橘右京


ちりてのち のざらす者の 悲しさよ
                                                                                                      右京

流派 : 神夢想一刀流
武器銘 : 自作・無銘
出身地 : 近江国 甲賀郡 馬杉村
生年月日 : 明和元年(1764年)九月二十日 辰の刻
身長 : 五尺八寸(約176cm)
体重 : 十一貫目(約41kg)
血ノ型 : AB型
好きなもの : 孤独な自分を感じる事
嫌いなもの : 真の孤独
特技 : 刺繍(仕上がりは雑巾だと言う)
コンプレックス : 明るい太平の世の中にいまいち溶け込めないこと(~『天』)
                               無口な自分(『侍魂』)
                               巧く自分を表現できないこと(『零』)
尊敬する人 : ……
剣の道について : ……恐い(~『天』、『零』)
                              恐怖と背中合わせ(『侍魂』)
平和を感じるとき : 圭殿といるとき
好みのタイプ : 圭殿
現代社会での彼は…? : 入院患者

+ 担当声優
や乃えいじ
『初代』~『零SP』、『閃』
速水奨
『電撃CD文庫 サムライスピリッツ』
石井一貴
『天下一剣客伝』
小板橋篤記
『美形会議』
櫻井慎二朗(現:櫻井皓基)
『SAMURAI SPIRITS(2019)』

や乃氏は同シリーズの不知火幻庵天草四郎時貞も兼任。
速水氏はパチスロ版『サムライスピリッツ鬼』で天草四郎時貞を担当している。

サムライスピリッツ』の美形キャラクター。『初代』から『剣客異聞録 蘇りし蒼紅の刃』を除く全作品に登場。
神夢想一刀流という居合抜きの使い手(神夢想一刀流は実在したが、居合の流派ではない)。お好み焼き屋とは無関係。

愛する小田桐圭という女性に渡す究極の花を探し、戦い歩いている男。
すでに当時では不治の病であった肺結核に侵されていてよく咳き込む。オデノカラダハボドボドダ!!
近江の小さな村の野武士の末裔(馬杉村は実在する地名)。身分は低いが、れっきとした侍階級である。
しかし生まれつき病弱な体質で、右京を優しく見守ってくれた母も早くに他界している。
父親の所在は不明。ストーリーにも一切記述がない事から、既に故人か、何らかの事情があるのではないかと思われる。
こうした恵まれない生い立ちながらも、「立派な侍になって欲しい」という母の遺言をよく守って武芸と勉学に励み、
苦労を重ねながらも人々に教えを請われるほどの居合の腕前と、人並みに丈夫な身体を手に入れた。
が、ようやく剣術師範として生きる道が開けてきた矢先、肺結核の症状である吐血が右京を襲う。
己の身の不運を呪い自棄になりつつあった右京を救ったのが、母親の療養に付き添って村を訪れた領主・小田桐家の才女、圭だった。
彼女の人柄に強烈に魅きつけられた右京は叶わぬ恋と知りつつ、徐々に残り短い人生の全てを彼女のために捧げたいと考えるようになる。

美形であるため、勝利ポーズでファンの女性達が集まってくる事も(肺結核患者は耽美的に描かれる事が多く異性にとって魅力的に見える傾向がある)。
が、本人は圭以外の女性は基本的には感心なし。もっとも、圭は他の男性と結婚してしまうのだが…。
しかし、彼女も右京に惹かれていた描写もあり
(圭は気にしていないのだが、右京とは「身分違い」であり、さらに「圭には既に決められた婚約者がいる」という点が、二人を結ばせない理由である)、
実際は不治の病で余命幾ばくもない右京が(恐らく『真』で死んだと思われたのを良い事に)自ら身を引いた形である。
ちなみに『天草降臨』での彼の目的は「圭とその婚約者の危険の排除」で、
ポリサムこと『侍魂』では「妊娠した圭の子供(もちろん右京の子供ではない)が突如消えたため、その原因の究明」。
何処までも惚れた女に殉じる、報われない愛に生きる男である。
が、『天下一剣客伝』ではifとはいえ、そんな彼の想いが報われる。
時系列的には最後の登場となるポリサム2こと『アスラ斬魔伝』では、圭の面影を感じる見ず知らずの女性の為にその命を懸けて戦った
(ただし羅刹の場合はあくまで居合いを極めようとしており、女性についての描写はない)。

覇王丸のライバル……のはずだったが、2作目(『真サム』)にして牙神幻十郎にライバルの座を奪われてしまった。
だが、そもそも覇王丸と右京さんの間にはほとんど接点がない。
一応、右京が探している「究極の花」が魔界の入り口に咲くという情報を教えてくれた人物が、
覇王丸の尊敬する老学者と同一人物という間接的な接点はあるが、逆に言うとその程度しかない。
そんな状態でライバルの座を保てという方が無茶だったのだろうか。
他にも、黒歴史アニメ版では『初代』のキャラの中で唯一エンディングのスタッフロールでしか出番がない(約35秒)など、何かと扱いが良くない。
石川賢の漫画版『SAMURAI SPIRITS 島原天草邪神城攻略編』ではアニメとは異なり出番があったが、はっきり言って背景の驚き役でしかなかった。
だが、なんだかんだで『剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃』(ほとんどのキャラクターが新規)を除くシリーズの全てに登場しており、
また、RPG『真説サムライスピリッツ武士道烈伝』では六人の主人公の内の一人に選ばれている。
そう考えると、2作目にして一人だけリストラなんて事にならなかっただけマシと言えばマシである。
…が、『天サム』の覇王丸と幻十郎のEDでは、いきなり右京さんっぽい人が覇王丸に斬り飛ばされて「かー弱えぇ、もっと強ぇやつはいねぇのか。」
などという酷い暴言を吐かれており、完全にに成り下がっている姿に涙した右京さんファンも多いとか、そうでもないとか…。*1


