グリーンランタン


"In brightest day,in blackest night,

  No evil shall escape my sight.

  Let those who worship evil's might,

  Beware my power...Green Lantern's light!"

(輝ける陽の下も、漆黒の夜の闇も、我が瞳、悪を逃さじ。
 闇の力を崇める者よ、畏れよ、我が光!グリーンランタンの光を!)

+ 日本語吹替声優
  • ハル・ジョーダン
佐藤せつじ
『ザ・バットマン』
松本保典
『グリーン・ランタン(2011年映画版)』
加藤亮夫
『インジャスティス:神々の激突』
相馬幸人
『LEGO(R)スーパー・ヒーローズ:ジャスティス・リーグ<悪の軍団誕生>』
木村昴
『DCスーパーヒーロー・ガールズ(2019年版)』

  • ジョン・スチュワート
楠大典
『DCアニメイテッド・ユニバース』

  • ガイ・ガードナー
相馬幸人
『バットマン:ブレイブ&ボールド』

  • カイル・レイナー
根本泰彦
『スーパーマン(DCアニメイテッド・ユニバース)』

  • ジェシカ・クルツ
川上彩
『LEGOスーパーヒーロー・ガールズ:スーパーヴィラン・ハイスクール 』『LEGOスーパー・ヒーローズ: アクアマン
『DCスーパーヒーロー・ガールズ(2015年版)』
福原綾香
『DCスーパーヒーロー・ガールズ』シリーズ(2019年版以降)(ジェシカ・クルーズ名義)
小若和郁那
『DC がんばれ!スーパーペット』(ジェシカ・クルス名義)
高宮彩織
『ジャスティス・リーグxRWBY: スーパーヒーロー&ハンターズ』

アメリカのDCコミックに登場するスーパーヒーロー。
ヒーローとしては珍しく「特定の一人」を指す名前ではなく、一種の集団コードネームである。
惑星オアに拠点を置くガーディアンズ・オブ・ジ・ユニバースが、宇宙を守護する超警察機構を結成。
それこそが「グリーンランタン・コァ」*1であり、「グリーンランタン」とは、コァに所属する隊員を指す言葉なのである。

このため、主人公格のグリーンランタンだけでも代替わりを含めて6人もいるのだが、
ここではMUGENキャラにもなり、最も著名と思われる二代目グリーンランタンハロルド・“ハル”・ジョーダンをはじめ、
他にMUGEN入りしている初代、三代目、四代目、五代目、八代目についての簡単な説明に留める。


地球を含む「セクター2814」を担当するグリーンランタン、赤い肌の異星人アビン・サー。
しかし彼は瀕死の重傷を負ってしまい、任務を続行するために、自身の後継者を不時着した地球から探す事になる。
このとき選ばれたのが、当時コーストシティでテストパイロットをしていたハル・ジョーダンであった。
こうして彼は、地球人初のグリーンランタンとして、宇宙規模の災厄からセクター2814を護るべく活動を開始する事になる。
身長188cm。体重84.4kg。初出は1959年の『Showcase #22』。

ちなみに初代グリーンランタンことアラン・スコットも地球人だが、彼はグリーンランタン・コァの一員ではない。
身長182.9cm。体重91.2kg。初出は1940年の『All-American Comics #16』。
鉄道技師だった彼は事故に巻き込まれた際、手にしていた古いランタンの力によって生還。
そのランタンが宇宙中の魔力を込めた隕石を加工したものであった事を知ったアランはこれを人助けに用いる事を決意し、
「グリーンランタン」を名乗ってヒーローとなり、ゴッサムシティを守っていたのである。
入手経路が違うため能力も細かいところが違い、効きにくい相手も「黄色い物」ではなく「木製(植物製)の物」だったりした
(一例に当時のヴィランだったソロモン・グランディは沼地に沈んでいる間に肉体に沼の藻などが混ざってしまったため、無効化能力がある事になっていた)。

