無双

チーム制トーナメント動画などにおいて、一方の出場キャラが単独で敵チーム全員ないし過半数を倒してしまう現象を指す。
コーエーの『真・三國無双』 『戦国無双』シリーズのように敵を薙ぎ倒していく様から付けられたもので、
以後MUGENのみならず多くのジャンルで圧倒的多数の敵を一人で蹴散らすことを「無双する」と言うようになった。
意味は『二つ(双)とない(無)ほど優れていること』。主に武人に対し、並び立つ者のいないほどの強さを賛美する時に使う。
故に元の意味からもそれほど離れているわけではない。

意外と様々なキャラが成し遂げているが、その中でも11人抜きを果たした紅美鈴の「中国無双」は最早伝説的。
動画内で「真・中國無双」のロゴも作られた程。
ただこれが発端となり『』や『Eternal Fighter Zero』などの黄昏キャラは超高性能キャラばかり」と言う誤解を招き、
これらへの叩きを加速させる一因となってしまった負の一面も持ち合わせている。
(実際に超高性能なアレンジも少なくないが、もちろん普通の強さのキャラも存在する)
特にゲジマユなどでは大いに荒れ、いくつもの黄昏キャラが公開停止または制作停止へと追い込まれてしまった。


ただし、昔はまだキャラやAI調整できるほど揃っておらず、調整もしていなかった当時の状態だから発生したものである。
そのキャラクターの勝率が抜きんでて良くなったりすると調整ミスや最悪の場合キャラ贔屓であると見なされる事もあるので注意が必要。
チーム戦の場合、先鋒が無双すると他のキャラが空気化してしまう弊害もある。

無双になったとしても、一発撮りの結果であればそのまま出すのが公平である。
つまり、大会が始まってしまえば、無双状態を避ける手段は基本的に存在しない。
そのため、大会開始前に、事前に大会に参加させるキャラで模擬戦を行い、バランスを調整しておくのが良いだろう。
またキャラ・AI作者によってはAIレベルを最大にして大会に出すのを推奨していないもしくは禁止していることもある。
超反応を自重していない、一撃必殺を緩い条件で連発するようになる、特定の条件でスイッチが入り超性能になり無双を始める、など)
これらのキャラに関しては、調整面で十二分の注意をしたい。

(なお、動画によっては、無双を避けるための撮り直しや、結果を受けての調整を行なっている大会もある。
 ただしその場合は当然特殊ルールとして事前に告知すべきであり、通常の大会では推奨できない。
 もちろん、視聴者が「この大会は名勝負が多いから撮り直ししてる」などと言い出すのは論外である)

また、無双する事、バランスの悪い事を前提に大会を組むと言う解決策も考えられる。
例えば数十人に渡る多人数チーム戦の場合、その中に無双をするキャラクターがいても、
最終的に両チームのバランスが取れていれば動画的には「バランスが良い」と言う事になる。
また成長ルールを用いた大会では、ルールによって後半の無双は避けられないが、むしろそれが大会の醍醐味となる場合も多い。
それを見越してデフォルトのステータスなどに手を入れる場合もある
(成長するとあまりにも手がつけられなくなってしまい他のキャラが同レベルまで成長しても勝ち目がまずない場合が存在するため)。

また、魔改造キャラでの大会や狂キャラ・神キャラクラスの大会などを初めとし、「試合の勝敗」ではなく
「内容」を楽しむ動画ならば、あえて無調整で対戦を行うのも一つの手法と言える。
特に、システムバグを利用するような神キャラ・論外キャラの場合は、何回戦っても同じ結果にしかならない為
「どちらが勝つのかの検証動画」になりがちで、その場合無双はまず避けられない。
こういった試合の場合、無双を不愉快と思う視聴者の為に、無双がありうる事を予め動画の最初に明記しておくのが望ましい。

なお、勝負は時の運であるため、どんなに調整をおこなっても無双は発生しうる点には注意が必要。
視聴者も、無双が発生したからと言って、すぐに調整不足や贔屓などを疑わないようにしよう。
自分でキャラをダウンロードしてMUGENで動かしてみる、と言うのも一つの手。

+ 確率の問題

無双の対策、あるいは注意書きの明記は、別に義務ではない。
しかし大会動画は、基本的に「他人が作ったキャラクター」、さらに元を正せば「他者の版権物」を借りて行う物である。
それらの悪評・誤解を広めかねない調整不足は可能な限り避けるべきであろう。
大会においては、キャラクター及びキャラ作成者に敬意を持ち、面倒と言わず調整や趣旨の衆知を怠らないようにしたい。

そしてもちろん、これらの事実は調整不足に対する視聴者のアンチ活動・荒らしコメントを許容すると言う事ではない。
気に入らなければ、捨て台詞を残さず、黙って戻るボタンを押すのがニコニコのマナー である。


「KFM無双」「サルタバルタ無双」など「体力の低いキャラクターが次々と現れる」タイプのボーナスステージのキャラ名にもよく用いられる。