バージル




”You shall die.”

――貴様は死ね。




カプコンが2005年に発売したスタイリッシュクレイジーアクションゲーム『Devil may cry3』(以下DMC3)の登場人物。
主人公ダンテの双子の兄であり、2000年前に悪魔でありながら人間に味方し、魔界を封じた伝説の魔剣士スパーダと人間の女との間に生まれた子供。
名前の由来は古代ローマに実在した詩人ヴェルギリウス(綴りはVergiliusであり、英語ではVirgilとなる)で、『神曲』においてベアトリーチェの願いにより、作者のダンテを導くために煉獄から遣わされた使者である。

原作ゲームでは弟ダンテと対立し序盤、中盤、ラストと3回死闘を演じることになる。
お調子者で軽い性格のダンテとは違い、目的のためなら人間を殺すことをためらわない。
協力者が人間としての甘さを見せたという理由で殺したりとかなり冷徹な性格である。
かつてダンテとは仲の良い兄弟だったようだが、スパーダが封じた魔帝ムンドゥスの手下の悪魔に母が殺されてからは力に固執するようになり、悪魔として生きる道を選んだ。

性格や青色の服、自らの美学に反する故に銃を使用しない等、あらゆる面でダンテの正反対な人物ではあるが、
オールバックにしている髪が下りるとまったく同じ顔をしていることがわかる(開発陣によると、顔つきはダンテよりも若干怖いとされている)。
ダンテと対立しているが共通の敵が現れた場合は共闘し、その際には非常に息の合ったコンビネーションを見せる。 これがとの大きな違いである

戦闘ではスパーダの形見である日本刀「閻魔刀(やまと)」を使いこなし、遠距離では自らの魔力を剣状にして飛ばす幻影剣、ワープなどを使い戦う。
ストーリー中盤では1発の威力が高い格闘武器「べオウルフ」、最終局面では父スパーダの愛剣「スパーダ」の仮の姿である「フォースエッジ」を手に入れ、それぞれを組み合わせて戦う。

クールな性格や高い戦闘能力をはじめとした存在感から国内外問わず、かなりの人気キャラである。
2006年に発売された『Devil may cry3 Special Edition』(以下3SE)では条件を満たすことで使用可能になった。
また、2015年に発売された『Devil may cry4 Special Edition』(以下4SE)では
『VERGIL GAME』というゲームモードで最初から使用可能である。
こちらはネロとダンテで交互に進める各ミッションをバージルのみで攻略するモードとなっている。

+ 原作ネタバレ注意

魔具(デビルアーム)

『Devil May Cry』シリーズには多種多様な武器が存在し、劇中では「魔具(デビルアーム)」という呼称で呼ばれている。
当然の如く、バージルも数々の魔具を操ることが可能。
閻魔刀
スパーダから受け継いだ一振りの日本刀で、バージルの愛刀でもある。読み方は「やまと」。
どうして閻魔刀でそう読むとか聞こえてきそうだが、閻魔はサンスクリット語ではヤマである為、ヤマ・トウと読めるので無理矢理感は実はあまりない。
触れるもの何もかもを概念含めて斬り裂くほどの鋭利な刃を持つこの刀には、意思があるとも言われる。
バージルの剣術は主に、刀身と鞘を組み合わせた居合い抜きであり、一振りで周囲の悪魔を一閃するほど、その攻撃力と範囲は大きい。
他にもDT(デビルトリガー)ゲージが溜まり易いという特徴があり、
敵前で攻撃終了後の納刀動作まで完璧にこなすとスタイリッシュゲージも上がるという、ロマンあふれるニクい演出があったりする。
また、「人と魔を分かつ」という固有能力も秘められており、
DMC4においてはこの閻魔刀がキーアイテムとして、物語に深く関わっていくことになる。
+ その顛末
初出のDMC1ではハードモードクリアで出現するThe Legendary Dark Knight(伝説の魔剣士)モードを使用すると最初から所持している。
ベオウルフ
元々は光の力を蓄えた巨大な悪魔。スパーダの反乱の際に彼に左目を潰され、以来復讐の機会を狙ってテメンニグル塔内に潜んでいた。
ゲーム中では、最初にダンテと戦うが敗北、その際に残る右目も潰され逃げ出すが、
ダンテの「スパーダの血族」としての匂いを覚えることで、次の復讐の機会を伺う。
その後、匂いだけを頼りに再び「スパーダの血族」を見つけるが、それがダンテではなくバージルだったのが運の尽き。
バージルにあっさりと返り討ちにされ殺されてしまう。しかもほぼ一太刀で。
そしてその魂はバージルに使役され、篭手と具足の姿を冠した「閃光装具 ベオウルフ」となる。
絶大な破壊力を秘めており、バージルはこれを使っての脚技を好みとしている。
彼がダンテと2度目の死闘を繰り広げた後の紆余曲折の末、最終的にはダンテの元に渡っている。
フォースエッジ
魔剣士スパーダが振るった魔具『スパーダ』の仮の姿。
フォースエッジそのものは一般的な西洋型の刃広剣を模している。
性能的にもダンテの持つリベリオンに近く、スティンガーや兜割り、ラウンドトリップといった歴代のオーソドックスな技も一通り網羅している。
兄弟が母エヴァから貰い受けた2つのアミュレットが封印の鍵となっており、
バージルはその真の力を求め、かつてスパーダが封印した魔塔テメンニグルを再び地上に呼び起こし、ダンテを招き入れた。
彼はこのフォースエッジと閻魔刀の二刀流でダンテと最後の闘いに臨み、鬼神の如き強さを見せた。
また、この戦いの末フォースエッジ自体はダンテの元に渡り、これがDMCの初期装備となっている。

