金糸雀


「楽してズルしていただきかしら!」

PEACH-PIT作の漫画『ローゼンメイデン』の登場人物。「カナリア」と読む。
人形師ローゼンが制作した「ローゼンメイデン(薔薇乙女)」シリーズの第二ドールであり、人工精霊ピチカートを相棒に持つ。
CVは 志村由美 氏。アルカナハート廿楽冴姫と同じ人だったりする。

姿同様かなり幼い性格であり、なおかつ自信家であるが失敗も多い。
上記のセリフで分かるようにを自称しているが、実際には自滅に近い形で全て失敗している。
当初は真紅達を倒すべく暗躍していたが、失敗続きのために敵とすら認識されていなかった。
さらには成り行きで協力することになってしまったりもした。
好物は甘い卵焼きで、天敵のカラスとしょっちゅう奪い合いを演じている。

このようなドジっ娘であるが、実力の方は折り紙付き。
バイオリンを使用し、風や音波を利用した攻撃を得意とする。応用性が高く、さまざまな使い方が可能。バイオリンの弦での接近戦も可能。
第六ドールである雛苺がやられた直後に真紅と戦った時は、ほぼ互角の立ち回りを見せた。
…まぁ戦闘描写はわずか数コマだったが、そこはローゼンメイデンにはよくあること。
下手に策を考えないで真正面から行った方が強いのでは とはファンにも言われたツッコミである。
だが、バイオリンを使用する以上、弦を切られると技の多くが使用出来なくなる(修復は可能)。

原作よりも具体的な戦闘描写があるアニメ版でも戦闘スタイルは変わらず
桜田家に突撃した際には、翠星石蒼星石雛苺の三体を相手に圧倒するなど(まあ三体共戦いを拒んでいた連中だったが)
それまでのドジッ子キャラが嘘のような活躍をした。
が、真紅により一撃で全てのバイオリンの弦を切られてしまい敗北。
最終決戦時には真紅翠星石からも「来ないほうがいい」「へろへろのバイオリン演奏なんてお呼びじゃない」などとボロクソ言われてしまった。
実際に戦いの最中、ほとんど翠星石に守られ、ほとんどの技が他のドールに通用せず、水銀燈には「耳障り」と酷評される始末。
それでも全く防御反応をしていないとはいえ薔薇水晶の腕を引きちぎるなど、最期には意地を見せた。

原作では蒼星石がアリスゲームに敗れた次の回に登場というかなり唐突な取って付けたかのような登場で
ドジっぷりが災いして中々桜田家に侵入出来ず、その間に真紅とジュンの絆、ジュンの引きこもりの切っ掛け、水銀燈の過去等どんどん話が進行していき、
本編に絡み始めたのはなんと 初登場から約単行本一冊分進んでから という酷い置いてけぼりを食らっている。
まあ過去話の合間合間にちょくちょく顔を見せていたため作者に忘れられていたわけではないのだろう…多分。
そしてやっとの思い出桜田家に突入するも翠星石・雛苺はおろか、真紅にすら名前を覚えてもらえていなかったことが判明。
アニメ第二期で登場した際には、前述の三人になんと蒼星石を加えた四人に「誰?」などと言われる始末。
挙句「かにみそ」や「かながわ」などと名前を間違えられていた。
現実でも「金糸雀」を(造語の庭師姉妹と違って辞書にものってる単語なのに)ちゃんと「かなりあ」と読めない人は結構多く、
読者および視聴者から「きんしじゃく」「きんいとすずめ」「キム・シジャン」などという呼び名が付いたりと、
ローゼンメイデンの姉妹の中でもかなりネタ扱いが多い。
しかし、影の薄さが幸いしてか、移籍前の最終話では人形の実体を持たずに精神体(アストラル)で暗躍する白薔薇の末妹、
第7ドール雪華綺晶(きらきしょう)によって他の姉妹が脱落、体を失うなどと大混乱に陥る中で彼女だけ助かっていたり、
ヤングジャンプへと連載が移籍した後は、他の姉妹が力を合わせても突破出来ない雪華綺晶の水晶の壁を破壊したり、
別世界のジュンと(旧作の)ジュンを繋ぐ役割を担ったりと、これまでの影の薄さを吹き飛ばす様な活躍ぶりである。

