マルチ


「おいしいって、どんな気持ちですか?」

プロフィール

Leafが1997年に発売した伝説的18禁ゲーム『To Heart』(PS版は全年齢)の登場人物。
正式名称は「HMX-12」。いわゆるメイドロボであり、実社会でのテストのために学校に入った。誕生(ロールアウト)日は3月19日。
Leafの登場キャラが出演する同人格闘ゲーム『The Queen of Heart』シリーズに出演している。
CVは『Kanon』の月宮あゆや『ひぐらしのなく頃に解』の羽入を演じた堀江由衣。
彼女の出世作として挙げるファンも多い。

来栖川重工が一般向けに開発したメイドロボットの試作機。
型式は「HomeMaid(ホームメイド)」の略であり、Xは試作機を表す。
感情表現のフィードバックやコミュニケーションがAIに与える影響を調べるために、
試験的に「感情」が導入され主人公の藤田浩之の学校に転入している。
そのためか、コミュニケーションにほとんど問題はなく、主人公とも普通に会話していた。
だが調査の結果、感情が機体やOSに多大な負荷をかける事、作業機械としての効率を落とす事が判明し、
実際に発売された量産型マルチ(HM-12)では、感情表現が最小限に抑えられることとなった。

同シリーズでマルチとは正反対のコンセプトで作られた「HMX-13 セリオ」がおり、関係も良好。
二人(?)は同時開発された姉妹機で、(外見上では逆に見えるが)セリオはマルチの妹にあたる。
セリオは量産型マルチ同様に感情の起伏はあまり無いが、To Heart2に登場した後継機のHMX-17シリーズの
イルファ、ミルファ、シルファは作業精度を損なうことなく(?)、感情を充実させることに成功している。
製品としてはマルチは欠陥品には違いないのだが、結果的に言えばその欠点をクリアするための大いなる礎になったと言える。
余談だが、HMシリーズには意外なことに「ロボット三原則」はインストールされてないため、
人間に対して絶対服従なわけではなく理不尽な要求などは拒否したりもする。
ただし基本的に人の役に立つことが大好きなので、よほど理不尽な要求で無い限り喜んで従う。
最も、ロボット三原則はこの言葉の生みの親のアシモフ自体が欠陥(矛盾)のある事を認めており、
解釈によっては奴隷法に近いので(有名なのが『鉄腕アトム』の「青騎士の巻」)、搭載されなかったのは製作者の良心とも取れる。
ロボット三原則についてはこちら

+マルチの仕様
ロボットなので食事を取ることはない。
動力は電気で、内臓されたリチウムイオンバッテリーに手首から充電する他、
補助電源として体内に蓄えられている水素と周囲の酸素を反応させて燃料電池で賄う事も可能。
電力を発生した際に出る排水は体内に蓄えられ、定期的に対外へ排出される。
(ただし水素を燃焼させた結果なので(2H2+O2→2H2O)、排水と言っても混じり気の無い「ただの水」である)
余談ながら、QOHの元ネタの一つ、LEAFゲームのファンディスク「初音のないしょ!」収録の
ポケモン風RPG「リーフファイト97」ではこれを利用した技「アクアシャワー」が存在する。
属性は「聖+水」。とどのつまり、「聖水」をぶっかけるという事で……後はお察し下さい。
(という訳で、新城沙織、柏木楓に続く「ふきふきの系譜」の継承者でもある。尤も前述の設定によりマルチの聖水は無色透明だが。)

ちなみにナコルル春日歩ホシノ・ルリ等をポスターの絵柄として採用した事で有名な三鷹市水道局は、
「コンシューマー移植されたとはいえ18禁ゲームのキャラを公共事業の宣伝に使用するのはいかがなものか」
という理由から候補に挙がっていたマルチの採用を見送ったそうである。

……まぁ18禁出身と言う事を置いておくにても、マルチと「きれいな水」の組み合わせは危険極まりないので良かったとも言えよう。

また耳は人間と間違われる事が無い様にする為の物で、外すと人間の物と変わらない耳が付いている。
一応、センサーの役目もあるらしい。また、近年の新作TVシリーズではGPS機能もある事が判明した。
もっとも、これは外部からマルチの位置を特定する為のもので当人が利用できるかどうかは不明。

性格は非常に明るくて前向き。ロボット故か、悪意というものをまったく持っていない。
非常に人間臭く、人に喜んでもらう事が大好きな頑張り屋。
また、何もないところでよく転ぶなど、極度のドジっ娘である。口癖は「はわわ~」。
ただし学習タイプなので、経験を積めば何かとスキルアップする事と思われる。
アニメではあかりに料理を教わる一幕も。

