グリーンアロー


アメリカのDCコミックに登場するヒーロー。

本名はオリバー・クイーン
大富豪であったが、あるとき遭難して南の島に漂着する。
そのままでは飢え死にしてしまうため、食料を得るために必死になって弓矢を練習した結果、驚くほど弓矢の扱いが上達した。
本国へと帰った後は、獲得した弓の腕と自分の財力を生かして戦うことを決意。
緑の帽子と服を身にまとい、ヒーロー「グリーンアロー」となった。

外見と武器からして、モデルはロビンフッドと思われる。
彼の性格もそれに近く、理想や正義をあまり語りたがらない面を持つ。
かなりの皮肉屋であり、人脈は広いもののあまり信用されていない。
彼としてもそれはお互いさまであり、ジャスティスリーグに勧誘された際も否定的な見方をしていた。
(結局参加することになり、長い付き合いになったが)
どちらかというと、バットマンのようなヴィジランテ(自警団員)に近い。
なおバットマンに対しては境遇が近いのもあってか「バッツ」と呼んだりなどかなり気安く接している他、
クエスチョンとも仲が良く、アニメ版では共闘したり、『DKR2』では政治談議を行ったりしている。

同じ色繋がりでも、宇宙の平和を守る組織に属するグリーンランタンことハル・ジョーダンとは
立場も性格も正反対であり、時として意見が対立する時もあるのだが、
かつてある事件をきっかけに自分達が生まれた国の現状を知る為に共にアメリカ大陸を旅して回った時期があり、
その過程を通して親友同士となっていった。
この一連のエピソードは麻薬や人種差別など「アメコミで本格的に社会問題を扱った作品」として好評を博し、
双方の人気と知名度を上げるに至った。
後にハルがヴィラン「パララックス」と化し、宇宙を一から作り直そうとした際に
オリバーが止めるように説得するもパララックスはこれを拒否。
最終的に、宇宙を救うためとはいえ、かつての親友を矢で撃ち倒してしまった時にはかなりのショックを受けていた。
それからお互い紆余曲折を経て、ハルが復活してからは元の良好な関係に戻っている模様である。

ヒーローとしての能力は、「弓矢の扱いに長けている」。それだけである。
大富豪なため財力も持っていたが、途中で破産してしまった。
そして『DKR』では共産主義者に。なんてこった。緑色なのにアカとはこれいかに。
ビーも撃てないし、テレパシーもできない。それどころか、さえ飛べない。
パワーも、スピードも、「鍛えた人間」程度である。
バットマンのような超発明も持っていないので、ヒーローの中でも能力的には最弱の部類に入る。
ただそれでも、ワイヤーや爆弾のついた矢を発射しつつ、知恵を生かした立ち回りを見せることも。
また確かにスーパーパワーを持つヴィランに対し分が悪いとは言え、弓の技量自体は尋常ではない。
アニメ『ジャスティスリーグ』などでもその腕前は健在であり、
敵のマシンガンを跳躍でかわしつつ、その間に狙いをつけて正確に敵の武器を射抜いたり、
巨大ロボットの火炎放射を掻い潜りながら起死回生の攻撃を命中させるなど、
度胸とここ一番の底力は決してスーパーパワーを持つヒーローに劣らない。
『DKR』シリーズでは仲違いしたスーパーマンに対し、バットマンと連携した上ではあるが、
クリプトナイト製の矢を用いてスーパーマンを圧倒するなどの活躍を見せた。
皮肉屋のバットマンをして人類史上最高の射手と言わしめた技量は伊達ではないのだ。


グリーンアローの活躍を描いた短編アニメ。
彼のヒーローとしての能力や特徴が大体掴めるだろう。
このアニメ自体、なかなかの良作で絵柄もそこまでいわゆるアメコミ的なものでは無いので
一度見てみることをオススメする

そして、彼の性格を一番良く表しているのが『グリーンランタン/グリーンアロー』であろう。
グリーンアローは、グリーン・ランタンと共に、アメリカ合衆国をめぐる事になるのだが、
+その発端というのは…………
いつものようにパトロールを行なっていたグリーンランタン、ハル・ジョーダンは、
暴行を受けている一人の中年男性を救出するが、周囲の市民からはブーイングを浴びせられてしまう。
その場に居合わせたグリーンアローは、その男がマンションの住民を立ち退かせる為、
法に触れない範囲での嫌がらせを日々積み重ねてきた悪党なのだと語る。

