ルルーシュ・ランペルージ




深夜アニメの一期から日曜五時の二期にまで出世し、(色々な意味で)一世を風靡した、
サンライズ製作のSFロボットアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主人公。担当声優は 福山潤 氏。

本名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。作品内の他キャラ及びファンからの愛称は「ルル」。
ファンからは「ルル山」、またはそのどこか詰めの甘い部分から「ヌルーシュ」なんて呼ばれる事も。
本名の示す通り、作中の世界の3分の1を軍事支配し、
日本も制圧して日本人を奴隷のように扱う神聖ブリタニア帝国の皇子の1人だったが、
本編開始時はランペルージという姓を名乗って素性を隠し、妹であるナナリーと共に占領下の日本で学生(17歳)として生活している。

性格は冷静沈着で頭脳明晰、チェスのようなテーブルゲームにおいては天才的な腕前を誇る。
ルックスに加えて人当たりも良く、学園の生徒会では同級生や先輩にも同性異性関係なく好かれている。
ただし運動能力はそれなりにあるがスタミナが低く、ちょっと走っただけですぐ息切れしてしまうほど。
どれぐらい体力がないかと言うと、とある理由からサバイバル生活をしなければならなくなった事があり、
彼は動物用の罠を設置……しようとしたが道具がなかったとはいえ穴掘り途中でバテて日が暮れてしまったのである。
おまけに一緒にいた女性が同情して果物を分けてくれたというオチまで付いている。彼とだけは絶対に遭難したくないものである
(この為、凄まじい運動オンチと言われる事が多いが、実際にはスタミナが無さすぎるだけで運動神経と体術自体は優秀)。

ふとした事から出会った謎のピザ女美少女C.C.(シーツー)より、
左眼で見つめた相手に一度だけ自分の命令を絶対に従わせる超能力(=ギアス)を与えられる。
これを契機として、ブリタニアに激しい恨みを持つ彼は、仮面を被って自らを正体不明の反逆者「ゼロ」と偽称し、
虐げられる日本人たちを扇動して結成したテロリスト組織「黒の騎士団」を率いて、
ギアス能力と自らの頭脳で巨大国家への反逆を開始する。

その能力の都合上、腕力による直接的な戦闘よりも奇策や謀略・スピーチや演技を得意技とする
アニメの主人公としては珍しいダークヒーロー系統のキャラクター。
じゃあただの陰険な策略家なのかというとそうでもなく、「まずキングが動かなければ、下は付いてこない」という信念を持ち、
謀略を巡らせる際にも必ず自らを矢面に立て、どんな激戦であろうと最前線に出て指揮を執る律儀な所もあり、
士気高揚の役割も兼ねている。

日本人の枢木スザクとは幼馴染で、学生時代からの良きライバル兼親友であったが、
スザクの穏健な理想主義とルルーシュの強硬な現実主義はたびたび衝突し決して相容れる事が無く、
のちにブリタニア軍人へ志願した「ナイトオブラウンズのスザク」と、「黒の騎士団のゼロ」として殺し合いへと発展していく事となる。
明晰な頭脳を持つが故に、その周到な予想を超えてしまった事態に弱く、
その度にパニックに陥り冷静さを失う(ひどい時は顔芸する位に)のがルルーシュの弱点であり、
そういう意味でも「戦術で戦略を覆す」という突き抜けたポテンシャルを秘めたスザクとその搭乗機ランスロットはルルーシュの天敵となった。

また、いちいち変なポーズをキメるのも彼の特徴。
公衆の面前だろうと誰も見ていないコクピット内だろうと所構わずビシバシやる。
変態ポーズに関しては父親(=ブリタニア皇帝)もよくやっていたので遺伝したのだろう……血は争えない。

+ 以下、キャラ詳細や本編ネタバレ
ファンからの評価では極度のシスコンと同時にマザコンでもあるとされている。
実際家族への愛情は偏執的ともいえるが、
ブリタニア皇室での異常な環境や、父であるブリタニア皇帝から愛を受けられなかった事*1
同じくブリタニア皇帝の下の者を顧みないやり方や家族の死すら「下らん」と一笑に付すその態度を見て育ったため、
自分は自分の身内を愛し絶対に裏切らないと誓っているためである。
母親であるマリアンヌの死と妹の障害も身内を失う事へのトラウマとなっているようだ。
また、日本へと事実上ナナリー共々追放されたせいか、上記の理由も相まってブリタニア皇帝を激しく憎悪・嫌悪している。*2
その他、立場や身分をカサに来た言動を嫌っているため、
子供の頃に出会った日本の皇族である神楽耶(かぐや)に辛辣な発言をして本人の自立心を促したりしている。
その後、彼女は最終的に黒の騎士団、シュナイゼル勢力、超合集国側で唯一ルルーシュの真意を察するほどの理解者となっている。

記憶を書き換えられたR2(2期)の序盤では監視役兼ナナリーの替え玉として送りこまれたロロを最愛の弟として溺愛し、
ブラコンになっていた。その後、記憶が蘇りロロがナナリーの替え玉であると理解した際の、
「散々使い倒して、ボロ雑巾のように捨ててやる!」の台詞はファンに非常に人気であり、
ルルーシュの本心の黒さが窺える(それこそ「ロロ雑巾」なんて単語が生まれたぐらい)。
ただこれは上記したように身内への深い愛を持つが故の怒りであり、ロロの境遇を考えた上での頭脳派ルルーシュの最大の復讐だった。

ただしそのロロにも、目的を失い心が折れていた自分を命と引き換えに救ってくれた後には墓を建てて弔い、
偽物の関係だったにも拘らず「お前は俺の弟だった」という言葉を贈り、
その遺志に報いるために全てを失った状況からでも起死回生の行動を起こしている。
敵に見せる冷酷さと身内に見せる情とのギャップや、
関わりを持ってしまった人間には非情になり切れない「甘い」所もまた魅力と言えるかもしれない。

また、魅力といえるかは疑問であるが物凄い天然くんである。頭脳明晰、読心術、人心掌握、カリスマ性にも優れている彼であるが、
朴念仁でどこか抜けており、作中人物や視聴者からツッコまれる事多数である。
例えば中華連邦戦後、中華の長たる天子の扱いを決めかねている時に「玉城(作中屈指の小者おバカキャラ)と政略結婚させるか」などと真面目に考えたり、
それを読まれて女性陣に総スカンを食らい、挙句世界情勢が崩れかねないその判断を例え話にしてクラスメイトに仰いでいた
まあその返答を間違った方向で解釈し、結果的に和平が成立するあたりがまた視聴者の笑いを誘う要因となっているのだが。
他にも猫にゼロの仮面を奪われる、器用な寝方、手とり足とりの意味を誤解、影武者に留守を任せたらハーレムが形成されていた等ネタには事欠かない。

基本的に身内には優しいが敵には容赦無いタイプと言える。
この他にも記事冒頭の「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ!」というキメ台詞も度々口にして争いを生む存在を憎んでおり、
終盤この言葉を自らに言い聞かせるようにして多くの敵を葬り去った。
なお、この台詞の元ネタはレイモンド・チャンドラーと言う作家の生み出した探偵、フィリップ・マーロウの台詞。
……実際の所使い方が間違っているのだが
(マーロウはヒロインに対し「銃は玩具じゃないぞ」的な意味で使ったのに対し、
 ルルは自分や敵に対し「覚悟はいいか?オレはできてる」的な意味で使っている)、
そもそも『コードギアス』世界は、神聖ブリタニア帝国が存在する代わりにアメリカ合衆国が存在しないので、
アメリカ人・チャンドラーもハードボイルド小説家になっていない可能性が高いから気にするな!

