絶命奥義

 ― 絶 命 勝 利 ― 


サムライスピリッツ零SPECIAL』にて採用されたシステム。
文字通り相手を絶命させる――すなわち、テーレッテーオーモーイーガーなどと同じく、決めた瞬間に勝利が確定する技。
しかし、使用条件はなかなか厳しい。その条件とは
  1. 取れば勝利になるラウンドで、相手の体力が境地ゲージを下回っていること
    (相手が「無の境地」未発動、発動中、発動後のいずれでも可)
  2. 「怒り爆発」状態であること
  3. 武器を持っており、地上にいること
「無の境地」や「怒り爆発」についての詳細はこちらを参照。

性能は全キャラ共通で、発生が若干遅い代わりに出掛かり完全無敵の短距離突進技。
この突進は「無の境地」によるスロー化の影響を受けないので、相手が境地発動中に反撃として使うことも可能。
突進がヒットするとBGMが変わり、キャラごとのトドメ演出へと移行する。

絶命奥義の真価は「無の境地」ゲージの変換効率の良いキャラに対して発揮される。
右京半蔵などの変換効率の良いキャラは、大体3ラウンド目になると境地ゲージが6割近く溜まっている。
そして上記キャラなどは境地中に崩せる性能を持っていて、崩されると7割~8割は平気で飛ぶ。
つまりは相手のライフが6割を切ると、無の境地で即死させられる危険性がある。
その対抗手段として崩された瞬間に怒り爆発を行うことで、相手の無の境地が終了するの間
絶命奥義をちらつかせての駆け引きが出来る。
上記の通り発生は遅いが、突進直後1キャラ分移動する前後までは全身無敵なので相手も迂闊に技を振れなくなる。
せっかくライフの7割分も溜めた境地ゲージが仇となって、絶命奥義で即死するのはもの哀しいものがある。

ちなみに絶命奥義の条件を満たしているときに相手がジャンプすると、
水邪劉雲飛などの空中で技を出して着地ずらしを出来るキャラ以外には絶命奥義が 確定 する。
爆発されたらバッタ厳禁。
ただし、相手が境地ゲージの変換効率の悪いキャラだったり、2ラウンド目時点の場合だと
絶命奥義が使用可能圏内になってはいるが、相手の残り体力が 2~3割程度 なんて事もザラだったりする。
この場合、奥義とか使うまでもなくサムスピ的には 既に一撃死圏内 である。

ディップスイッチをいじれば初期境地ゲージ9.9割やら即死する一閃やらというものも可能だが、
もちろん実戦ではそんなこと不可能である。
余談だが、上記の各種DIPを使用し怒り爆発条件無制限、無の境地条件無制限とした場合、
怒り爆発中に境地を行うと爆発の効果が無くなる。
逆に境地中に怒り爆発を行うと境地はそのままに爆発の効果も上乗せできる。

一撃必殺技と言うよりは、『痛快GANGAN行進曲』の「ガンガン必殺技」や『超鋼戦紀キカイオー』の「ファイナルアタック」のような
トドメ専用の魅せ技に近いかもしれないが、ハイレベルな真剣勝負でも稀に絶命奥義で大逆転、ということが起こる。

ただしCPU戦ではこれか一閃をボスに決めないと次のボスが出てこないままバッドエンド直行となるため、
グッドエンドを見たいならやる必要がある。
(天草斬紅郎我旺ミヅキと出るので3回決める必要あり。ミヅキのみは何でも良い)
無の境地からの一閃でもいいのだが、こちらの方が圧倒的に簡単。
ただし、我旺のみ絶命奥義に対して明らかにガードするAIをしているので、投げをすかして決めるなどの工夫がいる。
そもそも、零SPは普通にフィニッシュしても真っ二つになったりするので結局変わらないとも。

全体的に グロい 。しかも対象は男女問わず。
(ただし他キャラに比べナコルル等一部の女性キャラは不自然にガードが固く、
多少ではあるが開発側も下記のような事態を考慮していたものだと考えられるが…)
その演出は食う血の雨を降らせる影に引き込んで首だけ放り捨てる馬乗りになって心臓を一突き等、様々である。

+ 各キャラ絶命奥義演出

※グロ注意
※修正された結果。あまり変わってない?