ちなみに『メイド』『ロボ』ではあるが、ゲーム中ではメイド服は着ないし料理も不得意。
ミートソーススパゲッティを作ろうとしてミートせんべいを作ってしまうレベル。
力仕事もてんで駄目で得意なのはお掃除だけである。 一昔前なら壷割って折檻されそうだが
身も蓋も無い言い方をすれば「ダメロボット」「ダメメイド」である。
だが、前述の性格故か「もしもメイドロボを買うなら、優秀でも無感情な機械より
一緒にいて毎日を楽しくしてくれるマルチを選ぶ」とあかりに言わしめた。
「もしも世界中の人の隣にマルチが居ればそれだけで世界が平和になる」とは主人公の弁。

戦闘力は、B68・W52・H73と堂々の作中最下位を誇る。
ちなみに続編にあたる『To Heart2』の作中最下位は菜々子の135cm B65・W54・H70のAAAカップであり、歴代ではブービーだが菜々子の場合は年齢が年齢だけに実質はマルチが歴代でもビリなようなものである。
(実はビリ4人(菜々子、マルチ、雛山理緒、松原葵)は菜々子を除きすべてTH1勢でビリ5にようやくTH2キャラのブービーにあたるまーりゃん先輩(148cm B72・W54・H75 Aカップ)が登場するという状態である。
その一方でバスト90以上はTH1の宮内レミィのみと、どうもTH1のキャラの戦闘力は両極端な傾向があるようだ)
まあ、そもそも身長が147cmしかないのでそれに見合ったサイズではあるんだが。 どうあがいても成長は望めないんだがな
量産型の製品としてのコンセプトが「従来機よりも低価格」なので
ボディサイズが小さいのはコスト削減策として理に適っているとも言える。

後続に与えた影響、ファンからの人気共々、間違いなく『To Heart』を象徴するキャラといえる。
実際、当時のアダルトゲーム雑誌でのキャラクター人気投票では長いこと上位に居座り続け、ファンの二次創作の数も図抜けていた。
二作目のアニメ「To Heart Remember my Memories」ではメインヒロインの神岸あかりをさしおいて実質上の主役を務め、
その他様々なマルチメディア展開においても重要な役割を占めている事が多い。
また、後に長い時を経て続編『To Heart2』が製作された際、前作の要素を極力外す方針があったにも関わらず、
原画担当のみつみ美里氏の強い要望もあって来栖川のメイドロボであるHMX-17aイルファが登場する事になった。
結果的にマルチの系譜が『To Heart』と『To Heart2』の世界観をつなぐ形となったのである。


+マルチの与えた影響
それまでの恋愛アドベンチャーは、『同級生』時代から続く『ときめきメモリアル』のように、「普通の世界観で普通のキャラ」か、
同じ会社の『雫』『痕』のように、「ちょっと変わった世界観でおかしなキャラ」のどちらかであった。
これに対して、『To Heart』では、 「普通の世界観なのに超能力者や魔法使いやメイドロボが存在する」 のである。
(ただし『ときメモ』にはマッドサイエンティスト(+世界征服ロボ)、『下級生』(同級生系列)にも宇宙人が居たが)
この、ある意味なんでもありな思想が後続に影響し、このジャンルにおけるキャラのレパートリーが一気に増えたことは疑いようがない。
あくまで「幼なじみ」である神岸あかりとは対照的に、そういった「変わったキャラ」の象徴としての意味がマルチにはあると言える。
また、感情豊かでドジっ娘というキャラも、それまでの「ロボット」のテンプレートからは完全に逸脱しており、
特にメイド物に与えた影響は大きく、彼女以前のメイド物はどちらかといえばメイドは脇役的な役割で暗い雰囲気だったり、
館物要素が含まれる作品が非常に多く、マルチのその健気さ、明るさ等も当時のメイド系作品から見れば「異端」「少数派」の部類だった。
しかし彼女の登場以後、ラノベ・漫画・一般・アダルトを問わず、「館」に囚われない明るいメイド系作品が爆発的に増殖したのである。
関西人のテンプレから離れた「あずまんが大王」の大阪、明るく、戦うメイドの「まほろまてぃっく」のまほろさんのように
テンプレに捕らわれない、新たなキャラクター類型を築いた元祖とも言える。

キャラ造詣以外でマルチが与えた特筆すべき影響として、マルチルートのストーリー展開が挙げられる。
マルチのシナリオはいわゆる「泣ける要素」を盛り込んだものであり、これが後のギャルゲーに多大な影響を与え、
今日ギャルゲーの中で一大ジャンルを築いている『』に発展していった。


