ボボボーボ・ボーボボ


「ただしつけもの、テメーはダメだ」

週刊少年ジャンプにて連載されていた同タイトルのギャグ漫画『ボボボーボ・ボーボボ』の主人公。
名前を漢字で書くと「母母母ー母・母ー母母」と言った事があるが多分その場限りのネタ。だからってこれとは関係無い。
アニメ版でのCVは 子安武人 氏。
PS2のゲーム『ハジケ祭り』ではアニソン界の帝王、水木一郎氏がボーボボの声を担当した。

自らの鼻毛を自由自在に操る「鼻毛真拳」の7代目伝承者。年齢は27歳。
毛刈り隊の恰好がそれっぽい事も含め、この辺の設定は『北斗の拳』のパロディ
(ちなみに子安氏は『新・北斗の拳』においてケンシロウを演じてたりする)。
サングラスに2m以上のムキムキな体躯、そして金髪なアフロ頭が特徴的。
頭のアフロは開閉可能で遊戯王の人やら色んなものが詰まっている。

悪の帝国「マルハーゲ帝国(アニメ版では「マルガリータ帝国」)」の帝王、ツル・ツルリーナ四世が始めた、
「罪無き人々の頭髪を直にぶち抜く」悪の組織「毛狩り隊」によって故郷「毛の王国」と父・TSUYOSIを失う。
それ以降は体毛を武器にする五大毛真拳の一つ「鼻毛真拳」を身につけ、毛狩り隊を壊滅させるべく正義の為に戦っている…はず

実の父親が「毛」そのものであり、三歳の頃は連邦側の巨大ロボットで同僚に親友の軍艦
(ボーボボとよく似た背格好リーゼントヘアーの男、間違っても船の擬人化ではない。魚雷ガールなんてキャラはいるけど)がいた。
五歳の頃は日本を憂う武士で、七歳の頃には軍艦と共に鼻毛真拳を習っていた。
しかしその後、軍艦と会った時には初対面みたいな会話をしていたり、出自も経歴もデタラメな人物。
ていうか、過去の話をする度に経歴が変わる。まぁギャグ漫画ではよくある事だが。

悪を憎み強きを挫く正義漢。
…なのだが多分にいい加減でシリアスな場面でも大ボケをかましたり、
仲間を盾にしたり敵が動き出す前に叩き潰したりと割と容赦ない性格。
ただし常識人であるヒロインのビュティだけは例外で、悪党に狙われると真剣に護りに行くし、敵に捕らわれた際は命がけで助けに行く。
普段は盾にする仲間も本当に危ない時は助けにいくので、きちんと加減は考えているのかもしれない。
サングラスにはコンマという名前があり、ボーボボのパワーを与える事で自意識を持ったナマモノへと変化する。
サングラスのレンズは普段は台形だが、突然丸型に変わってしまう事も。
装着すれば常人でも頼りになるんだかならないんだかよく分からない力が得られ、作中では逆さまに装着した事で真の力を発揮した。

体毛を武器に戦う鼻毛・ワキ毛・スネ毛・ウデ毛・髪の毛の五大毛真拳の中でも
鼻毛真拳は下位に属するものの戦闘能力は高い。ていうか名称に反して鼻毛を使う技よりそうでない技の方が多い*1
また、ワキ毛を操ったり、ティッシュの箱を足に履いて戦う「箱履拳」、チェーンソーを振り回す「チェーンソー真拳」なる技も身につけている。
全く意味を成さないものから首領パッチところ天の助フュージョンしたり、固有結界よろしく異世界を作り出す技もあり粒が揃っている。
毛を伸ばして戦うという前提上、近距離~遠距離にも幅広く対応出来る。
本人も電車をぶん投げる膂力を備えているなど普通に強い。
最も恐ろしいのは、彼のボケに対して相手が何らかのリアクションを返した時点でお約束の術中にはまり、敗北が確定する所だろう。
そう考えると一見無意味に見える技も立派な奥義である。
何故か初登場シーンで野菜に血祭りに上げられていたり、キアゲハに生き埋めにされてたり、しじみと戦って負けたりもしたが、
作中ではそういったごく僅かな例外を除き全戦全勝。