作品を重ねるごとに薄れていったがナルシスト的な一面も持っており、『真』の同キャラ対戦などでは、
自分に向かって「美しい…」とのたまう場面もある(『初代』では怒っているので、キャラが固まっていなかったとも)。
上段にあるように歌を嗜み、勝利台詞などでも非常に繊細な心を詠み込む。
吐血が始まった頃は自虐的なものが多かったが、圭と出会った事で徐々に明るい歌が増えていくようになる。
特に草花にまつわる言葉にこだわりがあり、よく人を花にたとえる(亡き母はスミレ、圭は鈴蘭らしい)。*2
自己の表現が苦手な右京さんは応答に句を返す事も多々あり、周囲に色々誤解を招いてる気がしなくもない。
ちなみに、『斬紅郎無双剣』の攻略本では『初代』・『真』・『斬』における右京さんの一句(ストーリー中のものなど一部を除く)が現代語訳されている。
+ 右京 心の一句集
ストーリーなどより
華橘 落ちて我が身の 秋を知る
  侍として独り立ちしつつあった矢先に病を患った境遇への自嘲
四季の秋 我に来たるは 死期の秋
  最も暗い心境にあった頃の作
君想う 恋の心は 花野原
  圭と出会ってハイになってた頃の作
満つ月の 鏡にうつる 君が背に 我が心はや 立つる野に無し
  圭に捧げる「究極の華」を手に入れた際の作(探していたものではなかったのだが)

初代
あぶくよに つなぐ脈こそ かんろかな(通常勝利)
  (訳)今日一日生き延びた我が身の鼓動が、自分に喜びを与えるようだ。
ちりてのち のざらす者の 悲しさよ(斬殺勝利)
  (訳)葬られることもなく、その姿をさらしている者よ。明日の自分を見るようで哀れを誘うものだ。
ほろよいの しらねの美酒に べにはがね(必殺技勝利)
  (訳)うまい酒を手に、ただ一人眠る夜、快く酔う自分の姿が愛刀に映り見える。
げんげつに ぬれる我が骸も 美かんなり(同キャラ戦勝利)
  (訳)月の光に照らされると、死に逝く自分の姿でさえ、美しいと思う。
命脈が ありて我が剣 かがやけり(ED)
  (訳)命があってこそ、はじめて己が手にする剣は生きるものだ。


つきくさの ひがんにとどむ 花一りん 誰が為にとぞ あれ野をわたらん(通常勝利)
  (訳)いつかは消え逝く私だが、しかし、あなたに花を捧げたい一心で、この世に身を置いているのだ。
あらかねの よい闇染めし ぬれ刀 右手のうたげに さむし我胸(斬殺勝利)
  (訳)黒い大地を刃から滴る血が赤く染める。身体は死闘の余韻に包まれているが、むなしい心を私は抱いている。
ぬばたまの 闇にうかぶる 不知火の かぼそきいのちの あはれなりけり(同キャラ戦勝利)
  (訳)闇の彼方の不知火よ、そのはかない命は私の姿でもあるようで、ものの哀れを誘う。


この世は あわれも何も 無かりけり ただ行き過ぎる 跡無しの夢(ED、18歳時の作)
  (訳)この世の中など何もないに等しい。ただ、夢を見ているようなものだ。
君知りて 淀める川の 澄みはつる 水面に写る 初色の花(同上、20歳時の作)
  (訳)あなたを知ってから、心が晴れていく。澄んだ流れに花がその色を落とすように、私は恋を知ったのだ。
過津神 緑の髪の 麗しき 夏ひの暮れも 古物語(同上、25歳時の作)
  (訳)祟り女神の黒髪の美しさを思い出す。あの頃のすべてのできごとも、今となっては良い語り草だ。
我逝かん 倒るる野辺の 花褥 君に背を向く 六道の辻(同上、現在?)
  (訳)私は、あなたとはもう会わないだろう。たった一人野辺に倒れ、そのまま逝こうと思う。


嵐吹き 燕雀飛ばず 冬の空(OP)
己が手を 紅く………ゴホッ(CPU戦勝利・修羅)
逝水に 落ちし我が…………グホォッ(CPU戦勝利・羅刹)
鋼振り 心悲しき 鬼やらい(CPU戦・ライバル戦前)
白き花 咲かそ橘 径の側(ED)

ポリ
本雫 末露似たり 我が生命(侍魂・修羅勝利)
生まれ出る 新芽を覆う 枯れ葉かな(羅刹勝利)
春風に 散りし桜の 儚さよ(斬魔伝・夢想残光霞)


夢求め 野路を逝かん 春疾風(CPU戦勝利1)
夢持ちて 母の心や 時鳥(CPU戦勝利2)
夢果てて 春やは遠き 人の路(ED、夢路へ)
朧なる 月のあはれむ 我命 誰が為にとぞ 浮世に刻まん(ED2)

零SP
三瀬川 忍びて渡る 楓橋(楽勝)
むらさめに 濡れる刃の 散紅葉(一閃勝利)
兵や 儚くなりし 泣時雨(夢想残光霞)


