志々雄真実







「所詮この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ」



プロフィール

身長:170cm
体重:59kg
生年月:1848年(嘉永元年)8月
出身地:京都府(新京都編では新月村)
血液型:O
好きな言葉:弱肉強食
嫌いな者:弱者
趣味:湯治
流派:我流


週刊少年ジャンプにて連載していた剣客漫画『るろうに剣心』の登場人物。
同作における「京都編」のラスボスでもあり、2014年に短期連載された番外編「炎を統べる」では主人公を務めた。
名前の読みは「ししお まこと」。“志を同じくする雄”と書いて「ししお」、“真実”と書いて「まこと」と読む。
「まこと」と言ってもこいつらに追い回されている男ではないし、
土佐弁の空手少女でも美少女戦士でも悪戯レベルの復讐を繰り返してる子でも喧嘩百段のごっつい漢でもアイドルでもない。
人物像のモデルは新撰組筆頭局長の「芹沢鴨」であると言われている。
アニメ版の声優は『バトルスピリッツ 龍虎の拳』でロバートを演じた 池田政典 氏、リメイク版では下の名前繋がりで 古川慎 氏。
実写映画『るろうに剣心 京都大火編』『伝説の最期編』では藤原竜也氏が演じた。

「弱肉強食」を信条とした支配思想を持つ。
主人公・剣心が奇兵隊の人斬りから遊撃剣士となった後に影の人斬り役を引き継いだが、
その野望と功名心を危険視され、仲間である維新志士らによって全身を炎で焼かれてしまう。
そのため汗腺がほぼ全滅し、発汗による体温調節が出来ず、常時異常なまでの体温を纏う事になった。
何とか生還した後に京都の暗黒街で暗躍し、武器商人、政府を恨む者達、凄腕の精鋭・十本などからなる一大兵団を組織し、明治政府の転覆を目論む。
剣心は最後まで彼の思想を否定したが、皮肉にもこの後明治政府は富国強兵政策を取り、
日本という国が力による支配という志々雄の思想をそっくりそのまま体現する歴史を辿ってしまった。*1
弱者に対しては容赦無いが、強者や部下に対してはそれなりの敬意らしきものを見せる場面も。

全身包帯姿であり、着流しにブーツという異様な姿である。
頭には鉢鉄を仕込んだ帽子をかぶっており、また爆薬を仕込んだ皮手袋を着用している。

回想シーンにおいて火傷を負う前の姿も登場しているが、どこかで見たような顔……というかそのまんまであった
剣に対する考え方もモロに彼の影響を受けている(の座右の銘は「剣の道とはしょせん殺人剣。それ以外に道はなし」)
技の1つである紅蓮腕ものオマージュだし、まぁいつものことだからしょうがない
紅蓮腕に関しては作者は単行本でSNKに謝罪している。で、その紅蓮腕は後に逆輸入された
この他、の得意技である三段笑いを完全にマスターしていたりするなど、るろ剣にはSNKネタが満載されている。
作者がサムスピ大好きだし仕方ない…最後には公式でキャラデッサンを頼まれたしね。

+ 秘剣
愛刀は刃がノコギリ状になっている刀匠新井赤空の最終型殺人奇剣「無限刃」。
これは通常の刀が人を斬り続ける事で刃こぼれが生じ切れ味が鈍るため、
あらかじめ刃をある程度こぼしておく事で切れ味を一定に保つ事を可能にした刀である。
また刃の間にはこれまで志々雄が斬った多数の人間の脂が染み込んでおり、そのため斬撃と同時に発火が起こる。
弱者を糧に己の力を高めていくという志々雄の思想を体現したこの刀は、
皮肉にも剣心の不殺の象徴である逆刃刀と製作者を同じくした兄弟刀である。

基本性能が高いため、必殺技どうこういうイメージはあまりないかもしれないが、以下は代表的な必殺技である。

壱の秘剣「焔霊(ほむらだま)」
刀が燃える技。相手を斬り、更に傷口に火傷を負わせる。
「斬る」と「焼く」を同時に味わわせるため、浅手でも相手に与える痛みは大きい。
弐の秘剣「紅蓮腕(ぐれんかいな)」
相手の胸倉をつかみ、手甲に仕込んだ火薬に着火して至近距離で大爆発を起こす。「売れんかいな」ではない。
一度は剣心を瀕死に追いやった技だが、二度目は矛先を変えられ自爆という形で破られた。
尚、一度目は剣心の胸倉を掴みあげた手に切っ先を擦らせるという本当に殺る気なら瀕死どころか普通に首を取れる状況だったのは言わない約束
終の秘剣「火産霊神(カグヅチ)」
鞘を用いて無限刃の全発火能力を解放し、巨大な火柱を相手にぶつける大技。
本編では不発に終わったが、ゲーム版では披露している。
…そして、2014年に新たに描かれた志々雄主役の外伝「炎を統べる」の終盤で漫画内で初めて直撃する様子が描かれた。
この技の存在を知らないはずの由美や方冶の前で、本当にしょうもない雑魚相手に使ったが、カッコいいは正義なので仕方ない

