ゴーストライダー


マーベルコミックが1973年から刊行した漫画、『ゴーストライダー』の主人公。
これより以前のMagazine Enterprisesから発行されたコミックにも全く同名のヒーローが存在していたが、
ホラー色の強い作品であったことが災いして悪名高いコミックス倫理規定委員会の制定とともに終了。
マーベルが1967年にこの「ゴーストライダー」の版権を取得して本項で解説する作品が連載開始すると同時に
そちらは「ファントムライダー」という名前に変更されて存続している。

両者とも1940年代後半にスタン・ジョーンズによって発表された、カウボーイたちの間で言い伝えられていた怪談を元にした
カントリーソング、「ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ」が由来と思われる。(後述)

日本の特撮シリーズ『仮面ライダー』とは多くの共通点が見られるため
髑髏モチーフの顔、悪によって与えられた力で正義のために戦う等)、関連付けて語られる事もある。
…とか言ってたら平成ライダー17作目が『仮面ライダーゴースト』となり、
その癖見た目があいつ寄りなもんで軽く話題沸騰したような、しなかったような。

燃え盛る炎に包まれた髑髏の頭部を持ち、バイクに跨ったアンチヒーロー。
悪魔と契約をかわした者が、その契約を解除する為に力を与えられ、罪深き魂を地獄へ落とし、
地獄から逃れた魂を追跡する事で世界の均衡を保つ存在
――即ち『復讐の精霊(スピリット・オブ・ベンジャンス)』の一人である。

キャラクター設定

一般的に「ゴーストライダー」と言った場合、『ゴーストライダー』の作中でゴーストライダーとなった
1972年以降連載で登場する初代(1983年に一旦終了)と、1990年に再度開始した後に登場する二代目を指す場合が多い。

コミックの主人公として二人存在するため、便宜的に初代・二代目と表現しているものの、
上述したようにゴーストライダーは悪魔と契約することで『復讐の精霊』になった人間に与えられる肩書であり、
最も有名な初代・二代目以外にも彼ら以前・以後、そして同時に「他のゴーストライダー」が存在している。
2010年代に入ってから新たに登場した三人目のライダーの他にも世界中にゴーストライダーは存在するようで、
「インドや日本で戦っているゴーストライダーもいる」という事が語られた事もある。
この辺りはスポーンにも良く似ている。

+初代「ゴーストライダー」
本名はジョニーブレイズ。映画版でも設定は異なるものの、彼が主人公である。
サーカスのスタントライダーだったジョニーは、不治の病に冒された養父を救うために
悪魔メフィスト(ブラックハートの父)と契約してしまう。
契約通り養父の病気は完治するものの、直後にスタントに失敗し事故死。
狡猾なメフィストは「病気を治した代償」としてジョニーの魂を奪おうとするが、
ジョニーは恋人ロクサーヌによって助けられ、メフィストは退散させられてしまう。
メフィストは報復の為に悪魔ザラゾスをジョニーへ憑依させる。
その結果、彼は夜になると「ゴーストライダー」へと変身するようになってしまった。

その悪魔の力を弱き人々の為に行使していたジョニーだが、やがて戦いの中でザラゾスがジョニーの意思を乗っ取ろうとし始める。
己の内に宿ったザラゾスとの壮絶な争いの末、全ての力を振り絞ってザラゾスを追い出し、
彼は復讐の精霊ゴーストライダーとしての使命から開放された。

だがその後、様々な出来事により再びゴーストライダーとなり(後述)、
地獄へ落とされた事もあったが現世にカムバック、二代目ゴーストライダーとともに活動している。
ちなみに原作初期や映画版、UMVC3ではトップ絵のようなライダースジャケットを羽織ったコスチュームだが
現在は後述の二代目との差別化のためかロングコートを着用しており、武器も鎖の先端にフックがついたものを愛用する。

『アースX』というストーリーでは、二代目パニッシャーとなったり、三代目ヒューマン・トーチとなったり。
いずれにしてもゴーストライダーである事には変わりなく、その力を使って悪党を退治しているようだ。

『アマルガムコミックス』では、フラッシュと融合し、スピードデーモンとなる。
妻の魂を救う為に悪魔と契約し、罪人を裁き、逃亡した魂を地獄へ連れ戻す――と設定自体は変化していないが、
超音速で走ってきては、罪人へ地獄の業火を浴びせ、一瞬で灰にして走り去る為、割と効率が良くなっていたり。