あかつきに ちひさく灯る 花の露 咲くも散らすも 我がこころかな(OP)
くれないの 命をからむ 桐一葉(CPU中ボス戦勝利)
遅桜 我が身を飾る あけごろも(斬勝利1)
たそがれの 水無瀬に眠る 蛍火や(斬勝利2)
十五夜の 月は涙に うるみけり(打撃勝利1)
ちらちらと 陽炎燃ゆる ひがん道(打撃勝利2)
盃に 紅一点の 雪の花 酔いさめ易し 月無しの酒(必殺技勝利1)
いなつるび こぼれて朱し 影法師 ふるさと遠き 黄泉の箱舟(必殺技勝利2)
夕凪や 茜さしたる つばくらめ 抜き身は濡れて いのち死に行く(奥義勝利1)
うたかたの 風花淋しからざるや 夢まぼろしの 死に花咲かさん(奥義勝利2)


たそがれや 両の手に咲く 曼珠沙華(秘奥義)


  • 総評
毎回これだけ作ってきたスタッフがすごい。

また、右京の作ではないが、サムスピのTVCMでも小林清志氏のナレーションによる狂歌が登場。
いずれも映像と非常にマッチしており、サムスピの雰囲気をよく表現している。
製作スタッフにはこの手の教養が深かった人でもいたのだろうか。
天とともに生き 天とともに死ぬ定め 信じるものは 己が刃のみ 斬る!(初代NEOGEO版)
斬り結ぶ 刃の下ぞ 地獄なる 身を捨ててこそ 浮かぶ瀬もあれ(真サムNEOGEO版)
闇に散る 冥府魔道に生きるとも 侍魂 刃に秘めん(真サムNGCD版)


また、刺繍という一風変わった趣味も持っているが、あまり達者ではないようだ。
常に懐にりんごをしのばせており、右京さんと言えば吐血とりんご、と言われるほどのアイテムである。ちなみに同門のこの人は柿。
居合いに於いて相手の注意を一瞬逸らすために使われるらしく、主に「秘剣・ささめゆき」や「ツバメ六連」の技を出す際に投げて使用される。
しかしりんごが日本で広まったのは明治じd
実は明治以前にも和林檎と言うのが伝来しているので、りんごを持っているのはどこもおかしくはない
それにしては大きすぎるのではと言う話もあるかもだが
RPG『真説サムライスピリッツ武士道烈伝』では、重要アイテム 黄金のリンゴを手に入れた時にプレイヤーの期待通り、一言言ってくれる。

『零』では、中ボスである夢路と深い関わりを持つ。
公式HPに掲載されている公式小説でも出番がそれなりにあり、
夢路を救う事の出来なかった悔い(詳しくは公式ページのストーリーにて)から、
次こそは夢路を救うため、病を押して戦う決意を固めるまでの姿も描かれている。
この『零』公式ページの小説は、サムスピファンならずとも一読する価値はあるので
「MUGENでしかサムスピあるいは右京を知らない」という方も、暇があったら読んでみるのをおすすめしたい。
「美形会議」の血を吐いたネタのイメージしかない人が抱いている、ある種お笑い要員的な偏見を吹き飛ばしてくれる出来である。
余談になるが、夢路には慕われていたかのような描写も見え隠れするなど、
『零』はシリーズ史上右京さんがもっとも日の目を浴びたサムライスピリッツであると言えるだろう。
他には『斬紅郎無双剣』においてに皆殺しにされた師匠(夢路の父)をはじめとする、
同門の人間の仇討ちのために戦いへ向かっており、彼が情に篤い人物である事が分かる。RPG『真説サムライスピリッツ武士道烈伝』でも、
十兵衛が殺された時に、いつもの寡黙な言動が一変、物凄い勢いでマジギレしていた。

彼の武器銘を見れば分かるが、意外な習得技術として刀鍛冶がある。
これは夢路も同じだが、神無想一刀流は自分の刀は自分で打たなくてはならないのだろうか…?
ところで、RPG『真説サムライスピリッツ武士道烈伝』では武器の強化を行うには街の鍛冶屋で鍛えてもらう必要があるのだが、
自分が作った刀を他人に鍛えてもらう右京の心境は如何なるものだったのだろうか。

なお、「死にそうなくせに続投しすぎじゃね?」とか死ぬ死ぬ詐欺とか言ったら右京さんが血を吐くので言ってはいけない。
度々死人か亡霊としか思えないカラーが搭載されるが、一応ちゃんと生きている。
そもそも2作目にして時系列で2Dのサムスピシリーズ最後の位置にくる『真』に出演した時点で、
何がどう転ぼうが『斬紅郎無双剣』や『天草降臨』で生きている事は至極当然なのである。
そして、何故これらの作品が真サム以前の時系列になっているかと言えば、ほぼ間違いなく
彼女を続けて出演させるためと思われるので、ある意味彼女は右京さんの命の恩人なのかもしれない。
真サムよりもさらに時代の下る『アスラ斬魔伝』の彼のエンディングではやはりと言うか、死亡したかのような描写が見られる。
ちなみにその際、ちょろっとだけ元ライバルが絡んでくる。
一方で後年に稼働・発売した『閃サム』は、時間軸としては『アスラ斬魔伝』の後になるはずだが、何事もなかったように生きており
(同じく『斬魔伝』のEDで死んだはずの幻十郎も生きている)、
さらには本来は左利きのはずなのに右手で剣を振っている(幻十郎やシャルロットも同様)など、もはや訳が分からない
(『閃サム』はパラレル、という説もあるが)。
余命が短いためか、RPG『真説サムライスピリッツ武士道烈伝』において、主人公勢の中ではナコルルと並んでステータスの運の値が圧倒的に低い
ついでにレベルアップに必要な経験値も多く、成長がやや遅れがち
おまけに街中やダンジョンなどで移動せずに放置していると咳き込み、挙句の果てにはレベルアップの際にも咳き込む。レベル…アップ…?
まさか病がレベルアップって事かおい