+ ネタバレ注意
剣心とその仲間により、自身の野望"国盗り"に向けて用意した放火計画、軍艦、十本刀を全て失う事となった志々雄。
剣心の存在をその身を持って"国盗り"に匹敵する驚異と認め、基地最深部で彼を迎え撃つ。
既に満身創痍の彼を一度は圧倒するものの、仲間による特攻や時間稼ぎの結果、剣心が復活。
ちなみにフタエノキワミで使われたのがこの前後のシーン
最終的に互いに倒れる相討ちとなり、最後は気力のみの勝負となった。

実は志々雄は全身の火傷により体温調節が出来ない為、15分以上全力で戦う事が出来ず、それを超えるとどうなるか分からないと言われていた。
人体の限界を超えて体温が高まり続けた結果、人体発火を起こす事となってしまう。
剣心の目の前で一瞬で立ち上る巨大な火柱に包まれながら笑い声を残して灰になるという、壮絶な最期を遂げた。

実写映画版では白い布ではどうしても凄味が出せなかったため、包帯は皮素材が使われている。
おかげで一人だけ暑くて重い着ぐるみ状態だが設定上汗を見せることは許されず、そんな状態で激しいアクションを見せる。
「原作より強い」と評されるクライマックスの長回しでの1対4の大立ち回りは圧巻の迫力。
藤原竜也氏は身も心も志々雄とシンクロできたに違いない。

実写映画版1作目及び和月氏の没案を基に同氏が漫画を執筆したキネマ版では登場はしていないものの、
剣心と鵜堂刃衛の最終決戦後のエピローグにて雪代縁と共にその存在を示唆されている。

+ 悪のカリスマ
作者こと和月伸宏氏の「悪の美学の集大成」であり、作者自身彼の敗北する姿は見たくなかったようである。
事実、原作においての決着は剣心達の攻撃によるものではなく、
上記のように彼自身の人体発火による消滅という結果になっており、作者はこれを「志々雄の勝ち逃げ」と称している。
おまけに、地獄の征服に乗り出して高笑いしたりとある事情で廃人同然の状態になっていた剣心の精神世界にやってきて悪態をついたりと、
死後の描写まであったり(はっきり現実のものとは描かれていないが)する。

また、作中で剣心が唯一勝てなかった存在でもある。*2
自らの欲望に忠実で、なにものにも縛られず、決して揺らがぬ信念を持ったカリスマ溢れる悪役として描写されており、人気は高い。

ジャンプ漫画史上長く語り継がれている強敵達、
ラオウ悪魔将軍フリーザ戸愚呂弟、大魔王バーン、カスケード、DIO
といった豪華な面子の一人に過ぎないものの、歴史に名を残す屈指のボス敵であろう事は疑いない。
そこらの凡ボスにありがちな、主人公に追い詰められて汗ダラになる事が最後までなかった辺りも流石のカリスマ。そもそも汗でないけど
DS用ゲーム『ジャンプ・アルティメット・スターズ(JUS)』でも強力なサポートコマとして登場している。

そんな彼だが、人気投票での結果はどうも芳しくない。
彼の登場以降に行われた2度のキャラ人気投票の結果(10位までイラスト付き)は、12位と13位。
「剣心最大のライバル」投票(5位までイラスト付き)では、左之助にまで抜かれて6位。
いずれもイラスト付きで結果発表に載る事ができなかった。
これは恐らく、当時のるろうに剣心はジャンプの少女漫画と言われる事があった事から分かるように女性人気が高く、
比較的美形キャラが好まれる傾向があったからだろう。実際ライバル投票でのトップは宗次郎だし。
その割に非美形キャラの斎藤の人気も高かったが