+ 彼の闘争の結末…
1期では、上述の黒の騎士団を率いて苦戦しつつも戦闘を継続、
やがて異母妹にして初恋(同士)であった皇女ユーフェミアを通じ、これまでの強硬路線から転じて、
日本とブリタニア帝国を和解させる平和解決を目指す決心をするが、ルルーシュ自らがギアス能力を誤作動させる大失敗
(あろう事かユーフェミアにギアスの存在を暴露。説明中に能力が暴走し、物の例えで言った「日本人を殺せ」が、
 ギアスによって命令としてユーフェミアに刷り込まれてしまった)を犯してしまい、
その結果和解のきっかけになるはずだった「行政特区日本」発表の場で大虐殺が発生し、両国の憎み合いは更に悪化。

混乱の最中、事態収拾のために断腸の思いでユーフェミアを殺害し、
彼女に想いを寄せていたスザクとの亀裂も益々深まる結果に終わる。

もはや完全敵対する以外に道は無く、東京を舞台に後日「ブラックリベリオン」と呼ばれる一大決戦を挑むが、
戦闘中に最愛の妹ナナリーが行方不明になった事を知るとルルーシュは正気を失い、全てを投げ出して捜索・救出に走った。
結局、最高指揮官を突然に失った黒の騎士団は総崩れし、日本はブリタニアに二度目の敗北を喫する。

完結編となる2期では、当初は帝国に心身を囚われ記憶を抹消されて、一学生としての生活を監視される身であったが、
その一流の知謀を駆使しゼロとして復活、黒の騎士団を再結成し反攻を始める。

今度は日本のみならず周辺諸国をも巻き込んだ世界規模の巨大な動乱へと発展させてゆくが、
ストーリー終盤にて遂にギアス能力の秘密や「ゼロの正体=ブリタニア皇族の学生ルルーシュ」の事実を、
皇族である兄シュナイゼルによって暴かれてしまい信頼は失墜、一転して味方から追われる身へと成り下がる
更にその過程で恋仲となっていた(彼女もまた記憶を失って尚、二回もルルーシュを好きになった)。
同級生の少女シャーリィが前述のロロによって殺され、そのロロもルルーシュを守るために無理をし過ぎて殉死。
スザクとも和解しかけるが、これもシュナイゼルの妨害で台無し。
もはや戦いの結果はどうあれ、「平穏な生活」へは二度と戻れない状況にまで追い込まれてしまう。

しかし、忠臣ジェレミアを引き連れて、父ブリタニア皇帝ことシャルルとの決戦に捨て身で挑み、その際にスザクとも再会。
シャルルとの直接対決でマリアンヌの死の真相や二人の悲願、父の愛情を知るが、同時に母の醜い本性も知ってしまう。
今までの経緯と積年の怒りと憎しみと怨念、加えてマリアンヌへの失望もあってか両親の理想を全否定し、
実は別人に憑依して現世に留まっていたマリアンヌの意識及びその理想諸共、シャルルを葬り去った。
その後は、ギアスの影響があったとはいえ過程を重視した思想と行動の果てに大惨事を引き起こしてしまい、
(ルルーシュがよかれと思ってかけた『生きろ』というギアスのせいとはいえ
 放射能汚染の危険性は全くない代わり二次・三次被害が凄まじく甚大な核兵器・フレイヤを市街地で発射してしまった)、
絶望に打ちひしがれた末に「大事なのは結果」という結論にようやくたどり着いたスザクと、Cの世界で対話を重ね、
しこりを残しつつも和解、共犯者C.C.と忠臣・ジェレミアと共に巻き返しに打って出る。
結果、なんと策略とギアスを駆使して次代の皇帝に即して、歴代皇帝達が築いてきた帝国の体制を内から破壊する。
全エリア開放を始めとする各種政策から、一時期は正義の皇帝と占領エリアの民衆から絶大な支持を集め、
すぐに歴史に名を残した。
更にブリタニアの超合集国への参加を表明、ブリタニア参加に対する審議をする会議場にて捕縛されかかるも、
超合集国側の対応を読んでいたためコレを逆用し、皇帝救出の名目でスザク達が会議場にスザクや護衛の兵士達が突入、
逆に各国首脳陣を人質として確保する。

その後、もう一人の怨敵であるシュナイゼルとの決戦時には対フレイヤ用新兵器でフレイヤを封じて敵本拠地に侵入し、
更にはシュナイゼルの命を懸けた策を容易く見抜き
(これはシュナイゼルの作戦に穴があったと言うより、極端に自分の命に無頓着なほど虚無的故に、
 ある意味非常に抜けた面があったから見破られてしまったと言った方が正しい)、
今までの仕返しも兼ねてか「ギアスでゼロの意のままに動くロボット」にするという、作中でも屈指の屈辱的な末路を味わわせて勝利。
フレイヤの発射を制御するスイッチもナナリーにギアスをかけて奪い取る。
世界最強の軍事力に加え、フレイヤを手に入れたルルーシュに逆らえる者がいるはずもなく、
武力と恐怖と民主主義による世界征服を成し遂げる。

その後、スザクを次なる救世主ゼロに仕立て上げると、世界中が自らへの憎悪で一つに纏まった頃合を見計らい、
衆目の前で自らを暗殺させ世界を牛耳る悪の独裁者ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの最期による
平和の始まりを演出し、この世を去った。享年18。
ルルーシュの目論み通り、世界は彼の死と優しい嘘によって平和になり、
真相を知る者と知らされた者たちだけがそっと彼の死を悲しみ、涙した…。
余談だがその時の地位は「ブリタニア皇帝」、「超合集国超合集国最高評議会議長」「黒の騎士団C.E.O」である。
+ ……が、
……が、最後にC.C.と共に旅をしている御者が彼だったのではないか……と思われる描写も存在する。
アニメ版は谷口悟朗監督が「ラストはご想像にお任せする」という発言をしているが、
小説版では細身だが馬の扱いが上手いと書かれ、C.C.の最後の言葉に微笑みで答えるというほぼ確定のような描写が為されている。

結末がどちらであったにせよ、彼が知る(彼が愛した)人々の前から永遠に姿を消した事に変わりはなく、
それか彼の得た力と、それによって得た物の代償だったのだろう。
また、ある者を「友殺し」の罪悪感で生涯に亘り苦しめ、またある者を「愛する人を裏切った」罪悪感でこれまた生涯に亘り苦しめるなど、
その代償はルルーシュが知り、ルルーシュが愛した人々にも降りかかる格好となった。
ちなみに彼が悪逆皇帝になり自らの悪名を広めるのにはユーフェミアの悪名「虐殺皇女」を薄れさせるという狙いもあったようだ。