Queen of Heart'99』での性能

『The Queen of Heart』では、若干トリッキーなキャラである。
通常技に削り能力があり、性能も比較的良い(特に相殺能力が高い)のが揃っているが、パワーに欠ける。
空中必殺技や空中ダッシュ等の移動技が無く、マルチコレダーが強いので基本的には地上技がメイン。
ダッシュ中攻撃から目押しでしゃがみ中攻撃がつながるため、
低姿勢でずるずる突っ込みながら攻め、ガードが解けたらエリアルに持ち込むのが基本である。

マルチコレダー
 拳を叩きつけ前方に電撃で攻撃。相殺能力が非常に高い。
メト□イド・ボム
 後転しながら前方に小さい爆弾をばらまく。小が1発、中で2発、EXで6発。触れなくても一定時間で爆発する。
◆ミサイル16連射(3ゲージ技)
 腕を変形させてミサイルを16連射(といいつつ実際はそれ以上)する。
発生と無敵時間に優れるがミサイルのスピードと高さがランダムで、一部弾に浮かし判定があるため全段ヒットしない。
必殺技のEX版があまり強くない(例外はSEのEXコレダーくらい)ため、ゲージはもっぱらミサイルに投入されることとなる。
至近距離で出すとたくさん当たる他ガードクラッシュも狙える。遠距離ではまず反撃を受けないため、削り目的で気楽に撃っていける。

なお『99』では、通常版の「マルチ」に加え、EXキャラクターとして「HM-12」も選択できる。
マルチと比して『メイドマルチ』『目の死んだロボ』などとも呼ばれる。
…後者をセリオを呼ぶ時に使うと、全国3000万人のセリオファン(当Wiki調べ)に報復を受けるので注意。
勝利台詞や選択画面のバストアップなどから、メカヒスイのご先祖はどちらかというとこっちの方である。
技構成こそ全て同じであるが性能が全然違っており、事実上別キャラ扱いされている。
全般的にマルチは待ちに、HM-12は攻めに強い性能調整がなされている。
+試作品と製品版の大きな違い(99SE)
  • ダッシュ小攻撃
マルチにのみ攻撃判定がある。HM-12ではただの移動技。

  • ダッシュ中攻撃→目押ししゃがみ中攻撃の可否
無印99時代の定石だったが、SEではHM-12でしかつながらなくなっている。
これによりマルチは積極的に攻めることが難しくなってしまった。

  • ジャンプ強攻撃
通称「マルチコプター」。
マルチはほぼその場で停滞するのに対し、HM-12はかなり上昇する。
エリアル中に高度を維持できるのでHM-12の方がコンボに使いやすい。
マルチの方はエリアルよりも、めくり攻撃として効果を発揮する。

  • メト□イドボム
マルチのものは射出後に前方に跳ね、一定時間が経過するか相手が触れることで爆発する。
HM-12のものはその場に射出するが、一定時間が経過するまで絶対に爆発しない。
ボムの事故ヒットからエリアルを狙えるので、マルチの方が圧倒的に使いやすい。
HM-12の方はEX以外は持続時間が長過ぎて実用性が低い。

  • マルチコレダー
通常版は同性能だが、EXマルチコレダーはマルチのみ空中ガード不可。
飛び込みだけでなく、メト□イドボムを空中ガードした相手を撃墜できるため、対応型の動きがしやすい。

ちなみに、HM-12は量産機ということで、どのカラーを選んでも一切色が変わらない。
4人対戦で全員HM-12などやった日にはワケがわからなくなること必至である。
まぁ、MUGENではよくあることだが…。

「AQUAPAZZA」での性能

『ToHeart』(1)枠で参戦。こちらではモップを武器に戦う。しゃがみが手前向いて体育座りという危ないものだが、 見えない
スプラッシュアーツ(3ゲージ使用技)は「姉妹たちの大掃除」。
両手を上げて救援要請を出したあと、大量のHM-12を呼び出し、一斉にモップがけで攻撃。また最後尾にはセリオがいて、トドメの一撃を与えてくれる。
発動さえ成功すればほぼ画面全体攻撃となり回避はかなり困難。長い持続故飛び越す事も難しく律儀にガードしてもまずガードクラッシュしてしまう凶悪な性能。
……なのだが救援要請が長く、要請中は隙だらけかつ被カウンター判定なので使い辛い。っていうかほぼ使われない。