テーマ曲「The Last Wolf Suite~志々雄真実の組曲~」は「京都編」以降の次回予告で毎回流れるために印象的で、るろうに剣心を象徴する曲である。

「このいかんともしがたい実力の差を…ちったぁ埋めてからかかってこい!!!」


ニコニコ動画での扱い

ニコニコ動画ではキワミシリーズにおける空耳で有名。
どうしてもキワミ相楽左之助の陰に隠れがちだが、最も有名なフタエノキワミ動画における一連のシークエンスである
  1. 志々雄VS剣心
  2. 志々雄VS斉藤
  3. 志々雄VS左之助
  4. 蒼紫が登場するシーン
これら全てにおいて出ずっぱりであり、登場している時間の長さも空耳の数もダントツである。

+ 主な空耳
日本語
  • ジャージ貸さねぇ!
  • シャア
  • 身の危険、紅蓮腕(ぐれんかいな)!
  • お前のベロは食わねえ…
  • 、買ってこい!

英語
  • ..rar
  • ファーイ!!
  • びゃあ゛ぁ゛゛ぁ
  • アワビのロースでしょって言う!
  • シークレットソードII、売れんかいなぁ!
  • 強姦パウダー!
  • The final secret sword 家具付き!
  • 重曹は美味しい!
  • シャラポワ☆You? 
  • そんな強引じゃ挿入んねぇ!アフォだYOU、こうすんだ「ガッ」
  • そりゃないっすよ任天堂

スペイン語

スペイン(南米系)語
  • 許せカツオ……
  • 胃もたれ的にカレーライスパウダー!
  • 夕べのロース、売れんかいなぁ?
  • セカンド目は必ずワロテや?
  • ウンペケうんこ
  • 後に三度目コール 飲む♡淫プレイしよう♡ナース HA☆HA☆HA
  • ガチャピンレアってホント?
  • どうして明るめなの?アホなの君? 何だっけセーラー好き?
  • ガチャピン☆ジャブ
  • シルケ先生のプリン食べたやろ二個! ボルケーノ先生のも食べた罰!
  • えーりんの好き支援てメンテ 上野パラミーン!

ポルトガル語
  • 1対5にしてもまあ良いっしょ…
  • プレパラートプレイもおkやでへへへ……
  • 歩美、いつ帰った?
  • EVAの新型で海行くのYO★
  • 生チン…生チンや…舐めたいよ…
  • テラ重いんだ糞が…
  • 斎藤どしどし続けて 一つ一つ努力し 俺シコシコ斎藤
  • えへへへ… エロ過ぎねアミ~ゴ♪ 

ポルトガル(南米系)語

韓国語

中国語

ロシア語

タイ語

ギリシャ語
  • 鍋パーティー!
  • 江守さーん! 

ニコニコMUGENにおいては2007年8月以前はトーナメントに出場しても原作ファンが反応する位で、余り人気がなかった。
しかし2007年9月に入ってからのニコニコでのフタエノキワミの大流行により、同界隈でも一気に知名度が上昇。
勝った時はコメントに良く佐渡島方治(最終決戦に立ち会った十本刀の1人)が出没する。
例:「強し強し強し強し強し!」「流石は志々雄様、全てにおいて抜かりなし!」「←うるせぇよタコ」
余りの人気に名前繋がりで獅子王が登場した際にCCOのあだ名で呼ばれる事に。

しかし、これらを好まない原作ファンもニコニコには少なくないので、取り扱い注意のネタである。


MUGENにおける志々雄真実

スペイン語版と、それを改変した日本語版と、さらにそれを改変したCCOが存在する。

+ 製作者不明 スペイン語版
  • 製作者不明 スペイン語版
とにかく技に隙がなくひたすら連発できるため、
発狂したかのような突進&斬撃ラッシュの超ごり押し戦法で攻めまくってくる。
一度はまれば一気に体力を9割持っていく事もあり、脅威的な殲滅力を誇る。
その極端なごり押しぶりから動画では「突進馬鹿一代」というタグが良く付けられていた。
後述の日本語版の公開により、出番は減りつつある(空耳ネタで需要はまだ有ると思われる)。

+ Warner氏 & @ndroide氏 日本語版
  • Warner氏 & @ndroide氏 日本語版
上記のスペイン語版の性能を幾分抑え、派手な炎のエフェクトを追加したバージョン。
それでも性能は高めで、特に飛び道具の剣から爆発する衝撃波(通称:ヘルニア)連発が強い。
声はアスラ(一条和矢)とネロ・カオス(中田譲治)のものを使用している。
スペイン語版に比べて何故かやたらでかい(原作設定では志々雄は170cm)。
某スレでアニメの池田政典ボイスパッチが一時期公開された。