+ パラレルワールド『ナイトメア・オブ・ナナリー』でのルルーシュ
ナナリーを主人公としたパラレルワールド作品『ナイトメア・オブ・ナナリー』では、
C.C.とのファーストコンタクトはほぼ原作と同じだが、ミサイルの爆発で負傷し、C.C.と融合して魔人ゼロとなっている。
この作品でのゼロは黒の騎士団を立ち上げてそのトップにいる点は原作と同じだが
C.C.と融合しているせいで不死身な上、徒手空拳でKMFに立ち向かい
スザクですらランスロットに乗らないと太刀打ち出来ない正真正銘の怪物となっている。
身なりこそ原作とあまり変わらないが、服自体はアメコミみたいなピチピチ全身スーツで、
体格もアメコミヒーローよろしく筋骨隆々の長身巨躯なマッチョマンに変更された。
ちなみに表に出ている人格を交代する事で、ルルーシュモード(男性体)とC.C.モード(女性体)にメタモルフォーゼ出来る。
全てが終わり(本作で両親の理想を否定し、未然に食い止めたのはナナリーである)、C.C.を見送った後でナナリーとようやく再会。
第99代皇帝に即位したユーフェミアが禍根を浄化しようと奔走する世界に混沌を撒き、
活性化させる役割をC.C.から引き継いでいたため、ナナリーに別れを告げて姿を消す。
そしてゼロという名前だけでなく本名すら捨てて、代わりとばかりにC.C.の名を受け継いだ……。
ルルーシュと離れ離れの日々、というの名のナナリーの悪夢は、絶対に終わらない…………。

エデンバイタルの停滞した意識エネルギーは、やがて死を迎える。
そう、宇宙が均一化し冷えて死滅していくように…。
だが、均一化されるはずの宇宙には星々が、命が、溢れている。
これらは果たして死への過程における揺らぎに過ぎないのか?
エデンバイタルにおける意識エネルギーもまたギアスという混沌無しで
死を回避しうるのか?

其を見届ける物、すなわち、我、魔王C.C.なり


+ 劇場版では
三部作の総集編という事もあり、ストーリーの大きな流れはTV版と大差ないが、
一部の人物の運命が大きく変わっており、この影響か最後の最後にて、ある変化が生じている。
そしてこの総集編三部作の続編という位置づけにあたる映画『復活のルルーシュ』において、死んだはずのルルーシュが蘇る事となる。

+ 『復活のルルーシュ』ネタバレ
前作での一件にて、父シャルルから不老不死となりギアス能力を与える事が出来る力「コード」を密かに受け継いでいた事が判明。
この事を気にかけたC.C.はとある協力者の手により運び出された遺体を回収し、ルルーシュの肉体を蘇生する。
しかし、Cの世界の意識集合体へギアスをかけた事が影響してコードを半端な形で受け継いでおり、
魂までは呼び戻す事が出来ず映画序盤は抜け殻のような有様となっていた。

ルルーシュを完全な形で復活させるため、Cの世界へと繋がる各地の遺跡を巡っていたC.C.は、
ジルクスタン王国へと訪れた際に拉致されたナナリーを救出すべく潜入していたカレン達一行と再会。
紆余曲折を経て、ジルクスタンの地下に隠されていた遺跡からCの世界へ通じルルーシュの復活に成功する。

その後は一時的に「ゼロ」の姿へ戻りナナリー奪還作戦に協力。
ジルクスタン側の策略により戦況を尽く覆されるも、最後の最後で遂に逆転し、ナナリーを助け出した。
全てが終わった後は一人旅立とうとするC.C.を呼び止め、二人で新たな旅に出る。

「名前か…じゃあ、ルルーシュ・ランペルージからとって、『L.L.』というのはどうだ?」

+ 以下、搭乗ロボについての補足設定

KMF(ナイトメアフレーム)

ブリタニア軍による日本侵攻の際、本土決戦に於いて実戦初投入を果たした人型自在戦闘装甲騎。
全高約5mと小柄に出来ており、主に市街地戦闘向けの機能が盛り込まれている。

綴りは悪夢を意味する“Nightmare”では無く、「騎士の馬」たる“KnightMare”と、
「機体」たる“Frame”を掛け合わせたもので、頭文字からの略称は“KFM”“KMF”。
発音する際も「ナイト(↓)メア(↑)」と表現されている。
劇中では単に「ナイトメア」とも呼ばれる。

設計の始点は「局地的状況における生命保持を主眼に置いたサバイバルコックピット機構」というものであり、
後にナイトメアフレームという「戦闘用ロボット」として終着するこの概念は、
系統の異なる2つの技術をベースに開発が開始された。1つは軍用二足歩行兵器「ナイトメア」であり、
もう1つはアッシュフォード財団の後援で福祉用途に開発された民生用機「フレーム」である。
その2つを統合した結果、「ナイトメアフレーム」の名称が誕生した。
ブリタニア製ナイトメアフレームには開発段階に応じて世代が区分されており、
第九世代まで開発されたが、第二世代以前や第六世代・第八世代と確認されるKMFは登場していない。

+ ルルーシュのナイトメアフレーム

ルルーシュのナイトメアフレーム

序盤は、ギアスを使いヴィレッタから奪ったブリタニア軍量産型KMFであるサザーランドを操縦していた。
元々、アッシュフォード学園の学園祭でガニメデを操縦し直径2mのピザ生地を作っていたので、
その操縦はそれほど難しいものではなかったのだろう。
また、母親が凄腕のナイトメアパイロットだった事も容易に操縦出来た理由の一つであると考えられる。

黒の騎士団の結成後は、初期型KMFグラスゴーを日本が改造した無頼に鬼の角のような兜を付けて戦っていたが、
あくまで旧式のKMFのコピー品に飾りの兜を付けただけ(ツノがついて速度が三倍になるような事は無かった)であり、
撃墜や破損は日常茶飯事だった。
特にスザクの乗るランスロットには会うたびにバラバラにされており、
視聴者にルルーシュ=ロボットアニメの主人公なのに弱い、というイメージを印象付けた。
(実際は最新鋭機ランスロットとの機体性能とマシンガンを避けられる身体能力を持つスザクとの腕の差がありすぎただけであり
 確かに達人と比べればやや劣るが、設定ではルルーシュの操縦能力は一般兵クラスに比べれば遥かに上となっている)、
そもそもこの作品にはエースパイロットと呼ばれてもおかしくない面子がウヨウヨいる事とルルーシュ自身の身体能力の低さも災いし、
「ルルーシュ=弱い」のイメージが付けられてしまったと思われる。

一期の中盤から終盤では、ブリタニア帝国の試作機であるKMFガウェインを強奪し搭乗していた。
基本操縦はC.Cでルルーシュは火器管制担当の二人乗りKMFであるが、一人でも操縦出来る。
試作機でありながらそのスペックは高く、当時は最新技術だったフロートユニットや荷粒子砲「ハドロン砲」(まだ強奪時には未完成だった)に、
腕部に10基のスラッシュハーケンの強力な武装を誇り、武器以外にも、索敵にも役立つ最新の演算処理システム「ドルイド・システム」や、
改良の過程で偶然得た能力だがステルス能力などの便利な機能を多数持ち、
最終決戦でもブリタニア帝国の飛行部隊を一方的に殲滅し制空権を確保するなど戦略レベルで多くの戦果を上げたが、
突如暴走状態で復活したジェレミア・ゴットバルトのジークフリートとの交戦でC.Cが操縦し、
仕方なく相打ちと言う形でジェレミアと共に海底に沈んだ。