人間の契約者は草笛みつ。
重度の人形マニアのOLで、アリスゲームも遊び程度にしか認識していない。
かわいい服で金糸雀を着飾らせることが大好きで、他のドール達も被害にあった。
彼女の頬擦りは摩擦で相手の頬がとんでもないことになるらしい。
趣味のためならカード破産も残業も辞さないダメ人間であるが、主人公・桜田ジュンの才能を見抜き、立ち直らせる最後の切っ掛けを与える。
他の契約者達が皆心に弱さを抱え、脆さを見せる中でひたすらに前向きな彼女の心の強さ、芯の強さは抜きん出ている。
後述のように水銀燈に対して自然体で接することの出来る金糸雀であるが、草笛みつも同様であり、
彼女を「高級な猫みたい」と評して、「ああでも本能はダメと知らせても命にかえてお触りしたい抱っこしたい…ッ」
と即座に(一方的ではある)打ち解けた。
彼女と金糸雀のタッグは『ローゼンメイデン』という作品中で最高の安定感である。

唯一彼女より先にローゼンに製作された(と思われる)とは、連載開始以来の長い間絡みや会話が無かったが、
ヤングジャンプに移籍した後に2人は邂逅。金糸雀に対しては強く出られない水銀燈という意外な関係が明らかになった。
他の姉妹と接する時は何かと棘を含んだ言い回しや、些細なことに反発しがちな水銀燈が金糸雀の前ではごく普通の姉妹のように振舞い、
金糸雀は他の姉妹との絡みではボケ役に回りがちなのが、水銀燈に対しては口うるさい母親のような言動になる。
やはり他の姉妹が存在しない「2人だけの時間」を知っている2人には何かがあるのだろう。
公式イラスト等で立ち絵で並んでいるのを見ると、本当に長女と次女か?と思えるほどの長身と短身による身長差がある。
…まあ、人形の背が伸びるわけではないのでこれ自体はおかしくはないが、初期に作られた割に雛苺のように子供っぽい性格をしており、
このためかアニメ版OPでは雛苺とセットで扱われたりする。
この世界だと水銀燈の完成が遅れた関係で、最初に完成しているドールのはずなのだが…。


「わたしたち、自分をかわいそうなんて思わないわ」


MUGENにおける金糸雀

ドロウィン氏が製作した金糸雀が存在していた。
現在はフリーティケットシアター終了によるリンク切れで入手不可。
典型的な遠距離タイプであり、遠間から「攻撃のワルツ」や「追撃のカノン
中距離から「衝撃のコンチェルト」で削っていく。
また、攻撃に対する当て身技「反撃のパルティータ」も持っており、接近対策もされている。
超必殺技「破壊のシンフォニー」は、自分を中心にして竜巻を発生させる大技であるが、
持続時間が長く、遅いが左右移動も出来るため、混戦で使用されると驚異的な威力を発揮する。
なお、移動速度の早い匍匐前進が可能だが、長時間続けているとエラーが出てMUGENが落ちるので、多様は禁物。

黄金の仮面伝説のikuiku氏によって他のローゼンメイデンと共にAIが作られたが……彼女だけAIが公開されなかった
理由は強過ぎて方向性を決めかねているかららしい。
どのくらい強いかはこちらを参照(11:24~)

そして調整の末、遂にAIが公開された。
バランスモードとチキンモードの2つのモードが存在し、バランスモードはヒット&アウェイしつつ、一撃技も含む様々な技を使う。
まともに格闘させたいならこちらを推奨とのこと。ただし、こちらのモードでも画面端でゲージが潤沢にあれば10割かますことも出来る。
そしてチキンモードだが、こちらはデフォルトAIのリミッターを外して精度を上げたといった感じで、要するに砲台。
距離を取ってひたすら飛び道具を連射し、ゲージが溜まったら「ディスコード」ぶっぱなす。ガードの固い相手だと何もさせずに削り殺すことも。
こちらのモードは常時ゲージMAXだと狂クラスに足を踏み入れるとのことなので、
ゲージ上昇やゲージMAXといった特殊ルールの大会に使用する際はご注意下さいとのこと。

+ 大会ネタバレ
タッグトーナメント-アリスゲーム杯-ではキム・カッファンとキムさん家というタッグで参戦。
キムが前衛、金糸雀が後衛となり暴れ回った。さらに一人になっても当身技や超必殺技などで上手く立ち回り優勝した。

出場大会

削除済み

出演ストーリー

Transfer Avengers(クロスオーバー「黄金の仮面伝説」枠)
黄金の仮面伝説
金糸雀はアリスを目指す (主役)
魔理沙の宅配便(クロスオーバー「黄金の仮面伝説」枠)


最終更新:2020年12月09日 13:22
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