+ 江戸川インポ氏改変版 CCO
  • 江戸川インポ氏改変版 CCO
上記の日本語版を改変した「CCO」を最低トーナメントやキワミでお馴染みの江戸川インポ氏の手によって公開された。
空耳ボイスは勿論の事、エフェクトや性能も細かい点が大幅に修正されている。
驚く事に元々なかった志々雄真実の奥義「弐の秘剣 紅蓮腕」「終の秘剣 火産霊神」がキッチリ再現されている。
また、スタイリッシュアーツも搭載されており、お手軽コンボが可能となっているなど、性能はかなり高い。
氏曰く、初心者でも最近の強AI相手に渡り合えるとの事。
改変に対応したAIが搭載された事により、動画の使用が可能になったので今後の活躍が期待される。

九条流の大会に一時期レギュラーとして出場しており、
敗北した瞬間に方治が「負けてない!志々雄様が負けるはずが無い!DIOOOOOO!と叫ぶ仕様上、
フレーム単位で勝敗を見極める方治のジャッジ力は異常とネタ扱いを受けている。

+ Aoshi24氏改変版
  • Aoshi24氏改変版
新MUGEN専用。
るろ剣キャラでお馴染みAoshi氏によってコンプゲー『るろうに剣心Soul And Sword』のキャラとして公開されている。
ゲームのラスボス的存在であり、ストーリーモードでは最終戦に登場する。
他の志々雄に比べるとシステム・性能はかなり一般的な格ゲーに近いものとなっている。
とはいえボスキャラと言う事もあり、同氏のキャラの中では比較的性能は高め。
原作で見せた必殺技はすべて搭載されている。
また、一敗の後瀕死状態かつ剣気LVがMAXの状態で限界越えを発動する事ができる。
この状態になると体力ゲージが全回復し、すべてのパラメータが上がるが、その後体力がどんどん減少していき、
ゲージが0になる前に相手にとどめを刺さなければ自爆する。
デフォルトでAIが搭載されており、人操作で戦うにはちょうどいい強さになっている。
製作者動画

+ Axellord氏改変版
MUGEN1.0以降専用。氏の他のるろ剣勢とセットで公開中。
改変元は江戸川インポ氏のCCO。
やかましい空耳ボイスは全て日本語になっており、ネタ度が減少した分、真っ当なボスキャラになっている。
しかし、「弐の秘剣 紅蓮腕」「終の秘剣 火産霊神」などの奥義はすべて移植されており、演出面は充分派手。
大会やストーリーの空気でCCOと使い分ければ良いだろう。
更新によりAoshi24氏製作の志々雄の技も搭載されている。
デフォルトでAIも搭載済み。

+ 大会ネタバレ
版権キャラ VS オリジナル・アレンジ連合 勝ち抜き戦においてKJ晴香に並ぶ
最多撃破記録5人抜きを果たすが、6人目での名前を間違えたせいで銃撃され、焼死する。
ある意味原作再現?
斬ると焼くを同時に喰らうのは初めて味わう痛みだろ(6:23~)


「生き残った方が…この戦いの勝者だァァーッ!!」


出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー



*1
ただし、当時の日本は富国強兵政策を採用しなければ、欧米列強に何時まで経っても追いつけないばかりか、
国が成長できないために最悪植民地化される危険性もあり、当時の政治背景上仕方ない面もあった
清王朝でさえも逃れられなかった。実際アジアで最後まで独立を維持できたのは日本タイだけである)。
事実、殆どのアジア・アフリカ諸国は欧米列強によって植民地にされてしまい、それが解放されたのも戦後になってからの事である。
富国強兵自体も、欧米と不平等条約を結ばされた幕末の頃から説かれていたという見解もある。
そもそも維新志士として最前線で戦っていた剣心こそその必要性を理解していたはずである。
とはいえ、新月村のエピソードからも明らかなように、志々雄が目指していたのは自分による独裁政権による恐怖統治である。
そうなってしまえば国力の低下は必定で日本は弱体化していって欧米に潰されていた可能性が高い。
結局のところ本編で斎藤が言ったように「時代が生きるべき者を選んだ」ということなのだろう。

*2
よく勘違いされがちだが、作者自身が「るろ剣最強」と認めている比古清十郎との戦いは、
あくまで修行・奥義伝授という形であった為、カウントはされない。
また、斎藤一の場合は「愛想を尽かされた」ため、勝負が成立していない。


最終更新:2023年12月27日 17:01