不知火幻庵



           流派 :魔道な流
           武器銘 :あざみ
           出身地 :鬼哭島
           生年月日 :1762年3月25日
           身長 :五尺
           体重 :十八貫目
           血ノ型 :ヒトとは血液構造が違う
           家族構成
             あざみ(妻)
             ざくろ(長女)
             むくろ(長男)
             へど(次男)
           好きなもの :家族の禍々しい笑顔
           嫌いなもの :怒ったときの自分の肌の色
+
特技 延髄引き抜き
宝物 :昔一族の勇者が倒したと言われる「鬼族の骨」(実はプテラノドンの頭骨)
コンプレックス :最近めっきり減った頭髪
尊敬する人 :実はアンブロジァ
剣の道について :真っ二つに切り裂いた瞬間の快感を得る為の手段
平和を感じるとき :人間の血潮が飛び散り、殺した相手が悶え苦しむ瞬間
好みのタイプ :不潔で狡猾、醜悪で禍々しい人
現代社会での彼は…? :現代でも魔道の一族の頃の容姿をし、周囲から浮いているようだ
「卑怯者?ケケケケケッ!ありがたい、褒め言葉だケ!」

サムライスピリッツ』シリーズの登場キャラ。鬼哭島に暮らす不知火一族きっての戦士。
「しらぬいげんあん」と読む。苗字こそ不知火舞と同じだが、彼女とは何の繋がりも無い。
但し、『初代』のEDでそれにまつわるネタが用意されていたりする(詳しくは後述)。
登場作品は初代『サムライスピリッツ』、『真サムライスピリッツ』、『サムライスピリッツ天下一剣客伝』。
声優は『初代』『真』では右京さん天草四郎時貞担当している や乃えいじ 氏。
電撃CD文庫版では 田の中勇 氏。アニメ版『破天降魔の章』では 北村弘一 氏。

その緑色、背が低く腕が異様に長い姿から解るように、同作の所謂「イロモノ」ポジションを担うキャラである。
常に「ケケケ」という笑い声を発し、語尾にも「ケ」を付けて喋っている。
ちなみにゲーメスト増刊によると、『初代』開発中においては担当デザイナーには「異形のヒーロー」、
企画者には「不気味、陰湿、怪物」と幻庵に対するイメージの不一致があり、
デザイナーから「僕の幻庵はケケケなんて言いませんよ!」との抗議が起こったという。

「ケケッ、魔道に女は、いらないケッ!」

武器名は最愛の妻・あざみの名から取ったものである。
彼女との間には2男1女(ざくろ、むくろ、へどら)に恵まれている。
性格は狡猾で醜悪、魔王になるためならどんな汚い手も使い、卑怯者と呼ばれる事すら気持ち良く思っているほど。
しかし見た目や言動より根は優しく、家族をとても愛している。
また本来美女と呼べるはずのあざみや真鏡名ミナの事を醜く思うなど、美的感覚が人間と正反対である。
これは幻庵のみの話ではなく、不知火一族は皆この感覚。したがって、幻庵は一族ではかなりの美男子なんだケ。
+ あざみは美女か醜女か
『真サム』の幻庵ストーリーではあざみは、
陰気な笑顔、吐き気さえもよおすその香り、なんという醜女。
と描写され、これは普通の人間の感覚では
こぼれるような笑顔、うっとりするような香り、なんという美女。
という描写と等しいらしい。
幻庵的には「醜女」は人間が「美女」と言っているのと同じなのだ。

ここで幻庵一家の画像を見て欲しい こちら

どう見てもあざみは人間の感覚でも美女である。
ちなみにあざみは『初代』の幻庵EDから登場しており、その時からデザインは変わっていない。
また『初代』時は不知火一族と人間の美的感覚の相違の設定は無かった。つまり後付設定とあざみのデザインが合っていないのである。

