ダブルドラゴン

テクノスジャパンが1987年にAC向けにリリースした『双截龍(ダブルドラゴン)』を初代とするゲームシリーズ。
通称は「双截龍シリーズ」又は「ダブルドラゴンシリーズ」。
同社の代表作であり、アーケードアクションゲーム全盛時代の大ヒット作である。ゲーム音楽の評価も高い。
1995年3月には『ダブルドラゴン』のタイトルで対戦格闘ゲームにもなっている。
同作は海外でも人気があり、1994年には実写映画が作られた。また北米のみのアニメ版も存在する。
また、同会社の人気シリーズ『くにおくん』シリーズの中でも2.5等身のディフォルメキャラがメインの「ダウンタウン」系列では
このシリーズの主人公二人をモチーフとしたダブルドラゴン兄弟「りゅういち」「りゅうじ」が彼らの技を引っ提げて登場しており、
初登場作『ダウンタウン熱血物語』では登場時にダブルドラゴンシリーズのメインテーマが掛かったりする。
余談だが『レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ』は当初『ダブルドラゴン』の続編として製作されていたが
版権の獲得に失敗したため別のゲームとしてリリースされたという経緯がある。

本項目では、シリーズについては紹介のみとし
主に NEOGEO用の対戦格闘ゲーム『ダブルドラゴン』について扱う



ダブルドラゴンシリーズ

双截龍(ダブルドラゴン)

1987年にテクノスジャパンからリリースされたAC向けアクションゲーム。同シリーズの初作に当たる。
前年にヒットした同社の『熱血硬派くにおくん』のシステムを踏襲した格闘アクションゲームで
ベルトスクロールアクションというジャンルを確立した作品でもある。
ストーリーは、双截拳の使い手であるビリー・リーとジミー・リー(2P用キャラ)の拳法家兄弟が
暴力組織「ブラック・ウォリアーズ」に誘拐されたビリー恋人のマリアンを救出するために戦うというもの。
空中で回転する全方位攻撃「龍尾嵐風脚」は、のちの格闘アクションゲームに影響を与えた。
プレイヤーからは「肘ゲー」と呼ばれるほどエルボーアタックの性能が良く、ほぼ全ての敵をハメてしまえる。
そのため同ジャンルのゲームの中では非常に難易度が低い(逆に肘打ちを封印すると難ゲーと化す)。
完全な移植とは言いがたいが、ファミコンやゲームボーイ、セガマークIIIにも移植された。

ダブルドラゴンII ザ・リベンジ

1989年にテクノスジャパンからリリースされたAC向けアクションゲーム。前作の続編。
前作で救出したマリアンが冒頭でいきなり射殺 され、復讐のために戦うという内容になっている。
前作で猛威を振るったエルボーが、使い道が無くなるほど弱体化されたため難易度は上昇した。
ファミコン移植版は適度にアレンジされ、そつなく遊べる無難なアクションゲームとなりミドルヒット商品になった。
なお「熱血シリーズ」でおなじみの「爆魔龍神脚」と「天殺龍神拳」は本作ファミコン版が初出。
後にXbox360で「ダブルドラゴンII ワンダー・オブ・ザ・ドラゴン」としてリメイクされたのだが、やたら出来が悪かったらしい……。

ダブルドラゴン3 ザ・ロゼッタストーン

1990年にテクノスジャパンからリリースされたAC向けアクションゲーム。
主人公のリー兄弟がロゼッタストーンの謎を追いながら世界(次元の狭間まで)を旅するという内容。
前作までの犯罪組織との戦いと違い、ゴーレムやクレオパトラなどが登場する何でもありな設定になっている。
またリー兄弟のほかに、チン兄弟、ユキーデ兄弟、大山兄弟の三組の兄弟を選択することができる。 どうだ兄弟。
三人で遊べる筐体ではリー兄弟の三番目の弟「ソニー・リー」が登場。
いきなりどうしてこうなったという無茶な展開やゲーム性の劣化のために評価は低く、
「名シリーズの展開を潰した駄目な三作目」みたいに言われる事が多いが、
これは製作が外注で、それもゲーム製作が初めての会社が担当したためらしい。
海外版では、ショップでアイテムや新たな技を購入したり、
リー兄弟以外のプレイヤーを選択するために追加コイン投入という課金制度を取り入れたが
これも当時はプレイヤーに馴染まず、日本版では撤廃されている。

ファミコン版は2面ボスのチン・セイメイ、3面ボスの柳生乱蔵をそれぞれ倒すと仲間にすることができる。
こちらもラスボスのクレオパトラが異常に強く、謎の処理落ちも手伝いシリーズ最狂の難易度を誇る。