+映画版初代「ゴーストライダー」
基本的には上述の原作の設定に準拠しているが、映画ではメフィストが彼をブラックハートと戦わせるための
手駒とするために「父親を完治させるという契約を持ちかけ、その後彼を事故死させる」という策略を巡らせたことになっており、
ジョニーが契約を結び、父親の死を目の当たりにしてからかなりの時が流れてから憑依することとなる。
スタントライダーとして成功を納めたジョニーの前に再び現れたメフィストは、活動を始めたブラックハートと
戦わせるためにゴーストライダーの力を発現させ、ジョニーは否応なしに「復讐の精霊」として罪人と悪霊を裁く
ゴーストライダーの使命と、メフィストの手駒を抹殺せんとする悪魔ブラックハートとの戦いに巻き込まれることになる。

ブラックハートを倒した後はメフィストとの契約は解除され平穏な生活を送る機会に恵まれたが、
父親を殺したメフィストを許さず契約解除を拒否、ゴーストライダーとして戦い続け、いずれメフィストを倒すことを宣告して旅立つ。
中々カッコいい主題歌も用意されており、エンドテロップに入る最高のタイミングで流れるので印象に残る。

映画で流れたロックアレンジ 原曲じゃないけどだいたいこんな


+二代目「ゴーストライダー」
本名はダニエル・ケッチ。通称ダン
ニューヨークに住む貧乏青年ダンは、ハロウィンの夜に姉共々犯罪組織の抗争に巻き込まれてしまう。
ダンは姉と逃げ込んだ先のゴミ山の中で怪しく光るバイクを発見するが、同時にギャングは彼と姉を包囲していた。
姉がギャングのボウガンに撃たれた時、誘われるかのように光の源であるオイルキャップに触れた瞬間、ダンの体は炎を纏い
次の瞬間にはあのゴーストライダーそのものの姿へと変わっていた。

以後ダンは罪なき者の血が流れる度にバイクに導かれ、『復讐の精霊』ゴーストライダーとして悪と戦うことになるが、
彼にゴーストライダーに変身する能力を与えた者も以前の記憶を失っており、何故己が弱者の復讐を遂げる衝動に駆られるのか解らず苦悩する。
そしてかつてのゴーストライダーであるジョニーも己に憑いていた魔人ザラゾスの復活を確信し、ゴーストライダー抹殺に動き出す。
やがて彼らは魔界と人間界を揺るがす大きな戦いへ否応なく巻き込まれて……。
+実は
ジョニーとダンは腹違いの兄弟であり、
ダンに憑いたゴーストライダーは彼らの先祖にして元祖ゴーストライダーであった。
18世紀に初めてゴーストライダーとなった と言われたが後付でもっと前からいたことに 、ノーブル・ケールという男である。
彼は悪魔の陰謀によって全ての記憶を失っていたが、ダンの捨て身の行動によって、遂に『死の天使』として覚醒。
『復讐の精霊』同士の争いを仕組んでいたブラックハートを撃破し、ついには地獄の玉座につく事になる。
その後、地獄の住人達に自由を与えた彼は、戦友に王の代理を任せると現世に戻り、再び『復讐の精霊』として活動を開始した。
なお、ウルヴァリンパニッシャーと共闘してブラックハートを撃退したこともある。


+三代目「ゴーストライダー」
近年になって黒人女性が変身する三代目ゴーストライダーが登場しており、
ゴーストライダーの状態でも胸の膨らみや腰のくびれがあるなど女性らしい体型になっている。
(顔を見ればわかる通り、服の中身は燃える骨の筈なのだが)

彼女は『復讐の精霊』の役目を引き継いだだけで、ジョニーとダンが死んだわけではない。
では何をしているかというと、バイクで放浪中。 最近のMarvelそんなのばっかりだな

+協力者「ケアテイカー」
悪魔ザラゾスに対抗する集団のメンバー。原作では初代・二代目ゴーストライダーの正体である
ジョニーやダニエルに助言を与える謎の人物で、彼らが道に迷った際には迷いを解くヒントを与える。