R2初期においては、記憶を取り戻した直後に見回りに来たパイロットのサザーランドを奪った。
その後、すぐに無頼ゼロ専用機に乗り換えたが戦闘で片腕が破損した為にサザーランドの腕を使用していた。
その後のギルフォードとの決闘の際には、「武器は一つだけ」との条件の下、暴徒鎮圧用のKMF用の盾で挑み、
得意の策略とギアスでその場の混乱を起こし、傾いた足場を利用し盾をスノーボードのようにして滑り、
そのまま脱出するなど操縦能力の高さをアピールするような節も。
その後、ガウェインを元にした新型KMF「蜃気楼」を専用機とし、再び反逆を開始する。

なお、この蜃気楼というKMF、超強力な防御システム「絶対守護領域」と圧倒的な広域殲滅力を誇る「拡散構造相転移砲」
「適当に動いても大丈夫なバリア」「適当に撃っても当たるマップ兵器」……と思われがちだが、実際はかなり高い演算、指揮、判断能力が必要で、
 ルルーシュ以外に扱えそうなのは作中だと同等の頭脳と指揮能力を持つシュナイゼルか星刻ぐらいなものである)
などを搭載し、操縦にキーボードを用いるという特性も相まって頭脳派指揮官のルルーシュにぴったりな機体となっている。
中華連邦編では乱戦地帯に乱反射したビームを打ち込み、敵のみを迎撃するという離れ業までやってのけた。

他にも水中に潜れたり、日本から中国まで数時間で飛んでいけるなど、
ゼロと学生の二つの顔を使い分けないといけないルルーシュの愉快な学園生活隠密行動に大いに役立つ細かい機能が付いている。
ちなみにガウェインとは違い単座型。

+ しかし、その蜃気楼の最期は
描写的に見せ場のあったガウェインの最期とは大きく異なり、
拡散構造相転移砲は避けられるばかりであまり役に立たず、
バリアも「絶対守護領域を破った!?」という噛ませ的な演出ばかりで、あまり活躍している印象は無く
(バリアのおかげで助かったり、水中に潜る機能で逃亡出来たり、ちゃんと特有の機能が各所で役立ってはいるのだが)、
挙句の果てには最終話まで現存する事も出来ず、その手前の話で敵KMFの投げ付けた剣後ろから刺さって破壊されるという、
おおよそ主人公機とは思えぬ惨めな最後であった(ルルーシュはきちんと機体から脱出している)。

一応フォローしておくと、敵KMFはその直後にスザクの駆るランスロットにあっさりと破壊された
…名誉のために言えば、蜃気楼を破壊した敵KMFもエース級の相手ではあり、
スザクは腕も愛機のランスロットも、頭一つ飛び抜けたポテンシャルを持っていたのだが…。

+ 外部出演
公式ギャルゲー兼BLゲームである『LOST COLORS』においてはもちろん攻略対象として登場。
さすがは原作主人公というべきか、攻略ルートが4つもある大盤振る舞いとなっている。
ナナリーを攻略しているとギアスをかけてきたり、学園祭で女装させられてしかも似合っていたりとネタにも事欠かない。
また、ルート次第ではスザクと共にランスロット二機でルルーシュの無頼を叩きのめす展開もある。
……そう、ガウェインではなく無頼である。そして自機はランスロットのバリエーション機、相棒はスザクが乗ったランスロット。
ランスロット二機によるいじめの実態

性能差もパイロットの実力も悲しいくらい開いているのだが、よくルルーシュは生き残ったもんである。
ちなみにこの作品の主人公、実はルルーシュ達ブリタニア王族の遠い親戚にあたる。

+ 『スパロボ』では
+ 『Z』シリーズ
『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』から『R1』設定で参戦。
シナリオ面では意外な事に『天元突破グレンラガン』のカミナと仲良くなり、
「グレン団新米団員」という肩書きを贈られ(ルルーシュは「黒の騎士団特別団員」の肩書きを贈っている)、
後の『再世篇』でも彼の事を思い返している。

ルルーシュ固有の能力として、一定範囲内の自軍キャラクターの能力を高める事が出来る「戦術指揮」がある。
過去シリーズで『マクロス7』の熱気バサラなどが、同じような事が出来る「歌」システムを持っていたが、
戦術指揮は使用しても経験値を手に入れられない仕様の為、こればかり使っていると肝心のルルーシュの成長が遅れてしまうので注意。
破界篇ではエースボーナスにより射程が+2され、より使い勝手がよくなる。

上記の通りパイロットとしての能力は決して低くない設定からか、ステータスも決して悪くないモノを持っているし、
中盤からの乗機であるガウェインも十分前線で活躍出来るスペックである。C.C.との二人乗りで精神コマンドも充実。
……まぁ少し手を加えれば速効・低燃費・高火力で無双出来る紅蓮弐式や、
そのほぼ上位互換であるランスロットほどの爆発力は無いが、後者は中盤数マップのみのスポット参戦であるし、
そもそも二人とは根本的に運用方法が異なる機体なので仕方ない。

なお、ガウェインがC.C.との2人乗りであるため、
「後編では蜃気楼に乗ったらC.C.が外れて弱体化するんじゃないか」とプレイヤーに恐れられていた。
更に『再世篇』ではルルーシュが斑鳩の艦長も務める事ができ、
(蜃気楼も登場し、こちらに乗ると斑鳩の艦長が扇(ルルーシュ搭乗時はサブパイロット)になるという扱い)、
わざわざルルーシュをぼっちにしてまで蜃気楼を出撃させるのに強制出撃以外でどれほどの意味があるのかは怪しい所。
しかし実際の再世篇での能力は、
A.T.フィールド並の耐久度を誇る絶対守護領域と鬼畜性能のMAP兵器で、
ウイングゼロと共にダブル「ゼロ」でツートップを飾れる紛れもない強ユニットであり、見事に前評判を返上した。
具体的には、射程が長い上に範囲も広く蜃気楼の移動力も高いので大体好きな場所に狙い撃てる。
更に敵を撃破すれば連続行動で再び動く事が出来る上に、ヒット&アウェイも使えるという化け物ぶりである。

ちなみに、斑鳩の艦長は南という初期からの人物(扇は黒の騎士団副司令)なのだが見事にサブパイロット枠からハブられた。
ダンバインの戦艦やエターナルのように本来の艦長がサブパイロットになる例は数あれど、完全にハブられたのは彼くらいのものである。
なお、副司令の扇(ゼロが蜃気楼に乗ってる時はメインになる)はさておき、
他のサブパイロットはラクシャータ(技術開発担当)と玉城(主にKMFパイロット)と、
これまた前代未聞のブリッジクルーですらない面子であった。南は泣いていい。

なお、前作の『Z』では敵側のオリジナルキャラクターに「黒のカリスマ」という、
「黒い仮面」「根っからの黒幕体質」「厨二病気味」とゼロと属性が被りまくったキャラが登場しており、
『Z』の発売日が『R2』の最終回放送の時期が重なっていた影響、
また黒のカリスマの正体の人物の性格がとんでもない事もあってよくネタにされていた。