この後ダブドラシリーズのナンバリングタイトルは2017年のダブドラ4まで長い間止まってしまうものの、折に触れてリメイク作品が作られていく。
……が、それらのリメイク作品はどれも「1のリメイク」や「1と2の要素を合わせた作品」などであり、
日本製から海外製まであらゆるダブドラ後継作で徹底的に3の話は避けて通られた。
ダブドラ4など、時系列を「実は1→3→2の順だった」と組み替えてまで「ダブドラ2の続編」であることにこだわりを見せている。
一応「ダブドラ3は存在しなかった」まで行ってないのが救いと言うべきなのだろうか……。

DOUBLE DRAGON IV (NES(FC))

北米のみで発売されたダブルドラゴンのファミコンオリジナルタイトル。
…しかし、ダブルドラゴンとは名ばかりの出来で、3以上に不条理、超が付いても足りない程の高難易度という、
もはやバランス崩壊そのものな酷い出来となってしまっている。
とにかく敵の出現数が異常に多く、自然と長期戦に持ち込まれてしまう。
しかもタイム設定が異常なまでに短い為、タイムアップでゲームオーバーという地獄の責め苦の様なバランスになっている。
…というのもこのゲーム、開発はテクノスではなく北米のゲーム会社で、単純にダブルドラゴンの版権を借りて作ったという代物なのである。
その為、別の国で発売された際には、ゲームの著作権だけをタイトーが買い取って、「ターゲット:レネゲード」という別ゲームとして発売したりと
色々と曰くが付きまとうタイトルとなってしまった。
せめてもの救いは、『ソルスティス』等で、本格的なプログレをファミコンなどで演奏・披露してきた奇才・ Tim Follin氏が楽曲提供している点だろう。

リターン・オブ・ダブルドラゴン(SFC)

1992年10月16日にテクノスジャパンから発売されたSFC用アクションゲーム。
初代のリメイク的な内容。海外版タイトルは『Super Double Dragon』。
フレーム数が低いため動きがもっさりしており、爽快感が薄くヒットには至らなかった。
「つかみ」という当て身投げのようなアクションがあり、上手く使いこなさなければクリアは難しい。

Battletoads & Double Dragon: The Ultimate Team(FC、MD、SFC、GB)

1993年にRare社から北米のみで発売されたコンシューマ用アクションゲーム。
Rare社の『Battletoads』とのクロスオーバー作品らしい。

DOUBLE DRAGON Ⅴ THE SHADOW FALLS(SFC)

1994年7月にLeland Interactive社から北米のみで発売されたSFC用対戦格闘ゲーム。
正規の版権を得たゲームだが、見た目は似ても似つかない。さらに剣などの刃物も振り回す。
北米で放送されたアニメを原作にしており、キャラクターはアニメ準拠の濃いものになっている。

ダブルドラゴン アドバンス(GBA)

2004年3月5日にアトラスから発売されたGBA用アクションゲーム。初代にアレンジを加えた移植作。
操作感が良く、コンボの種類が豊富で内容のレベルが非常に高い。それでいて作風は別物にせず、初代のエッセンスを意図的に残したリメイクとなっている。
開発者が初代ダブルドラゴンの大ファンであり、リメイクに並々ならぬ情熱が注がれたようだ。下記サイト(外部リンク)で開発者のインタビューを読むことができる。


ダブルドラゴン ネオン(PS3、XBOX360)

魂斗羅 Dual Spirits』を開発したアメリカのWayforwardが開発。日本ではアークシステムワークスが2013年に販売している。
上記海外製作品があまりにもアレだったので「メリケン製ダブドラ」という時点で嫌な予感がする人も多いだろうが、
この作品は洋ゲーらしくノリノリのバカゲー要素満載、かつ原作ダブドラへの愛とリスペクトも満載した仕上がりで、
わけのわからん超展開の中に「そう言えば、これってあの場面のオマージュじゃないか」と思い出せる場面も数多く見られる。
でもやっぱりラストは超展開なので、どうしても受け入れられないという人がいても仕方なさそう……。
過去作アレンジのBGMも良好。

ダブルドラゴン4(PS4)

2017年配信。上記の海外製とは別物で、日本のスタッフが製作した27年ぶりの正伝タイトル。
ファミコン版2を強く意識した作品で、グラフィックや音楽など当時を懐かしみながら楽しめる。
やり込み要素のタワーモードも搭載。攻略していけば敵キャラを使う事もできるようになっていき、
さらには2のラスボス「謎の格闘家」や3の仲間達まで使用可能に。

リー兄弟が日本上陸と言う新展開を見せてくれるが、これまで歴代タイトルに登場してきた日本人キャラクターの再登場は無く、
くにおやさぶ等のゲスト出演やクロスオーバーも無かった。
くにおくんの方ではたまにジミーが出たりしていたので少し残念。日本のダブルドラゴン兄弟vs本家双截拳なんて盛り上がっただろうに。
ダブドラの世界では核戦争で世界が大きな被害を受けているという事になっているので、そちらのくにお達もただ事では済まなかったのかも知れない……。