後述するように、映画版では原作における「ケアテイカー」の設定とは大幅に扱いが異なっており
その正体はなんと初代ゴーストライダーである「カーター・スレイド」その人とされた。
作中では炎を噴き出す馬に跨ったカウボーイスタイルで描かれており、ショットガンを携帯していた。

+その他の「ゴーストライダー」
上で紹介した以外にも、古今東西においてゴーストライダーと同じ『復讐の精霊』の力を持つ者が存在している。*1
例えば、ゴーストライダーへの恨みからメフィストと契約し、秘められていた力を開放した復讐者「ヴェンジェンス(本名マイケル・バディリーノ)」は、
一度死亡して地獄に落とされながら、やがて訪れたダンに救われ、ノーブル・ケールの代理として地獄の玉座についた。
代々ゴーストライダーとなる一族に仕え、ファントムライダー*2を名乗っていた墓守「ケアテイカー(本名カーター・スレイド)」は、
映画版において自らもゴーストライダーとなってジョニーに並び、愛馬「バンシー」を駆ってみせた。
他にも、第二次世界大戦や第一次世界大戦の兵士保安官トラック野郎忍者
インディアンコサック騎兵闘牛士神父戦車乗り飛行機パイロットカウボーイエスキモー
果ては古代ギリシャの戦士南米だかアフリカだかの呪術師っぽいのなど、物凄く人材の層が厚い、というより節操が無い。
加えて、現代においてジョニーとダンが同時に存在するように、同じ時代に複数人のゴーストライダーが活躍していたことを示す描写もある。



出自や出身地、職業に関係なく、流される罪なき者の血に怒り、彼等は立ち上がるのだ。
日本でも火の用心!


+ゴーストライダー・イン・ザ・スカイ
ある夜、カウボーイが空を見上げると轟くような雷鳴とともに炎を噴き出す牛の群れを追いかけ、
燃える馬に跨ったカウボーイの幽霊たちが駆けていく。その中の一人が顔のはっきり見える距離にまで降りてきて、
そのカウボーイに「直ぐに道を変えなければ、お前も同じように永遠に悪魔の牛を追いかける存在になる」と告げたという。
細部は異なるが、大本となるのは上記のようなカウボーイの間で語られていた都市伝説である。
北欧を中心に広まっていた伝説である「ワイルドハント」と類似した部分も多い。

後にこれをモデルとしたスタン・ジョーンズによるカントリーソング、
「ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ」がリリースされるとこの曲は瞬く間に爆発的なヒットとなり、
上述の伝説の認知度を高める事となった。

「永遠に悪魔を追い続ける存在となってしまう」という悲哀の篭った下りはマーヴル版ゴーストライダーにも影響を与えており、
炎を噴き出す乗り物に跨ったライダーというキャラクターを形作る原型となった。

ミュージック映画『ブルースブラザーズ2000』でも印象的な場面で引用されていたり、
ジョジョの奇妙な冒険第7部スティール・ボール・ランに登場する
マウンテン・ティムは愛馬に「ゴースト・ライダー・イン・ザ・スカイ」という長すぎる名前をつけているおり、
同様にこれが元ネタであると考えられる。


能力

チェーンを巻き付けた黒いレザージャケットを着た上半身に、炎をまとった骸骨の頭部という
ダークヒーローもヴィランも通り越したまさに「悪魔」か「死神」のどちらかとしか言いようのない姿をしている。
変身条件は個体によって異なるが(初代は当初は夜間しか変身できず、二代目はガソリンタンクのキャップに触れることで変身する)、
変身後の姿に関しては概ね似通った姿をしている。

あまり知られていないがマーベルヒーローの中でもトップクラスに匹敵する怪力を持っており、
車を投げ飛ばす、戦車やビル、旅客機を振り回して打撃武器として使う等の他に体に巻きつけたチェーンで相手を捕らえ、
振り回して叩きつける等でその怪力さを披露している。
+その怪力さの一例
この怪力はドクター・ストレンジ曰く「本気になればハルクすら倒す」と目されており、
実際に理性を持ったままブチキレた最強状態とされるハルクと渡り合ったこともある。