また、ミナなど、暗いエンディング持ちのキャラが多いサムスピキャラだが、その多くが救済されたり伏線が回収されたりしている、
まさかのSNK公式ギャルゲー『Days of Memories』でもやはり不治の病を患い、「余命半年と十年前から言われている」など、
どこまで行っても悲劇の男である。ひげ……き……?というか、なんだかどこぞの蝶人みたいな事になってるぞ!
……まあ、ただでさえキャラの弱い右京さんから病気を取ったら無個性そのものウゴハァ!
むしろ、彼から病気を取ったら美形でモテモテかつ、圭殿との関係で気にする必要があるのは身分だけというほぼ完璧なキャラとなってしまうし…。

あと、彼の勝利ポーズで登場する追っかけの女の子にもちゃんと設定がある。
スタッフによると、『初代』では香苗(赤い着物、照れ屋の17歳)、雪(黄色、強気な21歳。某姉さんではない)、園(白、純真な19歳)の3人、
『真』ではさえ(朱色)、やよい(桃色)、ねね(緑)、あやめ(紫)の4人が加わり、それぞれ別の派閥を作って対立しているらしい。
名前は公表されていないが、『天』ではやたら胸元が開いた色っぽい女性なんかも登場。
ゲームに登場する以外にも10代~25、6歳の女性ファンがかなりの数存在し、リンゴなどを差し入れてもらっている。リア充爆発しろ
たとえステージが海外であろうとわらわら湧いてくる事から、彼女らの熱心さが窺えよう。
渡航に関しては黒子の謎の権力によって説明出来なくもないが、こんなにモテるのは不自然とか言ってはいけない
ちなみに彼女達が凄まじすぎてあまり目立たないが、圭殿も『初代』と『天草降臨』で2回も右京を追って天草までやってきている
彼女達に限らず、覇王丸を追ってどこにでもやってくるお静とか腐れ外道を追って日輪國にやってくる儚といい、
何と言うか『サムスピ』世界の女性は一般市民に至るまでたくましい。

+ コラム:美形会議ってなに?

「やぁ! 餓狼伝説の美形キャラ、アンディだよ!」


「わざわざ説明せんでもええやろうけど、
 わいが龍虎の拳の美形キャラ、ロバート様や」


「…………」


「右京さんや」


「サムライスピリッツの美形キャラ、橘右京さんだね」

「美形会議」とは個人サイト「墓標」のコンテンツの一つ、「NEOGEO会議室」の人気企画。
『KOF完全読本』付属のドラマCDに「出張版」が収録され、公式イベントで美形会議のネタが出てくるなど、半ば公式化している。
会議の主要人物が勢揃いする『KOFXII』のトレーラーには「美形対決やな!」という文字が一瞬背景に浮かんでいる。

NEOGEO会議室の中でも最も人気がある代表的なシリーズであり、
SNKを代表する美形中の美形キャラが集まり、美形業界の今後について話し合う会議である。


「すまん、一身上の都合で遅れてしまった、八神だ。
 まだ美形会議はやっているか?」

参加しているメンバーは、
餓狼伝説の美形キャラ」ことアンディ・ボガード
龍虎の拳の美形キャラ」ことロバート・ガルシア
サムライスピリッツの美形キャラ」こと橘右京さん、
KOFの美形キャラ」こと八神庵の4人。
当初はKOF枠は二階堂紅丸のはずだったが、本人は女性がいない事を理由に出席を嫌がっていた。
そこへ、彼に枠を押しつけられた八神庵が勝手に来てしまい、いつの間にかレギュラーとして定着してしまった。

前述したように美形業界の今後についての会議が毎回行われているのだが、
アンディとロバートが痛い所を突かれて狼狽したり、
右京さんが血を吐いたり、庵が空気を読めなかったりとなんだかんだでグダグダのまま会議が終わってしまう。
仕舞いには議題すら出さずにゲームしてたりとだんだん会議自体が成り立たなくなってきている。

会議でのお馴染みの台詞、


「血を吐いた!?」


「右京さんに謝れ!」

に見覚えのある人も結構いるだろう。
ニコMUGENでも右京さんが負けると「右京さんに謝れ!」の弾幕が飛び交う事になる。
+ とはいえ
いつまでたっても餓狼や龍虎の続編が出ず、『2003』以降KOFでもハブられる事が多くなり、本格的に出番がピンチだったアンディやロバートと違い、
右京さんは『零サム』、『剣サム』、『閃サム』と、コンスタントに新作を供給され、しかも必ず出番があるという超優遇されたポジションである。
それ故か、アンディやロバートに泣きつかれると「自分はお前らとは違う」と(しかし言葉にはせず)逃げ出す面もある。
しかし、一人だけKOFに出れないサムスピ出身のキャラであるせいか、弄られっぷりもハンパではなく(例:一人だけKOFの話題に乗れない)、
ある話で盛り上がってたら、そう言えば右京さんには当てはまらない→ウゴハァッ!→血を吐いた!?、というのが最早テンプレ化している。

途中の回からはニコニコでもすごい漢風雲拳の入門動画などでお馴染みの、
小板橋篤記氏によってフルボイス化されており、その素敵な演じ分けも見所の一つ。
アンディやロバートの声が氏のもので定着してしまったという人もいるのではなかろうか。

「解らんことを言う…… 貴様等だとて美形キャラだろう?
 そこの橘右京は設定上はやたらと女にモテて、
 勝ちポーズで何人もの追っかけに追われているではないか」


「ガハァ!」


「血を吐いた!」

「右京さんが血ぃ吐きよったで!
 せ、せや! あかんかったんや!設定上とか言うたらあかんかったんや!
 実際には地味で大して女性ファンおれへんことを突付かれたらあかんかったんや!!」


