ソドム







"MESSY. FULL ON NAIL!"
(訳:多くは語らねぇ!)

 出身地: アメリカ
 誕生日: 不明
 身長: 190cm(FF) - 208cm(SF)
 体重: 98kg(FF) - 108kg(SF)
 スリーサイズ: B148 W98 H103
 血液型: A型
 好きなもの: スシ、ゲイシャ(FF、好きな食べ物
                     ジャパニズム追求、ジャパニーズアイテム収集(ZERO)
                     寿司、浮世絵(V/シャド研)
 嫌いなもの: ガイ
 特技: 水芸、大型車両の運転
 キャッチコピー: マケルナソドム ココニアリ(ZERO3)

+ 担当声優
高木渉
『ZERO』シリーズ
布目貞雄
『ZERO - THE ANIMATION -』


ZERO3
「ジャパニズム」探求に執心する
カブキファイター、ソドム

新たな境地に達するのは
いつの日か‥‥

今日も今日とて「同志」をもとめ、
世界をさまよい歩く


ファイナルファイト』シリーズおよび『ストリートファイターZERO』シリーズに登場するキャラクター。
綴りは「Sodom」であり、旧約聖書に登場する二つの堕落都市(同性愛が罪とされた)の内の一つと同名(もう一つは「ゴモラ」)。
これが宗教上の問題に抵触するからなのだろうか欧米圏で発売されたSNES版『FF』及び『ZERO2』ではKatanaに変更されていたが、
以降は日本と同じ「ソドム」に統一されている。
2018年10月25日発売の『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション』ではこれが拾われ、
「マッドギア時代は『カタナ』と呼ばれていた」とプロフィールで解説されている。


キャラクター設定

ベルガー率いる犯罪組織マッドギアの元幹部。
相当な日本好きでありジャパニズム探求に余念が無いが、
日本兜、「死」と「心」が混ざったようなまったく新しい漢字が書かれているアメフトのプロテクター、
ジーンズ足袋草鞋という奇妙過ぎる出で立ち。
更に十手二刀流を用いて戦うスタイル等、その日本観は勘違いも甚だしいことになってしまっている

『ストリートファイターZERO』では禅寺で修行を積んで(尤も住職には熱心さは買われても理解はされなかったようだが…)「サトリ」を習得し、
「ワビサビ・マインド」の重要さを知る。
そして武器を古物商で購入した権力の象徴である十手に持ち替え、「ジャパニーズ・マーシャルアーツ」なる独自の格闘技を体得した。
帰国した後は崩壊したマッドギアを立て直すために尽力し、
初代『ZERO』のエンディングでは昔の仲間達と共に「魔奴義亜(マッドギア)」*1として再興することを誓い合う。
『ZERO2』のエンディングでは同志を求める為に再び日本を訪れ、最もパワフルな格闘家であるスモウレスラーを勧誘しようとする。
ちゃんとまわしを締めて土俵に上がっているのはいいのだが、兜を被ったまま乱入している。
お前は覆面レスラーか。横綱だって土俵上ではちゃんと脱いでるのに。
『ZERO3』に至ってはシャドルー基地を「「イッセ・イチダイ」ノBIGショウブ!」「「カミカゼアタック」ノCHANCEナリ!!」と叫びながら、
トラックによる特攻でサイコドライブ諸共破壊している。
後から来た春麗ナッシュには本物の“サムライ”と評されたりと、同作の彼等並にぶっ飛んだエンディングである。
余談であるが、トラックによる特攻は倒された方もやっていたりする。
無茶しやがって…(3:22~)

またロレントのエンディングにおいて、彼がサイコドライブを使った洗脳・支配を否定したことに感銘を受け、彼の理想国家建設に協力を誓っている。
このように悪人というポジションには就いているが、仲間思いで情に厚かったり、自身の犠牲を省みなかったり、
ガイを嫌っているが、マッドギアを壊滅させられたこととは関係なく、自分の間違った日本観を指摘されたことが理由である等、
純粋な悪人とは言い難い描写をされている。それでもマッドギアにこだわるのは居心地がいいからだろうか。

また『ファイナルファイト』の時点では普通に会話していたが(『マイティファイナルファイト』参照)、
『ZERO』シリーズになると上記のようなソドム語と称される妙な英語を話すようになってしまう。
一応翻訳も併記されているが、その殆どが一致しない。*2

『ファイナルファイト』の説明書では「好きな食べ物: スシ・ゲイシャ」と書いてあったりする。
もちろん人食い民族出身とかいうことはない。つまりそういう意味なのか、それとも意味を知らないだけか……。
ナイジェリア等で販売されている サバ缶という可能性もあるが、当時のスタッフは知っていたかどうか

『ウルIV』ではステージ「Mad Gear Hideout」*1の背景で登場し、ポイズンのストーリーでも「焼鳥屋を始めた」と語られている。
『V』でもステージ「Ring of Justice」の背景に登場している。

