デミトリ・マキシモフ







「魔と闇を統べる者

   この私こそがふさわしい」

初出作品:ヴァンパイア The Night Warriors
出身地:ルーマニア
生年月日:1483年 誕生日は不明。
身長:197cm
体重:101kg
種族:ヴァンパイア

「闇の貴公子」「気高き魔の眷属」
ヴァンパイア』シリーズに初代より登場するキャラクター。魔界の覇権を狙う貴族階級マキシモフ家の若き当主である吸血鬼。
ゲームタイトルの「ヴァンパイア」とは正しくデミトリのことであり、シリーズを総称する 主人公的存在 である。
しかしその立ち位置は主人公と言うよりも、「モリガンを引き立てるための一摘みの塩」のようで、
人気はあるものの主人公として扱われることは少ない
なにせ『初代』OPの登場シーンもデミトリは最初と最後にシルエットが映るだけ。
上半身裸(っぽく見える)で艶っぽいモリガンに完全インパクト負けしている。
というか悪役もしくはラスボスポジションにしか見えないので*1
設定を知らないプレイヤーが主人公をモリガンと勘違いするのも仕方ないのかもしれない。
声は登場するゲーム作品全てにおいて檜山修之が出演。OVAやドラマCD及びカセット等では大塚明夫や塩沢兼人が演じていた。

性格は紳士的。闘争心と覇気に溢れるが、思慮が足りない訳でもなく、常に冷静で深い叡智をも併せ持つ。
並々ならぬ野心家ではあるが卑怯なことを嫌悪しているため、ベリオールへの反逆も自分の魔力を底上げした上で
真正面から仕掛けていくなど、ただ冷静で冷酷なだけではなく、胸の奥底に「激情」を秘めているのもデミトリの魅力の一つだろう。
加えて、ガロンの父親であるバラバ・クロイツを「生涯に類なき好敵手」と称するなど、傲慢なだけでなく相手の力量を評価し
それを賞賛することもできる。
また『セイヴァー』のエンディングでは、モリガンが血の儀式を拒んで体を石化させても全く動ずることなく、
寧ろどう料理するかを楽しんでいるかのような余裕を見せ付けた。その在り方は典型的なダークヒーローと言える。

『ヴァンパイア』という作品の特色の一つに、キャラクターデザインがどことなくアメコミ調であるという点があるが、
筋肉隆々な体躯に全身タイツのような燕尾服(と言うよりは燕尾服のような全身タイツ)、
そしてマントという姿のデミトリは中でもその度合いが高い。
髪型があまりにも特徴的で、タマネギ頭呼ばわりされることもある。この髪型は『ハンター』の勝利台詞で髪が乱れるのを気にしていたり、
『セイヴァー』のフレンドシップ(挑発)ではヘアスプレーで固めていたりと、結構拘りがあるらしい。
因みにこの姿は一種の変身能力によるもので、自分が強力な攻撃を出す際や逆に攻撃を食らった際などに見せる
蝙蝠の翼を持った悪魔のような姿がデミトリ本来の姿だそうである*2

+ 外部メディアでの扱い

CAPCOMと他社とのコラボレート作品にも多数登場。
格闘ゲームでは『SVC』。その他SRPGの『ナムカプ』やRPGの『クロスエッジ(Xedge)』などに登場する。
前者はモリガンがいない代わりに…という感じだが、後者2つでは共演している。
しかし外部出演ではに出番を奪われることが多い。主人公なのに…。
『MVC3』のプロデューサー、新妻氏のTwitter内での発言からするにやはりミッドナイトブリスが外部出演への足枷となっているようである。
カプコン・セガ・バンナムのクロスオーバー作品『プロジェクトクロスゾーン』ではなんとダンテとコンビを組むことになった。
+ 『SVC』
+ 『NAMCOxCAPCOM』
+ 『クロスエッジ(Xedge)』
+ 『PROJECT X ZONE』シリーズ