しかしランタンの力を濫用すれば神のように振る舞えることへの嫌悪からバットマンに後を託して姿を消し(「バットマン:ブラック&ホワイト」)、
その消息不明中の時期に現れたのが、二代目以降のコァに所属するグリーンランタン達だったのである。
とはいえアランもヒーロー活動を止めたわけでもなく、以前の戦いで肉体年齢の老化が止まっていたため活動を継続。
かつて危惧した通りの事態となった後述の「ゼロ・アワー」事件でランタンを失ったため「センチネル」に改名した後、
そしてわずかに残されたパワーも娘と世界を救うために使い果たして老人の姿に戻り、完全にヒーローから引退した。
こういった経緯の為、初代グリーンランタンはコァには所属しておらず、隊員としてカウントされていない。
ただ後にそのランタンはセクター2814の過去の担当者が用いた装備であったことが明かされ、名誉隊員に選ばれている。
またある超越者の視点から、彼の存在がDCユニバースの歴史を大きく左右する重要な特異点である事が描かれるなど、
DCユニバースを象徴する偉大な初代ヒーローの一人として人々に認識されている。

現行設定では基本7色のリングに加え黒と白の合計9色のリングと、後述のパララックス含むそれぞれの色を象徴する化身が存在し、
それぞれの色が象徴する概念に感応・適合した者達でそれぞれ派閥を作っている。

+ 色ごとの簡単な説明
リングの色は基本的に感情のスペクトルに対応している。

レッド
怒り(rage)」を司る。アトロシタス率いるレッドランタンコァを組織している。
メンバーは果て無き怒りに囚われており、基本的に理性は失われている
リングが心臓の代わりとして機能しているため本人の心臓が傷付いても平気だが、代わりにリングを外すと死んでしまう。
ソリッドライトはあまり使わず、基本的に口から血ヘドのようなエネルギーを放って攻撃する

オレンジ
「欲望(avariceもしくはgreed)」を司る。素晴らしいっ!!、このせいで団長(?)のラーフリーズがこの能力を独り占めしており、
リングを持っているのはラーフリーズ一人であり、軍団(コァ)ではなく「エージェントオレンジ」と呼ばれる。
ただし、殺した相手をリングで複製する機能を持ち、それによって一人で軍団を形成している。

イエロー
恐怖(fear)」を司る。元グリーンランタンの反逆者シネストロ率いるシネストロコァを組織している。
イエローランタンコァ」でないのは、リーダーのシネストロの意向。
だが、後述のようにシネストロはグリーンランタンに出戻りしてしまい、シネストロ自身の手によって一度壊滅させられてしまった。
その後、グリーン(意思)の力に絶望し再度イエローの力を手にしたシネストロの行為によって解放された。

グリーン
「意思(willpower)」を司る。ガーディアンによるグリーンランタンコァを組織している。
感情のスペクトルの七つの色の中間に位置しており、最もバランスの取れたパワー。

ブルー
希望(hope)」を司る。ガーディアンから離脱したガンセットが立ち上げたブルーランタンコァが組織されている。
「希望」は「意思」から生まれるという理由から、グリーンランタンが傍にいないとほとんど力を発揮できない。
また、他の色に比べてリングに選ばれる条件が非常に厳しくメンバーは少ない。
だが、制限が多い代わりに高い能力を持ち、戦闘以外にも他者を癒す事やグリーンランタンのパワーの強化、
さらにレッドやオレンジの果ての無い怒りや欲望を静める事さえできる。

インディゴ
「共感」(compassion、「慈悲」と訳される場合も)を司る。インディゴ1率いるインディゴトライブを組織している。
リングだけでなく杖も併用するスタイル。相手の感情に「共感」する事で、傍にいる他色のランタンの光を使う事ができる。
また、高度なテレポート能力を持つ。
なお、インディゴのリングには着用者を慈悲深い善人にする効果があり、
メンバーはハルの前任者アビン・サーが捕えてリングの力で改心させた凶悪犯罪者達である。
これは宇宙に恐ろしい災厄を引き起こすとされた存在をリングを使って改心させ、その行為を防ぐという目的のためのテストでもあったのだが、
インディゴトライブの一員として活動する中で本心から慈悲の心に目覚めたものもいる。

