王虎




  • 流派 : 少林寺流抜刀術
  • 武器銘 : 斬肉大包刀 / 撲肉大石柱(『真』) / 爆肉大鉄球(『剣』) / 盤龍柱(『2019』)
  • 出身地 : 中国・ある王族の末裔
  • 生年月日 : 清89年(1753年)1月2日
  • 身長 : 6尺6寸(約198cm)
  • 体重 : 30貫目(約111kg)
  • 三体数 : 不明
  • 血ノ型 : O型
  • 家族構成 :妻・眠眠、長男・大虎
  • 好きなもの : 家族、真の漢
  • 嫌いなもの : 弱い男
+
  • 宝物 :王家末裔の証
  • 特技 : 虎を3秒で気絶させること
  • 趣向 :体力作り
  • コンプレックス : 「ない」と語る
  • 尊敬する人 : なし
  • 剣の道について : 絶対的な力を持って敵を倒すもの
  • 平和を感じるとき : 平和なとき
  • 好みのタイプ : 大柄で繁殖能力に優れている人、真の女

「遠からん者は音にきけ! 近くの者は目にも見よ! 我こそは剣神王虎なり!!」

+ 担当声優
坂井貴行
『初代』
西村寿一
『真』『閃』
岡崎雅紘
『天下一剣客伝』
堂坂晃三
『2019』
中まさる
『武士道烈伝』
玄田哲章
『〜破天降魔の章〜』


サムライスピリッツ』シリーズのキャラクター。「ワンフー」と読む。
龍星座の紫龍のアニオリのライバルキャラでは無い(こちらは「春麗(しゅんれい)」同様日本語読みで「おうこ」と読む)。
『初代』『真』『天下一剣客伝』『閃』『SAMURAI SPIRITS(2019)』に登場。
清(中国)の武将で「剣神」と呼ばれるほどの剣の腕前を持ち、政治家としても優れていたため民衆の人気は高い。
実はある王家の末裔であり、清に仕えつつも満州民族の清王朝を打倒し漢民族の王朝を復興する事を願い、密かに天下統一の策を練っていたが、
どうにも人材が不足していた。
彼の部下達は皆忠実であり、能力も決して低くはないのだが、彼はそれ以上の者、真の漢を望んだ。
そして王虎は己の右腕となる者を求め、武道の国と名高い日本へと渡るのだった。

……と言った感じに『初代』では非常にシリアスなキャラであり、
EDも「圧倒的な戦力を持つ敵軍(詳細は不明)に対し、物怖じせず立ち向かっていく」*1
という悲劇の英雄的な内容で格好良かったのだが、
続編の『真サム』にて急激に色物化した。
ややたるんでいた腹が、引き締まった腹筋に変わった……のは別に良いのだが、
青竜刀(斬肉大包刀)だった武器が何故か石柱(撲肉大石柱)に変更。
そして、異常に口汚くなった

+ 初代の勝ち台詞
「なぜ手心をくわえられる? これはすまぬ。我輩が強すぎただけじゃ」
「遠からぬ者は音に聞け!近くの者は目にも見よ!我こそは剣神王虎なり」
「『兵は詭道なり』 これ、すなわち孫子が教えじゃ」
「さらばだ、兄弟……。王家のことは忘れて、安らかに眠れ……」

+ 『真サム』の勝ち台詞
「この世の一大事にチョロチョロしおって、ど阿呆め!つぶして食うぞえ!!」
「阿呆がボケがばかがカスがぁ!!死んでしまえぇ!!」
「んごら、うっとうしい! 負けイヌのツラは見ているだけでヘドが出るわ! 消滅せぇ!!!」}
「うんどれぇ!!! 王家に迷いこんだ豚のクソめが! 豚クソ! 豚クソ! 豚クソォ~~~!」
※『真サム』では武器が打撃系の石柱の為、上二つの「斬り攻撃勝利(相手が死亡し黒子に運ばれる)」の台詞は普通は表示されないが、
 必殺技の「怒髪柱撃」「気功大撲殺(但し相手が燃えなかった時のみ)」でトドメを刺せば見る事が出来る。

…………本当に同一人物なのか?

+ こういう説もある
『初代』では、CPU戦における同キャラ対戦の相手は天草の作ったコピーという設定があるのだが、
王虎のみ、双子の兄弟という設定で、戦闘前のセリフも「ひさしぶりだな兄貴…。王家次ぐはだれか、勝負!」となっている。
(もっともこの台詞を言うのは乱入側の方(つまりプレイヤー側が兄)で、当然ながらどちらも外見や性格・武器は同じ。
 ちなみに『真サム』の同キャラ戦では兄弟かは不明だが、「王家のツラ汚しじゃ」と言われているのでやはり王虎だけ身内と戦っている)。
そして、RPG『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』では青竜刀を持った王虎とは別に、
石柱を持った双子の兄(王虎より武闘派)「王竜(ワンロン)」が登場している。