「彼は法を犯していない」「やるべき事をしただけだ」というハルだが、
「いろんな肌の異星人を助けたようだが、黒い肌の人間について考えた事はあるか?」という問いに答えられず、
苦悩の末、グリーンアローと共に男を追いかけ、彼を懲らしめる。

だが、「善良な市民」への個人的制裁は、グリーンランタンコーズの規律に反している。
ハル・ジョーダンに罰を与えようとするガーディアンを前にして、
ただの人間でしかないグリーンアロー、オリバー・クインは叫んだ。

「お前……てめえの星に居座って偉そうに指図してやがるがよ……」

「社会の危機にお前らに何ができる?」

「お前らに人間の何がわかるってんだ!」


「……私は、どうすれば良い?」


「簡単なこったぜ、てめえで体験すりゃいいのさ!」

「自分の目と耳でな!」


かくしてグリーンアローとグリーン・ランタンは、人間に化けたガーディアンを連れてアメリカを旅する事になる。
ただの人間が、宇宙を守護する神の如き存在に啖呵を叩きつけた。


これがグリーンアローというヒーローの、オリバー・クイーンという男の「格好良さ」なのだ。



+余談
最初期のグリーンアローには髭が無く、またキャラ設定も富豪だったり、
少年のサイドキックを連れている他に専用の装甲車や飛行機を所持しているなど、バットマンとかなりキャラが被っていた。
そのせいか他のヒーローの中でもあまり目立った存在ではなかったようである
後に外見や性格が変化し、破産して無一文になったのはテコ入れの意味合いもあったと思われる。
「バットマン:ブレイブ&ボールド」というアニメでは、初期の設定を素にした髭無し姿で登場。
キャラ被りを逆手に取ってバットマンの好敵手という立ち位置で準レギュラー出演している。
なお、サイドキックのスピーディーもアニメ「ティーン・タイタンズ」でロビンのライバルのような登場の仕方をして
ついでにビーストボーイに「クローンじゃないの」とか言われたり、ドミノマスクが被ってるせいでロビンと間違えられ
あまつさえ「なんでそんなダサい服着てるの」とまで言われキレかける一幕もあったりした。


MUGENにおけるグリーンアロー

ZVitor氏の制作したグリーンアローが存在する。
格闘戦のほか、ワイヤーや爆弾を駆使しての戦いも見せる。意外と攻撃力が高いため、そこそこの強さを持つ。
ただ牽制として使う飛び道具「ノーマルアロー」の打点が高すぎるのか、しゃがみであっさり避けられる場合が多い上、
グリーンアローより少しでも背の低い相手だと立ち状態にすら当たらない場合もある。
人操作ならしゃがみ攻撃で対処するなり出来るのだが、AIは当たらないノーマルアローを連射し続けるため
チビキャラに対して詰む事もしばしば。

また、最近になって同氏によるバージョン2も公開された。
初代が頭巾だったのに対して、こちらでは羽帽子になっている。
技構成もだいたい一緒だが、特定の相手に対して効果が大きくなる「ウィークポイントアロー」を使用可能。
炎、音、クリプトナイトなどさまざまな矢を放ってくれる。
名前ファイルをいじることで追加もできる。
更にしゃがみながら撃つ・ジャンプして斜め下へ撃つ等の動作が増えたため、
少なくとも背の低いキャラに攻撃を当てられないという自体は無くなった模様。
それでも接近戦の得意な相手に懐へ潜りこまれてしまうと苦戦しがちである。
ちなみに、高速で矢を連射する超必「クイックショット」は、
Buyog氏製作のハルとタッグを組んだ時のみ性能が変化する。
放った矢の周囲に パワーリングで複製した矢 が追加され、一度に5本ずつ発射されるようになり
攻撃範囲が広くなっている。
相方が先に倒れてもちゃんと継続するのでそこは安心である。


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