「ブリザードブレスだー!!!」
- コピー:大海の暴れ牛(『WH2』)、氷海の猛者(『WHP』)
- 出身地:ノルウェー
- 身長:203cm
- 体重:172kg
- 年代:西暦998年
- 誕生日:3月20日
- 年齢:45歳
- 血液型:A型
- 職業:バイキング族族長
- 格闘技:バイキング式斧術
- 趣味:食べること
- 好きな物:クジラ、ビール、牛丼、家庭
- 嫌いな物:ホモ
- 知能指数:海よりも深い
- 宝物:家庭 (妻レア、息子ビッケ)
今は亡きADKの格闘ゲーム『
ワールドヒーローズ』シリーズの登場人物。『2』から出場している。
最も力のある者が一族の長となるのがバイキング族の掟。その力を証明するためだけに大会に参加した人。
フルネームは「エリック・ザ・バイキング」。ノルウェー出身のヴァイキングである
(なお、ヴァイキングは海賊と呼ばれる事が多いが、正確には民族名。
こちらの
脚注も参照)。
モデルは、ヨーロッパ人で初めてグリーンランドに入植した実在のヴァイキング「赤毛のエイリーク」。
ちなみに赤毛のエイリークの息子であるレイフ・エイリークソンは、ヨーロッパ人で初めて北米に到達した人物である。
「我が妻『レア』よ…ワシは必ず勝って帰ってみせる!!」
愛妻家であり、勝利台詞からも妻のレアに対する愛情を窺う事が出来る。
二人の間には息子のビッケも生まれている。『パーフェクト』では娘も授かったようだ。
(息子の名前は70年代のアニメ『小さなバイキング ビッケ』から。元はスウェーデンの児童文学。
尤もこの設定だとエリックは脳筋って事になるが…(父親達がピンチに陥る→ビッケの
機転で乗り切る、が基本パターン))
北国育ちなため寒さには強いが、流石に北極の寒さはこたえるようである。
同じ船乗り故か、
キャプテンキッドとはライバル関係。
好物の牛丼は現代の日本で食べて大いに気に入ったのだそうだ。
企画段階ではヴァイキングの戦士という設定はそのままに「エリス」という美人の女戦士になるはずだったらしい。
「勇気を知れ!!!相手を怖いと思うことと逃げることは同じではない!!」
戦闘スタイルは、片手斧とラウンドシールドで戦うというもの。ノルウェー出身なので北欧神話の
トールやエーギルの加護もある。
『ワールドヒーローズ』で武器を持って戦うキャラは
ジャンヌに続いて2人目である
(
ハンゾウや
フウマも忍者刀を使ってないか?という指摘はごもっともだが、
彼らは刀にまとわせた「気」で攻撃しているのでちょっと微妙なライン。
通常攻撃では使わないし)。
若干動きが遅いが、力押しでいける。エリックの詳しい武器の仕組みは
こちら
長いリーチが利点、電撃を帯びたハンマーを相手にぶつける「トールハンマー」や、
発生直後に無敵がある、ツノのカブトを体当たりでぶつける「ロングホーン」
オノを地面に突き刺して津波を発生させる「エーギルヘブリング」の当たり
判定が強い。
中でも「ブリザードブレス」は強力で、威力、リーチ、
コマンドの簡単さ、空中ガード不可なため牽制や連続技で大活躍する。
……どうして
氷のブレスを吐けるのか、とツッコんではいけない。
このブリザードブレス、ガードして跳ね返す事が出来ない(『2』はタイミングよくガードすると飛び道具跳ね返しが可能)のだが、
開発途中ではバグで跳ね返し可能だった事も(何も無い所から噴き出るブレスを見てスタッフは慌てて修正した)。
ところが、今度はロケテストでエリックが
ヒップドロップのポーズを出しながら、遥か上空を飛んで消えるバグが発覚。
スタッフは「もう勝手に飛んでけよ……」と一瞬思ったが、踏みとどまりキチンとバグを修正した。何かと逸話が多いエリックである。
某ゲームのロケテストでもキャラが
はるか上空を飛んでいくバグが発見されたが、約20年前から歴史は繰り返されていたのだ。
「闘いをやめるなよ…。お前には素質、そして勇気があるのだからな!!」
コロコロコミックで連載されていた、かとうひろし先生のコミカライズでは、エリックは読者を
泣かせる立場だった。
まず初登場のエピソード。主人公のハンゾウとエリックがエリックの船で勝負する事になった。