『零SP』はバランス的にはシリーズ最高傑作とまで言われているのだが、この表現の話題が一人歩きし、
肝心のゲーム部分より有名になってしまった。詳しくは、サムライスピリッツの項での「零SP騒動」を参照の事。

そもそもサムスピは初代からして胴体が真っ二つになるような「刀で斬られた表現」があり、
『天草降臨』では見方によっては絶命奥義よりも過激な後述の「断末奥義」も存在する。
『零』では斬殺KOが無くなったことで物足りないという意見があり、『零SP』では胴体切断、斬殺KOが復活、
更に条件を厳しくし、あくまで「魅せる」に徹したこの絶命奥義が採用された。
もちろん、ナコルルやリムルルでも容赦なし。
しかも、ナコルルは胴体切断、斬殺KO発生でKO台詞が旧SNK時代の「きゃあああああああ」になる。
うん、生々しいね。
しかし、その表現がやりすぎだと叩かれ、家庭用で発売されたNEOGEOロム版では完全カット、
後に続く斬殺や血しぶきエフェクトもカットされた『天下一剣客伝』と繋がっていく。
尚、 侍魂公式サイトの紹介 ではこのシステムの紹介はなく一切触れられていない事からも、圧力の程も知れよう。

しかし、「斬る」という表現はやはり刃物が身体に及ぼすダメージを視覚的に現すことにおいて効果的であり、
絶命奥義もまた、「死合う」という意味を率直に表した結果である。
その為、この表現を支持する層、否定する層と分かれており、今なおこの表現に対しての意見が交わされている。
『零SP』の場合、周囲の意見から作り手が残虐行為であると認めたため、
家庭用に向けては完全にカットされるという事で対処がなされた。
これに関しても賛否両論を呼んだのだが、「どちらが正しい」とは言い切れない、難しい問題である。

これ以前にも『天草降臨』には「断末奥義」という似たような名前のシステムがあるが、こちらは勝敗が決した
無抵抗の相手にトドメを刺すというもので、FATALITY寄り、と言うかほぼそのまんま。
こちらはナコルルリムルル、そして何故か斬紅郎に対しては発動できない。またこの3人のみ通常の切断KOも発生しない。
なお、女子供でも、シャルロット閑丸は普通に死ぬ。
斬紅郎に関しては少女である、保護動物である等の説があったが、未だに真相は謎。
なお、『閃』の海外版では首を撥ねたり、腕が切断されもがくなど残虐描写が健在であった。
一方、国内版は全くそんな描写はない。レーティング事情の他にも需要の問題もあるのかもしれない。

ちなみに、「絶命勝利」のボイスが「説明しよう」に聞こえる空耳があり、「説明してくれよ」などのコメントが付くこともある。


MUGENでは、やはり『必殺』という部分に惹かれたのか、多くのサムスピキャラ及びサムスピ風キャラに搭載されている。
本来『零SP』には登場していない夢路三九六パピー(いずれもたるせ氏製作)、
Pinko氏の服部半蔵妖夢SS、うる氏のサムスピ風このはなどなど……
また、悪咲3号氏のCVS2版覇王丸及び羅刹丸にも搭載されているが、こちらは大ダメージを与える3ゲージ技となっており、
この技で相手をKOした場合のみ特殊演出に移行するというアレンジが施されている。

原作ではこのラウンドを勝てば試合に勝てるという条件でのみ使用可能であったが、
MUGENではこの条件を判別することができないため絶命奥義を全ラウンド使えたりするキャラも存在している。

※やっぱり(マ)グロ注意