「ウゴハァ!」


「謝れ、八神庵!」


「右京さんに謝れ!」


「な、何だ、貴様等!?」


「ウゴガハァ!」


「な、何だ、こっち向いて吐くな!
 いや、すまん、俺が悪かった。許してくれ」

『KOF XIV』をコミカライズした『THE KING OF FIGHTERS~A NEW BEGINNING~』では、
バースの降臨により生と死の境界が曖昧になったことを利用され、ナコルルの術によって霊魂が実体化する形で登場。
長らく死ぬ死ぬ詐欺していたが本作では(時系列的に当たり前だが)本当に故人です


原作での性能

居合らしく通常技の発生・リーチと瞬間火力に優れ、牽制戦や確定反撃を得意とする。
しかしその分技の隙は大きいものが多く、病身を反映してか基本的に体力が低く、さらにジャンプもゆっくり
歩行スピードも異様に遅いが、それとは対照的に前後ダッシュが非常に素早く、緩急を付けた立ち回りが出来るのが特徴。
武器を落とした時の貧弱さもあり、強い時は強いが、死ぬ時はサクッと死ぬというピーキーな性能。
怒りゲージの効率は悪いが、怒り状態の持続時間・攻撃力上昇倍率や境地ゲージの効率が良く、ハマると怖いキャラである。
立ち回り技振りのセンスと正確なコマンド入力が要求されるため、上級者向けのキャラといった印象が強い。
あと、頻繁に技が添削されるので必殺技がやたら多い。
+ 必殺技解説
彼を象徴する技が、空中で宙返りしながら斬撃を繰り出す「秘剣 ツバメ返し」
『真』までは斬撃の攻撃判定と同時に飛び道具を放つ技だったが、『斬紅郎無双剣』以降は飛び道具部分が削除されている
(後に夢路の「秘剣 草蛍」が『真サム』までのツバメ返しを踏襲した技となった)。
また、『剣客伝』では飛び道具を跳ね返す効果が付いている。
本来は空中で入力する技だが、地上で↙↓↘→↗という具合に最後に上方向にレバーを入れてからボタンを押す事で、
ジャンプの昇り際に中段技として出す「昇りツバメ」と呼ばれるテクニックが『初代』からの伝統となっている。
一般的な中段技と違って発生が非常に速いため見てから対応するのは不可能に近く、威力も高い事が多い。
基本的に投げがショボい右京にとって貴重な崩し手段で、至近距離でこの技をチラつかせた択一攻撃が攻めの要となる。
場合によっては小足から最速昇りツバメが繋がる(『斬』や『剣』を除き、サムスピは基本的に小足からは何も繋がらないため強力)。
が、ティッシュ故にガードされると着地まで長時間無防備になり、
作品によっては着地後に咳き込んで非常に大きな隙を晒してしまうというリスクを伴った技である。
前者ですら既に大斬りが確定し、後者の場合は背面大斬りキャンセル必殺技、
酷い時はジャンプ大斬り深当て着地キャンセル大斬りからの連続技を貰って、一度のミスで瀕死に陥る事すらあるのだ。
バックステップ中に出す「バクステツバメ」という技術もあり、こちらは最速で出すのはかなり難しいが、作品によっては隙が少なく強力
(サムライスピリッツシリーズは総じて普通に画面外に飛び出る程ジャンプが高く、
 着地硬直が非常に長いという特性上、ジャンプ中の行動が着地後に影響する事が少ない(例外あり)ため)。
特に『真』では右京の強さを支える一角として猛威を振るった。
しかし、RPGは朧刀があまりに使いやすいので忘れて問題ないほど扱いが悪い。

同じく『初代』から登場する、連続で居合を繰り出して投げたリンゴを切り刻む多段技「秘剣 ささめゆき」は、
牽制や連続技、削りなどに使う事になるが、カス当たりしやすい、作品によっては連続ガードにならない、
見た目と違って攻撃判定の存在しないフレームがあり、当たらない事もあるなど微妙に使い勝手が悪く、イマイチ存在感が薄い。
『真』以降(『斬』~『天』では「修羅」専用)はリンゴを投げるだけのフェイント技「非剣 ささめゆき」が追加された。
元の技が使えないので基本的にフェイントとしては役に立たないが、他のフェイント技より硬直が小さく、
フェイントキャンセル的なテクい使い方が出来る事がある。
右京同士の対戦ではリンゴを無意味に投げまくるのが一種の挨拶の儀式という説もある。
斬~天の「羅刹」で登場する類似技「秘剣 ささめゆき・閃」はヒットするとロックがかかるのでカス当たりの心配はない。
こちらは強で出すと30回以上ヒットしてちょっとそれは斬りすぎじゃないかと思われるが、中々爽快。

『真』で追加された「残像踏み込み斬り」は文字通り残像と共に前進して斬りつける突進技。
但し一番前の右京はニセモノで、やられ判定が無く攻撃判定だけ持っている(本体は一番後ろ)。
また硬直は一番前の右京に一番後ろの右京が追い付くまでの時間であり、しかも残像は相手キャラをすり抜けない。
従って残像-本体間の距離が短くなる至近距離でガードさせると相手よりも先に動く事が出来てしまえる。
発生・判定・威力・リーチ・隙の無さ全てに優れ、シャレにならない狂った性能により幾多の真サムプレイヤーを葬ってきたが、
『斬』(修羅)以降は「秘剣 朧刀」と名を変え、弱で1ヒット、中で2ヒット、強で3ヒットする連続攻撃技になり、
スピードも低下、ガードされれば反確と実質弱体化。
『零』~『零SP』では表記が残像踏み込み斬りに戻ったが、実質的には朧刀と同じ。主に連続技に使う。
ちなみにRPGでは一段目が「閃」、二撃目が「光」、三撃目が「霞」と、個別に名前が付いている。
そして、朧刀系の技と夢想残光霞系の技(と後述のツバメ六連)さえあれば右京は戦えるほど使い勝手が良い。