ちなみに、元の原作ルートであるダンテ編においては、
シナリオの進行上敵として出てくるバージルがこれら3種の魔具を同時に使うことは出来ない。
3SEで追加されたバージル編で初めて3種の魔具を同時に使えるようになったのだ。言うなればプレイヤー特権という事だろう。
幻影剣
バージルの魔力から生み出される浅葱色のガラスのような剣。正確には魔具ではなく、彼自身が持っている能力である。
銃火器を好まないバージル唯一の遠距離攻撃手段であり、単調になりがちな彼のコンボに華を添える重要な技でもある。
敵として出てくる場合は、最高難易度の「Dante Must Die (DMD)」モードのみ使用してくる。
DMC1のネロ・アンジェロが最終戦で使用してきたのが初出。ある意味逆輸入。円陣、急襲、烈風に似た形態で使用するが魔帝による改造の影響か相違点も多く、さらに言えば剣の形状が大きく違うため「この技はバージルの…」とダンテが気付けなくても仕方ないようにはなっている。
DMC4ではネロがこの技によく似た「幻影刀」を魔人化中に使うことが出来る。
ただ、バージルのような多種多様な配置や発動は出来ない。
もしも急襲幻影剣が無限に連射できたら…(改造動画)

スタイル

ダークスレイヤースタイル
DMC3のダンテは6つの異なるスタイルを選んで戦う事ができるが、バージルの場合は最初から最後までこのスタイルのみしか選べない。
瞬間移動にのみ特化しており、最大レベルになれば「敵の眼前」・「敵の前方上空」・「空中から地上または後退」の3種類の移動が可能になる
ヒャッハーなダンテと違い無言で静かに瞬動するため物凄く渋い。
抜刀術を基本とする戦闘スタイルと相まって、これを上手く使ったコンボや立ち回りは弟とは違ったスタイリッシュさを演出できる。
ちなみにDMC4では(一時的に)閻魔刀を受け継いだダンテが同名のスタイルを使用することができるが、
こちらは瞬間移動は使えず、スタイルアクションがそのまま閻魔刀による抜刀攻撃になるため、リベリオンと同時使用が可能で夢の2刀流プレイが可能。(残念ながら専用の複合攻撃は無い)


原作でのバージル

まるで戯れのような悪魔狩りをするダンテとは違い、
悪魔を容赦無く斬り捨てていく姿はこの上無く冷徹で、なお且つスタイリッシュ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm972908
  • 原作コンボMAD
http://www.nicovideo.jp/watch/sm756381
因みに、この動画をソフトの購入基準にするのは 大変危険な行為です。
視聴する際は、もっと凄まじい何かであるということをお忘れなく…
http://www.nicovideo.jp/watch/sm397494
それにしてもこの兄貴、ノリノリである。

+ DmC DEVIL MAY CRY
+ Devil May Cry4 Special Edition

2011年には、ダンテに続いてULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3への参戦を果たした。
日本語音声は『ONE PIECE』のサンジ役などで知られる平田広明氏が担当している。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15604031
+ 「UMVC3」におけるバージル