バイオレット
(love)」を司る。スターサファイアズを組織している。
元は人に取り憑いてスターサファイア三月精タマラン星の姫に非ず)というヴィランへと変貌させる宝石だったが、
色々あってリングへと作り変えられた。
基本的に善側のランタンだが、レッドと同じく感情のスペクトルの両極端に位置するため着用者への影響が大きく、やや極端に走る事も。
男性がなる事も不可能ではないが、基本的に女性しかいない。

ブラック
(death)」を司る。クロスオーバーイベント「ブラッケストナイト」において登場した。
死の神ネクロンとその使徒ブラックハンド率いる死者の軍団ブラックランタンコァを全宇宙で発生させた。
リングが死者に取り憑く事でブラックランタンの一員として復活させる能力を持ち、
さらに一部のリングは生き返った事がある(=死んだ事がある)者さえもブラックランタンへ変貌させる力を持つ。
予言されていた「ブラッケストナイト」の正体であり、死の神ネクロンの下全宇宙を死で包み込もうとしたが、
ヒーロー達と7色のランタン、そしてホワイトの光によって打ち破られた。
だが、その後もブラックハンドが再度ブラックリングを得て活動しているが、既に後ろ盾だったネクロンが倒されているため、
ブラッケストナイトの時ほどの死の支配力は持っていない。
リングを失い生きたまま死の世界へ落とされたハルが、宇宙の危機に立ち向かうために自ら身を投げ死者となる事で、
ブラックリングをはめて力を得た事も。

ホワイト
「生(life)」を司る。地球に封印されていた力であり、死者の復活すら可能とする。
現在、特定の軍団やバッテリーの所有者はいないが、グリーンのパワーリングで他色の光を扱う力に目覚めた、
5代目のグリーンランタンのカイル・ライナーが、7色全ての光を身に付けた事でホワイトランタンとなった。
ただし、バッテリー無しで個人で扱う力であるためか、カイルの場合は癒しの力はあっても死者蘇生までは行えない。

能力

ヒーローとしての能力は、グリーンランタンの証として渡される「パワーバッテリー」と「パワーリング」である。
彼らはランタン型のバッテリーを通して、
惑星オアに設置されたセントラル・パワーバッテリーからエネルギーをチャージし、リングを通して自由に行使できるのだ。
エネルギーは「意思」の象徴である緑色の光として顕れ、
ビーム状に投射したり、念じたものを具現化するソリッドライト(和訳すると固体の光)として使用する事ができる。
その応用範囲は使用者の想像力が及ぶ限り極めて広く、バリアとして使う他、武器、乗り物、動物などありとあらゆるものに変化させる事が可能。
また、ソリッドライトで再現できるのは形だけでなく機能にも及び、
火炎放射機を作って火を放つ事や水を作って消火を行う事、
レーダー衛星を作って周囲を探査する事や、医療機器を作って電気ショックを与えたり生命維持を行うといった事も可能。
宇宙キター!!な仮面ライダーもびっくりの万能ぶりである。

また、宇宙や水中での活動能力や、他のグリーンランタンとの超空間通信能力も与えられる。
ただし、なんであれ黄色い物体に対してはリングのパワーは効き難く(かなりのベテラン隊員でないと、黄色の物体にリングのパワーを行使できない)、
また一度充填したエネルギーが切れると(基本的に内臓エネルギー上限は無いのだが、24時間で0になるため)再チャージする必要がある。
なお、ここで言う「効かない(効きにくい)」というのは攻撃だけではなく防御にも適応される
(例えばソリッドライトで頑丈な盾を作っても、効きにくい物を投げられると貫通してしまうという事)。
黄色い物体に効かないのは、恐怖の化身である黄色のエネルギー体「パララックス」がバッテリー内に封じられていたため、
現在はパララックスの存在が明らかとなったため、“己の恐怖を知り、それを克服できる意思を持つ者”ならば黄色の物体に対してリングのパワーを行使できる。
また、このソリッドライトはパワーも意思力に依存し、使用者の意志力によっては惑星を動かしたり、
あるいは惑星サイズの敵を倒す程の威力を発揮する事もできる。