キャラクター設定

ルーマニアの山中深く、満月の夜のみ現れる闇の眷属の城。
ゼルツェライヒ(土地の管理者の名前にもとづく)と呼ばれるその城は、元々は魔界貴族マキシモフ家の居城であった。
100余年前、城の主であるデミトリ・マキシモフは、この城ごと魔界から追放され、人間界にやってきた。
魔族にとって、太陽の光はやっかいな代物だった。魔王との戦いで満身創痍のデミトリにとってはなおさらだ。
直接浴びれば、体内組織が破壊され、消滅してしまう。
太陽光と人目を避けるため、デミトリは残った力を振り絞り、偏光フィールド(薄い魔力の膜)で城を覆った。
それからというもの、彼はこのフィールドの維持と体力の回復、傷の治療に専念した。
およそ50年、彼は城の寝室から一歩も出ることはなかった。
徐々に体力が戻ってくると、彼は満月の夜のみ偏光フィールドを解き、夜の外気に肌をさらすようになる。

この頃から、偶然居城に紛れ込む人間が現れはじめる。
どこで、うわさを聞きつけるのか城の調度品や財宝を狙う輩が寝所に土足で上がり込んでくる。
それさえあれば勝てるとでも考えているのか、十字架や木の杭、ニンニク、聖水、銀の弾丸をこめた散弾銃など、
さまざまな武器で無謀にも襲ってくる。
デミトリは苦笑を禁じえなかった。彼にはそんなものは蚊ほども効きはしない。
低俗この上ない種族ではあったが、その生き血はデミトリの舌を楽しませた。
とくに、汚れをしらぬ乙女の生き血は、魔界でも滅多に口に出来ない極上のワインを思わせた。
生き血を吸われた人間達は身も心も魔に犯され、デミトリに絶対の忠誠を誓う僕(しもべ)となる。
現在、約40名ほどが居城に住み着き、デミトリの世話をしている。

本来の力を8割方取り戻す頃になると、魔力による偏光フィールド(オーラ)を体にまとうことが可能になる。
太陽光をも一時的にさえぎる強力なものだ。闇を制し、光をも克服したデミトリに弱点はなかった。
少なくとも、人間が彼を倒す手段は完全に封じられたことになる。屈辱にまみれた100年、しかしその見返りは大きかった。
様々な能力と知恵を身につけ、「闇の貴公子」は魔界復権に向けて着実に力を蓄えていく。
先の宇宙生命体パイロンの来襲は予想外の事件だったが、この戦いを経てデミトリはますます最強を自覚するのだった。

+ 魔界の誕生
+ 魔界案内
+ 扉について
+ 魔界生物の階級
+ 三大魔界貴族の当主達
電波新聞社『ALL ABOUTヴァンパイアセイヴァー』より

キャラクター性能

  • 『ハンター』
下方向に強い飛び込みから、下段スタートのチェーンコンボとガード不能の「ミッドナイトプレジャー」の2択が強力。
しかし、飛び込みに至るまでが単調にならざるを得ないので中堅キャラと言うには弱く、弱キャラと言うには強い中途半端なキャラになっている。

飛び込みが強力なキャラは、基本的に立ち回りで飛び込みやすくするための布石を張ったりするものだが、
このキャラの場合は飛び道具である「カオスフレア」が追っていける程スキが少ない訳ではないし、
消えるダッシュも各種必殺技を出さないと止まらないため、こまめに間合いをつめる事も出来ない。
また、差し込みに強い通常技も特に無いので歩いて近づくのも難しく、どこかで不意をついて飛ぶか、
「デモンクレイドル」を当てて起き攻めに転じる必要がある。
その他の選択肢として、中距離からダッシュの無敵を利用して「ミッドナイトプレジャー」と「デモンクレイドル」で強引に2択を迫る手もあるが、
これもハイリスク・ハイリターンであり、立ち回りで有利に立っている時にあえて取りたい選択肢ではない。
なぜならば移動距離が一定のため、出現地点を読まれると逆に不利となるからである。
ここの選択肢がもう少し強かったらキャラとしてもっと面白かったかもしれないのが残念なところである。

