「現在の医学では…とても、倒すことはできません」
『
ウルトラセブン』の第31話「悪魔の棲む花」に登場した
怪獣。別名「宇宙細菌」。
身長は僅か1mm、体重も0.1gとウルトラシリーズに登場する怪獣の中では
最小クラス。
電子顕微鏡を使わないと見えなかった程(1mmならケシ粒位だし、肉眼で見えるんじゃね?という気もしなくもないが)。
ピンク系の体に
昆虫を彷彿とさせる姿をしている。そのため、細菌と言うよりは寄生虫に近い存在。
血液中のフィブリノーゲンという物質を好物としており、血を吸われた人間は吸血鬼と化してしまう。
基本的に地球の医学では
駆除が不可能である。
劇中では宇宙から飛来してきた卵の殻を花弁と間違えた女性が口付けをした事によって寄生。
寄生した女性から好き勝手に血を吸い取っていき、吸血鬼化させる。
初めは原因が分からず苦戦していたウルトラ警備隊だったが、やがてダリーが女性の肺に巣食っている事が判明するも、
地球の医学では駆除する事が不可能であるため絶望的な状況に陥る。
そんな中、モロボシ・ダン(=ウルトラセブン)がミクロ化して女性の体内に侵入し、未知の世界で悪戦苦闘するものの、何とかダリーの潜伏場所へと到着。
当初こそ人間の体内で無闇やたらと戦闘を行なう事ができない上、そんな事はお構い無しに攻撃してくるダリーに苦戦したが、
ちょうど外界で女性に点滴をしようと薬物を注射した事で体内の環境が変わり形成逆転。
最後はウルトラバブルによって溶かされ、泡と化した。
ちなみに、寄生された女性を演じたのはまだ子役だった頃の松坂慶子女史。
また、ダンが吸血鬼疑惑のかかった女性を見て
「こんな美しい人が血を吸うわけがない!」と、
「人間は所詮見た目だよね」な事をのたまったのも一部で有名
(実際は小説『
カーミラ』(1872)や『
ドラキュラ』(1897)の影響で吸血鬼は美形と相場が決まっているのだが…。まぁ美形の方が獲物を誘惑しやすいしね。
ただし、小説化以前の民間伝承に登場する吸血鬼は誘惑なんてせずに力ずくだったので、特に美形というわけでもなかったとか)。
2023年『ウルトラマンレグロスファーストミッション』では
まさかのスーツ新造で再登場を果たす。
しかも、レイバトスに憑依したレイブラッド星人によりレイオニクスの力でウルトラ戦士並みに巨大化・強化され、
同じく甦らされた
ブラックキング、
ガンダー、
ギエロン星獣と共にレグロスを圧倒するが、
救援に来たウルトラ戦士達に分断されて
ウルトラマンパワードと交戦。
パワードボムとパワードスラッシュを立て続けに受けて爆散し、倒された。
ゲーム作品におけるダリー
SFC版『
ウルトラセブン』でも登場。
地面に潜る避け技や、真上からのガード不能かつ高威力の急降下攻撃など、他の怪獣とは一味違う技を持つ。
動きが俊敏で、他の怪獣には有効な急降下キックも避けで躱されたりして通じにくい難敵。
飛び道具もバリアで反射できないものばかりのため、バリアで反射に徹するという戦法も使えない。
ただし急降下攻撃はバリアで防げる上にダメージも与えられるため、急降下攻撃の対策にバリアを多用するのは有効。
なお、体内で戦闘を行っているのだが(
ストーリーモードだけなく対戦モードでもダリーを選択した時点で体内ステージ固定)、
容量の問題もあり
普通に光線やアイスラッガーをぶっ放している。
人体に悪影響ってレベルじゃないような気がするのだが大丈夫なのだろうか。
MUGENにおけるダリー
MUGENではウルトラ怪獣でお馴染みの這い寄る混沌氏がSFC版『ウルトラセブン』を基に製作したものが存在。
現在はムゲぎこ氏によって代理公開されている。
SFC版『ウルトラセブン』からの参戦としては、同作者の
キングジョーや
パンドン、別作者による
ギエロン星獣に続き、
4番目にMUGEN入りしたキャラである。
真上に飛び上がり、画面外から相手をサーチして飛びかかる奇襲攻撃がかなりの
AI殺し。
だが、氏のキャラにしては攻撃力や防御力が控えめ(後述の「ライフドレイン」だけは例外)なので、
落ち着いて
プレイヤー操作で挑戦すればそう手強い相手ではないと言える。
ただし、
超必殺技のライフドレインは相手のライフだけでなく
ゲージまでも吸収するという極悪技。
レバガチャで早々に逃れなければ形勢を逆転されてしまう。
余談だが、元になったSFC版『ウルトラセブン』ではダリーのみ1P・2Pどちらで選んでも専用
ステージでの戦闘だったが、
別に
ステージがキャラの一部と言う訳ではなく、MUGENでは普通のステージでも対戦できる。
寄生した相手が吸血鬼になったりと、設定的面でも吸血鬼キャラの多いMUGEN世界には案外違和感無く溶け込めるかも?
出場大会
出演ストーリー
最終更新:2023年07月13日 13:34