待ちガイル


「ザンギエフへ げんきですか。いま溜めてます」
「うるさい死ね 溜めるな殺すぞ」

+ AAで分かる過去のトラウマ
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 ( ´∀`) ザンギエフへ げんきですか。いま溜めてます
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      i_iヽ
    (゚д゚,,;;) うるさい死ね 溜めるな殺すぞ
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 ( ´д`) ごめんね。ガイルはじめて溜めたから、ごめんね
       _ 
      i_iヽ
    (゚Д゚;;;) うるさいくたばれ、溜めんな
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 ( ´∀`) ソニック撃っておきました。ガードしてね 飛び込みはしますか?
       _ 
      i_iヽ
    (#)Д`;;) 死ねくそガイル
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 ( ´∀`) ごめんね、サマソ痛かった? 起き上がりにソニック重ねておきます
       _ 
      i_iヽ
    (#)Д`;;) うるさい死ね 着地と同時にすぐ座り込むな
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 ( ´д`) ごめんね。ガイルのニュートラルポーズしゃがみだから、ごめんね
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      i_iヽ
    (#)Д゚;;) ウソつくな 溜めんな
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 ( ´∀`) ゲージが満タンになりました。飛び込んでみますか?
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      i_iヽ
    (#)Д゚;;) だまれカリフラワー くたばれ
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 ( ´∀`) タイムアップです。お疲れ様でした。また相手してね。
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       i_iヽ
    (##)Д`(#;;) 誰がやるか、死ねくそガイル

+ 『IV』シリーズ
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 ( ´∀`) ソニック撃っておきました。ガードしてね 飛び込みはしますか?
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      i_iヽ
    (゚Д゚;;) んなもんEXバニで抜けるわ
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 (´・ω・`) 

+ 特に無印では…
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 ( ´∀`) ガイルへ げんきですか。いまダブラリでゲージ溜めてます
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    (゚д゚,,;;) うるさい死ね 溜めるな殺すぞ
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 ( ´д`) ごめんね。ザンギはじめて溜めたから、ごめんね
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    (゚Д゚;;;) うるさいくたばれ、溜めんな
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 ( ´∀`) ソニックにEXバニしてみました。ガードしないでね 飛び込みはしますか?
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    (#)Д`;;) 死ねくそザンギ
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 ( ´∀`) ごめんね、EXバニ痛かった? 起き上がりにダブラリ重ねておきます
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    (#)Д`;;) うるさい死ね 着地と同時にスクリューすんな
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 ( ´д`) ごめんね。ザンギのニュートラル起き攻めだから、ごめんね
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    (#)Д゚;;) ウソつくな めくんな
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 ( ´∀`) リベンジゲージが満タンになりました。小技刻んでみますか?
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    (#)Д゚;;) だまれゾウリ頭 くたばれ
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 ( ´∀`) 祖国で6割もっていきましたね。お疲れ様でした。また相手してね。
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    (##)Д`(#;;) 誰がやるか、死ねくそザンギ

+ バニシングフラットを失った『V』では?
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 ( ´∀`) おや? 今回はEXバニを使わないんですね。いくらでもソニック撃ってあげるから、ガードし続けてね 飛び込みはしますか?
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      i_iヽ
    (゚Д゚;;) んなもんガードせずとも、この鋼の肉体で受け止めてやるわ
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 (´・ω・`) 

+ 『スト6』では…
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 ( ´∀`) コマンド技から2ヒットするソニック撃っておきました。ガードしてね 飛び込みはしますか?
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      i_iヽ
    (゚Д゚;;) んなもんドライブシステムなどで消せるわ
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 (´・ω・`) 

対戦格闘の創始者的存在の『ストリートファイターII』シリーズで猛威を振るった、画面端で屈んで待ち、ソニックを撃ち続け、
ジャンプで近付いてきたらサマソやしゃがみ強Pで落とす……というパターンに徹するガイルの事。
その完成されたスタイルは見ている者に「様式美」「伝統芸能」「30年間変わらない完成された戦術」とまで言わしめる程。
しかし対人戦でこれを徹底すると、対戦相手に嫌われるであろう行為なのは説明するまでもないだろう
(実際、血の気の多い客がトラブルを起こすのを防ぐために「待ちガイル禁止」というローカルルールを設ける店舗もあった)。

だが、この戦法にも天敵が存在する。それがダルシムである。
普通ならソニックの削りなりで相手がガイルに近付かなければならない状況を容易に作れるが、
長いリーチを持つダルシムは、「ジャンプでソニックを回避」と「ガイルに攻撃」の二つを同時に成し遂げてしまう。
このため「飛ばせて落とす」戦術そのものが成立しなくなってしまう。
動きのそれほど早くないガイルは接近戦を挑むのも至難であるため、ダイヤグラムで不利とされている。
しかし、CPUの使うタメ無し超反応サマソ、通称「イカサマー」の前には無力。
ダルシムの牽制を超反応で刈り取っていくその姿は「正にイカサマ」である。

