インファイター


「邪悪な者などは全て躊躇うことなく抹殺する!
 たとえそれが己の家族であろうとも…」

オンライン横スクロールアクションゲーム『アラド戦記』のプレイヤーキャラクター。
プリーストからの派生職の一つで、覚醒を果たすとゴッドハンドに変わる。
他のプリースト達との区別は手に青いオーラを纏っている点。

設定

神に仕え人民を守ることを使命として戦うプリースト達の中で、信仰の実践を邪悪な者達を滅する方向へと向けた者達。
ミカエラが創始し、ボルプガント=ベオナルが発展させた対多数に特化された拳闘術「神撃拳」で偽装者を滅していく。
TOPの台詞からも分かる通りの過激派でありプリースト協会の内では若干白眼視されている。
また、ゲーム中の装備でよく見かける「テイダ」はボルプガントの子孫であり、彼もまたインファイターである。
+ ミカエラについて
オズマ率いる偽装者たちとの戦いである「黒い聖戦」を勝利に導いた五人のプリーストの一人。二つ名は「聖眼のミカエラ」。
最初に啓示を受けた聖人でプリーストの皮切りとも呼ばれている。長い時間を経ても少年のままの姿をしていたと言われている。
黒い聖戦を勝利に導いた後は急に姿を消した。

性能

背負った武器を地面に突き刺して自己強化の領域を生み出し、拳一つで敵を殲滅していくボクサータイプの前衛キャラクター。
武器を地面に突き刺すウィルドライバーの強化効果は微弱すぎたものの、
2011年6月29日のアップデートで力・命中率・物理クリティカル率を向上させるようになり、
物理攻撃職限定ではあるがソウルブリンガーのカザンの効果を上回るようになった。

一方で周囲の敵を問答無用で一箇所に吸い込み集めるスキル、特殊な移動スキルによる高い機動力と高い回避能力を持ち、
他の職業とは比べ物にならない手数により敵の行動を封じるといった、一味違う立ち回り性能を持つ。
敵を集めるスキルはあるものの基本的には拳一つであり、拳から放つ気によってリーチは女格闘家より少し長いものの、
しかし過信は出来ないぐらいといった絶妙さ。
そのため上手く敵をコントロールしたり、移動スキルで敵の攻撃を捌くことを要求される上に、
特殊移動スキルからの派生スキルがあるため、インファイターのコントロールは全職でも屈指の難易度を誇る。
なお、前述の手数の多さから武器の消耗が早いため、いつ壊れるかという部分とも戦う必要がある。
+ スキルについて
+ 特殊
  • ウィルドライバー
武器を地面に突き刺し、武器周辺に強化フィールドを生成しつつインファイトモードに移行する。
インファイトモードでないとインファイターのスキル系列「神撃」の大半のスキルは使用できない。
強化フィールドの範囲内では特性スキル込みで力+325、物理クリティカル&命中率+6.5%。

  • ダッキングダッシュ
素早く身を屈めて前に進む。キー入力で斜めにも移動可能で通常攻撃をキャンセルしながら移動することが出来る。

  • スウェー
素早く身を引きながら後ろへ下がる。大体はダッキングと同じ。
ダッキング中にキャンセルスウェーを習得していればダッキングをスウェーでキャンセルでき、
逆もまた同じでキャンセルダッキングを習得していればスウェーをダッキングでキャンセルできる。

  • クイックパリー
ダッキング・スウェー派生スキルと「裁きの竜巻」「ハリケーンロール」以外のインファイター転職後に習得できるスキルの出掛かりに、
回避率上昇効果が追加される。
アイテムや特性パッシブの割り振りによっては、特定動作中の回避率を100%にすることもできる。

  • シャドーボクサー/ダブルシャドー
自分の影法師を作り出して追加ダメージを与える。
ダブルシャドーを習得すると影法師の数が二つになり、攻撃密度がさらに上昇する。

+ 攻撃系
  • スマッシャー
敵を掴み、前にダッシュしながら投げ飛ばす。他の敵に衝突した時は衝突した敵にダメージを与える。

  • ラッキーストレート(キャンセル対応)
単純なストレート。以前は吹き飛ばし効果があったが、アップデート後は吹き飛ばなくなった。
そのため、立ちコンボのパーツとしても使うことが出来る。