この事実から、「実は『真サム』に登場したのは兄の王竜の方ではないか?」(名前は襲名などで変わった)という説もある。
証拠は存在しないため、あくまで仮説であるが。
とはいえ、この変わりようはこの仮説を信用してもいいくらいの変貌である。
…と言いたい所だが、この説には、
「RPGサムでは「うどれぇ!」「うんどらぁ!」「豚クソ!」と兄弟仲良く口汚い」
という最大の障害が存在する。


イメージというのはかくも、大切なものなのである。

なお、よくハゲキャラと勘違いされる彼だが、上のイラストを見ても分かる通り辮髪であり、決してハゲではないどころかむしろ長毛。
……なのだが、『零サム』の骸羅EDでは、しっかりハゲ軍団の一員として登場している。
また、『真サム』のEDはプレイヤーに喧嘩を売るという前代未聞の内容になっている。
+ 詳細(ネタバレ注意)

……
………
「お前ら、ワシのオチを待っておるようだがな・・・。
 んどら、阿呆うども!!! ワシのエンディングにオチなどないわ!!
 これが、決まりきった世の中へのワシからのあんちてーぜじゃあ~~」


『天下一剣客伝』で復活した際は、『初代』ベースにちょっぴり『真』が混ざったような性格になった。
また、使用する武器が柄付き鉄球の「爆肉大鉄球」に変化している。
決勝戦にて劉雲飛と当たり、彼を軍師としてスカウトするに至る。
ただし、他のキャラのストーリーで登場した際は『真』寄りのキャラ崩壊を起こしているものがあり、
何故か紫ナコルルを「真の女」と呼び、「ワシの子を産めェェ!!」と迫っている。
お前……妻どころか子供までいるだろ……と言う突っ込みもあるが、
この時代で覇道を目指すなら妻の二人や十人居ても不思議ではない。所謂「後宮」「大奥」という奴である。

『閃』では武器が斬肉大包刀に戻り、病に冒された息子・大虎を救うために戦うというストーリーとなっている。
性格は至ってシリアスであるが、やはり粗暴さがやや加わっている。

『2019(令サム)』ではまたもデザインが変更され、『真』をベースに数珠が赤色になったり衣服に模様が付いたりと華やかな外見に。
『真』基準なのでお腹も引き締まり、使用武器も撲肉大石柱…と思いきや「盤龍柱」という別の石柱を担いでいる
(荒削りで無骨なただの石柱だった『真』のものとは異なり、緑の宝玉が埋め込まれ、それを手に持つ龍が彫られるなど綺麗な見た目。
 エンディングでは皇帝からの下賜品であることが語られている)。
ここまで『真』準拠なら性格も…と心配の声もあったが、そちらは『初代』のシリアスなものが引き継がれたため、
豚クソ豚クソと罵ってしまう事態を免れる事となった。良かったね王虎。
ただし、エンディングは「盤龍柱」が王虎の闘いに耐えきれなかったのか突如真っ二つに割れてしまい、
下賜品を壊してしまったことに悲鳴を上げる、というギャグオチになっている。
同キャラ戦での勝利メッセージで前述の双子ネタも拾われている。
なお、本作ではDLCキャラクターなのだが、よりによってこいつがシーズンパス1のトリを飾った
トリ以前に、そもそも扱いされる事の多い彼が少女に並んでまさかのDLC抜擢を受けた事に対する反響も大きかった*2が、
見方を変えれば昔格ゲーに侵食しつつあった萌えの波に最後まで屈しなかった旧SNKの硬派精神が絶える事無く2代目に受け継がれている事の証左だろう。
何はともあれ、彼の登場により初代勢がまた一人埋まる事となった。


上記のように、後期の作品では初代と『真』でのあまりの性格の落差のギャップをなんとかして軌道修正しようとする努力が感じられるが、
それだけ『真』のキャラ崩壊が残した爪痕は大きかったということだろう。

+ メストネタ
例の雑誌がイラストレーターの桜瀬琥姫女史(女史とある通り女性である)の名前を桜瀬王虎姫とする誤植をやらかし、
その事から転じて、厳つい外見に似合わず実は売れっ子イラストレーターである、とされるネタがたまにある
(なお「琥」の偏は本来は「王」ではなく、古字では点が無かった「玉」であり、「琥」の本来の意味は形状や色などに虎要素のある宝石の事)。


原作での性能

見ての通りのパワーキャラであり、その立ち大斬りは覇王丸以上のインパクトと隙の大きさを誇る。
最大の特徴は空中から武器を投げ付ける必殺技「気功爆転法」。
ケズリや不意打ちに使えて性能は良く、使用後は素手になってしまうのが難点だが、
作品によっては素手状態の通常投げの威力が強かったり、素手でしか使えない投げ必殺技があったりする。
「気功旋風斬(撃・突)」は見ての通りの対空技で、サムスピの対空必殺技としては最強の部類に入る。
『真サム』以降で使える「怒髪柱(球)撃」は体力ゲージと引き換えに怒ゲージを溜める事が出来る技だが、
一撃のダメージが大きいサムスピで体力を減らす事は自殺行為に等しく、
そもそも王虎は怒りやすい(なおかつ怒りが冷めやすい)のであまり意味の無い技となっている。
ちなみに怒髪柱撃は攻撃判定も持っているので、対空や削りに屈辱技として使う事も出来る。
これでトドメを刺すと前述のように相手が死亡扱いになり、
『真サム』の王虎では珍しい斬り攻撃勝利の台詞を見る事が出来るので、更に屈辱度が増す技であった。
他に『真サム』では投げの間合いが微妙なラインで、接触判定が特殊なしゃがんでいる不知火幻庵(同作の半数近くのキャラは投げ間合いに近付けない)に対し、
「基本的には投げれないが、ダッシュや飛込時に一瞬めり込んだ時は投げれる」という、知っておいて損は無い性能だったりする。