これがいかに凄いかといえば、他のアベンジャーズや、強化されたハルクバスターアーマーを纏ったアイアンマン
ストームとブラックパンサーを加えたファンタスティックフォー、さらにはブラックボルトのような、
通常時のハルクならば倒せる一流どころのヒーロー達がハルクにほぼ一撃で倒されていく中、
ゴーストライダーは圧されながらも互角に戦い続けたと言えばご理解頂けるだろうか。
ハルクが陰謀によって宇宙に放逐され、その先で手に入れた平穏な幸せも、ロケットに仕掛けられていた爆弾で全てを失った事を知り、
最終的に「ハルクに復讐の資格あり」と認めてほぼ五体満足のままその場を去っている。


体に巻きつけたチェーンは度々武器として使われ、振り回して物体をやすやすと切り裂いたり、
敵を絡めとり、全身に纏った炎を伝わせて攻撃するという戦法に度々使われる。また、腕や肩に生えている
スパイクも同様に武器として使われることがある。

二代目特有の能力として「贖罪の目」という魔眼を持っており、
ゴーストライダーと目があった悪人は「それまで行ってきた悪行によって他人に与えられた苦しみ」の全てが
その身にフィードバックされ、地獄の苦しみを味わう事になる。
もともと二代目特有の能力であったが、後に初代も同じ技を使うようになった。
ただし、この能力は悪魔やロボットのような「魂を持たない存在」には効かず、あくまで悪人に復讐するための能力である。

+逆に…
逆に言えば魂さえあれば問答無用で誰にでも効くという恐ろしい技でもある為、
宇宙忍者ゴームズ アニメ版では神にも等しい存在であるギャラクタスに地獄の苦しみを与えた事もあり、
更にあまりの精神的苦痛に デッドプールが真人間になった 事すらある極めて強力な能力。
このような設定からオカルト系ヒーローの中でもその実力は極めて高いとされる。

登場した最初期の頃は「殺しはご法度」のアメコミヒーローの中では珍しく割りと簡単に人を殺すタイプのヒーローだったが
後にその考えを改めたのか「ゴーストライダーは殺しはしない」と明言している。
前述の「贖罪の目」も、死に値するような罪を犯した相手にも、生きたまま罪を償わせることが出来る技とダンは解釈しているようだ。
常人が受けたら下手をすると再起不能になりかねない技だけどね!

バイク

+...
(ヘルバイク/ヘルサイクル)
トレードマークでもある、炎を噴き出すバイク。
日本語版では「ヘルバイク」と訳されているが、言語では「ヘルサイクル」と呼称されている。
この呼名は固有のものではなく、前述した「ゴーストライダー」の乗るバイク全般がこう呼ばれており、
必ずしも同一のバイクであるとは限らない。

ジョニーの乗るバイクは、父の形見であるハーレー・ダビッドソン・グレイスが変化したもの。
一方のダンが乗るバイクは、ゴミ山で拾った謎のバイクで、ガソリンタンクのキャップに不思議な紋章が刻まれている。

どちらも車体から炎を吹き上げる禍々しい大型バイクで、車輪は燃え盛る炎を纏う。
水面や壁面など、物理法則を無視したような走行が可能であり、水中に落下してもその炎は消えることが無い。
ただし伝承のように空を飛ぶことはできない(ジャンプ台のような地形を使った大ジャンプは可能である)。

バイクが登場する以前のゴーストライダー達はに跨っていたり、
他にはスポーツカー大型トレーラー戦闘機まで持ち出す始末。
{中にはマンモスサメという、乗れれば何でも良いのかというようなものもある。

少なくとも走行性能に関しては、余程サイズが違わない限りは大体同じになるようなので、
見た目以外は別物の『何か』へと乗り物を変化させる能力なのだろう。
現に、ブラックハートにいつも使っているバイクを盗まれた際、別なバイクに乗ってブラックハートを追おうとした時に
そのバイクが炎につつまれ、ゴーストライダーの乗るバイクに変形した事もあるためこの乗り物を作り出す事も
ゴーストライダーの能力の一つであると思われる。

また、ゴーストライダーが「意識的に燃やしたもの」と「炎で変化させたもの」は別扱いらしく、
後者に関してはゴーストライダー自身が元に戻れば、変化前の状態に戻すことができるらしい。
一方、地獄に古今東西のゴーストライダーが集合した際、愛用の乗り物(生物無生物問わず)も連れ立っているので、
見た目変化していない状態でも、ある程度の繋がりができているようだ。