実際に製作スタッフがこのネタに影響されたか不明だが、このせいでゼロは当初、
前作に参戦したメンバーに異常なまでに疑われるという版権主人公としては異例の事態が発生した
(一応初参戦作品のキャラからも疑われてはいる)。
…まあ、ルルーシュはルルーシュで「いざとなればギアスを使ってこいつらを…」などと考えていたので自業自得とも言える。
なお、黒のカリスマについては『Z』作中でもゼロと同じ声のキャラが「今日こそその正体を暴かせてもらう!」
と言ってたりするので、最初から公式でネタにされていたと言えなくもない。
なお、この件に関してはキングゲイナーのアナ姫に「彼と違って真面目な方」と評価されている。
アレと比べれば大抵の人間は真面目な方に分類されるというツッコミはさておき

『第2次Z再世篇』においては、ルルーシュの運命を大きく左右するルートが存在する。
一つは原作通り、ZEXIS(『第2次Z』におけるプレイヤー部隊)から追放され、
その後皇帝ルルーシュとして敵対する「ゼロレクイエムルート」と、
もう一つは原作と異なり、追放されずに最後までZEXISと共に闘う「黒の騎士団ルート」がある。
ちなみに、エースボーナスが前作から変更されており「気力150以上の時に自軍フェイズ開始時に奇跡が起こる」という冗談のような文言である。
効果は「14種類(推定)の精神コマンドの中から現在かかってない精神コマンドが発動する」というもの。
前もって「閃き」「幸運」「努力」をかけて発動する精神を絞込み、運が良ければ「覚醒」「かく乱」「魂」がノーコストで使える。

なお、重要な点として、再世篇のルルーシュは中盤でゼロシステムにより、
ゼロレクイエムした未来を垣間見たヒイロから一時的に命を狙われ、自分が将来世界の敵となる運命にある事を知ってしまった。
そして、「どのような運命であれ、それを受け入れるかどうかを決めるのは俺だ」と、
独りその運命に抗う事を決意するのだが……。

+ 運命を受け入れる
原作通り、ギアス能力の秘密や自身の正体を暴かれてしまい、黒の騎士団からの信頼は失なわれ、
ZEXISから追われてしまう身となり、自身を助けたロロもギアスの酷使により死亡。
もはやZEXISへと戻る事が出来ないと判断したルルーシュは、ラグナレクの接続を発動させようとしたブリタニア皇帝を消滅させる。
その後皇帝となったルルーシュはシュナイゼル一派とZEXISの3つ巴の戦いを繰り広げる
(黒の騎士団は原作とは違い、ZEXISの面々との関わりもあって土壇場で冷静な判断力が付いたらしく、
 シュナイゼル一派と手を組んだりはしない)。

その後、全世界を掌握したルルーシュは二つある月の内の一つ「陰月」が地球上に落下するにも拘らず、
「地球外への脱出禁止、場合によっては「粛清も厭わない」「起動エレベータを全て閉鎖、宇宙港も軍が支配する」
と言う措置を取り、世界の怒りと憎しみを一身に集めつつ、
地球治安部隊「アロウズ」とそれを背後から操る「イノベイター」を倒すべくZEXISと一時的に共闘する。

そして計画が整ったルルーシュら一派はZEXISと熾烈な戦いを繰り広げ、そして蜃気楼が破壊されて逃走した所、
皇帝ルルーシュは救世主ゼロに扮したスザクに討たれる。
ゼロレクイエムの全容をようやく知ったZEXISの面々は困惑しつつも、
「仲間だったルルーシュを自分達のせいで死なせてしまった」事に悲しみに暮れるしかなかった…。

なお、この皇帝の時のルルーシュは戦術指揮の代わりに天才技能を持ち、
その上底力、ガード、精神耐性、気力限界突破とダモクレス要塞を鬼のように硬くする。
兄のシュナイゼルが再攻撃やカウンターなど攻撃型なのに対し防御型の特殊技能ラインナップとなっている。
更に難易度ハードでは前述の奇跡を起こすエースボーナスにより精神コマンドも使ってくる。
闘争心と戦意高揚によって放っておいても気力が上がるためかなり厄介。

+
しかし、ソレスタルビーイングの高度な医療技術によって蘇生
仲間達に論されたルルーシュは、犯した罪を償うべく、「ゼロ」としてZEXISと共に世界の平和を守る事を決意するのであった。

……尤も、ルルーシュは作中でヒイロから「お前を殺す」と言われており(しかも、一度ではなく何度も)、
これによりルルーシュの生存を確信したプレイヤーも結構いたのだが
(ただし、長いスパロボの歴史において、
 ヒイロの「お前を殺す」が他作品キャラの生存フラグとして作用したのは『再世篇』が初めて)。

+ その後のちょっとしたエピソード
こうして「ルルーシュ」としての自分を捨て、完全に「ゼロ」として生きていくという覚悟を決めた彼だが、
その後に「ゼロ」である事を貫き通そうとするあまり食堂での飲食時にも仮面を外そうとせず、
仮面を被ったまま目元のシャッターからストローでアイスティーを啜る姿を茶化されて盛大にむせ、
「おぼ…おぼ…覚えていろ、魔女! そして、ZEXISめ!」と捨て台詞を叫ぶという微笑ましいエピソードがあったりする。
「黒の騎士団ルート」でも同じようなエピソードがあるが、上記の捨て台詞は「ゼロ・レクイエム」ルートのみ。

なお、ZEXISとの最終決戦の際にルルーシュは各参戦作品の主人公キャラ全員と戦闘前会話がある
ある者はかつて交わした約束通り、ルルーシュを討つ事を宣言し、
ある者はルルーシュの真意を悟りつつも、そのやり方を認めず、
ある者はルルーシュの行動を額面通り受け取って激怒し、
ある者はただ己の信念を貫くためにルルーシュを討つ事を決意し、
ある者は最後の最後までルルーシュの変心は何か意味があるはずと信じ続けた。
ルルーシュもその一人一人に独裁者としてのポーズと、内心での仲間達への謝罪の言葉をかける。
ちなみに、「キセキの誕生日」のピクチャードラマでも友人達に似たようなメッセージを送っている。

(それが俺の選んだ道だ。だが、感謝しよう…。俺を信じてくれようとした事に…)