『斬』では修羅に「秘剣 天つ風」「秘剣 霜風」という、それぞれ中段・下段の突進技が追加された。
溜めで4段階に性能が変わるのだが、限界まで溜めるとLv1に戻って発動するという仕様もさる事ながら、
「天つ風」の4段階目は中段の癖にしゃがみ状態の相手に当たらないという実に意味不明な性能。
いずれにしてもリスクの割にリターンが皆無なため基本的に使えない。
ぶっちゃけ、死に技に分類される(詳しくは「死に技」の項目を参照)。
『天草降臨』で速攻で削除され、『剣客伝』で何故か当て身技として久々に復活したが、やっぱり使えなかった。
ちなみにポリサムでは構えだけ行うフェイント技があったり、
構えから追加で派生出来たりするので、まだ惑わす位の事は可能なようだ。

『斬』の羅刹からは刀の柄を突き出して相手をよろつかせる「雲雀」と、スタンダードな飛び道具「陽炎」が追加。
前者は連続技の繋ぎに、後者は牽制として重宝し、ともに羅刹右京の重要な武器となっている。
どちらも『零』以降は削除されてしまったが、雲雀はダッシュ弱斬り、陽炎は夢路の必殺技として姿を残している。
また、『斬』の羅刹にのみ「秘剣 夢霞」という当て身技が搭載されている。
この技はかなり威力がおかしいのが特徴で、通常ヒットで5割、カウンターで7割という凄まじさ。
斬サムには単発ダメージの上限値が設定されているのだが、これが無かったら即死も有り得たのではないだろうか。
この作品の羅刹にしか存在しない超レア技である。

武器飛ばし(破壊)技「ツバメ六連」。飛びかかりヒット後ロックして文字通りツバメ返しを6連発する技。
威力が高く、中段なので奇襲や崩しに使え、当て方次第でめくりにする事も出来るが、
基本的にガードされる=死なためカス当たりしないという点もあり連続技に組み込むのがメイン。
『真』では出す時にCボタンを押していると、最初に投げるリンゴが巨大化する(だけ)という隠し要素があった。
『斬』~『天』の羅刹は突進技の「夢想残光霞」。こちらも主に発生の速さを生かした連続技用。
使い勝手の良さもあるが、残像と共に瞬時に相手を何度もすれ違いざまに斬り付ける演出の人気が高い。
斬サムでは何と、覇王丸の斬鉄閃を食らった後にも入ってしまう
後に『アスラ斬魔伝』の秘奥義や、『零SP』の絶命奥義として復活し、斬り終えた時に一句詠む演出が加わっている
(『アスラ斬魔伝』では「春風に 散りし桜の 儚さよ」、『零SP』では「兵や 儚くなりし 泣時雨」)。
ちなみにポリサムでは設定ミスか、ツバメ返し一段一段が通常版とほぼ同じ威力であり他の武器飛ばし技と段違いの破壊力となっている。
なお、RPGではツバメ六連は通常の必殺技扱い、夢想残光霞は超必扱いであった。何気に修羅カラーの右京が夢想残光霞を初めて使ったのはRPG。

作品によって強さはかなりまちまちだが、ピーキーな性能は一貫している。使って面白いキャラでもあるので、使用者も多い。
『初代』では通常斬りのリーチとツバメ返しを生かした露骨な待ち、スライディングの強判定、
究極対空と言われたしゃがみ強蹴りが強く強キャラと言われていたが、現在は研究が進んで中堅あたりに落ち着いている。
『真サムライスピリッツ』では色々ぶっ壊れており、文句無しの最強キャラ。詳しくはこちらを参照。
所謂病人は死期が近付くとハッスル現象である(2Dサムスピでは『真サム』が時系列上最終作)。
病人の身でハッスルとは、感心しませんな

続編の『斬紅郎無双剣』では反動で一気に弱体化。羅刹はそこそこに戦えるが、修羅はほぼ最底辺にまで落ち込む。
『天草降臨』では技が大幅に削除された代わりに個々の性能がやや底上げされたが、修羅は相変わらず下位を彷徨っている。
ちなみに素手時の小追い討ちがなんか生足をチラ見せる謎のセクシー技になっているので必見。
『零』~『零SP』では、夢路に羅刹右京の技が搭載された関係で、ほぼ修羅をそのまま引き継いだ性能となった。
テクニカルな部分もそのままで、『零』では無の境地の連続技が非常に強力で中堅。
『零SP』ではダッシュ強斬りなど全体的にフレーム面が強化され、手軽ではないが使いこなせれば最強に近いという評価を受けた。

『天下一剣客伝』では上方・前方・下方に居合を打ち分ける「秘剣 神送り」と、この神送りを乱発する秘奥義「秘剣 神荒れ」という、
どう見ても「逸刀・朧」と「活殺 十六夜月華」な技が追加され、かなり使い勝手が変化。
ただし前者は完全に遠距離専用技であり、根本判定どころか中距離で使うと長い硬直からポックリ逝きかねないので、
基本的に画面縮小時に先端当てで削るか、飛び道具やジャンプ逃げ等の硬直狙いで使用する事になる。
後者は根本判定があり通常技から繋がる上に、剣気ゲージ無視で高威力なため連続技用。通常の神送りと同様の用法も可能である。
リーチを生かした立ち回りが強化され、オールラウンドに戦えるキャラとして上位に付けている。
スピリッツは境地ゲージの変換効率の高さと強力な境地連続技を生かせる零スピか、待ちに適した真スピあたりが好相性。