余談であるが『ロックマン6 史上最大の戦い!!』に登場する8ボスのヤマトマンは、このソドムがデザインモチーフである。
投稿者が自らソドムがモデルだと記したという。


キャラクター性能

『ファイナルファイト』

ファイナルファイト』ではステージ2のボスとして登場し、
非常に数多くのプレイヤーを苦しめファンの間で「初心者殺し」の異名で呼ばれた。この時の武器は刀である。
打撃に対して強い耐性を持っており、なかなかまともなダメージを与えられない。
また掴みに行こうとすれば強力な斬撃や非常に攻撃判定の広い突進技「変位抜刀霞斬り」が来ることになり、迂闊に近付くことすらままならない。

彼に限らず2面のボスが強いのはカプコンのお約束である。
『ファイナルファイト』では大抵ボスはお付きのザコと同時に出現するが、ソドムとはタイマンで戦う。
これは彼の「ブシドー・スピリッツ」に則っているためらしい。
何故か彼のみやられボイスに専用のものが使用されており(ボスも含めて他の敵キャラで専用なのは女(?)キャララスボスだけ)、
SFC版では容量の都合か、汎用のやられボイスが彼のやられボイスに差し換えられた。
また、流用というとFC版の『マイティファイナルファイト』では3兄弟であるという設定になっており、ソドム(=自身が末弟)が2面ボスなのは同じだが、
4面に彼の(=次兄)が登場し、5面のボスラッシュでも本人達を差し置いて、さらに上の兄(=長兄)(いずれも外見はソドムそっくり)が登場するので、
全6体いるボスの半数がソドム一族というすごいことになっている。お前はどこのアンドレ一家だ。

『ZERO』シリーズ

『ZERO』においては十手による長いリーチと、投げ技が強力なパワータイプのキャラとして設定されている。
またジャンプの軌道が低いうえに滞空時間は短いため、対空で落とされにくいのもメリットだろう。
『ZERO2』では1/1024の確率でステージ背景のトラックが海外版仕様に変わったり(『ZERO2 ALPHA』ではそちらがデフォルトになった)、
『ZERO3』ではX-ISM限定で武器が刀に戻り、専用BGMも通常版とX-ISM版とで2種類も用意されたりと何かと優遇されている。
色んな意味でスタッフに愛されたキャラと言えるだろう。
……言えるのだが、何故か彼は毎回バグや胡散臭い挙動の持ち主で、
  • 『ZERO』では何故か終わり際ガード不能の立ち強キック(某攻略雑誌で魔法のキックと呼ばれていたとか)
  • 『ZERO2』ではオリコン中の相手に「シラハキャッチ」を決めると相手のオリコンが持続する、通称「無限オリコン」
  • 『ZERO3』では特定の状況で「テングウォーキング」を出すと打撃無敵になる、通称「ムテキング」「無敵テング」
と「無限オリコン」以外はどれもソドムに有利なバグばかり。
しかも後述の理由で「シラハキャッチ」をオリコン使ってくる相手に出すことは、誤爆以外にほとんど出番が無いので実践では心配無い。
この中でも「無敵テング」は元々無敵技を持たないソドムの大きな強みであるが、
投げられ判定は残っているので、熟練のプレイヤー相手では迂闊に出すと逆に投げられてしまう。
バグではないが何故か彼は画面端でなければ起き攻めを回避出来る「後転移動起き上がり」と呼ばれる特殊動作を持っており、
これもソドムの強みになっている(こっちは投げられ判定が消える)。

基本性能も上述の通り無敵技こそ無いものの、優秀かつ使い所がハッキリしており、
  • 全体的に判定の強い通常技(特にスライディングするしゃがみ強Kが強く、中距離で当てるとガードされても有利。これだけで有利を付けられるキャラも)
  • 弱中強を使い分けることで間合い取り・対空・連続技に使える「ジゴクスクレイプ」
  • 隙こそ大きいものの、発生0F・空中判定も持ち・連続技に組み込み込める打撃投げ「ダイキョウバーニング」
  • 発生の速さこそ「ダイキョウバーニング」に劣るものの、攻撃を受けるとノーカウンターで吹き飛ぶ為無敵テングに繋げることが出来る「ブツメツバスター」
  • 弱ならガードさせて有利・対空可能なスパコン「メイドノミヤゲ」
必殺技・スパコンも優秀。
ただし死に技も多く、
  • 前述の「ほとんど出番が無い」のは通常攻撃もで、中段専用(上段は取れない)当身なのにジャンプ攻撃にほぼ無意味という「シラハキャッチ」
  • 下段すかし技だが範囲がやたら狭い「ヤグラリバース」
  • 二回転コマンドを要求するにも拘らず無敵ほぼ無し・暗転後ジャンプで回避可能な「テンチュウサツ」
と、死に技はとことん死んでいる。「テンチュウサツ」はともかく「シラハキャッチ」「ヤグラリバース」は割と化けやすいのもマイナス。
ちなみに技のネーミングに「冥土」「仏滅」といった言葉が入っているのは、
忌み言葉を含めることで精神的ダメージをアップさせる意味合いがあるらしい。何を学んできたんだ。
ソドムを使う上でメインになるであろうV-ISMに搭載されているオリコンも強力で、永パも可能だがオリコン難易度は高い。
下記の脆さと相まってワンミスでひっくり返されてしまうことも。
他に喰らい判定が大きい・無敵技が無いので切り返しに乏しい(ゲージが無いと「無敵テング」ぐらいしかやることが無い)と言う弱点はあるものの、
『ZERO3』ではダルシム豪鬼と並ぶ最強クラスのキャラ。
キャラによる有利不利は少なく、上位2キャラに対してやや不利が付く程度か。
ただしこの2キャラにはない強みとして「確定永パ」を持つため、理論値のオリコンが出来れば5.5:4.5有利とは言われている。