+ 運命に抗い続ける
ギアス能力の秘密や自身の正体を暴かれてしまう所までは原作(及びゼロレクイエムルート)と同じだが、
扇がゼロを「信じる」選択を選んだ。
原作ではゼロを裏切った彼が、自らの感情に耐えて「ゼロを最初に信じた者」の務めとして、
これまで通りゼロを信じ続ける道を選んだ際の決意表明は名台詞である。
是非とも実際にプレイして、その目で確認して欲しい。
+ ただし厳密には原作通りではなく
このルートに進む事が出来るようになる条件が満たされると、幾つかの展開が追加される。
最も大きいのは、本来ロロに殺されるはずだったシャーリーが、
ダイターン3の破嵐万丈とビッグオーのロジャー・スミスの介入によって生き残る
事だろう。
その際、以前から独自に調査を進めていたロジャーが、
独力でゼロの正体とユーフェミアの豹変の真相(ルルのうっかりも含めて)に辿り着くという展開になっている。
また、その後ゼロがボトムズのキリコ・キュービィーのATの調整を手伝うシーンがあるのだが、
この時に友情を示すために自らゼロの仮面を外しキリコに対して素顔を晒すという描写が追加される
(ヒイロとロジャーは自力でゼロの正体に辿りついたが、キリコは逆にルルーシュが自ら素顔を明かした唯一の他作品キャラである)。
そしてキリコもまたルルーシュの信頼に応え、ゼロの素顔については誰一人にも語らず、
ゼロが正体を暴かれた際は真っ先に弁護に回っている。そもそも素顔は知っていても名前は知らなかったりするのだが
ちなみにキリコは「たとえ神にだって従わない」というルルーシュのギアスの真逆の人間性を持つ人物であり、
ルルーシュも当初は彼を危険視していた。
が、それを貫き通し、本当に神すら打倒した事にはルルーシュも感服したようで、
「運命を受け入れた」場合は、キリコに対して「俺もお前の様に生きたかった…」と内心で敬意を表している。

これによりゼロはシュナイゼルに引き渡される……つまりZEXISから追放される事は無かったが、
どちらにしろ正体を明かされてしまった彼は、ギアス及び自分のせいで引き起こしてしまった、
行政特区日本での虐殺事件の真相を仲間達に打ち明ける。
当然、事件の真相を明らかにしなかった事に怒りを露わにした者もいれば、
事件当時、真相を隠した事で黒の騎士団の崩壊を起こさずに済んだという評価の声もあった。

そしてルルーシュは最愛の妹ナナリーを失った事によるショックもあってか、
自分が死ぬ事で贖罪を遂げる道を選んだ……が、そんな彼に紅月カレンは「ゼロ」の仮面を被せ、
次の瞬間、仮面にヒビが入る程の鉄拳を叩き付ける。
カレンは「撃ってもいいのは撃たれる覚悟がある奴だけだ」の台詞の意味を、「撃ちながら自分の心を撃っている」と確信し叱咤。
この一撃はルルーシュと、その彼に付いてきたカレン自身への一撃だった。

「偽り」の弟であり、深い悲しみに包まれた時に酷く当たり散らしてしまったロロ・ランぺルージ、
一度は自身の手で破滅の一途を辿り、人ならざる身となったジェレミア・ゴッドバルト、
そして、ブリタニアを倒すために利用した黒の騎士団、ZEXIS、ZEUTHのメンバーはルルーシュを信じていた。
策謀もギアスも使えない状況でZEXISの一員であるという矜持を持ち、大切なもののために立ち上がる姿を見られていたというのも大きいが。
うっかり『破界篇』でZEUTHにギアスを使おうものならそこでフラグが折れていたに違いない

そんなルルーシュが出した答えは一つ。罪を犯した自分に「ルルーシュと言う名の人間」をやめ、
「ゼロと言う名の記号」として、世界を支配者から救い、侵略者から守り抜くと…。
{え? 戦闘台詞で出てくる悪役じみた笑い方はそのまま?気にするな!

その後、エリア11においてブリタニア皇帝率いる地球連邦の軍と雌雄を決し、ルルーシュはブリタニア皇帝をギアスで消滅させた。
なお、スザクは先の決戦で「生きろ」のギアスによって租界を吹き飛ばした事で自暴自棄となり、捕虜となったが、
すぐに解放され「何もない騎士」つまり「ナイト・オブ・ゼロ」としてルルーシュ、ZEXISと共に闘う事になるが、ここでは割愛。

とうとう富士山においてシュナイゼル一派と彼の手引きによって脱出したナナリー、
途中から割り込んだ聖インサラウム王国と決戦を繰り広げ、
一派の要塞にしてトウキョウ租界に大規模な被害と死者を齎した戦略弾頭「フレイヤ」を搭載した要塞ダモクレスを沈黙させる。

内部に突入したルルーシュはシュナイゼルとナナリーを人質に取ったディートハルトと対峙。
ここでルルーシュが取った行動はナナリーに躊躇なく発砲し、次に自身を目標にダモクレスをZEXISに攻撃を促し、
分断されたはずのスザク達との連携でダモクレスを完全に制圧。
ルルーシュはギアスを使わず、自身の策略でシュナイゼルを下す事に成功した
これにより、シュナイゼルは潔く負けを認めて改心(改心してからは完全とはいかなかったが虚無的な面もかなり改善された模様)。
その後ルルーシュはブリタニア皇帝のギアスを自ら解除したナナリーと対峙、
ナナリーは人類が明るい明日を迎えるように、ダモクレスを人類の憎しみを集めた事を兄に打ち明ける。

そんな中、その場を収集を付けるべく現れたのは第2皇女コーネリアと、
ルルーシュの手で死亡したはずの第3皇女ユーフェミアの姿があった。
前作で完全死亡扱いだったユーフェミアが伏線皆無の状態で唐突に生還した事は賛否両論
姉と初恋の人の助けを経て何とか事を収める事に成功したルルーシュは、ロロのギアスにより、
ナナリーに「最愛の兄」としてもう二度と会う事のない別れを告げる。

この際、スザクもユーフェミアの苦渋の決断により、ユーフェミアの騎士を解任・ブリタニアから追放という処分を受け、
ルルーシュ、スザク、ナナリー、ユーフェミアのいずれもが「愛する者と別離を強いられる」という罰を受ける事になってしまった……。

「さらばだ、3人の皇女殿下! 我が名はゼロ! この世界を変える男だ!」

その後もZEXISの指導者としてインベーダーやアンチスパイラルなど、地球に襲いかかる未曽有の危機から世界に救い、
インペリウム王国やガイオウとの最終決戦を制して平和という奇跡をもたらす
(その過程で刹那の協力により溝が残っていたスザクとも無事に完全和解出来た)。

平和になった世界でも、「ルルーシュ」に戻る事を望まず、
元の生活に戻ったカレンら黒の騎士団メンバーやオレンジ畑を耕す事になったジェレミアと別れ、
スザクやC.C.、ロロと共に新たな世界の危機に備え、姿を消した。
結果、ナナリーやユーフェミアだけでなく、恋仲になったシャーリーの前からも一方的に姿を消す事になってしまったのだが、
「彼女はいつか俺を忘れてくれるはず」と相変わらずの鈍感発言をしていたりする。
何度生まれ変わってもルルーシュを好きになると断言するシャーリーがルルーシュを忘れてくれるかはお察し