また、ソリッドライトの力以外にも相当な飛行スピードを誇り、特に宇宙空間では超光速で星間を移動できる。
実際、作品ごとの描写にもよるが後述の理由でグリーンランタンが敵となった際、超高速移動が武器のフラッシュを易々と捕捉し倒している。
一方単純な腕力や防御力は、パワーリングを使った攻撃や防御を想定しているためかそれほどでもないようで、
生身の人間のバットマンに殴られて気絶したランタンもいる程。
そういった弱点を補うために、ソリッドライトによってパワードスーツを作り出し、それを着込むといった戦い方も、
グリーンランタンとしてはスタンダードな戦術のようだ。
全くの余談ながら、テッカマンや『パトレイバー』のイングラムそっくりのパワードスーツを作り出した事も。
某弐号機といいザ・ワールドといいデンドロビウムといい日本のアニメ好きだなあんたら

ちなみにこのリングを使用するために必要な精神力にはかなりの水準が要求され、
「単なる生身の肉体の持ち主で、特別な武器も無し、ただ弓の技術と度胸だけが武器」という精神力の持ち主のグリーンアローですら、
ソリッドライトで矢を一本精製し打ち込むだけで精一杯であった。
グリーンランタンに徴用されている人物を除いて、地球在住の存在でパワーリングを扱い得る精神力を持った存在は、
他にスーパーマンバットマンの二人だけなのだとか。
さらにその扱い得る精神力の方向性も重要で、「恐怖」を自らの精神力の源とするバットマンには、
パワーリングが制御できず暴走を起こし、正規のグリーンランタンであるハルですら、
当初は「怒り」を内に秘めていたために、非常に脆いソリッドライトしか操る事ができなかった。

なお、非ヒューマノイドを含むあらゆる種族からグリーンランタンが登用されているが、
個人名の無い種族でも、小さな虫でも、色も識別できない種族でも、知性ある惑星でも、知性ある数列でも、知性ある天然痘ウイルスでも、知性あるロボットでも、
恐怖を克服し、正義を遂行できる存在なら問題なく登用される。
ただし出身地が防衛担当地域とは別地域である場合は別で、例えばスーパーマンはセクター2814(地球を含む宙域)在住で、
パワーリングを扱うのに十分な素質を備えているが、出身のクリプトン星がお隣のセクター2813のためにグリーンランタンに選ばれなかったという経緯がある。
まぁパワーリング付けたスーパーマンとか誰が倒せるんだって話ではあるししょうがない
ソダム・ヤット?そんな奴は知らねぇ

逆にパララックスの「恐怖」を掲げる黄色のリング集団シネストロ・コァでは恐怖を広められる存在ならば、
知性ある殺人ウイルスでも、知性ある人口都市でも、宇宙一危険な寄生体でも登用されるし、恐怖を広める方法は各自異なる。
ぶっちゃけ犯罪者からしたら怖すぎるバットマンもシネストロ・コァにスカウトされた事があった。もちろん断ったけど。

なお、前述の通りこれは全グリーンランタン共通の能力であるため、特にハル・ジョーダン特有の力は存在しない
(ちなみにリングに選ばれた隊員が自身の固有の能力を持っていた場合、それを使用するのは構わない)。
だが……。

狂気と復活

ランタンとリングのパワーを駆使し、グリーンランタンとして活躍を続けていたハル・ジョーダン。
しかし、彼の故郷であるコーストシティがモングルによって滅ぼされた辺りから、運命の歯車が狂い始める。
ハルは自らの力を以てコーストシティを復活させようとするが、ガーディアンズ・オブ・ジ・ユニバースはそれを私利私欲による行為と判断し、彼の更迭を画策。
狂奔したハルは他のグリーンランタンの防衛線を突破し、惑星オアに侵攻した挙句、遂にセントラル・パワーバッテリーのエネルギーを我が物とする。
結果、ガーディアンズはパワーの源を失い、1人を除いて全滅。
グリーンランタン・コァもリングのエネルギー源を失い壊滅する(エピソード「エメラルドトワイライト」)。