特徴としてはなんといっても凶悪な起き攻め。下段設置技「お掃除だけは得意なんです」を用いた画面端でのセットプレイ(通称:キュッキュ起き攻め)は、非常に脱出が困難。
下段設置と言うのがミソであり、マルチの飛びに立ちガードをすると設置に引っかかり、下段ガードを固めていればジャンプ攻撃が通る。そして当然ここに投げ択その他も加わる。
これを嫌ってジャンプした相手はヘヴィスマッシュ辺りで刈り取り再度起き攻めへ→\(^○^)/
更にマルチはこのゲームには珍しく不利Fがない5Bや有利Fを得られるA攻撃等による固めが強く、マルチ戦では端に追い込まれた時点で死亡フラグが立つ。 そしてマルチは端へ運ぶ能力もトップクラスである。
他にも上から対空を潰す事すらある鬼判定のJAや、マルチ唯一の通常下段にして確反や奇襲に役立つ長リーチの2C、対空に便利な2B・ヘヴィスマッシュなど通常攻撃は全体的にリーチこそ短めなものの優秀な物が揃う。
またテンション関連では、機械の体ゆえか防御力補正などが高く、見かけによらず打たれ強いのも強み。

欠点はジャンプがややティッシュな事と全体的なリーチの短さ。そのためどうやって相手の懐に潜り込むか? が最大の問題となる。
ただしガードを入れずにしゃがんでいると一部の攻撃が当たらなくなるという長所もあるので小柄だからと言ってデメリットしかない訳でもないが。
また、実は「お掃除だけは得意なんです」による設置はマルチ自身にも当たる特性を持つ。自分の磨いた床に引っかかってコケてターン交代なんて事も。

稼働初期こそリーチの短さが取り沙汰され、一時期は最弱かとすら言われたがその後のセットプレイやコンボの開発、長所の見直しなどにより評価は上昇。
現在では安定して中堅以上、場合によっては準上位クラスのキャラとされている。

またマルチ以外のキャラクターを使ってCPU戦をプレイすると必ず5戦目に現れ、「アクアパッツァ」に操られた状態で森川由綺or緒方理奈をパートナーに戦いを挑んでくる。(マルチを選択した場合、『ToHeart2』の小牧 愛佳が現れる)
俗にいう中ボスなのだがここで現れるマルチは暴れが多く、前転からの投げをよく狙ってくる他、超反応気味の対空や超必ぶっぱと中々手強く、初心者が「AQUAPAZZA」のCPU戦をクリアする上での最初の壁となっている。

それ以外では最近この人が彼女のコスプレをする事に。…体格はオリジナルとは随分かけ離れてしまっているけども。

「長瀬主任~、私はいつからスーパーロボットになったんですかぁ~?」


MUGENでは

2体のマルチ(?)が確認されていたが、どちらもサイト消滅により現在は入手不可。
海外では「AQUAPAZZA」のキャラ・ステージ・アドオン等が作られてはいるが、マルチはwipにすら上がっていない模様。

一人目は、月の剣氏製作の「メイドマルチ」。
ドット絵はHM-12をベースに、頭部のみマルチ(レイプ目)に差し替えたもの。
性能はどちらかというとマルチの方に近い。
完成度は98%とのことであり、十分使用にも耐えられたであろう。
サブサイト「織月の庭」にてisweb(楽天運営)が存在していた2010年10月31日まで公開されていた。
海外のejanho氏作の自身のAIを搭載させた改変版も氏のOneDriveで公開されていた。(現在は公開先が削除されており入手不可。)
「マルチコプター」の使い方が実に絶妙で、攻守にスキの無い良AIであった。
AI.cnsを見ると分かるが「AIlevel」が使用されているためwinだとエラーを吐くため使用不可能。

二人目は、黒月都氏による「HMX-12-2 M・カスタム」。別名「生涯無敵流マルチ」。
二号機に変なデータを入れてしまった結果、この世の悪を滅ぼそうと暴走開始。
おまけにウイルスに感染していて会った奴を全て悪と見なすキラーマシーンと化していた。
もはや原形を留めないほどに技が変更されており、中でも「ハッスルタイム」は、
全ての通常攻撃がキャンセル可能になる という素晴らしい仕様であった。
なお、生涯無敵流だのハッスルタイムだのがなんなのか気になる人は、
『ライジング・ザン』もしくは『サムライガンマン』で検索してみよう。
+手っ取り早く知りたい人用動画


Hustle Time!
「フォォォォォォォッ!!」
ハッスルタイムは敵を倒す・捕虜を救出する・方向キー含む全ボタン連打のミニゲーム「漢イベント」に勝つ等の
ヒーロー的行動でチャージされるヒーローメーターが一定以上貯まっていればボタン一つで任意で発動可能で、
貯蔵分を使い切るまでの間必殺技使い放題&倍速で行動可能になる。
ちなみにハッスルタイム中は、斬の闘気に呼応して手にした鬼斬刀「芸者桜」が巨大化する。
鉄塊レベルの大太刀を超スピードでぶんまわす姿は大変シュールである。

「わたしのこの気持ち、これから生まれてくる妹たちにも伝えたい。
 みんな、同じように、人間のみなさんを大好きになって欲しいです」

出場大会

更新停止中



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