上述したように凄まじい怪力と悪人(たとえそれが上位の存在であろうと)に地獄の苦しみを与える能力を持ち
本気で戦えばハルクをすら倒し、世界を崩壊させる程の力を持っていると目されているが、ジョニー及びダンは意図的にその力をセーブしている。
このクラスの戦闘力の奴が世界中にいるってどうなんだろうマーベル世界。
地球圏に限定しても、セントリーキャプテンマーベルハルクオンスロートがいるわけだし。

また他にも、誤解からパニッシャーと戦闘に発展した際にパニッシャーを圧倒し続け、
あのパニッシャーをして「こいつはヤバイ」と言わしめている。
ここまでパニッシャーが手も足も出ない相手といえば、それこそバットマンくらいのもんであろう。
……あ、そういやデッドプールにも負けてたっけ、フランク。
この時はアイアンマンのリパルサー・レイとかDr.オクトパスのアームとか持ってたのに。
セントリーからも逃げたし、そもそもフランケン・キャッスルになってたのはウルヴァリンの息子のダケンくんに負けたから(ry


弱点があるとすれば、「復讐の精霊」であるためにダン・ジョニー共に自由に変身することは出来ず、
あくまで罪の無い人々の血が流れ、それに対する復讐を行うことしかできない( 救うことができない )点である。
つまり被害が既に出た後にしか変身することができず、罪もない人々を救えないということについては
ダン・ジョニー双方が大いに悩む事になっており、同作の主題の一部ともなっている。

変身中はゴーストライダーとしての意識が顕在し、人格は保っていられるものの変身前と比べて荒々しい性格へと変化する。
原作では変身中は非常に丁寧な教科書的英語を使っており、日本語で言えば丁寧な口調なのだと思われるが
その内容やキャラが物騒なため各種メディアでの邦訳では荒々しい口調で喋っているようにされることが多い。
音声の付いた作品に登場した際は変身後はエフェクトのかかっている音声で表現される。

一時期アイスマン・エンジェル・ブラックウィドウ・ハーキュリーズらと共に
チャンピオンズなるチームを結成し、あのゴジラと戦ったこともある。



格闘ゲームにおけるゴーストライダー

非常に人気の高いキャラクターでありながら格ゲーへの登場機会に恵まれなかったが、
2011年に発売された『Ultimate Marvel vs. Capcom 3』に追加キャラクターとして満を持して登場。
ジョニーの扮する初代「ゴーストライダー」という設定だが、二代目の特徴も多く取り入れられている。

チェーンを使用した通常技のリーチが特徴のキャラ。
地上では端から端まで攻撃が届き、またその状態からコンボを始動することもできるため、相手によっては文字通り何もさせずに倒してしまうことも可能。
一方、あらゆる挙動が重いという弱点があり、一旦寄られると非常に辛い。
また、斜め上への有効打が無く、端端の状態で飛ばれると寄れない上に落とせないため空中から打ち下ろせる射撃を持つキャラ、
特にDr.ドゥームやらモリガンやらに立ち回りを徹底されると単体でどうしようもなくなる…という中距離戦専門キャラとなっている。
このように、自分の得意な間合いと不得意な間合いでの性能差が激しく、地上でお見合いしやすい初心者を簡単に狩れる一方で
間合い管理が容易な強キャラをバリバリ使える上級者には弱点を突かれて辛い……こんな極端な性能が 初狩の精霊 と揶揄される事もある。

とはいえ、Lv3HCの「贖罪の目」はリーチが長い、無敵がある、命中後は追撃可能時間が非常に長い……という強力な性能。
3ゲージ持っていれば迂闊に近づいた相手を膝崩れにして即コンボを叩き込めるため、相手にプレッシャーを与えやすい。
アシストのチョイス(ヴァジュラで飛びを落とせるストライダー飛竜など)によって立ち回りはある程度フォローできるため、
文字通りの代名詞となった高火力HC「復讐の精霊」でバイクを召喚し、どんどん相手を轢き潰していくことができる。

カプコンのエクストリーム弁護士とシーハルクに対してはイントロでアメリカにおける悪徳弁護士の多さに関するジョークを飛ばしている。
が、勝利時には「 メフィストとの契約について相談したいんだが…… 」と発言している。