MUGENにおける橘右京

+ intense mc氏製作 剣サム+アレンジ
  • intense mc氏製作 剣サム+アレンジ
『天下一剣客伝』の右京をベースに歴代サムスピ作品の技、更にオリジナルの超必殺技、
チェーンコンボ、ブロッキングが追加されている。
オリジナルの2ゲージ超必殺技「Snowfall Dream Flash」は一見の価値あり。

防御崩し(所謂投げ)に少しバグがあるが、全体的にはとても出来の良いキャラクターであり、
無敵時間のある移動技やブロッキングを駆使すればかなりの強さを発揮出来る。
人操作なら覚える事は多いが、苦労に見合った実りを約束してくれるキャラ。
AIらしいAIが搭載されていなかったため、動画で見かけるのは専ら下の血を吐いた右京さんだったが、
Romeotantan氏による中々の強さを持つAIパッチが公開されている。
現在は本体自体はDL不可能となっており、Romeotantan氏のAIに本体が同梱されている。

+ buyon氏製作 アレンジ仕様
  • buyon氏製作 アレンジ仕様
1日1キャラの100万ヒット記念として公開されたもので、
KGenjuro氏の作成した右京の基礎を残しつつ、とんでもない量と質の改変が加えられている。
buyon氏曰く「原作に忠実ではない自分好みの右京を作った」との事で、
OP、ED、中間デモ、超必殺技等のオリジナル要素が多く、ニコニコにも動画が上がっている。
元となったKGenjuro氏の右京は既に公開終了しており、現在入手する事は不可能。

最大の特徴である超必殺技「右京さんに謝れ!」は美形会議を元ネタとしており、
ランダムでサムスピキャラクターを召喚して攻撃させる技。
出るまでが遅いので安定して発動させる事が出来ず、技の途中で相手に潰される事も多いが、
運次第では体力の8割近くを一気に奪い取る事もある。

大会に出る度に視聴者から吐血を強要されているが、シングル戦では中々機会がなくがっかりさせられ、
また、タッグ戦ではあまりの強さに批判される事もしばしば。
良くも悪くも不安定な性能なので「強キャラでもあり弱キャラでもあるネタキャラ」という微妙な位置に居座り続けているらしい。

改変キャラ故かAIの記述が独特……というかごちゃごちゃのスパゲティ・コード状態。
時々とんでもない超反応になったり馬鹿みたいにリンゴを投げまくったり色々やってくれるのだが、
スパゲティ故手に負えないため、動画登場時は大抵AIレベルが1固定で基本的にガードが緩かった。
しかし「右京の人」ことmage氏によるAIパッチが作成され、「右京さんに謝れ!」の使用の可否などが設定可能となり、
そのスペックをフルに生かした動きが相まって、非常に魅せるAIとなっている。

なお、CVは小板橋篤記氏ではない。

+ 大会ネタバレ
某大会には「居合い」チームとして高嶺響と共に出場。
1回戦からいきなりMUGEN動画史に残るのではと思わせるほどの超連携を見せ付けるが、
シャア専用ズゴックに突撃マッドアングラーを喰らい、敢え無く爆死
その後は負けリーグを勝ち進み、決勝戦まで辿り着くが、右京さんにかまけている相手二人を響が後ろから遠間でバッサリいく、
という状況がしばしばあったため度々囮呼ばわりされていた。
が、要所要所では広範囲をカバーするつばめ六連や、絶妙なタイミングで神荒れなどを放ち、きっちりと格好いい所も見せていた。

また、某大会では永江衣玖と「空気(読む・読め)」ペアとして出場。
当初はネタとしか思われていなかったが、(ギリギリな試合展開も多かったものの)連戦連勝を重ね、遂には優勝を果たした。
特に、右京さんが漢の意地を見せた予選ブロック最終戦は視聴者から「大会一の名勝負」と呼ばれている。
さらに、上記大会で優勝した事から、某大会にも同名のペアで衣玖さんと共に出場している。
こちらでも頑張ってもらい所である。

ちなみに、2008年10月におまけの人氏により、上記の「空気(読む・読め)」ペア専用のタッグAIも作られた。
このAIを搭載すると、右京さんがゲージが溜まり次第ぶっぱをするようになるため、とんでもない強さを発揮する。
しかし、吐血やぬいぐるみ化をしなくなるため、そういった魅せ要素を加えた別バージョンも製作されている。

しかし某大会では、選考基準として出場タッグチーム全員に衣玖さん共々フルボッコにされた……。
ちなみに大会のエンディングではその様子の一部が見られる………合掌。
哀愁漂うセピア色の中で……(06:32~)
※大会結果完全ネタバレ注意

そして、その時の汚名返上をと次大会で衣玖さんと共にチーム「空気末」として参戦している。

そして時は流れ、参加した剣士達の宴では、
3回戦においてかわいらしいぬいぐるみのような何かと出会い、空気の読めない不思議な対決を繰り広げる。
だが、この出会いはほんの前哨戦に過ぎなかった。
彼自身は惜しくも8回戦で敗退となってしまったが、その後敗者復活戦で前期覇者の騎士と組み英傑殺しを撃破し復活。決勝ステージに復帰する。
だが、彼の本性は3回戦で戦ったかわいい生き物の副将としてだった。
同じような境遇で親衛隊になった者と共にチームを支え、大将に出番を回す事なく連戦連勝を続けた。
そして、準決勝にて自身が大将を務める敗者復活チームと対戦。ライフ的に不利と思われたが何と副将側が勝利するという下剋上を達成。
その後の決勝でも大将に出番を回さないまま勝利、優勝させるという快挙を達成してしまった。