最も致命的な弱点としては、イロモノ個性的なキャラにも拘らず、いま一つ人気が無いことだろうか。
過去のトラウマは拭えない……。


MUGENにおけるソドム

シラハキャッチはMUGENの仕様限界上、上中段どちらも取れることが多い。

+ ですからー氏製作 ZERO3+スト4アレンジ仕様
  • ですからー氏製作 ZERO3+スト4アレンジ仕様
『ストIV』のようにセービングアタックとEX版必殺技を再現。死に技だったヤグラリバースは、
EX版では宙返りの後にテングウォーキングでガシガシ攻撃する技になっている。それでも微妙な性能なことには変わりないが。
また、「ソウマトウ」というオリジナル超必殺技を搭載している。これは当て身技で、攻撃を食らった瞬間刀で一閃して打ち上げるというやたら格好いい技。
強力なAIもデフォルトで搭載されている。
プレイヤー操作(「ソウマトウ」を拝めるのは2:26辺りから)

+ Splode氏製作 ZERO3仕様
  • Splode氏製作 ZERO3仕様
現在はhamer氏によって代理公開されている。
Z-ISMをほぼ再現しているが、エフェクトはMUGENデフォルトのまま。
シラハキャッチは地上通常技を捕ることが出来ないが、逆に空中技は取ることが出来る性能になっている。
テンチュウサツのコマンドは一回転+PK同時押しに変更。
デフォルトで対人用のAIが搭載されているため、かつては様々な動画で見かけることが出来た。

+ M.M.R.氏製作 ZERO3+アレンジ仕様
  • M.M.R.氏製作 ZERO3+アレンジ仕様
現在は入手不能。
選択したボタンによりイズムセレクトが可能。常に刀装備が特徴のソドム。
イズムで刀と十手を持ち替えるシステムはMUGENでの再現が非常に難しいので仕方ない
V-ISMのオリコンは残像がやたらゆっくりなので原作のようには使えない。

+ Fido氏製作 アレンジ仕様
  • Fido氏製作 アレンジ仕様
現在は入手不能。
氏のシリーズ、ストリートファイターメガミックス仕様。

+ 猫目氏製作 CVS2仕様
  • 猫目氏製作 CVS2仕様
6グルーヴを搭載した『CVS2』仕様のソドム。
シラハキャッチは付けたら強くなりすぎそうということで未実装。
AIは搭載されていない。





 "GOTS AND DEATH!"
 (訳:まぁまぁ、よかったぜ!)

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み

出演ストーリー

プレイヤー操作

単発!良キャラ発掘絵巻(part60、ですからー氏製)


1
『ストリートファイター X 鉄拳』でこの「魔奴義亜(マッドギア)」がステージの一つとして再登場している(『ウルIV』にも登場)。
「魔奴義亜」なだけあってステージ全体が和の雰囲気に包まれている。
BGMがラウンド1、ラウンド2以降、最終ラウンドの三種類用意されており、
その中には『ファイナルファイト』で使用されたBGMのアレンジも存在する。
更には『ストクロ』未参戦の歴代マッドギア幹部達があちこちに存在する非常に豪華なステージになっている。
最終的にハガー市長にブッ壊されるんだけどな!
『ストクロ』ではこの他にも、三島平八のアレンジコスチュームはソドムからプレゼントされたという設定がある。

2
実は日本語の韻がそのまま英単語化されているだけ。
上記で挙げた"MESSY. FULL ON NAIL!"の場合は「飯、風呂寝る!」。
他にも"WHY LAW,SET EYE!(訳:モノによっちゃ許すがな!)"で「賄賂・接待」など枚挙に暇がない。
こうして見れば、実は意外と意味が通じるように出来ているのだ。それが相手に伝わるかどうかは別問題だが。


最終更新:2024年01月18日 09:15