MUGENにおけるゴーストライダー

wucash氏の制作したゴーストライダーが存在する。こちらは二代目ゴーストライダー仕様で、
格闘戦の他、トレードマークでもあるチェーンによる攻撃、炎を使った攻撃が中心。
また、一部の超必殺技などではバイクに乗って戦う。通常投げの演出が長いのも特徴か。

必殺技は頭部の炎を前方に噴き出す「フレイムブレス」や炎をまとわせた拳で殴りつける「フレイミングフィスト」、
強烈なアッパーを繰り出す「フレイミングアッパー」等の格闘技に加え、
チェーンを振り回す「スペクタースウィープ」や「スペクタースフィア」、飛び道具破壊能力のある「スペクターウォール」、
鎖を斜め上に飛ばし相手を引きずり下ろす対空「チェイントラップ」、追い打ち攻撃の「ノーマーシー」等を持つ。

また、超必の一つ「デーモニックドラッグ」は、チェーンを絡めた相手をバイクで引きずるという、
北斗の拳の悪役がやりそうな素敵な技である。
イントロはパトカーが登場する、悪党を殴り飛ばすなど豊富である。
また、勝利演出ではブラックハートが登場。
ダンを挑発?するもチェーンで腕を斬られて、すごすごと退散する。バイト乙。

更新で技が多数追加され2011年6月の最新版では前述の「デーモニックドラッグ」は削除され
ブレイズと協力して攻撃し贖罪の目で〆る「ブレイズ」、前述のフラッシュと合体して攻撃する「キッドデーモン」等が搭載され
バイクで引きずる技はその一部として残っている。
……が、commonファイルが古いのかガード硬直中にガード方向を切替えられない
よってプレイヤー操作の際はcommonを弄っておくことをおススメしたい。
贖罪の目は7:15あたり

作品別 主役不在トーナメントにてAIが作られていた。
ゲージがあれば即「デーモニックドラッグ」等を狙ってくるため、特殊状況下では非常にヒャッハーな事態になる。
マイリストから入手出来た、現在は公開されていない。

専用ステージ「Cypress Hills Cemetery」も同氏が製作・公開している。

出場大会

更新停止中

出演ストーリー


*1
余談だが、アメコミには他にもドクロをモチーフとしたキャラクターがかなり存在する。
レッドスカル、クロスボーンズ、タスクマスター、ブラックマスク……パニッシャーもそうだと言えなくはない。

特にWWIIでキャプテンアメリカネイモアらと共に初代インベーダーズを結成したブレイジング・スカル(本名マーク=アンソニー=トッド)は、
見た目こそ炎に包まれた髑髏というどう見てもゴーストライダーという感じだが、 ゴーストライダーとは無関係である
というか、元々ゴーストライダーと無関係で、ジョニーが登場した後にゴーストライダーの一人とされたが、やっぱり違うという事になった。
ちなみに、このブレイジング・スカルにも二代目がいて、能力もよく似ているが、やっぱりゴーストライダー ではない。


*2
元々ゴーストライダーというキャラクターは、1949年にマガジン・エンタープライゼズ社(ME社)が商標権を持つキャラクターだった。
悪名高いコミックコードが制定される以前のキャラクターらしく、ホラーテイストの強い作品だった。
その後、ME社の持つゴーストライダー関連の特許が切れると、これを買い取ったMARVEL社が1967年に新たなゴーストライダーをスタートさせる。
見た目はほぼ同じ、舞台も19世紀のアメリカ西部で、ホラー要素を省いたこのMARVEL版ゴーストライダーこそ、カーター・スレイドであった。
1972年にこの項目で解説されるゴーストライダーが登場すると、それまでのゴーストライダーはファントムライダーと呼称を改める。
現在もこのファントムライダーは活躍しており、なんとカーターの孫のハミルトンは、シビル・ウォーにも顔を出してたりする。

このゴーストライダーは全身白一色のコスチュームに二挺拳銃というガンマンスタイルで、ジョニー/ダンのゴーストライダーとは見た目も能力も全く異なる。
しかし、この1967年版ゴーストライダーに関わったロイ・トーマスとゲイリー・フレドリックという二人のライターは、
後の1972年にジョニー・ブレイズを創作したメンバーであり、全く無関係なものでもない。