登録制になった漫画版『2』以降の世界では、主のいない彼は流浪の生活を送っていた。
おかげで世間に疎いようで、イッキのメタビーの名を聞いて勘違いして挨拶するも、未熟な射撃の腕前を見てすぐに別個体であることを見抜く。

漫画版『メダロットDS』ではコンビニ店員の友人として、STG型マカイロドウスの「ろのじ」が登場。
描写などから、恐らくはロクショウと同一メダルもとい同一人物だと思われる。

アニメ版

メダロッターがいない野良メダロットだが、漫画版と同様、節原教授の下にいた。
レアメダルであり、メダフォースの発動が可能(作中で最初にメダフォースを発動させたメダロットである)。
その力がロボロボ団に目を付けられ、彼らの策略で節原教授を襲ったのがメダロット博士だと思い込み、博士に味方するメタビーと戦った。
メタビーとの死闘の後にビーストマスターに倒され、一旦ロボロボ団に捕らえられたが、怪盗レトルトの手を借り脱出。
その途中で再びビーストマスターに遭遇するが、メタビーの助太刀により危機を脱し、同時にメタビーと和解する。
そしてメタビーのメダフォースの輝きを目の当たりにした彼は、復讐に生きる事を捨て教授を捜す旅に出る。

(以上、Wikipediaより引用・改変)


「お前には解らない……この俺の心の痛みを!」


MUGENにおけるロクショウ

ムロ(仮)氏製作のものが存在していたが、現在は氏のサイト削除により入手不可。
グラフィックはメタビーと同じく、GBA用ソフト『メダロット弐CORE』より。
必殺技は、原作ゲーム同様各パーツ使用及びメダフォースのみ。
頭部パーツ「アンテナ」が攻撃用でない事もあり、技数はメタビーより少ない。
  • チャンバラソード(右腕パーツ、ラッシュやスライサーを出せる)
  • ピコペコハンマー(左腕パーツ、押した攻撃ボタンによって飛距離が変化する)
  • メダフォース(たていっせん。1ゲージ消費。やや隙が大きいが威力も大きい)
その他、通常攻撃も可能。メタビー同様投げも出来る。
また、原作では装甲は厚めだが体力が若干低めに設定されている。
外部AIは五右衛門氏によるものが存在する。
五右衛門氏AI


「地に伏したい者から前に出ろ!」

出場大会

削除済み
凍結

出演ストーリー



*1
漫画版ではロボロボ団に操られて暴走した際にメタビーを挟んで持ち上げるパワーを見せている。

*2
無属性パーツを持つ性格防御のメダルは必ずロクショウの頭部を狙う。

*3
このボスはこちらが格闘攻撃を使うと大ダメージを受ける射撃攻撃を使い、防御力も極めて高いが、
ねらいうちの瞬間のみ無防備になるので、純正で勝つ場合はねらいうちの直前まで索敵をするのが最も有効。

*4
実はナイトメダルは盾パーツを装備していると、
「盾以外の行動の成功率が上がる&盾の成功率は脚部が同じならどのメダルでも全く同じ」という仕様が存在しているので、
ナイトは盾役が得意といったことは全く無かったりする。
だが、「まもる」の熟練度は格闘以外の回避に影響するため上げておいて損は無い。
そして、前述のゾウ型メダロットの両腕パーツは最速の盾パーツであるため熟練度上げにはもってこいである。
加えて脚部は最強の装甲にそれなりの速さと機動を兼ね備えているので、「まもる」の熟練度を上げておけば回避もしやすくなり隙が無くなる。

*5
傷付いた装甲をナノマシンによって修復していくシステム。
小さな傷ならこのシステムで自然に治っていくが、パーツが大破した場合は修理が必要となる。
ちなみに、ゲームではパーツが破壊(全壊)されても元に戻る。


最終更新:2023年06月14日 15:01
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