MUGENにおけるバージル

bugya氏の 手描きで製作 されたものが公開された。
原作ゲームの動きをかなり忠実に再現したハイクオリティなキャラであり、手描きながらヌルヌル動く。
そのスプライト数は 1828枚 という驚異の枚数。
勿論、その全てが手描きである。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7386639
簡単に性能を説明すると、原作通り非常に豊富なコンボの数々を持つ超テクニカルなコンボキャラ。
元がアクションゲーながら原作再現要素が大きく、
またシリーズファンにはお馴染の「スタイリッシュゲージ」も導入されている。
氏によると「ランクが高くなるほどコンボ補正がかかりにくくなっている」とのこと。
そして2012年3月21日、遂にUMVC3仕様の絶刀が輸入される形で追加された。
但しXファクターはないし、殺し切れないと確反を貰うのは相変わらずである。
また念願の同氏のダンテとの完成度の高い特殊イントロが搭載された。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17317271
+ コンボランクとスタイリッシュゲージについて

スタイル技や次元斬などを筆頭に、立ち回りに強い技が多く、小技が入ればそこから4~7割もっていけるほどの高火力を持つ。
但し相手の体格や浮き方によってルートを変えるアドリブ力が求められる上、殆どの技がガード後不利または反確
また崩し技が弱く、相手のガードをとても突破しにくいという弱点も。
ヒット確認から一瞬で状況を判断し、適宜コンボルートを使い分け、如何に攻め続けられるかが重要となるので、
プレイヤー性能が高くないと到底使いこなせない上級者向けキャラである。
だが、使いこなせるようになれば世界が変わること間違いなし。
そのコンボの数々は下のおすすめコンボ集を参照のこと。
+ 技解説

2010年1月20日更新版から「 M20モード 」が搭載されている。
これは『DMC3』でバージルがラスボスとして立ちふさがる最終ステージ・ミッション20において、
同ミッションで体力が少なくなった時に発動する暴走モードの行動を再現したものである。
自身の勝敗に関係なく、2ラウンド目以降に体力が4割以下となることで発動する。
発動条件を超過するダメージを与えても、条件値近くまで体力を瞬時に回復したりと、発動回避はかなり難しい(即死攻撃なら通用する)。
発動後の行動パターンは以下の4通りで、
  1. 2連鞘当て→抜刀切り上げ→トリックアップ→兜割り→スティンガーのコンボ
  2. 5連DT兜割り
  3. 円陣幻影剣展開(挑発ver)
  4. 絶刀
これらの行動をランダムで繰り返すようになる。

暴走状態中は、ハイパーアーマーの付与、ゲージ技のノーゲージ発動、魔人化形態中の体力回復等、性能が著しく変化する。
通常では使いにくい円陣幻影剣展開(挑発ver)も、発動中の無敵時間が追加され、
絶刀に至っては ノーゲージ+無敵発動+ガード不能攻撃(使用中体力回復効果付) という凶悪技へと変貌を遂げる。
一応、絶刀の納刀動作時のみアーマーが解除され、相変わらず無防備な状態にはなるものの、防御補正が効いているのでかなり固い。

更に言うと原作では、暴走モードは一定の間隔ごとで解除されるのだが、
MUGENにおいては一旦暴走モードに入られると、そのラウンド中は永続。
bugya氏曰く「遊べりゃいいやレベル」で搭載されたとのこと。
  • AIについて
デフォルトでも優秀なAIを搭載している他、ネオネオ氏、misobon_ism氏によるものに加えてスレで公開されたAIの3つの外部AIが存在(最新版に対応していて入手可能なのはmisobon_ism氏製のみ)。

ネオネオ氏のAIはconfigで技の発生率や小パン小足を使うかなどの細かいところも調節でき、自分好みの兄貴を作ることができる良AI。
どちらかといえば原作の兄貴の動きを再現した「魅せ」に特化している。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8383417
因みに上記の動画でも解説されているが、ドロウィン氏の高嶺響との特殊勝利演出が用意されている。
中々のかっこ良さなので一見の価値あり。
そしてこのAIにはタッグ記述も搭載しており、タッグでは活躍し辛い兄貴を賢く動かしてくれる。
但し上記のM20モードには非対応。現在は公開停止中。

misobon_ism氏のAIは、どちらかといえば堅実な立ち回りから、的確なコンボを決めてくる。
特にラッシュ力は凄まじく、差込からどこまでも続くコンボで相手の体力をごっそり持っていく。
勿論魅せも盛り沢山の、見ていて飽きないAIに仕上がっている(幻影剣コンボルートは、仕込んだだけでも20近くあるとか)。
また、6,12Pカラーではコンボ等が色々と無慈悲になる「Dante Must Dieモード」が搭載されている(通称「DMDモード」)。
更に12PカラーではM20モードにも対応、前半の猛ラッシュと後半の超性能を嫌という程堪能できる。
それぞれのAIは併用できるので、好みによって使い分けるといいだろう。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9159927

