『One Must Fall: 2097』はアメリカのDiversions Entertainment社が開発し
Epic MegaGames社が1994年にPC向け(MS-DOS用)に発売したロボット対戦格闘ゲーム。
概要
未来を舞台にした巨大ロボット同士の対戦格闘ゲーム。
プレイヤーはパイロットとロボットを選択し、危険なギミックの仕掛けられたアリーナでトーナメントを競う。
日本では馴染みが無いが、海外ではかなりの知名度を持ち近年まで続編が作られている。
アクションに向いていなかったMS-DOS時代のパソコン用としてはかなり動くゲームであり
日本語版は発売されなかったものの、パソコン雑誌に何度も取り上げられた
知る人ぞ知るゲームだった。
ただ、
コンシューマゲームが発展していく過渡期であり、
PCゲーム自体がマイナーな日本においては完全に忘れ去られてしまった。
このような理由から、MUGEN動画に登場した際は
「謎ロボ」と呼ばれ
長らくその正体を説明する人も現れず、オリキャラと勘違いする人が続出した。
海外では知名度があるが日本では誰も知らないというギャップは国際的な広がりを持つMUGENならではだろう。
なお、パイロットのキャラクターデザインは80年代の
日本のロボットアニメに影響を受けているらしく、
パイロットの
ポートレイトはどこかで見たような見なかったような顔が並んでいる。
余談だが、発売元のEpic MegaGames社は洋ゲーでは老舗かつ大ブランドで、商業3Dゲームの開発によく用いられるUnreal Engineの開発元としても有名である。
2003年にはUnreal Engineを用いた3D格闘版の続編『One Must Fall: Battlegrounds』が発売された。
システム
プレイヤーは10人のキャラクターからパイロットを、10機のロボットから搭乗する機体を選び、
ダメージを受けるトゲつき壁や火の玉を発する床などが仕掛けられたアリーナで敵と戦う。
パイロットは肉体と精神をリンクさせて戦うという設定であり、
攻撃力、スピード、耐久力はパイロットの能力値によって変動するらしい。
パイロット
Crystal Devroe、Steffan Tommas、Milano Steele、Christian Devroe、Shirro
Jean-Paul、Ibrahim Hothe、Angel、Cossette Akira、Raven
謎ロボ
MUGENにおけるOne Must Fall: 2097
- 機体によっては全ての立ちP、あるいは小パンが中段
- 出の早い空中打撃投げがガード不能で壁際なら追い討ち可
- 出が早い突進技が中段
- 条件付きだが壁際で打ち上げから5割
- 通常投げからダウン追い討ちを決めることで4割
- ゲージ技が非常に高性能
など、それぞれがかなりのポテンシャルを秘めている。
残念ながらAIに恵まれた機体は少ないが、優秀なAIが搭載されれば一躍脚光を浴び得る性能である。
余談だが、『One Must Fall: 2097』は1999年にフリーウェア化している。勿論MS-DOS用。
このMS-DOSというOSは初めてMUGENがリリースされた当時のOSである。
最終更新:2021年09月06日 19:22