その後も暴走する彼の狂気は留まる所を知らず、遂には宇宙そのものを作り直す事で、
「そうあるべき世界」を生み出そうと画策、「ゼロ・アワー事件」を起こすも失敗し、一時姿を消す(エピソード「ゼロ・アワー」)。

数年後、宇宙生物サンイーターが太陽系に到来、太陽を覆いそのエネルギーを奪う。
新たな氷河期を迎え、更には太陽の超新星爆発を起こそうとするこの未曾有の危機に際し、
ハル・ジョーダンは自らの全てのエネルギーを太陽に投じ、再び太陽を点火させ、地球を救う(エピソード「ザ・ファイナルナイト」)

「ファイナルナイト」事件から数年後、復讐の精霊スペクターを狙う妖魔ネロンの引き起こした「デイ・オブ・ジャッジメント事件」の最中、
死後の世界の「堕ちたる英雄の領域」にいたハルは、復讐の精霊スペクターの新たな宿主となり現世に帰還する。
以降、彼は犯罪者に裁きを下しつつ、自らの救済を求める日々を送るようになる(エピソード「デイ・オブ・ジャッジメント」)。

その後「グリーンランタン・リバース」において、この一連の災厄に関しての責任はハル・ジョーダンに存在しない事が発覚。彼の名誉は挽回された。
あの狂気はセントラルバッテリーに封印されていた怪物パララックスが、リングを通してハルを乗っ取ったために発生したものだったのだ。
その後復活したハルはパララックスと分離し、他のグリーンランタンと協力して再びパララックスをセントラルバッテリーに封印する事に成功。
紆余曲折ありパララックス化の件で他隊員から悪く思われる事もあるものの、現在はグリーンランタン・コァの一員に復帰してセクター2814を守っている。

ハルは数あるグリーンランタンの顔と言うべき存在であるため人気は高く、スーパーマンやバットマンに次ぐ程の人気とも言われる。
そのため『バットマン:ダークナイト・ストライクス・アゲイン』などの大型クロスオーバー作品でも、重要な役割を任されている事が多い。
クロスオーバーなどにも多数登場しており、グリーンアローとは作品の垣根を越えた名コンビとして認識されている。

ちなみに恐怖を武器にしているバットマンは、どんな恐怖も克服してしまうハル(というかグリーンランタン)が苦手なのだとか。
実際、ハル以外にもジョン・ガイの二人のグリーンランタンとも仲が良いとは言い難い。

大物ヴィランのシネストロは長い間ハルと戦ってきた宿敵だが、
反逆前のグリーンランタン時代はハルの師匠的存在だった事もあり、単純な敵同士とは言えない重要なポジションである。
……とか言ってたらなんとシネストロが再度グリーンランタンのリングに選ばれ、
かつハルが「ガーディアンを殺す事はできない」というリングにかけられたプロテクトを超えて、
ガーディアンの反逆者クロナを打ち破って命を奪ったために危険視されて解雇され、
シネストロが地球周辺宇宙担当のグリーンランタンになってしまった。
だが、宇宙を作り変える野望を持ったファーストランタンとの戦いの中でシネストロは再びイエローリングを手にし、
そして戦いの末にハルは再び正式にリングを手にして現在はグリーンランタンに戻っている。


MUGENにおけるグリーンランタン

初代~五代目のグリーンランタンが確認されている他、
シネストロアトロシタスといった他のコァの面々もMUGEN入りしている模様。

初代グリーンランタン:アラン・スコット

efrencortes氏とbuyog氏のスプライトを用いてProjectGL氏が製作したキャラが「The MUGEN multiverse」にて代理公開中。
対人向けのAIが搭載されている。