また、『ストII'』以降ではリュウサガットに対しても待ちが通用しない。
これはリュウやサガットの飛び道具と、ガイルのソニックの回転率の違いから来るもので、
飛び道具としての単発性能ではソニックが明らかに勝っているのだが、
打ち消し合った直後に二の矢を出せる彼らに対し、タメが必要なガイルは連射というものが利かない。
よって打ち合い合戦になったとき、最初に飛び道具をガードしてしまうのはガイルの方になってしまう
(ただしゲームによってはタメ時間が短く、テンポ良く溜めて撃てば連射状態となり、打ち勝つ場合もある)。
この結果、「飛ばせて落とす」戦術が成立しなくなるため、ガイルが攻める必要性がある。
それでもリュウに対してはガイルの攻めが比較的成立しやすいため、ダルシムやサガットのように不利は付かず、五分となっている。
ただし、こちらも上記の「イカサマー」よろしくCPU特権の"タメ無し"ソニックがあるため、
あくまで対人戦に限っての話であり、CPU(AI)戦では全く事情が異なる。

お約束の光景と言えるのが、待つガイルに対して、どうにか接近して投げようとするザンギエフである。
昔はこの組み合わせだと、ザンギエフはガイルの待ちを崩して近付くのが相当難しく、かなり詰んでいる組み合わせとなっていた。
だが、シリーズを重ねるごとに、ザンギエフには飛び道具をどうにかする(消したりすり抜けたり)する手段が追加されたり、
そもそもシステム的にちゃんとソニックを受け止められればOKとなったりして、ガイル圧倒的有利とは言い難くなってきている。
無印『ストIV』では5:5もしくは6:4でザンギ有利とまで言われていたり、その後の『スパIVAE』でもザンギが上位キャラだったり、
「ガイルが弱いとザンギが強い」と言われていたりもする。

その他にも動きの素早いブランカバルログベガでも五分であり、
待ちガイルは特定キャラには強力極まりない戦術ではあるが、万能ではない。単にガイル*1なだけである。

大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではアシストフィギュアのガイルがなんとこの戦法で戦う。
距離を離すとしっかりソニックブームを使う上、こちらの飛び道具をガードまでしてくるので崩しにくい。
こういうと非常に凶悪なアシストに思えるが、『スマブラ』のステージは平坦とは限らず段差でソニックブームが当たらないケースもある。
なお、稀にコマンド暴発までするという再現っぷり。





    ↓




こんな頃もあったな、さて再戦するか」
「俺が悪かった、EXバニで抜けないでくれ」


MUGENにおける待ちガイル

MASA@DAS氏製作の『ストII'』ガイルに、koikoi氏によってこの行動を再現するAIが製作されている。

MUGENのキャラは『ストII』だけではないので、空中ガードが可能なキャラなら十分対処できる……
と思いきや、MUGENの『ストII』キャラは大抵全ての攻撃が空中ガード不能*2
また、この行動自体がAI殺しになっている事や、一発の威力の重さ、
真空投げなどの要素により猛威を振るう事も多い。タッグ戦ではことさら強力。

また、kmym氏が「アルティメット間違イル待ちガイル」という改変キャラを公開している。
しゃがみがニュートラルポーズになっていたり、ソニックやサマソにタメが必要無かったりと待ちガイルの戦法がやりやすくなっている他、
飛びタイランドしたりビックリドッキリメカを出したりオヤカタサマーでオーモーイーガーしたり……。
こことマイリストの動画を見れば大体分かる

またガイルに限らず、焔氏のレミーや、JIN氏のNBCロバート(乱入者氏AI)も、これに似たモードを設定できる。
あだむすきー氏のジャン・ピエール(コケココ氏AI)も飛び道具とサマーでがっちり待ち、さらにスライディングで攻めまでこなしてくる。
MASA@DAS氏のサガット(el氏AI)もかなりの待ちサガットである。
更に、原作格ゲーで猛威を振るった待ちキャラ達ばかりでなく、この戦法を意識した改変キャラも存在。
待ちあやや待ちカンフーマンなどが製作されている。


タイムアップです。お疲れ様でした。また相手してね」
「誰がやるか、死ねくそガイル」


関連項目



*1
英語の「ガイル(Guile)」は「狡猾、ずるい」という意味である。
なお、名前の元ネタである「J・ガイルの旦那」や、更なる元ネタである「J・ガイルズ・バンド」は「Geil」であり、
綴りを間違えた(意図的に変えた?)事で結果的に「名は体を表す」形になったのも何かの運命と言えよう。

*2
原作には空中ガード自体存在しないので、原作再現の一環とも言える。
ガイル以外にも、古い格ゲー出身のキャラの中には、
「全ての技が空中ガード不能だが、その代わり自分も空中ガードできない」
という処理のキャラが結構いる。

ただしブロッキングは可能であり、
相手はブロッキングで突破してくるが、ガイル側にはブロッキングに対処する術が無いという状況も……。

ブロッキングの他にも、MUGENでは様々な飛び道具対処システムを装備したキャラとの対戦があり、
グレイズされたり跳ね返されたり無効化されたり当て身の的にされたりポーション扱いされたり立ち状態で下を潜られるなんて事態も起こり得る。


最終更新:2024年02月16日 09:39