カリスマ!


「君は…普通の人間にはない特別な能力を持っているそうだね?」

『ひとつ……それをわたしに見せてくれると嬉しいのだが』

ジョジョの奇妙な冒険』における邪悪の化身ディオ!!スーパーコンボ
叫び声と共に身を屈め、一瞬で長くした髪の毛先から彼の細胞である「肉の芽」を放出する飛び道具

相手の脳に直接植え付ける事で洗脳し、DIOに強いカリスマ性を感じる状態にする。発射時の唇がセクシー。
DIOはこの能力を駆使し花京院ポルナレフをジョースターへの刺客として操っていたが、
ンドゥールヴァニラ・アイスエンヤ婆等、純粋にDIOの魅力から自発的な忠誠を誓っていた者も存在する。
また第3部では金で雇われた刺客も多く登場していたので、誰にでも使っていたわけではないようだ。

花京院と出会う前からジョセフは肉の芽の事を知っている。
恐らく物語で描かれていない時間において、肉の芽を植え付けられた者を見る機会があったのだろう。
そのジョセフの知識によれば、植え付けられた者はその内肉の芽に脳を食われ死んでしまう。
第4部には過去に肉の芽を植え付けられたまま、本体のDIOが死亡した為に肉の芽が暴走し、死ぬどころか逆に不死の怪物と化した人物が登場する。

治療しようにも下手に取り除こうとすると脳を傷付けたり、引き抜こうとする相手に逆に潜り込もうとするため、外科手術は不可能である。
唯一の方法は、スタープラチナレベルの精密な動きで素早く確実に肉の芽を抜き、
波紋か日光で消滅させる(もしくは炎で焼き尽くす)しかない。

「ヤツが話しかけてくる言葉はなんと心が……やすらぐんだ…」
「危険な甘さがあるんだ だからこそ恐ろしい!!」

上記の台詞はアヴドゥルが危うく肉の芽を植え付けられそうになった時のもの。
このような甘い色香で配下を増やしていったのだろうか。

ゲームにおいて初めて名前が付けられた技であり、原作では特にこの能力に固有の名称は存在せず、
強いて言うと細胞を指す「肉の芽」という言葉がそのままそれに近い扱いをされている。
また、ゲームでは原作でも発生したキラキラした部分が飛んでいくので、これが肉の芽かと思われがちだが
どうやらこれはただのエフェクトだったらしく、TVアニメでは「伸びた髪の毛の先端から出てきて突き刺さる」という描写になっている。

『JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』によると、肉の芽は精神に直接関与するため、
スタンド使いに使うとそのスタンドパワーが弱まる副作用があるので、できれば使いたくなかったという。

+ 「カリスマ」とは
charisma(英語)=普通の人間が持ち合わせない、人を魅了する力の事。また、そうした能力を持つ人の事。
19世紀にドイツの社会学者のマックス・ヴェーバーがギリシア語の「神のすばらしい賜物」から名付けた物。
偉大な預言者救世主皇帝指導者が持つとされる資質で、歴史上の人物ではイエス・キリスト等の宗教的指導者や、
ナポレオン・ボナパルト、アドルフ・ヒトラー等の指導者が挙げられる(行った事の是非は関係ない)。

作中においてはDIOもこれに類する物を持っているとされており、前述の一部の部下達はDIOに絶対の忠誠を誓い、「悪の救世主」と呼ぶものも居る。
MUGENに存在するキャラではギース・ハワードレックス・ルーサーダークサイドレミリア・スカーレット辺りか。
……DIO含め「悪」のカリスマが多い気がするが、なに、気にすることはない。

実は、カタカナで表す英単語発音としては「マ」が最も原音に近い(参考: goo辞書"charisma" )のだが、
パワーゲイザー以上に世間にも定着しちゃって久しい誤りなので、今後も直る事は無いだろう。
米国産元祖TRPGこと『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の日本語版では「マ」と多少近い表記にされていた事もあるが、これが限界かもしれない。
現在では「カリスマ」表記になっているし。


原作における性能

モーションが長く発生は遅いものの、射出される肉の芽はホーミングし、ガード不能の飛び道具という高性能。
しかしかなり弾速が遅い為、あえて食らいに行かなければ2、3発のヒット程が関の山。
更に暗転前に食らい判定がある為に潰され易い。原作では相手のダウンに重ねるぐらいしか使い道が無かった。
それでもゲージの余りやすい邪ディオとしては有効なゲージ消費手段とされている。


MUGENにおけるカリスマ!

ニコMUGEN初期から活躍するOrochi Herman氏製作の影DIOのものは弾速が上がっており、多少離れていても何もしなければほとんど食らう。
その分総ダメージも高く、それに合わせて射程も画面端から反対端まで届くかどうかといった所まで伸びている
更に暗転中に無敵状態と強化され、かなり出し得な高性能技となっている。

全方位発生という性質や、ヒットした時の拘束時間の長さ故に乱戦に滅法強く、これ一発で戦況が引っくり返る事も多い。
MUGENにおいて彼のタッグでの強さの要因の一つとなっている。
が、パートナーが早々にやられて1対2の状況になった後にこれを連発した挙句倒される姿は涙を誘う。

また、ゲージMAXトーナメントでは、体力が一定以下となるとこの技を連打する事が判明。
実質的な退場処分となった。
…が、続編では別枠で出場している。

キクラゲ氏製作の影DIOのそれは、原作とほぼ同じ弾速と射程であるが、
オリジナル要素である「馴染む度」がMAXの3まで上がると追尾性が高くなる性質を持つ。

邪悪の化身ディオ!!以外にも、彼を参考にした若干名のキャラが使用できる。
41氏のハイDIO(シャドウフェイス)のものはスタンドoffモードのみ使える技。
DIOが身を屈めて頭を突き出す所までは邪ディオのものと同じだが、突き出した頭が相手に当たらなければ肉の芽が放出されないようになっている。
影咲夜はOrochi Herman氏のものと同等の性能で、カリスマ溢れる母が現れて放つ。
影ブランドーの方は原作と同等の性能であり、こちらは自分で放つ。


「カリスマ!ヒトラーに従う兵隊のような気持ち!
   邪教の教祖にあこがれる信者のような気持ち!」


最終更新:2023年01月12日 00:16