二代目グリーンランタン:ハル・ジョーダン

PrimeOp氏、Enzo氏、Arque氏らによる合作のハル。
ガイルキャプテンアメリカマグニートーをベースに改造したらしい。
原作通りパワーリングからビームを撃つ他、ソリッドライトを巨大な手にしたり山羊にして相手にぶつけたり、ビーム砲台にしたりと変幻自在な攻撃が可能。
もちろん、相手が黄色くてもダメージは問題なく入るので安心である。

2011年4月にEnzo氏、Buyog2099氏、Arque氏、McCready氏合作による新バージョン、
「Blackest Night Edition」が公開された。
上記のコスチュームが現行シリーズのデザインに変わり(2Pが旧コス)、
一部エフェクトが描き直されたり、新技も搭載されている。
旧版と違いスペシャルの使用にも少量のゲージ消費が必要になったが、
スタートボタンでゲージ溜めが可能になった。
更に、スタートボタンを押しながら選択すると6種類もの特殊カラーが使用できる。

+ 特殊カラー解説
  • 7Pカラー「憤怒」のレッドランタンモード
速度が通常の三倍速くなっているが、
体力の自動減少と引き換えにゲージが増加していく仕様になっている。
ボイス唸り声や叫び声しか無く、口から血液状のプラズマ弾を噴射したり、
怒りの炎を周囲へ撒き散らしたりする姿は所謂「暴走キャラ」っぽい印象である。

  • 8Pカラー「強欲」のオレンジランタンモード
1ラウンド目のみ開幕からから3ゲージ溜まった状態で試合を始められる他、
ゲージ消費量が通常の半分で済むようになっている。
ただしゲージ溜めが不可になっている。

  • 9Pカラー「恐怖」のシネストロコァ(イエローランタン)モード
イントロで一瞬だけパララックスの姿になっている。
攻撃力が通常より高いが、ゲージの消費量が多めになっている。

  • 10Pカラー「希望」のブルー+グリーンランタンモード
ブルーランタンにはグリーンのリングをチャージできる能力があるためか、
二種類のリングを同時に使用した状態。
1ラウンド目のみ開幕から3ゲージ溜まっており、
ニュートラルになるとゲージが瞬時に3ゲージ回復するようになる。
タッグでゲージ本数が多い相方を選んでも3ゲージ以上回復させる事はないが、
これとは別にゲージ溜めも可能。一部スペシャルやハイパーの攻撃判定も大きくなっている。
ただし、時折リングが"what do you hope for?"(貴方は、何を望みますか?)と尋ねてきて、
たとえ技の発動中だろうが強制的にニュートラルに戻される時がある。
その仕様のせいか、相手にステートを奪われた際にバグが発生しやすい。

  • 11Pカラー「憐憫」のインディゴランタンモード
Readmeには一応ランタンと書かれているが、実際には長い杖のようなものを使用している。あと露出度が高め
瞬間移動や飛び道具反射、相手のゲージを減少等変わった固有技が多い。
若干防御力が高めに設定されているが、ダメージを受けると体力と一緒にゲージも減少する。

  • 12Pカラー「死」のブラックランタンモード
ゾンビ状態を表しているのかニュートラルで体力が瞬時に全回復するが、AIはこれを自重している。
ゲージ消費無しでスペシャルが発動可能で、ゲージ溜めが不可な代わりに、
相手を倒せば次のラウンドで30%溜まる様になっている。
小さい髑髏型飛び道具を相手の周囲へ纏わり付かせ、一定時間スリップダメージを与えるスペシャルが何気にAI殺しである。
また、このブラッケストナイト版にはnaclken氏の外部AIが存在する。