ダブルドラゴン(NEOGEO版)

特にサブタイトルなどは付けず『ダブルドラゴン』のタイトルで1995年3月に
NEOGEO用の対戦格闘ゲームとしてリリースされた。海外版も『Double Dragon』である。
ROM容量は178Mbit。

ちなみに1996年にはプレイステーションに移植されている。
ただしテクノスジャパンは1995年末に倒産しており、このPS版はアーバンプラントという会社による移植である。
同社は後に同じテクノスジャパンの『超人学園ゴウカイザー』のPS移植版も発売した。

概要

旧作と同じくビリーとジミーのリー兄弟を主人公とした内容だが、ストーリーはほぼ単独のもの。
設定面では米国産実写映画版の影響が強く反映され、最終ボスも映画に登場したコガ・シューコーになっている。
アボボなど旧作の印象的な敵キャラが使用キャラクターに加わっているなど、シリーズファンならニヤリとする要素もある。
また、過去作品では捕らわれの身のヒロインというポジションであったビリーの恋人マリアンが、
格闘技を習得したまるで別人のようなキャラクターになって登場し、昔からのファンを驚愕させた。

その実写版だが日本では未上映のため知らない方も多い。
世紀末な世界を舞台に、二人の兄弟が古代の遺産「メダリオン」を巡る騒動に巻き込まれ
果てに悪の野望を打ち砕く内容である。

肝心の内容…?ん、聞こえんなあ。

当時の他のNEOGEOのゲームと比較するとグラフィックは微妙だが、
長くアクションゲームを作ってきたテクノスの開発だけあって操作性は良好。
対戦前イントロでの各キャラクターの登場シーンもかなり凝っている。
ただ、操作感はともかく技全体で気絶値が高く設定されておりすぐ気絶する点や
カウンター時のダメージ増加が極端に大きすぎる点などバランス面はあまりよくない。
CPU戦ではCPUの行動が超反応気味のため難易度は高いが、
超反応すぎて『龍虎の拳2』のようにパターンにハメる事が出来る。
余談だが声優陣がやけに豪華である。

キャラクター

  • 使用可能なキャラクター
  • CPU専用キャラクター(家庭用のみ隠しコマンドで使用可能)
デューク(中ボス)、コガ・シューコー(最終ボス)

システム

操作系はネオジオなのでレバー+4ボタンだが、パンチとキックに分かれておらず
威力ごとに弱・中・強・特強の4段階になっているのが特徴。
空中では2段ジャンプ、空中ガードが可能。空中ガードは地上技でもガードできる万能ガード。

  • ジャンプ
全キャラクターで2段ジャンプが可能。また、1段目のジャンプで攻撃をしたあとでもジャンプできる。

  • ダッシュ
レバー→→で前ダッシュ、←←で後ダッシュ。一足飛びのステップ形式。
ダッシュ中はジャンプ扱いになっており、ジャンプ攻撃、2段ジャンプ、空中ガードが出来る。

  • パワーゲージ
パワーゲージと体力ゲージが一体化されており、体力は黄色、パワーは青色で表示される。
パワーゲージはヒット・ガード問わず攻撃を当てると溜まり、体力ゲージの残量と同じだけ溜めれば超必殺技が使用できる。
そのため体力がほとんど残っていない状態では事実上連発できる仕様になっている。

  • カウンターダメージ
攻撃モーションに入った相手に攻撃を当てることで威力が大幅に増加する。
カウンターの威力は他の攻撃と比較にならないほど高く
カウンターD攻撃(特強攻撃)なら必殺技を上回り、3発で終わることもある。

  • 気絶
攻撃全般で気絶値が高く設定されており、威力の高い攻撃では数発で気絶してしまう。
立ち気絶とダウン気絶の2種類あり、気絶させた際に当てていた攻撃のダウン属性の有無で決定される。
ダウン気絶は一部を除き、↓+ボタンで出る専用の追い討ち攻撃でしか追撃できない。


MUGENにおけるダブルドラゴン

全キャラが移植されている。
AIが搭載されているキャラで比較的見かけるのは、
主役のビリーとその兄ジミー、女性キャラのマリアンとレベッカ、脅威の火力を見せる男ダルトン。
さらにですからー氏によってアボボ、ブルノフ、チェンフー、デュークが制作され、今後活躍の場が広がる事が期待される。

MUGENならではの夢の対戦レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズとの直接対決では大いにファンを盛り上げた。
詳細は殊勲者ダルトンのページにて。