ヤシャオウ


「後で怨むなよっ!」

富貴商会の対戦格闘『アシュラブレード』および続編『アシュラバスター』の「一応の主人公」。通称「ヤシャ夫」。
どちらもキャラデザイナーによる呼び名である。
キャッチフレーズは「熱血無頼漢」。
伝説の魔刃ASURAの子孫で、ASURA一族の次期族長に指名されたほどの潜在能力の持ち主。
……なのだが、本人にはあまり自覚が無く、
お気楽な傭兵として、一生遊んで暮らせる美味しい話を求め冒険に首を突っ込んでいる。
目に刀傷があり一見すると隻眼だが、傷を負って以来目を瞑るクセがあるだけで、見栄を張るために片目を閉じたまま戦っている。
傭兵稼業ではそっちの方がハッタリがきくので直す気もない。
CVは 五島清富(現:成金屋清富) 氏。ザン-Bとの二役。

彼の「ヤシャオウ」という名と刀は、今は亡き彼の師匠である旅の傭兵から受け継いだものである。
ヤシャオウは先代をお師さんと呼び敬愛している。
先代は剣術・忍術の他、炎を操るASURA一族の「力」の制御法をヤシャオウに教えている。
ヤシャオウは潜在能力が高すぎ、未熟なまま力を解放すると自滅の危機があるため、
完全に制御できるようになるまでは封印するよう師匠に戒められている。
どこかで聞いたような話だが気のせいである。*1
ついでに外見もヘッドギアに片目の傷痕、逆立った髪とノースリーブだがこれも気のせいである。

のち、『ブレード』のラスボス・Sガイストを倒すために奥義「阿修羅」の封を解いたヤシャオウだが、
長年の修行もむなしく力を制御しきれず、自らも重傷を負い、
そのショックもあって『バスター』までの3年間は酒場で荒れた日々を過ごす。

奥義の名前が伝説の魔刃ASURAと同じであることについてはこの時まだ気にしていなかった。

『ブレード』では若き王国騎士団長・ライトニングというライバルがいる。
「かつてヤシャオウに敗れ、執拗に再戦を迫ってやる気のないヤシャオウに絡む」
というどこかで聞いたような関係だがもちろん気のせいである。
『バスター』でのライバルは同じASURAの血を引き、紫の炎を使うシッタラ。
「次期族長候補にヤシャオウが指名され、自分が選ばれなかったことを恨んでヤシャオウを狙う」
というこれもどこかで聞いたような関係だがやっぱり気のせいである。

なお、ライトニングによれば「何か騒動が起きるとそこには必ずヤシャオウが関わっている」らしい。
人騒がせな男である。

フウキのアドベンチャーゲーム『ZERO ONE』では存在自体がネタバレになるが、意外な役どころで出演している。

同じくRPG『妖怪道』では主人公の名前がヤシャオウでライバルがシッタラだが、両者とも顔も性格も全く違う。

「もらったぜぇッ!」

+ バスターEDネタバレ注意
『バスター』のラスボス・キングは、先祖に憑依された「天空の竜」の一族だった。
シッタラと共にキングを倒し、さらに襲いかかってきたシッタラをも返り討ちにしたヤシャオウは、
崩壊していくキングの居城からさっさとズラかるべく踵を返す。
その時、右腕に鋭い痛みが走る。
振り向いた先には、狂気のあまり痛みすらも感じなくなったシッタラが立っていた。
「哀れな奴……仕方ねぇ、相手してやるよ」

数日後。
人気の無い瓦礫の山の中に、二人の愛刀がまるで墓標のように突き刺さっていた。
それ以来、ヤシャオウの姿を見た者はいない……。

原作での性能

操作は波動昇龍系だが、主人公らしいかというとそうでもない。
飛び道具の「往生」は、ボタンで着火地点が変わるタイプで、気軽に出しても当てられない。
突進技の「凶極」は、いったん飛び上がって蹴り込む奇襲技で、普通には繋がらない。
対空技の「獄門」は、対空で出しても弱いので、横に広い特徴を活かしてコンボの〆に使う。
と、クセだらけ。
が、アシュラシリーズは基本的に「ふっとばし攻撃からの空中コンボを狙うゲーム」であり、
ヤシャオウはその空中コンボ性能が非常に高く、ぶっちゃけ必殺技の性能はたいして問題ではない。
あくまでアシュラシリーズの主人公と考えるなら、ヤシャオウは間違いなく「主人公(真)」である。