2016年7月にRizqy氏による日本語ボイスパッチが公開された。
UMVC3の日本語音声とPXZ2の音声(どちらもCV平田広明)を合わせたものになっている。
ただし素材の関係か一部攻撃(ベオウルフなど)が英語だったり疾走居合のSEが抜けていたりと所々未完成の模様。
氏のmugen引退及び動画削除により現在は入手不可。


+ 大会ネタバレ注意

+ おすすめコンボ集(暫定)


また、CR氏(旧ARU氏)によりUMVC3風に改変されたバージルも公開された(新MUGEN対応)。
追加されたエフェクトが重いらしく、SFFファイルが70MB前後あるため解凍する際は注意。
その他、UMVC3基準なので若干紙(Life850)。ただし連続ヒットに耐性があるらしく、
KFMの小パンの場合Life850だと37ヒットで死ぬ所がAI起動前で51ヒット、起動後は70ヒット前後で死ぬ(単発だとAI起動後でも37回で死ぬ)。
更新によりDTおよびXファクターが搭載された。
DTはドラゴンインストールのように発動時のみ姿が変わる。2段ジャンプや空中ダッシュは不可能。また上位カラーも追加され、
7P以降でゲジマユ状態に、11Pからはそれに加えXファクター使い放題+Xファクターレベル3固定+DTとXファクターの回復上限が無くなる
Son of the SPARDA(SOS)」モードになる。
更新で簡易ながらデフォルトAIが搭載された。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18865154
2013年8月の更新でDTのモーション簡略化や疾走居合の仕様変更、キャンセルルートの追加などが行われ原作再現度が大幅に向上し、
同年11月の更新によりDT中の必殺技判定増大再現やAIの修正、トリック系技の強化や12PでDTが時間経過で解除されなくなるなど全体的に強化された。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24946745
2014年11月12日におよそ1年ぶりの更新が行われAI暴発などのバグがいくつか修正され、
新たにアシストの代わりとして0.5ゲージ消費する事で急襲幻影剣の弾を一本だけ ノーモーションで 撃ち出す技が搭載された。
この幻影剣はゲージ技動作中やアドガ中、食らい中以外ならいつでも使用可能で、真横・斜め上・斜め下に撃ち分ける事ができる。
また急襲幻影剣と違いダウン中でも当てる事が可能。ただし通常の幻影剣展開中は使用不可。
17日の更新でこの幻影剣が0.5ゲージから専用の幻影剣ゲージ使用に変更され高カラーでも撃ち放題ではなくなり、
代わりにゲージ技版幻影剣展開中でも撃てるようになった。
19日の更新でガーキャンで使う場合は専用ゲージに加え追加で通常ゲージを1本消費するようになった。
12月16日の更新で幻影剣ゲージに枠が付き見やすくなり射出前に間を置くようになった。
また7Pから射出される幻影剣が3本に増加し、相手が瀕死の際に絶界が即死化するようになった。
2015年4月24日には空中月輪脚及び1ゲージ技の次元斬・絶と『4SE』要素を追加した仮実装追加版が公開された。
10月28日の更新では次元斬・絶が削除されたが、代わりに『4SE』の空中次元斬や空中スティンガーが実装、
コンボ中のバウンド制限を無視出来るDT発動時限定EX必殺技(1ゲージ技)の「月輪脚日輪脚コンボ」が追加され、
『UMVC3』の空中ラウンドトリップの代わりにタメ技の「次元斬(特殊)」が搭載された。
空中でしか発動出来ないが一番近い相手の位置に出現し、コンボ中ならその相手の位置に発生するという技。
ただし発生するのは発動時のバージルと同じ高さなので注意。

2014年11月2日にATRUS氏によってUMVC3風バージルの外部AIが公開された。
AIレベルは1~3まで設定可能でレベル1が対人、レベル2が対AI。レベル3にすると対AIに加え容赦無く永久を仕掛けてくるようになる。
同月10日に語るスレでコン氏によりSEをUMVC3準拠にしボイスを日本語化するボイスパッチが公開された。ATRUS氏AIにも対応。
2015年3月には同じくコン氏によりSEやボイスをUMVC3の英語版音声にするパッチも公開された。



 ”I need more power...!”


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