  • セカンドアッパー
ダッシュ攻撃からの派生で、タックルして相手を上に打ち上げる。

  • ディバインクラッシュ
拳で地面を強打し、衝撃波を起こす。ダウン中の相手には通常時と比較して2倍のダメージを与える。

  • ダッキングボディ
ダッキングで近付きボディブローを叩き込む。
敵を気絶させることが可能だがヒットストップが長いため、ちゃんと纏まった所に入れないと硬直で自分が死ぬ。

  • ダッキングストレート
ダッキングで近付きながらストレートで敵を吹き飛ばす。

  • ダッキングアッパー
ダッキングで近付きながらアッパーカットで敵を打ち上げる。

  • サイドワインド
フリッカー。追加入力で手前に引き寄せることが出来る。

  • ゴージャスコンビネーション
ジャブ、ストレート、フックの三連撃。インファイターの攻撃の要。

  • マシンガンジャブ
敵に反撃を許さない連続打撃。
テクニカルマスタリーを習得していくと吸い込み効果が追加される。

  • チョッピングハンマー
スウェー派生。叩き付ける様に敵を殴って衝撃波を発生させる。
浮かない相手には攻撃しても衝撃波が発生しない。

  • ホーリーカウンター
当身技。祈るように構えた時に攻撃を受けると前方に向かってボディブローのようなモーションで攻撃していく。

  • ヘブンリーコンビネーション
二連で敵を前方に寄せ、締めのストレートによる三連撃。

  • 裁きの竜巻
カウンターヒット時に硬直を与える追尾能力を持った竜巻を起こす。

  • ハリケーンロール
周囲の敵を引き寄せながらフックを繰り出し、最後にアッパーでフィニッシュをする。

+ マスタリー系
全てLv18から習得可能。以後Lv3刻みで習得でき、スキルLv10でマスター。
2011年6月29日のアップデートでマスタリーが二つに統一された。
ただし、現在は表記バグのせいでどのマスタリーがどう統合されたかが定かではないため、取り敢えずこの形式で表記。

  • バトルオーラマスタリー
Lv1から通常攻撃、Lv4からサイドワインド、Lv7からゴージャスコンビネーションの攻撃判定が強化される。
習得しないと背の低い相手に攻撃が当たらないため、幾つかは取る必要性がある。

  • コークスクリューマスタリー
Lv1でダッキングストレート、Lv4でダッキングアッパー、Lv7でゴージャスコンビネーションに追加ダメージが付加される。
特にLv7以降のゴージャスコンビネーションの恩恵は大きい。

  • コンビネーションマスタリー
対応レベルごとに追加攻撃を付加する。
Lv1では通常攻撃に最後のアッパーから振り下ろし、Lv4ではサイドワインドに引き寄せ、Lv7ではマシンガンジャブに打ち上げ攻撃が追加される。

  • ハードパンチマスタリー
ラッキーストレート、ダッキングボディブロー、チョッピングハンマー、ヘブンリーコンビネーションのクリティカル率を上昇させ、
出掛かりにスーパーアーマーを付加する。
対応レベルはそれぞれラッキーストレートが1、ダッキングボディブローが4、チョッピングハンマーが7、ヘブンリーコンビネーションが10。

  • テクニカルマスタリー
常の移動速度が上昇すると共に、以下のレベルごとで特殊な動作が追加される。
中でもマシンガンジャブの引き寄せは非常に有能な効果であるため必ず取っておきたい。
Lv1:ダッキングストレートがスウェー中にも使用可能
Lv2:ダッキングアッパーがスウェー中にも使用可能
Lv3:ダッキングボディブローがスウェー中にも使用可能
Lv5:チョッピングハンマーがダッキングダッシュ中にも使用可能
Lv7:マシンガンジャブに引き寄せ効果を追加
Lv10:ホーリーカウンターを手動で発動させることが出来る。

対人戦ではリーチの差(特に縦軸の弱さ)から中々自分のペースに持ち込めないと言うことも多いが、
一度ペースを掴めば、というか一発刺さったらそこからコンボで封殺して10割余裕でしたなキャラなので、対戦お断り職の一つである。
一応喰らい抜けを持つキャラもいるものの、仕様上喰らい抜けを乱発できない、抜けてもダッキングで追い付いてくる等、中々世紀末なことになっている。
まあアクションゲームだからしょうがない

また、『アラド戦記』の他のキャラクターと同じく個性的なボイス*1を持ち、
中でも人気なのは独特なイントネーションの「オラオラオラ!」と「フッホゥ!フッホゥ!フッホゥ!ストライキン!ピキーン!(効果音)」。
「オラオラオラ!」は字面こそ空条承太郎の「オラオラ」のようであるが、イントネーションが「オラ↑オラ↑オラ↑」であり、
「慣れると癖になる」と一部のユーザーを中心に妙な人気がある。
なお、やられボイスは某海パン芸人のように「オッパッピー!」と叫んで倒れる。


