NAMCOxCAPCOM


『NAMCOxCAPCOM』とは、カプコンの許諾を受けて、2005年5月26日にモノリスソフトが開発、
ナムコ(現バンダイナムコゲームス)が発売したPS2用のSRPGである。


概要

通称「ナムカプ」。ナムコとカプコンのキャラクターが新旧入り混じって登場するお祭りゲー。
それまでカプコンが関わってきたクロス系作品と、タイトルとその略し方(『カプエス』や『マヴカプ』に似ている)から、
企画発表直後~発売に至るまで格闘ゲームと勘違いしていた人がかなり多かったようだが、
実際はシミュレーションゲームの類である。
さながら『スーパーロボット大戦』のようにゲームが進行していくが、ディレクターがスパロボのシナリオに関わっていたので仕方が無い
発売当時の雑誌インタビューによれば、元々は様々な世界観を渡るというコンセプトのオリジナル作品が前身で、
ゲスト的な扱いでナムコキャラを出そうという案から始まり、なら歴代作品のクロスオーバーにカプコンも混ぜようと、
とんとん拍子で二社クロスオーバー企画へと移項したとのこと。

また、DS用ソフト『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』には、本作の主人公である有栖零児小牟、敵役の沙夜、
および本作出演後の設定で『ゼノサーガ』からKOS-MOSがゲスト参戦している。

ナムコとカプコンの新旧ゲームキャラのクロスオーバーという、これだけでもゲームファンにはたまらない内容だが、
さらにゲーム中でのキャラ同士の会話、台詞、ステージタイトル、技演出にアイテム、ステージMAPと、
もうどこを探してもネタだらけ(勿論良い意味で)な超カオスゲーとしてファンから高い評価を得ている。
反面、やたら時間の掛かる戦闘システムでクリアまで寄り道無しで平均100時間と、やっててダルくなるという問題点も抱えているが、
まあしかしそこら辺はゲーム愛でカバーだ!

『無限のフロンティア』とは別の続編が期待されているものの、諸般の事情で難しいとされていたが、
バンダイナムコゲームス・カプコン・さらにはセガをも交えたクロスオーバータイトル『PROJECT X ZONE』が2012年10月に発売された。
名目上は完全新作となっており、参戦作品も(セガを加えた分を除いても)大きく様変わりしているものの、
各キャラクターの関係性は本作を引き継いでおり、どう考えても続編である
(例えば、風間仁アーサーと出会ったことも魔界に行った事もある、など)。
これらは更に任天堂の一部作品も巻き込んで2015年11月に発売された続編の『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』においても同様。

参戦作品

+ ナムコ

+ カプコン

+ その他
など、「参戦リスト」に載っていない作品も存在する。
アイテムやタイトルだけなら、さらに多くの作品に関連するアイテムが登場する。


ゲームシステム

ユニット

単独(ソロユニット)か2人ペア(ペアユニット)の2種類がある。
モリガンなど一部のユニットは、イベントによりソロユニットからペアユニットに変化する。
システム上の差は特にないが、ソロユニットからペアユニットに変化する事で、
ステータスや使用できる技の内容や性能が変化する。
ペアユニットの場合、攻撃時の初手と防御時の被ダメージの担当が決められている。

ペアユニットはほぼ全て原作での関わりがあった二人が1ユニットとされているが、
例外として、
  • キングフェリシア(ナムコの『鉄拳』シリーズとカプコンの『ヴァンパイア』シリーズから、別会社別シリーズの組み合わせ)
  • ブルース&レジーナ(カプコンの『ガンサバイバー4』と『ディノクライシス』シリーズから、同会社別シリーズの組み合わせ)
  • レイレイ&鳳鈴(カプコンの『ヴァンパイア』シリーズと『ガンサバイバー4』から、同上)
の三組も存在する。

行動

全ての行動はAP(アクティブポイント)を消費して行う。
消費したAPはステージフェイズが経過にともなって1回復し、10に達するごとに行動可能になる。
数値上APは10が上限で、同時に複数のユニットがAP10に到達した場合、速度の高いユニットから行動を開始する。
但し、防御エキストラ(後述)で10をオーバーすれば速度を無視して先に行動を開始出来る。