余談だが再世篇ではランペルージ姓一期版、R2版、ブリタニア姓、ゼロ一期版、R2版、と
人物事典に五種類名前が載るという快挙を成し遂げている。

そして『第3次Z時獄篇』にて『R2』のみ参戦
この時点で嫌な予感がしたファンもいたかもしれないが、ゼロは「悪逆皇帝ルルーシュを倒したテロリスト」として知られており、
『第2次Z』正史はゼロ・レクイエムルート準拠となった
(無印を出さないという事はユーフェミアの出番は無いという事である。
 ……まぁ、別にユーフェミアを出さなくても黒の騎士団ルートの再現は事るし、
 TV版がリストラされて生存が危ぶまれたけど、それとなく生きてる事が語られた人物もいたのだが)。
余談だが、本作も素顔でキリコ・キュービィーのATの調整を手伝うシーンがある。
その際にキリコに「以前にもこんな事があった」と言われており、
黒の騎士団ルートのフラグが立ったのに、ゼロ・レクイエムルートに行ってしまったのが正史となったようである。なんとも…
(逆に言えば、ルルーシュが素顔でキリコを手伝ったという事は、シャーリーは生きているとも言える)。
というか、他の再世篇からの生存キャラから察するに、黒の騎士団ルートに行くのに一番不利なルートを通ったが、
フラグは全部集めた
事になる。2周目正史の可能性もなくはないが
ちなみにキャラクター事典ではルルーシュの方にはキャスト表記は無く、ゼロの方にキャスト表記がなされている。
中断メッセージだとルルーシュの方で喋ってるけど
エースボーナスは前作の「奇跡を起こす」から変更され(当該ボーナスは『トップをねらえ!』のノリコに譲っている)、
「戦術指揮を行うと1チームに付きPP+3獲得」になっており、ターン数を気にしなければ無限にPPを獲得しルルーシュを強化し放題となる。

『第3次Z天獄篇』では暴徒と化したトウキョウの住民全員にやむなくギアスを使用・鎮静化させていた他、
最終局面でオリジナル敵・御使いに対し命と引き換えにギアスを発動するも……。
+ 余談だが
タイトル画面で放置していると流れる戦闘デモではとかく扱いが悪く、
初参戦の破界篇では、なんと主人公でありながらランスロットに撃墜されるというオチを付けた。
これは流石に、前代未聞の快挙(?)である。

そして『再世篇』でもルルーシュが艦長を務める斑鳩がミサイルでランスロットに攻撃するのだが例によって避けられる
非常に心当たりのあるパターンだが、流石に斑鳩は戦艦なので落とされなかった。

そしてそして『第3次Z時獄篇』では、
PVからしてスザクやカレンは出てるのにルルーシュの姿が一切登場しない辺りから嫌な予感がしたファンも居たかもしれないが、
遂に戦闘デモからリストラされてランスロットが味方側として登場していた
ルルーシュは泣いても良い。
だが、『天獄篇』の戦闘デモではしっかりゼロと蜃気楼が登場した。

+ その他の『スパロボ』での活躍
『OperationExtend』や『Card Chronicle』にも登場。
後者では原作と異なり、日本がブリタニアに完全に占領されてはおらず、現在進行形で侵略を迎え撃つ形になるため、
後に日本に対する全ての侵略に対抗する意思を示した事から、原作に比べて黒の騎士団の正統性が格段に向上している感もある。

イベント「舞い降りる剣」ではオーブ代表首長ウズミが連合を始めとする勢力から自軍部隊であるアークエンジェル隊をオーブに匿い、
同時に己を犠牲にして道を切り開く決断をした事に対して感銘を受けるシーンがある。

「彼には撃たれる覚悟があった…。 そして撃たない覚悟も…」
「俺だってわかってるさ。 託されたモノの重さは…」


イベント「聖バレンタインの騒乱」では、男性が女性にチョコをプレゼントをするというものになっているのか、
ナナリーにチョコをプレゼントをしようと考えた所を、カレンとC.C.に「誰に本命のチョコを貰うのか」と問い詰められてしまい、
同じく女性達に追われたアルトと浩一と一緒に逃走を図るという笑えるシーンがある。
この場にシャーリーやカグヤがいたらもっとヤバかったのかもしれない

(クソ、強欲な魔女め! 俺のチョコを作らせ…自分は高みの見物か…! この場はすぐに撤退せねば!)
「…助太刀するぞ! 早瀬浩一!」

イベント「復讐鬼の誕生」では、ミア達をバンカーの兵器としか見ていないギルに激怒するシーンも。

「人の尊厳を踏みにじり、意のままに操ろうとは… その様な非道、見過ごすわけにはいかない!」


まあ、上記の台詞はゼロへのブーメランでもあるため、C.C.に「大した役者だよ」と皮肉を言われてしまう。

2015年には『スーパーロボット大戦X-Ω』にも参戦、外伝である『双貌のオズ』や『亡国のアキト』との初共演を果たした。

『スーパーロボット大戦X』では原作終了後の設定で登場。
原作同様にゼロレクイエムを完遂して命を落としたのだが、本作の舞台である異世界「アル・ワース」に転移。
そこで世捨て人のように過ごしていたが、紆余曲折を経て復活。
自軍部隊に参入後は一時は世界に覇を唱えた皇帝としての手腕を活かし、
作戦指揮から暗躍や交渉と多岐に渡る働きを見せる参謀役として活躍する。
シナリオでの出番も多く、オリジナルのDVEまで用意されている等優遇されている。
一方性能の方は基本的に『第3次Z』準拠だが、スキル関係がPP制から部隊共通のTacp制に変わった事で、
エースボーナスが「戦術指揮を移動後に出来る」と『第3次Z』のボーナス取得前と同じに格下げされ、
更に戦艦専用のEXオーダーに戦術指揮に近しいものがあるため、
わざわざ蜃気楼の攻撃を潰して経験値獲得を捨ててまで使う理由が無くなってしまった。

シリーズ30周年の記念作品『スーパーロボット大戦30』では『復活』設定で参戦。
監督繋がりで『ガン×ソード』と深くクロスオーバーされている他、
『アクシズショック』と『ゼロ・レクイエム』が同時期に起こり、有史以来初めて地球上に戦争が存在しない『奇跡の一年』を迎えた」
……という『30』世界の歴史における重要人物となっており、その関係でシャアと二人で会話するシーンも用意されている。
『復活』設定なので乗機は勿論「月虹影」……ではなく、なんと設定だけの存在だった完全体「月虹影帥」が描き下ろしデザインで参戦
移動後に使用可能な武器が格闘武器「CLソード」だけという難点こそあるものの、
強力な専用行動「戦術指揮」や豊富な遠距離武器などそれ以外は至れり尽くせりの使いやすいユニットになっている。

2019年には『スーパーロボット大戦DD』にも序章ワールド3の構成作品として参戦。
地味にシナリオが劇場版基準のものになっている他、こちらもシナリオの更新に伴い『双貌のオズ』や『亡国のアキト』と共演している。

また、『スパロボ』参戦に先駆けて『Another Century's Episode:R』にも『R2』設定で登場している。
本作には『OG』の設定で参戦しているオリジナルキャラが複数存在するため、
いつか「黒のカリスマ」が『OG』に参戦する際は似たような光景が繰り広げられるのだろう……多分。
唯一正体バレした本作の主人公であるオータム・フォーが参戦すればまた別だろうが。