真拳の元ネタはもちろん北斗神拳
他にもパロディとしてかめはめ波とかマッスル・スパークなど主に他のジャンプ作品のキャラクターの技を使う。
もちろんジョジョネタも完備しているが、後に実は吸血鬼だったボーボボがジョジョキャラをやるとは誰も思わなかっただろう。
ここまでは他のマンガでもよくある事だが、酷い時にはそれで勝負を決めてしまう事があるのがボーボボならでは。
場合によっては作者本人がツテを使って武藤遊戯本人(高橋和希直筆)を召喚する。
ちなみに遊戯はオシリスの天空竜を召喚したのだが、残念な事に作者の画力が違いすぎて…(当然自虐ネタである)。
流石に権利関係がアレ過ぎたのでアニメではカットされた。
+ そんな伝説となった場面がこちら
アニメで再現MAD

なお『ジャンプスーパースターズ』ではスーパータッグで澤井版オシリスの天空竜を呼び出す。
グラデーションが細かい本家とベタ塗の澤井版という形で画力の差も再現されているので、興味がある方は見比べてみよう。

というか吐血表現を含め、アレなネタが多すぎてアニメはキャラクター見た目が変更されたりカットや規制だらけだった。
そのせいか原作終盤で敵キャラが「アニメなんてあったの?」と作者が自虐している様な一幕も。
誤解ない様に言っておくと、大分規制でマイルドにされてしまったがハジケっぷりは健在と原作ファンからは一定評価を得ていた。
作者も大御所の東映アニメーションに作ってもらえた事で先輩達と肩を並べられたと語っている。
東映製作ではない先輩達もチラホラ居たがそれを突っ込むのは野暮というものである
また、全てのスポンサーが撤退して打ち切りが確定しても、スタッフや声優陣が資金を出し合って半年間放映し続けたという、
作品愛に溢れていると同時に最高にハジケまくった逸話もあり、アニメ史に残る作品とも言えよう。

ボーボボ単独のゲーム作品も多数発売されており、GBAだけで4作、それに据え置きも合わせると計7作も出ている。他にもなんかカードゲームも出てる。
中でもGBA版『爆闘ハジケ大戦』はちびキャラドットだが対戦格ゲー風(ジャンル:聖鼻毛格闘(ボーボボかくとう))である。
もっとも、その内容は格ゲーとしては完全に成立していないといわれるほどゲームバランスがハジけてしまったものだったのだが…
ただしGBAにしてはボイスカットインがやたら豊富で、キャラゲーとして見るならかなりの完成度である。

ジャンプオールスターゲーム『Jスターズ ビクトリーバーサス』にも出演。取り敢えず子安氏が大変楽しそうである。
バックコーヤス
性能面はというと、3つある必殺技「鼻毛激烈拳」「ボンタン爆弾」「しみったれブルース」全ての技の拘束能力が高く、
「ボンタン爆弾」は弾丸を連射し、最後に首領パッチがヒット・ガード問わず接着し爆発、爆風をヒットさせると打ち上げてコンビネーション攻撃の始点になる。
また、首領パッチが別動で相手を追従しながらラッシュを長時間放つ「しみったれブルース」は、置かれるだけで近接メインキャラは詰むと言った性能で、
タイマンではまず負けない。
しかし地の火力が乏しく相方に依存する事になるので、斉木・藍染ベジータ幽助両津と言った最上位クラスのキャラよりは下となっている。
対して超必殺技「最終奥義・鼻毛横丁」は自分中心の全方位攻撃…なのだが、単発なのでガードされると盛大に隙を晒してしまう上、
タメがやたらあるので見てからステップガード余裕でしたとなる。首領パッチで拘束して使おう。
Jアドベンチャー」では基本的にトラブルメーカーで、大会に出場したいが為に一護の船を奪おうとしたり、
かと思えばバイトに行きたくない神楽にいい様に使われて銀さんと戦ったり。
頭の形が似ていると言う事で、『暗殺教室』の殺せんせーとはウマが合った模様。

2019年の年末に放送されたテレビ朝日系の音楽番組『ミュージックステーション』のスペシャルではゴールデンボンバーが歌っている所にまさかの登場。
確かにアニメはテレ朝系だったとはいえ、同じ局の猫型ロボット嵐を呼ぶ園児を差し置いてのあまりに予想外すぎる登場に、
SNS上では「ボーボボ」がトレンドになる事態となった。