+ 『アシュラブレード』
  • 『アシュラブレード』
特筆すべきはマジックブレイク(超必殺技)の「阿修羅」。
出が早い、リーチ長い、ガード不能で7割と超高性能なのだが、
昇龍×2+強ボタンというコマンドがとにかく出ない。慣れても出ない。
出せたとしても見た目は「もらったぜぇ!」と言いながら点滅する立ち通常強攻撃で、地味
喰らった方としては「突然すっごく減った」としか言いようがない地味なくせに恐ろしい技である。
一応「派手な方の超必殺技」とも呼ばれる、爆炎を飛ばす「鎖羅曼陀」もあるのだが、やはり阿修羅のインパクトには若干劣る。
ちなみにこの鎖羅曼陀、発動時に「サラマンダー!」というボイスが入るのだが、
どう聞いてもドノヴァンだー!」にしか聞こえないという空耳ネタが存在する。そんなに驚くことか。

また、わざと「武器投げ」をして素手状態(クナイ使うけど)になることもできる。
素手時のみ使用可能な「くない投げ」は「往生」と違いいわゆる普通の飛び道具であり、
やはり素手時限定のマジックブレイク「罵溜燗」も掌から火球を乱射する飛び道具。
このゲームのCPUは飛び道具に弱いので、対CPUならさっさと武器を捨ててしまった方が強かったりする。
コンボ例

+ 『アシュラバスター』
  • 『アシュラバスター』
必殺技は、名前が「往生ストライク」「凶極ダイナミック」「獄門ブレード」に変わり、性能も細かく向上。
マジックブレイクは、武器投げがなくなったので「罵溜燗」が武器有りでも撃てるように。
また「阿修羅」には阿修羅というより仁王みたいなカットインがつき、専用モーションになった
……かに見せかけて実はガード不能技の使い回し。見た目はただの素振りなのでどっちにしろ地味であった。



MUGENにおけるヤシャオウ

日本破壊結社NHK氏による『ブレード』のヤシャオウが存在。
フリーティケットシアター終了によるリンク切れで長らく入手不可であったが、現在はMouser氏によって代理公開されている。
性能については、氏による詳細な取説が付いているのでそちらをよく読もう。

なお、バスター風モードも選択可能。
こちらを選ぶと一部が『バスター』のシステムになるのだが、
氏も言う通りそもそもグラフィックが違いコンパチ不能なため、あくまでも「風」であることに留意されたい。
取説に書かれていない『バスター』との細かな違いとしては、
  • 原作での空中コンボが再現できない(これはむしろMUGENの仕様上の問題)。
  • 弱(→中)(→強)→強化版と空中で拾える「獄門ブレード」が、『ブレード』性能の吹き飛ばし効果のため繋がらない。
  • 根本から当てると5HITして大ダメージになる強化版「往生ストライク」が、『ブレード』性能のままなので減らない。
  • 32HITくらいする「罵溜燗」が、ブレード性能の22ヒットのまま。
などがある。
これらは、あくまで『ブレード』のヤシャオウをフィーチャーしたいという氏の意向による。
『バスター』準拠のヤシャオウは残念ながら製作されていないと思われる。

ガンホール氏による外部AIが公開されている。
氏の他のキャラ同様非常に強力なので、これからの活躍に期待できる。



「お前が負けたんだからメシでもおごれよな!」

出場大会

+ 一覧
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チーム
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削除済み
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出演ストーリー

五月闇 ―侍魂閑丸異聞―(非戦闘のドチンピラ達の一人)

プレイヤー操作



*1
実際の所『アシュラブレード』と初代『GG』は同年(98年)に発売された作品であるため、上記の類似は本当にただの偶然である。
発売はGGの方が7ヶ月早いが、もちろんただの偶然である。
その後『ザ・ランブルフィッシュ』の主人公ゼンが一部でヤシャオウと呼ばれていた。


最終更新:2023年02月21日 17:02