待ちガイル


「ザンギエフへ げんきですか いま溜めてます」
「うるさい死ね 溜めるな殺すぞ」

+ AAでわかる過去のトラウマ

概要

対戦格闘の創始者的存在の『ストリートファイターII』シリーズで猛威を振るった、画面端で屈んで待ち、ソニックを撃ち続け、
ジャンプで近づいてきたらサマソやしゃがみ強Pで落とす……というパターンに徹するガイルのこと。
その完成されたスタイルは見ている者に「様式美」「伝統芸能」「20年間変わらない完成された戦術」とまで言わしめる程。
しかし対人戦でこれを徹底すると、対戦相手に嫌われるであろうことは説明するまでもないだろう。
(実際、血の気の多い客がトラブルを起こすのを防ぐために「待ちガイル禁止」というローカルルールを設ける店舗もあった)

だが、この戦法にも天敵が存在する。それがダルシムである。
普通ならソニックの削りなりで相手がガイルに近づかなければならない状況を容易に作れるが、
長いリーチを持つダルシムは、「ジャンプでソニックを避けること」と「ガイルに攻撃する」こととを同時に成し遂げてしまう。
このため「飛ばせて落とす」戦術そのものが成立しなくなってしまう。
動きのそれほど早くないガイルは接近戦を挑むのも至難であるため、ダイヤグラムで不利とされている。
しかし、これを解消したのがCPUの使うタメ無し超反応サマソ、通称「イカサマー」。ダルシムの牽制を超反応で刈り取っていくその姿は「 まさにイカサマ 」である。

またリュウサガットに対しても待ちが通用しない。
これはリュウやサガットの飛び道具とガイルのソニックの回転率の違いからくるもので、
飛び道具としての単発性能ではソニックが明らかに勝っているのだが、
打ち消しあった直後に二の矢を出せる彼らに対し、タメが必要なガイルは連射というものが利かない。
よって打ち合い合戦になったとき、最初に飛び道具をガードしてしまうのはガイルのほうになってしまう。
(ただしゲームによってはタメ時間が短く、テンポ良く溜めて撃てば連射状態となり、打ち勝つ事もある)
この結果、「飛ばせて落とす」戦術が成立しなくなるため、ガイルが攻める必要性がある。
ただ、リュウに対してはガイルの攻めが比較的成立しやすいため、ダルシムやサガットのように不利は付かず、五分となっている。

カモ、もはやお約束の光景といえば待つガイルに対して、どうにか接近して投げようとするザンギエフである。
昔はこの組み合わせだと、ザンギエフはガイルの待ちを崩して近づくのが相当難しく、かなり詰んでいる組み合わせとなっていた。
だが回を重ねるごとに、ザンギエフには飛び道具をどうにかする(消したりすり抜けたり)する手段が追加されたり、
そもそもシステム的にちゃんとソニックを受け止められればOKとなったりして、ガイル圧倒的有利とは言い難くなってきている。
ストリートファイターIV』では5:5もしくは6:4で有利がつくとまで言われていたり、「ガイルが弱いとザンギが強い」といわれていたりもする。

その他にも動きの素早いブランカバルログベガには五分であり、
待ちガイルは特定キャラには強力極まりない戦術ではあるが、万能ではない。
ただ単に ずるい だけである。





    ↓




ザンギ「こんな頃もあったな、さて再戦するか」
ガイル「俺が悪かった、EXバニで抜けないでくれ」

MUGENでの待ちガイル

MASA@DAS氏製作の『ストII'』ガイルに、koikoi氏によってこの行動を再現するAIが作成されている。

MUGENのキャラは『ストII』だけでは無いので、空中ガードが可能なキャラなら十分対処できる……
と思いきや、MUGENの『ストII』キャラはたいてい全ての攻撃が空中ガード不能*1
また、この行動自体がAI殺しになっていることや、一発の威力の重さ、
真空投げなどの要素により猛威を振るうことも多い。タッグ戦ではことさら強力。

また、kmym氏が「アルティメット間違イル待ちガイル」という改変キャラを公開している。
しゃがみがニュートラルポーズになっていたり、ソニックやサマソにタメが必要なかったりと待ちガイルの戦法がやりやすくなっている他、
飛びタイランドしたりビックリドッキリメカを出したりオヤカタサマーでオモイーガーしたり……

こことマイリストの動画を見れば大体分かる。

ガイル以外の待ちキャラ

MUGENにおいては焔氏のレミーや、JIN氏のNBCロバート(乱入者氏AI)が
これに似たモードを設定することができる。
あだむすきー氏のジャン・ピエール(コケココ氏AI)も飛び道具とサマーでがっちり待ち、
さらにスライディングで攻めまでこなしてくる。
MASA@DAS氏のサガット(el氏AI)もかなりの待ちサガットである。

原作格ゲーで猛威を振るった待ちキャラたちばかりでなく、この戦法を意識した改変キャラも登場。
待ちあやや待ちカンフーマンなどが製作されている。

「タイムアップです お疲れ様でした また相手してね」
「誰がやるか 死ねくそガイル」

*1
原作には空中ガード自体存在しないので、原作再現の一環とも言える。
ガイル以外にも、古い格ゲーのキャラの中には
「全ての技が空中ガード不能だが、その代わり自分も空中ガードしない」
という処理のキャラは結構いる。

そしてブロッキングは可能であり、
相手はブロッキングで突破してくるが、ガイル側にはブロッキングに対処する術がないという状況も……。

ブロッキングの他にもMUGENでは様々な飛び道具対処システムを装備したキャラとの対戦があり、
グレイズされたり 跳ねかえされたり 無効化されたり当て身の的にされたり
ポーション扱いされたり 立ち状態で下をくぐられる なんて事態も起こりうる。