三代目グリーンランタン:ガイ・ガードナー

身長182.9cm。体重87.6kg。初出は1968年の『Green Lantern vol.2 #59』。
元はリングのもう一人の後継者でハルの補欠要員となっていた。が、事故で重傷であったためジョンにその座を先に譲る事に。
なにやら問題児だったらしく、復帰してきたハルからセクター2814担当を奪おうとしたり、
それで負かされると死亡したヴィラン・シネストロの墓からイエローランタンリングを盗んできて再戦してきたりしていた。
それから色々あって後に異星人の血を引いているという後付け設定事実が判明。
身体変形能力が開花し、一時期コァを抜けて「ウォリアー」を名乗って活動していた(現在はコァへ復帰している)。
品が無いのも事実だが、強い正義感を持つのも事実で、現在はオナー・ガード(名誉隊員)に出世して戦い続けている。
天然痘ウイルスのランタンに、シネストロコァの殺人ウイルスの脅威から救われ難を逃れた事も。
「ブラッケスト・ナイト」では怒りを力の源とするレッドランタンリングとグリーンリングの二刀流で、
ブラックランタンコァを相手に鬼神の如き戦いぶりを見せた。
その後のイベント「グリーンランタンズ・ウォー」でもパワーリングが使用できなくなった際に、
レッド(怒り)とバイオレット(愛)のリングを着用し、グリーンランタンコァへの愛とコァを襲う敵への怒りから、
両極端の光の力を一人で引き出して、セントラルパワーバッテリーに巣食ったパララックスを排除して見せている。
キチガイと呼ばれる事もあるが……どうもグリーン以外のリングを操る才能にも恵まれているらしく、その戦闘能力は抜群。
アニメ『バットマン ブレイブ&ボールド』にも登場している。

Erradicator氏とTof氏によるキャラが公開されている。
また、上記のガイをaa250氏、 Warceus氏、 JASONTODD氏、ALEXZIQ氏がアップデートさせた新バージョンも公開されており、
スプライトが一新され新技も多数搭載されている。
また、2Pカラーでは一部技が異なる「レッドランタンモード」になる。
Jason Todd氏とTeam Spoilerによるウォリアーバージョンのガイも製作されている。

四代目グリーンランタン:ジョン・スチュワート

身長185.4cm。体重91.2kg。初出は1971年の『Green Lantern #87』。
DCヒーロー総出演の『ジャスティスリーグ』が白人ばかだと色々マズイからか、アニメに出て来るのは彼。
元アメリカ海兵隊の軍人であり、リングなしでも軍仕込みの戦闘術で戦う気骨を見せる。
しかし子供の頃に大好きだったヒーロー達の事をいつまでも覚えていたり、同僚のスーパーヒロインとロマンスを育んだり、
決して堅物なだけではないという事も描写されていたり。
続編の『ジャスティスリーグ・アンリミテッド』ではヒゲを生やすようになった。でも正直似合ってないような

Maximoff氏とMadcock氏のジョンが海外サイト「The MUGEN Database」で代理公開されている。
6ボタン方式の操作性となっている。AIは搭載されていない。
上記のジョンをJhonny_DC氏が改変したバージョンも同所で代理公開されており、こちらには簡易AIが搭載されている。

ZVitor氏製作版も存在し、それぞれソリッドライドで作られたヘリで攻撃したり、戦車に乗り込んだり、
スナイパーライフルで狙撃したりと元軍人らしさ溢れる攻撃方法が多い。

五代目グリーンランタン:カイル・ライナー

身長180.3cm。体重79.4kg。初出は1994年の『Green Lantern (vol. 3) #48』、グリーンランタンとしては同年の『Green Lantern (vol. 3) #50』。
正義感の強い元イラストレイター
ハルの暴走によるグリーンランタンコァの壊滅後、生き残ったガーディアンのガンセットによってグリーンランタンに選ばれた。
当初はヒーローとしての自覚が薄かったが、ヴィランによって恋人が惨殺された事をきっかけにグリーンランタンとしての覚悟を決めた。
余談だが、この殺された恋人が「冷蔵庫に詰められていたのをカイルが発見」というショッキングな展開……なのはいいとして、
その後カイルがこれについて前向きすぎて死んだ恋人の事を引きずらなかったために、速攻彼女が空気になった事から、
「話の都合で犠牲になった(使い捨てられた)女性キャラ」を指す「Women in Refrigerators」(冷蔵庫の中の女達)というスラングが生まれた。