攻撃戦闘(BA攻撃)

BAはブランチアサルトの略称。攻撃範囲に敵がおり、敵を選択すると戦闘開始。
戦闘方法はコマンド式だが、格闘ゲームの様な複雑なものではなく、ニュートラルもしくは方向キー上下左右のいずれかを押しながら攻撃ボタンを押す方式。
攻撃するごとに溜まる必殺値が100に達すると、それを全て消費して必殺技を使用できる。
空中に浮かせた敵に続けてヒットさせると「AERIAL HIT」と表示され、
ヒット数とユニットごとに設定されたタイプにより与えるダメージや気絶値、獲得アイテム等にボーナスを得る。
また、全ての通常技で攻撃すると攻撃エクストラが発生し、HPかMPのどちらかが回復する。
ユニットごとに攻撃回数が決まっており、0になると攻撃が終了する。

MA攻撃

マルチプルアサルト(複数攻撃)の略称。
『スーパーロボット大戦』の「MAP兵器」や「合体攻撃」、「全体攻撃」に相当するもので、
一人または複数のユニットがMP50を消費することで敵1体から3体に同時攻撃できる。

防御戦闘

敵に攻撃される時は
  • ノーガード(AP消費無しでダメージを受けるが防御エクストラ(後述)の恩恵を最も受ける)
  • 通常防御(APを1消費しダメージを半減する)
  • 攻撃回避(必殺値とAPを消費しダメージを僅かに受けるが戦闘自体をスルー)
いずれかを選択し、ノーガードか通常防御なら戦闘開始。
表示される十字キーの方向をタイミングよく押すことで、成功率により防御エクストラが発生しAPが上昇する。
また、攻撃されるユニットに隣接しているユニットが「かばう」能力を持っていれば代わりに防御させる事ができる。
ユニットによっては必殺値とAPを消費して固有の防御・回避スキルを使用できる。
防御・回避だけのものと、その後にカウンターとして反撃するものとがある。カウンターを行うものの方が消費が大きい。
これらのスキルも原作の技やテクニックを再現したものが使用されている。

スキル

ユニットが持つ能力を表現したもの。コマンドタイプとオートタイプに大別される。
コマンドタイプのものは使用する際MPを消費(『スーパーロボット大戦』における精神コマンドと同じ)。
オートタイプのものは常に、あるいは特定の条件を満たす事で自動的に発揮される。

BGM

味方キャラクターの行動の際、それぞれの元のゲームで使用されていたBGMが流れるようになっている。
『ストライダー飛竜』や『魔界村』等のように原作が古くPSG音源やFM音源でBGMが作成されていた場合、
大幅なアレンジが施されている。
また、『ワンダーモモ』等の一部のキャラクターは行動時ではなくイベントシーンのみにしか流れず、
ペアユニット制の影響で原作のBGMが全く使われていないキャラも多い。

{以上、ニコニコ大百科&Wikipediaより、一部改変)

OPアニメとそのテーマ「すばらしき新世界」はコンシューマゲーのOPを語る時には欠かせない出来であり必見。
MUGEN動画でもよくオールスターやクロスオーバーものに使われているので、聞き覚えがあるという人も多いのではないだろうか。


MUGENにおけるNAMCOxCAPCOM

『ナムカプ』はシミュレーションゲームである一方、攻撃の際に当たり判定コンボが存在し、
戦闘中に超必殺技を発動するなど、格闘ゲームとしての仕様を取り込んだ面がある。
それ故にグラフィックエフェクトを格ゲーに流用する事が可能であるため、
本来は格ゲーでないにも拘らず、意外と多くのMUGENキャラクターが『ナムカプ』のドットを使用している。

以下、『ナムカプ』のグラフィックを使用したMUGENキャラ(五十音順)を記載する。

また、某運動会ではおまけとして、ナムカプキャラが他のキャラに引っ付いてたりする(実際はおまけ以上の脅威だが…)。
スモークボムッ!! ホァァァッ!! ホァァァッ!!


最終更新:2023年04月05日 11:06
添付ファイル