2019年には『グランブルーファンタジー』にスザク、カレン、C.C.らと共に登場。
同作ではスザクやカレン共々KMFに乗って戦う。ゼロが生身で戦ったらナイトメア・オブ・ナナリーになっちまう
イベントではグラブルサイドは生身でKMFと戦うという、いつぞやのスパロボで見たような光景が見られた。
シナリオはサンライズ完全監修で、上記以外にもナナリーやオレンジなどの原作キャラの他、
なんとコードギアスサイドのオリジナルキャラも登場するなどグラブル歴代コラボの中でも特に気合の入ったものに。
また、イベント自体は期間限定だったが、翌2020年にはいつでもプレイ可能なサイドストーリーとして復刻された。
なお、実は情報初公開時は衣装が『R2』デザインだったのだが、後に無印デザインに変更されている(袖口と上着が違う)。
これは恐らく物語が無印から分岐する展開となった都合。
また、分岐した状態のままエンディングを迎えるため、本編とは両立し得ない、所謂if展開のストーリーとなっている。
しかし、分岐点より後の本編で彼らを待ち受ける出来事の数々を考えると、
「彼らにとってはこれはこれである意味ハッピーエンドなのでは?」と考えるファンも少なくなかった模様。

ゲーム上の性能はリーダーらしくバランス型。
攻守ともに強く、デバフ、バフもできて上述のとおり常設になったことで、
加入が容易なSSRなのもあいまって長らくお世話になる性能。
特に第三アビリティの防御アップは全体バフとしてはかなり高い上に希少で、
キャラがある程度増えても採用できるスペック。

また同年には同じサイゲームスが運営する『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』ともまさかのコラボが実現。
アプリ起動時にいきなり出現し、プロデューサーに「Let's Rhythmだ!」とノリノリでギアスをかけてくる演出でP達の度肝を抜いた。
更にはコラボCMにも福山氏が顔出しで登場し、山下真治氏に「熱血デレステ先生になれ!」というギアスを発動する役所を演じた。
な…何を言ってるのかわからねーと思うが(ry

パロディ系の外部出演では、『ハヤテのごとく!』のアニメ版1期33話にて、痩身に黒マントを纏い仮面を被ってロボに乗り、
左目で見つめた相手を超能力で操る「あやつり執事」なる敵キャラが登場、同じ執事の主人公ハヤテに執事バトルを挑んだ。
当然CVは福山氏で喋り方もルルーシュそのまんまであった。ちなみに外見は声優繋がりで『XXXHOLiC』の四月一日君尋である。
+ 一体何者なんだ…


ニコニコ動画での扱い

ニコニコ動画上ではアニメ終盤で披露した、ゼロ変装時に両手を掲げてマントを広げ、
「合衆国日本」の樹立を宣言するシーン(通称\(●)/)が、ずっと眺めていると妙にシュールに見えてくる人が続出した為、
そのシーンを使用したギャグMADが一時期に、本編放映中から大量に投稿された。

アニメ本編映像を使ったモノは当然の如く削除されまくったが、その度に手を換え品を変えうpされ続けるほどの人気を博す。
合衆国ニッポンポン!」と叫びながら猛烈に腰をカクカク振って乱れ踊るゼロ(=ルルーシュ)の姿は、
今日もニコニコ視聴者兼コードギアスファンに笑いと元気を与え続け、ついでに我が国の国威発揚にも貢献している、はず。

+ こんな物も…


MUGENにおけるルルーシュ・ランペルージ

+ minoo氏製作
  • minoo氏製作
ドット素体は恐らく遠野志貴ベースと思われる。
主に銃火器を扱い、それによる遠距離攻撃や設置攻撃が特徴的。
逆に言うと遠距離と設置系の技しか無く、運動能力が無いという設定を反映して移動スピードが遅い為、
常に相手の2手3手先を読む頭脳戦になる。ある意味原作再現黒の騎士団による人間弾幕は圧巻。
原作のボイスや演出などもふんだんに盛り込まれており、ステキな仕上がりになっている。
ガード不能技として「ギアス」も標準装備。勘違いされやすいが一撃必殺ではない。
蓬莱氏による外部AIも存在し、現在はhamer氏によって本体同梱で代理公開されている。

+ 大会ネタバレ
ゲージMAXタッグトーナメント【ゲジマユ2】にて、
ランダムセレクトの結果サンドマンとタッグを組む事になる。
サンドマンの味方殺し技に巻き込まれ、中々噛み合わずラウンド1ではボロ負けする。
が、ラウンド2から両者は何かを理解したのだろうか、絶妙にゲージ技を使い出し、好連携を披露する。
シニスターシックス*黒の騎士団による猛攻

第二回戦ではレミリア・スカーレット暴走アルクェイドの吸血鬼タッグと対決し、
引き続きゲジマユならではの人間弾幕により善戦するが、
ストライカー達を巧みに掻い潜り的確に本体を狙い、得意のコンボを繰り出した二人に惜敗。
テロ組織とヴィラン六人に怯みもしない吸血レディース

+ Seravy氏製 改変版
  • Seravy氏製作 改変版
MUGEN1.0以降専用。
minoo氏製のルルーシュを改変したもので、こちらはギアスが本当に一撃必殺になっている。
Seravy氏の他のキャラ同様、弾幕バー(霊力ゲージ)とグレイズを搭載し、空中ダッシュが可能でさらに金カラーでは弾幕バーが無制限になる。
プレイヤー操作(7:50~)

某ニュースサイトでも紹介されているのだが、その記事の画像が同日に更新された父上の中の人セーラー服姿だったり、
コメントが書き込めた頃はみんな画像に対する突っ込みばかりでルルーシュの公開には誰も触れていなかった。

ニコニコMUGEN動画ではライバルが見た目と声優ネタで強烈な存在感を残すため、こちらでも影が薄い。
どうもニコニコMUGEN内では原作でもそうだが彼もケンシロウ空条承太郎愛乃はぁと等の、
決して主人公らしくない訳じゃないが、他のキャラクターが濃い連中ばかりなせいでイマイチ目立てない」タイプの主人公(笑)のようだ。
ストーリー動画の方ではそれなりに活躍?はしている。

騎士団の資金調達のためだろうか、こんな所バイトもせざるを得ない。
曜日によってはこんなシフトも。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

+ 一覧

プレイヤー操作

水没&逆流withとっつき娘(mission16、Seravy氏製)


*1
…と本人は思っていた。
『R2』にて、皇帝本人は本当はルルーシュとナナリーの事は愛していたのだが、
それを決して表に出さなかったのが災いして長く誤解され続けていた事が明かされた。
ちなみにブリタニア皇帝は隠し事ですら嘘と見なす程の極端な嘘嫌いであるが上記の点を考えると、
皮肉にもルルーシュとナナリーに対して「本心を隠す」という嘘を吐き続けていた事になる。

*2
日本へと追いやったのは、本当は「マリアンヌを殺した者達から二人を守るため」という、
ブリタニア皇帝の不器用な愛情表現なのだが、その直前の舌禍のせいで恨まれる結果となった。
正に口は災いの元、である。言葉選びは重要です。
…それが生み出した悲劇や被害を考えると、「不器用な愛情」などと言っていられないのだが。
そもそもマリアンヌを殺した者達から2人を守るために人質として送った日本に戦争ふっかけてる時点でアレだし。
この件は真実を知ったルルーシュからも「俺達が死んだとしてもどうでもよかったんだ」と罵られる結果になっている。

しかし、口は災いの元という点ではルルーシュにも同じ事が言える辺り、やはり血は争えない。
なお、ナナリーも日本へ追いやられた件は根に持っていたらしく、パラレル作品ではあるが、
『ナイトメア・オブ・ナナリー』でブリタニア皇帝に直接恨み辛みをぶちまけていた。


最終更新:2024年03月30日 21:43