+ そして時は2021年4月1日、舞台は空の世界…
2021年にボーボボ誕生20周年を迎え、様々なコラボが行われたが、
その中でCygamesのスマホRPG『グランブルーファンタジー』に参戦してしまった。
……『鬼滅の刃』に続く二度目のジャンプ作品とのコラボがこうなるとは誰が予想出来たであろうか。
しかもその次は『銀魂』とまたギャグ路線の作品だった。その次に来たのはまさかの麦わらの一味だったが
一応、その後もジャンプ作品とのコラボは行われており、そちらは真面目な路線の作品だったりするが。
配信時期はボーボボの誕生日である4月1日即ちエイプリルフールだが、参戦(プレイアブルキャラ化)自体は全くの嘘ではない。
運営にハジケリストでもいたのか
コラボ内容も全く自重しておらず、オイラとエイプリルフールの主役の座をかけて争ったり、
伝説の放送事故「亀ラップ」*2を新録したりとやりたい放題であった。…流石に亀ラップは地上波程のテンポは無かったが。
同じくCygames運営であり、同年に開始した某擬人化競馬コンテンツにハジケリストにしか見えないと評判のキャラも出た辺り、
令和はボーボボに追い付いたのだろうか……そのキャラの基となった馬は銀魂の脚本家が馬主の馬と仲がいい事だし、
向こうでの絡みが期待されているわけで…とか言ってたらそのコンテンツともコラボしてしまった

ちなみに、このコラボによって既にガチャピンに弄られた過去の改変は更にとんでもない事になっている。
互いの改変の辻褄を合わせると、主人公であるグラン若しくはジータがザンクティンゼルでビィ・ガチャピン・首領パッチと仲良く暮らしている時に、
ルリアとボーボボとカタリナがところ天の介率いる帝国軍から追われている所を助け、共に旅立った事になるのだが、
その時のメンバーが「グランorジータ、ビィ、ルリア、カタリナ、ガチャピン、ボーボボ、首領パッチ」というあまりにも濃すぎる面子に仕上がっており、
これからも更にこの旅立ちメンバーが増えていく可能性を秘めている。
互いに一発ネタであり、双方の意見を合わせる必要は無く元から居ない本編が正史と突っ込むのは野暮ってもんだ


「……以上、亀ラップ令和再録版をお送りしました。」

「これ新録したの!?」



MUGENにおけるボボボーボ・ボーボボ

MUGENでは樹(ju)氏の『爆闘ハジケ大戦』のドットをベースに作られたもの等、数体が確認されている。
某問題児を筆頭に他のキャラクターを召喚して戦わせるハイパーボーボボは凶性能。
しかしながらMUGENキャラの中でもマイナーなため、
見る機会は同じ声で喋る他のキャラ達に比べて少ない。

+ 大会ネタバレ注意
【新機軸】空気読めない奴は汚ねえ花火だぜリーグ【作品別】ではジャンプ連合チームで出場。
満を持して最終戦にジョナサン・ジョースターとタッグを組み初試合を行うが、ゲージ技の「熱炎漢浪漫」を連発。
カット絵により試合の状況を隠しまくり、ジョナサンをも巻き込んで試合を存分に振り回した。
その後の優勝決定戦においても熱炎漢浪漫を三連発し、全く自重しないある意味ボーボボらしい戦い方で、
ジョナサンの好サポートとともに貴重な一勝をジャンプ連合にもたらした。



「毛の痛み、思い知ったか!!」

出場大会

【ハイパーボーボボ】

出演ストーリー



*1
ソフトンが開いたバビロン王国に向かった先で、ボーボボは自らの弱点を「必殺技が少ないため、見切られると後がない」と結論付けた。
ただしこれに対し本人は「技が少ないのではなく、神聖な技が多いので無暗に使いたくない」と公言している。
その後は技の出し惜しみをせずに序盤のボス、軍艦を撃退した。
だが、作者曰く連載前に考えてた話が軍艦戦までであった事もあり、その後の技のレパートリーが乏しいものになったと考えられる。
しかしボーボボは鼻毛と関係ないこれらの技を「鼻毛真拳」と称して使う事で、
技が少ないと言う弱点を克服しつつ、既に公言したように「技が少ないわけではない」と見栄を張っていると取る事ができる
まあ、技名に「鉄球」がついてるのに、鉄球全然使わない人だっているんだし
あくまでも考察であって本編のボーボボがその思考で動いているわけではないが。
さらに言うとこの発言をする前から(した後も) 一部の例外を除いて二度同じ技を使ったためしがない ため、「どの口が言うか」状態であった。

*2
締め切りが近い中、作者がインフルエンザにかかり高熱にうなされていた時の夢をそのまま書いたというシロモノ。
…これを通したジャンプ編集部の心境はいかばかりだったのだろうか…


最終更新:2024年02月26日 21:31