この時、試合はどうみてもハンゾウの優勢だった。しかしエリックは何度も何度もハンゾウに試合を挑む。
瀕死になっても決して諦めようとはしないエリックの姿の後ろに、固唾を飲んで応援する家族をハンゾウは見る。
父親の勝利を願うエリックの息子の純粋な瞳を見たハンゾウは、一瞬のスキを突かれ、
エリックのエーギルヘブリングで船から吹き飛ばされて海に落ちた。
勝利を喜ぶ家族達を、エリックは泣きながら抱いた。本当の勝者がどちらだったのか、彼にもよく分かっていた。
一方、ハンゾウも仲間の小舟で助けられていた。「わざと負けたのか」と問う仲間に無言で答えるハンゾウ。
そのわざと負けてやる理由が納得の出来るものだったのは言うまでもない、というモノローグで占められている。作中屈指の名エピソード。
そんなエリックだが、やはり実力差が響いたのか、再登場した時は
キャプテンキッドに負け(キッドの実力が上がったらしい)。
その後もその他大勢のやられ役、ぐらいの出番で終わってしまった……二重の意味で
泣けるぜ。
余談だが、彼の
ステージ曲「白夜のフィヨルド」は実は日本で有名な曲でもある。
というのも、そのアレンジ版が夜のニュース番組であるフジテレビの『ニュースJAPAN』のOPテーマとして、
1994年から2000年までの6年間もの間、使用され続けていたからである。
その為、彼の
BGMを聞いた事がある人は1979年以前に生まれた世代の日本人にかなり多く
*1、「日本一有名な格闘ゲームの曲」という異名を持つ事となるが、
元の出典が対戦格闘ゲームの1キャラのステージBGMである事を知る人は少なく、残念ながら肝心の本人との結び付きが非常に薄い。
ニコニコにおける
煩悩坊主のような感じである。
原作での性能
長いリーチで相手を寄せ付けないのが基本。
CPUはまき割り斬り(大パンチ)をよく使うが、
豪快斬り(レバー入れ大パンチ)やストレート(しゃがみ小パンチ)の方が強い。
接近戦は大キックがオススメ。
ジャンプ攻撃もリーチが良く、ジャンプ小キックのヒッププレスは起き攻めに有効。
代表的な
コンボは
しゃがみ小キック→小キック→大キック→レバー入れ大パンチ
大キック→大キック→レバー入れ大パンチ
ジャンプ大キック→着地してレバー入れ小パンチ×3→キャンセルでロングホーンorレバー入れ大パンチ
トールハンマーはハンマーの棒の部分に攻撃判定がないので、対人戦ではやや使いづらい。
エーギルヘブリング、ブリザードブレスの方が使える。ロングホーンも実は対空にも使える。
MUGENにおけるエリック
死門氏が製作したエリックが存在したが、現在は入手不可。
原作同様、ブリザードブレスが強烈である。また、
ライフバー下のセリフもちゃんと付いている。
小パンのノックバックが若干緩いため「ブリザードブレス→小パン→ブリザードブレス…」と繋げる事ができ、
キャラによっては7割以上のダメージを叩き出す事も。
司氏の外部
AIはこれを頻繁に使ってくるためかなり強い。
この他に、ペパーミント氏によるAIも公開されている。
AIレベルと挑発レベルを10段階に調整可能。
上記の小パン→ブリザードブレスの
永久の使用スイッチも搭載されている。
出場大会
+
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一覧 |
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止
削除済み
非表示
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出演ストーリー
*1
『ニュースJAPAN』の放送時間が午後11時30分以降という子供が視聴するには厳しい時間帯のため、
「白夜のフィヨルド」が使われていた時代に小中高生もしくは乳幼児だった1980~1990年代生まれの人達には馴染みが薄いと思われる。
21世紀以降に生まれた世代の人達に至ってはまだ生まれてもいなかったので、なおさらピンと来ないだろうが。
最終更新:2023年09月22日 09:40