MUGENにおけるインファイター

MUGENでは3種類のインファイターが確認されている。

+ dadio氏製作
  • dadio氏製作
同じ『アラド戦記』のキャラクターである鬼剣士鳴夜を手掛けたdadio氏によるもの。
多彩なコンビネーションパンチと素早いフットワークで間断無くラッシュを仕掛け続けるコンボ&スピードキャラ。
反面、下段が発生の遅いダッキングボディーしかなく、同作者による鬼剣士と違ってガードを無理やり投げる事は出来ないと崩し能力にやや難ありと言える。
…どう見てもインファイターというよりアウトボクサーなのだが、通常攻撃が射撃なキャラも居る同作においては間違いなくインファイターである。
なお、原作においては武器持ちと武器無しをほぼ自由に切り替えられるのだが、MUGEN入りした彼の場合は登場演出で武器を外してそれきりである。
とはいえ、インファイターならではのスキルは全て武器無し状態で繰り出されるため気にすることは無い。
また、MUGENならではのアレンジでホーリーカウンターが瞬獄殺になっている。

ちなみに、MUGEN上での名前は「おっさん」ということになっている。
+ おっさん?
「おっさん」というのは『アラド戦記』ユーザー間でのプリースト系キャラクターの愛称である
(単に「おっさん」と言った場合、プリースト系キャラクターの全職業を指す場合が多い。
 職業を個別で呼ぶ場合は「インファイター」なら「インファ」のように、単純に縮めて略される場合が多い)。
本当は18歳の気力体力共に溢れる若者という設定なのだが、ゲーム中のグラフィックやイラストがどう見てもそうは見えない貫録であることと、
その逞しい逆三角形の体系からガチムチのおっさんに見えることから、見た目そのままに「おっさん」と呼ばれている。
そして、かなりの割合のユーザーに「おっさん」で通じてしまう。
というか、設定を知らない人には普通に見た目のままおっさんだと勘違いされていたりする。
……おっさんじゃないのに。18歳なのに。イメチェンもしたのに。
+ 参考画像
左から現おっさん、旧おっさん、アニメおっさん。

+ 白髪の騎士氏製作
  • 白髪の騎士氏製作
竜闘士の作者である白髪の騎士氏の製作したインファイター。
性能やエフェクトはdadio氏の物よりも原作に近い仕様となっているが、AI未搭載なこともありニコニコでの活躍は皆無である。
現在は白髪の騎士氏がMUGENを引退、ブログを閉鎖した事により、入手は不可能となった。

+ Y氏製作
  • Y氏製作
「現行のアラド戦記の仕様に沿ったインファイターがいないから作った」とのことで、
Season2『革新』時点での全てのインファイター固有スキル搭載、クールタイム、立ちコン制限等、かなり原作を再現した作りとなっている。
ディスプレイネームは「kumao」。その名前の通り見た目は熊の着ぐるみを着たおっさん。
性能は一言でいうとコンボキャラ。飛び道具無敵の前後移動技「ダッキング」「スウェー」とそこから派生するスキルで攻め込み、
何か刺さればコンボを繋ぎノーゲージで3割4割持っていく。
技の発生が全体的に早く、射程の長い技や中段技もあるが、下段技が一つしかなく性能もあまりよろしくないため崩しは苦手。
ガードされて結構な不利のつく技も多いので、無闇に攻めるよりは中距離からの刺し合いやカウンターを狙った方が良い。
その他特殊な点として、下段ガードはあるけれどしゃがみが無い、ジャンプが遅いが空中で前後に自由に動ける、
打点が高くちびキャラが苦手、起き上がりが遅いといった点が挙げられる。

AIは未搭載だが、ブラッディア等の『アラド戦記』キャラを数多く手掛けるQK2Key氏によるAIパッチが存在する。
氏のサイトは2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴い消滅してしまったが、OneDrive自体は健在なので現在も入手可能。

出場大会

更新停止中


*1
鬼剣士の「ハッセイッ オイッチニー!」、「ミラクルピージョン!」のガンナー、今は亡き「テルケッチャー!」のメイジ、「ネンターン」「ヘヨー!」の格闘家など、
妙に個性豊かなボイスが実装されている。当然空耳ネタも多く存在する。


最終更新:2021年12月13日 18:03