相手が上級者であるほど飛び込みにくく、どこかでダッシュからのジャンケンに勝つのを期待しなければならないのが辛い。

  • 『セイヴァー』
デミトリの強さと言えば、まず「デモンクレイドル」の高性能ぶり。
発生5F(強は4F)で出始めに無敵判定があり、裏側にも攻撃判定があるためめくりにも有効。
しかも、着地硬直が1Fしかないという破格の性能である。
基本は対空に、それ以外ではダッシュからも、連係にも、相手から攻められていてもクレイドルで逆2択的なことも可能。
また、空振りでもゲージ溜めとして優秀。
勝因で一番多いのは「クレイドルがよく当たったから」で、逆に敗因は「クレイドルが当たらなかったから」という程デミトリにとって重要な技。
ちなみにGCで「ESデモンクレイドル」を出すと一発目はガード不能になる。
故に、この技がデミトリの戦いにおける全ての起点になると言っても良い。
そして次に「ミッドナイトプレジャー」の存在。
無敵判定こそ無いが移動スピードが速く威力が高い上に、移動投げにも関わらず投げ判定の発生が1Fと異様に早い。
このため、2択の完成度やワンチャンスで与えるダメージ量の強化が期待出来る。
更に、技後の隙がほとんど無いのでジャンプしても反撃出来ないどころか、逆にデモンクレイドルで落とされる事も考えられる。
プレジャーはゲージを2つ使用するが、デミトリは全キャラ通してもかなりゲージを貯めやすいキャラなのであまり気にならない。
他にも強P通常投げが殆どのキャラに対して自動二択になり、もし受身を取られてもこちらのターンを継続させられるのも強み。

しかし言ってしまえばこれだけがデミトリの誇れる点であり、性能的には中堅キャラ。
それもフェリシアのような万能タイプの中堅ではなく、上述通りある一点にだけ突出しているため、いわゆる波動昇龍キャラにも関わらず使い難い。
ジャンプは単調で距離がなく、ダッシュにはコマンド技と挑発以外ではブレーキがかからない。
また通常攻撃の性能も微妙で、ザベルサスカッチのように積極的に攻められるわけでもない。
さらに中段もなく、喰らい判定も他キャラに比べると大きい。加えて2択成功時等、相手を転ばせた時以外はこちらのターンが継続しない等々。
これらの性能でデミトリが相手に勝利するにはまずは「クレイドルを当てること」そして「死なない努力をすること」が必須である。

ダークフォースは「ダークサイドマスター」。発動すると二匹のコウモリが召喚され、デミトリの攻撃判定の少し先に遅れて攻撃を仕掛ける。
連続技のダメージアップが狙えるが、コウモリのヒットでタイミングがずれる事もありかえって連続技を妨害することも……
更にプレジャーの乱舞がコウモリの攻撃で仰け反りが大きくなってスカる為、ゲージを使ってまで付ける意味があるかというと微妙な所。

MUGENにおけるデミトリ

  • ヴァンパイア系
+ Gal129氏 ヴァンパイア歴代仕様
+ vanity13氏 ヴァンパイアセイヴァー1&2仕様
+ あきまち氏 ヴァンパイア仕様(アレンジ)
+ ですからー氏 ヴァンパイア仕様(アレンジ)
  • SVC系
+ bad darkness氏 SVC仕様
+ YoungKirei氏&Take.K氏作 SVC仕様(アレンジ)
+ EX-Inferis氏 アレンジ仕様

出場大会

+ ...

出演ストーリー

+ ...


*1
『ヴァンパイア』という作品は人間が登場せず、本来は悪役となるはずの化物たちが主役となる当時斬新なゲームだった。
その悪役たちの中で主役と言えば悪役の中の悪役という表現をされて然るべき存在と言える。
つまり彼の処遇、ひいてはシリーズ歴代主人公(特に男主人公たち)の扱いは至極真っ当なものであったのだ。
とはいえ不憫な事には変わりがないのだが。

*2
+ 正体



「『絶対』の力は

   存在するのだよ。

     例えばこの私がそうだ」