また、やたらとケツを使う技が多い。恐らく物凄く硬いのであろう。*3
RPG『武士道烈伝』ではケツで相手を押し潰す、その名も「撃尻」なる奥義を使っていた。


MUGENにおける王虎

カンチョー丸コンバット越前などで有名な、NRF氏作の『初代』ベースのものが存在する。
同氏のカンチョー丸同様、『零』以降のシステムである「剣気ゲージ」をアレンジ再現しており、
パワーゲージが多いほど斬り攻撃の威力が上がる。
斬り攻撃を使う度にゲージが減少するが、武器を持っていれば自然回復する(2ゲージまで)。
また、ある程度ダメージを受けると怒り状態になり、ゲージ自動回復の制限が無くなる。
アレンジ技として、「真気功大爆天」という2ゲージ技も存在するが、使用すると武器が壊れてしまいそのラウンド中は使用不可能。
投げや乱舞技など、相手にステートを奪われる攻撃を受けると武器を手放してしまうため、投げキャラとは非常に相性が悪い。
特に春日舞織に対しては、横姉さんをガードするだけで武器を落とされてしまう(ガード出来ない)。

ネタキャラに定評あるNRF氏には珍しい事にネタ要素はほとんど無く、女性キャラと戦わせても特に問題は無い。
…が、王虎自身がKOされると原作再現真っ二つになる事があるので注意。
また、上述の「ゲージが多いほど斬りの威力が上がる」特性上、同製作者のウルトラマグナスと組ませると大変な事になる。
ストライダー飛燕(LIFE10000、DEF9999)弱斬り一発で倒せる、と言えばその凄まじさが分かるだろう。
カンチョー丸でも同様の事が可能。
また、カンチョー丸と同じく一定条件で対狂キャラスイッチが発動し、常時怒り状態でゲージ回復速度が上がる他、被ダメージが大幅に減少する。
並~強クラスと戦う分にはまず発動しないが、条件の一つに「50HIT以上食らう事」があり、多段技を持つキャラが涙目になる場合も。

氏の他のサムスピキャラ同様、強力なAIがデフォルトで搭載されている。
参考動画(15:05~)

この他にも、かつてはMugenMage氏作(AI職人で有名なMage氏とは無関係)の『真サム』ベースのものが存在していたようだ
半裸No.1決定戦百漢DEBU決定戦に出場していたのはこちら)。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み




*1
『初代』の王虎のEDは日本から帰った後、中国大陸での戦において、
「自軍劣勢の状況下で王虎が『天下治めし漢と斬りあって死ぬるは本望よ!』と言って出陣する」という締めであり、
直後ナレーションが「戦いの炎も時とともにかすれ、群雄の叫びは、伝説の歌に残るのみである。」と王虎が玉砕したともとれる説明で終わる。
だが、明確に死亡したとされる不知火幻庵などと違い、『真サム』では生き返った等の説明も無く普通に続投しているため、
『斬サム』の狂死郎のEDと同様にパラレルでの出来事だと考えていいのかもしれない。

*2
その後のシーズンパス2では所謂「をでん騒動」という王虎以上の騒ぎも起きていたが、それはまた別の話。
一応王虎自体は、シーズンパスが発表される前にゲーム雑誌「電撃オンライン」が企画した「追加してほしいキャラクターアンケート」では、
69名中「13位(100票)」に位置しており、何だかんだで人気が高い事が窺える。

*3
「尻は柔らかい」というイメージや、格ゲーでは主に女性色物に使われ、セクシーないしコミカルな印象を与える事が多いため、
あまり強そうでない技と思われがちなケツを使った攻撃(ヒップアタック、ヒップドロップ)だが、
現実的な話をすると、尻の肉はあくまで怪我を防ぐためのクッションのようなもので(しかも鍛えれば硬くなる)、
実際には尾骨(骨盤の部位の一つ)を当てている。
骨なので当然硬く、加えて全体重が掛かるのでその威力はドロップキックや体当たりと同じかそれ以上
まともに顔面に喰らったら良くて軽い脳震盪、最悪重傷かも有り得るとんでもない技である。
そしてそんな技がプロレスでも用いられる事があり、上記の強くなさそうというイメージも手伝って技を受ける側には高度な技術と演技力が求められる。
ケツで飛び掛かってきた相手にカンチョーで迎え撃とうものなら十中八九指がへし折れるので、相手が静止してる時にこちらから仕掛ける事。
更に、使用者が王虎やターナー氏本田等のように筋肉質でかつ重量級なら…推して知るべし。ケツはリアルに危険。


最終更新:2023年11月06日 22:26