特徴としてはイラストレイターならではの発想力があり、ソリッドライトで様々なものを実体化させて戦っている。
また、上記のように現在はホワイトランタンとなっている。
過酷なオリジンを背負いながらも真っ直ぐに戦う姿が人気を獲得し、代替わりヒーローの数少ない成功例となった
(失敗したのはスパイダーマンとかアズラエルとか……)。

『DC vs. Marvel』とその前日譚『グリーンランタン/シルバーサーファー』に登場。
前日談ではシルバーサーファーと共にサノスとパララックスの陰謀を打ち砕いたが、
二大世界の激突ではそのシルバーサーファーと対戦する事になってしまう。
かつて手を取り合って両方の世界を救ったのに相手の世界を破壊する使命を担ってしまった事を嘆きつつ、
互いの世界の命運を懸けて全力で激突したものの敗れた。
勝利したシルバーサーファーも「これほどに胸を苛む勝利があったろうか」と悲嘆を隠さなかった。

+ で、この戦い
最後の激突に使用したソリッドライトのアーマーがどう見てもテッカマンである。


Vor76氏が製作したものが、海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開中。
アニメーションの枚数が少なかったり、固有のボイスが無い(sndファイルは存在するが、効果音やシステムボイスのみ)など、
まだ製作途中といった感じである。
また、何故か通常必殺技の多くでゲージを消費してしまう他、通常技キャンセルで必殺技を出せない。
AIは搭載されているが、一応動くと言った所。

八代目グリーンランタン:ジェシカ・クルツ

身長168cm。体重62kg。ラテン系アメリカ人女性。
初出は2013年の『Green Lantern #20』でのカメオ出演で、本格的な登場は2014年の『Justice League #31』と、
2011年に行われたリランチ「NEW52」で初登場した非常に新しいヒーローである。
友人との旅行中、死体遺棄をしている男2人に遭遇して口封じの為に殺されそうになり、ジェシカは逃げ切ったものの、友人は殺害されてしまう。
この一件で生じた心の傷に付け込まれ、強制的に恐怖を司るパワーリングの担い手にされ、肉体・精神共に苦痛を強いられる。
後にバットマンの説得によってリングは解除される。また、ジェシカの為に地球へ帰還したハルにリングの制御方法を教えてもらった。
しかし、ダークサイドの娘であるグレイルに攫われ、リングの力で別次元であるアース・スリーに連れ去られてしまう。
ダークサイドを追ってきたジャスティス・リーグとの戦いの中で、グリーンランタンのリングが舞い降り、
ジェシカは新たなグリーンランタンとなった。

基本的にグリーンランタンはマスクを付けているが、ジェシカは本人が拒否した為、付けていない。
その代わり、右目にはグリーンランタンのシンボルが刻まれている。

新しく登場した女性ヒーローという事もあってか、2010年代以降のメディアミックスにおいて登場機会が多い。
子供向けアニメ『DCスーパーヒーロー・ガールズ』でも登場。
2015年版ではハルがコァへ転属した後リングに選ばれ、地球における新たなグリーンランタンになった。
2019年版では1話から登場し、メインを張っている。攻撃よりも防御を得意とする。
2015年版
2019年版

MSHR-DivineWolf-Gray Shooter氏のキャラが海外サイト「The MUGEN Multiverse」で代理公開されている。
ドット絵のベースはサイロック
ReadMeの類は同封されていない為、各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。
AIは搭載されていない。

出場大会

削除済み

出演ストーリー

温泉女王と温泉に(ジョン・スチュワート)(番外編より)


*1
綴りは「Green Lantern Corps」である。
片仮名で書く場合によく「グリーンランタン・コーズ」「グリーンランタン・コァ」など表記揺れが起きるが、これらは同一の団体。
「corps」は「軍団・団体」の意味で、つまりGreen Lantern Corpsは日本語に直訳すると「緑灯団」というような意味となる。

なお、「コープス」とは発音しない。そっちだと「corpse(死体)」になってしまう(語源はどっちもラテン語の「身体・かたまり」を意味するcorpusだが)。
「コープス」で売り出しちゃった作品もあるけどな!


最終更新:2023年12月09日 22:25