このような展開はこの大会における魔界大帝に通じるものがあると言えるだろう。



「……空気読め!」

+ mikenuko氏製作 剣サム+アレンジ
  • mikenuko氏製作 剣サム+アレンジ
現在は公開されていない。
『天下一剣客伝』をベースに、歴代サムスピから様々なアレンジが加えられたハイブリッド右京さん。
原作での赤基調の2Pカラーがデフォカラーなのが特徴。
『天下一剣客伝』のチェーンコンボとスーパーキャンセルを搭載しているのでかなり軽快にコンボが可能。
『初代』や『斬』、『真』の技はもちろん『侍魂』や『アスラ斬魔伝』、
果てはRPGの必殺技が独自のアレンジを施されつつ搭載されており、そのスペックは高い。
夢路とのダブルアサルトもある。

+ アリ氏製作 斬サム仕様
  • アリ氏製作 斬サム仕様
2014年4月に、サムスピキャラに定評のあるアリ氏により新たに公開された右京さん。
2015年4月1日を以て氏の引退と共に公開停止されたが、転載・改変自体は自由。
現在はfoxy氏のonedriveにて代理公開されている。
怒り、怒り溜め、背後のけぞり、踏み込みガードのシステムが搭載されている。
斬サムでは、修羅だと弱キャラ、羅刹だと中堅らしい…との事。
また、原作では出来ない連続技があるが、とんでもない連続技にはならないとの事。

デフォルトAIは未搭載だが、yanagi氏の外部AIが公開されている。
羅刹のみ対応で、調整可能項目等は無い。
燕返しを使用した立ち回りと、怒り無しでも5~6割あっさり奪っていくコンボにより、結構凶悪。
readmeでは凶下位程度とされている。

+ NRF氏製作 真サム+アレンジ
  • NRF氏製作 真サム+アレンジ
2023年4月14日に公開された、カンチョー丸などのサムスピアレンジキャラで知られるNRF氏による右京さん。
ドットは『真サム』のものだが、『斬サム』以降の技である「夢霞」や「夢想残光霞」も使用可能。
ゲージを剣気ゲージに見立てての破壊力連動、素手状態での性能変化といったNRF氏製サムスピキャラ恒例のものに加え、
ゲージが常時回復する(最大2ゲージまで)代わりに斬り攻撃を出すとゲージを消費し、0になると咳きこんで甚大な隙を晒したり、
斬り攻撃の抜刀中に攻撃を食らうと刀を落としてしまったり、
技の演出で切られたリンゴの破片が画面内に残り、それを拾ってライフが回復できたり(要はセルフ飛脚肉)と、
一風変わったアレンジが施されている。

そしてお楽しみ(?)の素手状態では、朧刀や夢想残光霞で分身を飛ばして攻撃するアグレッシブな右京さんが拝める。
……というか、素手夢想残光霞がどう見ても幻影ハリケーンです本当に(ry
なお、上記以外の技はリンゴを投げ付けるものに変化するので、
同キャラ対戦時には刀と血飛沫とリンゴが飛び散るカオスな光景が展開される。ある意味必見。
AIはお馴染みの強力なものがデフォルトで搭載されている。
3:40より右京さん×4

+ 操氏製作 零SP仕様
  • 操氏製作 零SP仕様
2023年6月23日に公開された、MUGEN1.0以降専用の右京さん。
性能は『零SP』準拠、キー操作が『天下一剣客伝』という氏お馴染みの仕様となっており、
無の境地や絶命奥義などもしっかり再現されている。
AIは未搭載だが、基本的に性能改変をしなければ製作は自由との事。

+ sou-shiki氏製作 STG右京
  • sou-shiki氏製作 STG右京
The king of fancy countryside(幻想郷の王)の森近霖之助改変で有名なsou-shiki氏製で、
サムライスピリッツ出身の数少ない神ランク改変の凶悪キャラ。
古いながらも殺傷力はあるが、記述に隙があるのか即死してしまう。
ただし、ラウンドが移行しなかったり八百長したりフリーズしたりと罠が多い。

+ ni-san氏製作 全盛期の右京さん
  • ni-san氏製作 全盛期の右京さん
アリ氏の右京さんの強化改変。
凶下位から狂最上位、神下位付近まで対応している。


この他、『剣サム』をベースとしたTom Servo氏のもの、一旦死んでガイコツだけになってしまった「骸右京」(作者不明)など、
いくつか右京が製作されていたのだが、いずれもWIPのまま日の目を見る事なく放置されている。

ニコニコでは初期の頃から墓標ネタを披露するbuyon氏の右京さんの出番が多く、
「血を吐く右京」「謝れ右京」「墓標右京」などと呼ばれ親しまれている。






 「…………ぬる……い」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

+ 一覧


*1
このように日本ではややもするとネタキャラ扱いされがちな右京さんだが、
日清ラ王がサムスピとコラボした中国限定のCMでは現ライバルキャラの幻十郎を差し置いて覇王丸と対決し(と言うよりラーメンを食べ合ってる)、
『侍魂 暁(2019年版サムスピの中国名)』では右京単独でパッケージアートを一面大々的に飾るなど、中国では非常に人気が高い。
KOF』の紅丸も同様に中国人気が高く、美形キャラの面目躍如と言った所だろうか。

*2
スミレの花言葉は「小さな幸せ」
鈴蘭の花言葉は「幸福が帰る」「幸福の再来」


最終更新:2024年01月12日 18:25