何故か覇王丸に憧れており、『初代』のEDは彼のセルフパロディ。
『真』ではイントロや勝利ポーズでも覇王丸の真似をしている。失敗する事もあるのはご愛嬌。

『初代』のEDでは不知火舞にそっくりなくの一「不知火麻衣」に一騎討ちを挑むも、龍炎舞に似た技で一撃で倒され死亡してしまう。
格ゲーのEDで操作キャラが死亡するのは、恐らく幻庵が史上初であろう。

     不知火 幻庵 ─1789年 鬼哭島にて死亡─
舞?いいえ麻衣です

しかし、『真』でアンブロジァの力を得て復活、羅将神ミヅキの配下となる。
だが魔王になるという野心はそのままで、ミヅキとアンブロジァを欺き倒そうとする。
ただし『初代』~『真』の中間ストーリーである『天草光臨』にも牙神幻十郎のEDで登場しているので、この頃に復活した可能性もある。
『真』のEDではミヅキを倒した後、藤堂竜白のそっくりさんの「藤堂龍白」に一騎討ちを挑むが、ここであざみと子供達が現れ、
あざみが妊娠している事を知った幻庵は家族の為に魔道を捨て、覇王丸とは逆の道を行く事になる。泣かせるのぅ。
なお、この時に生まれたのが「へどら」である。
………泣かせるケ。

『天下一剣客伝』のEDでは御前試合で優勝するも、魔道の王になって何をすればいいのか分からずに途方に暮れてしまう。
鬼哭島に帰った後、戦いを止め家族と共に暮らす道を選ぶ事となった。
+ エピローグ
不知火一族、最強の戦士 不知火幻庵。
名実共に真の魔道の王となったが、
その力が世界に災いを
もたらすことはなかった。
終生を家族と過ごす時間に費やしたが、
不知火一族の民もそれを責めなかった。
妻と子供、そして孫に囲まれ、
幻庵は幸せな生涯を送った。

“最も善き魔王”と、
魔王としては不名誉な肩書きも、
幻庵は誇らしく思っているだろう。

こうして振り返ると、最終的には当初の担当デザイナーが目指した「異形のヒーロー」の姿が反映された、
人間味溢れるキャラクターへと変わっていった事が窺える。


「魔道トハ殺ス事ト見ツケタリ・・・なんちて、ンケケケケケ!」


原作での性能

長い腕にはめられたカギを使ったリーチの長い攻撃が特徴。
その体格故、蹴り技はどれもリーチが短く、しゃがみ蹴りは全てスライディングとなっている。
そのリーチの長さを生かしてチクチクと牽制し、相手が飛んだ所を強力な空対空で落とすのが基本スタイルだが、
斬り攻撃はリーチだけでなくやられ判定まで前に伸びているので相手の技に潰されやすい、という欠点も持ち合わせている。
特に『初代』では覇王丸やタムタムの蹴り技に滅法弱く、
王虎に至ってはしゃがみ中蹴りを連発されるだけで、殆どの地上技が一方的に潰されてしまっていた。
参考動画

しかし、それでもリーチの長さと対空の強さはトップクラスで、『初代』ではシャルロットと並ぶ強キャラとしてダイヤグラムの上位に君臨。
続く『真』でも「殆どのキャラはしゃがんでいる幻庵を投げられない」という謎現象のおかげもあって、右京に続く強キャラとされている。
特にナコルルとの対戦となると、そこは凄惨ないじめ現場と化す。

必殺技は、『初代』では毒霧を吹く「毒吹雪」と回転しながら突進する「肉転突き」の二つのみ。
前者は隙が大きすぎるので使う場面はほぼ皆無(アースクェイクがジャンプで飛び越し辛いぐらい)だが、
後者はガードされてもほとんど反撃を受けずガリガリ削れる弱が非常に優秀で、連続技や対空として使う他、
スライディングやダッシュから出して投げとの二択が嫌らしい。

『真サム』では肉転突きが大幅に弱体化してしまい、連続技で使うぐらいしか用途がなくなってしまったが、
「爪つまみ」「幻庵脱皮」「幻庵うつせみ脱皮」「M.D.C.(魔道ダイビングクロー)」と一気に必殺技の数が増えた。
「爪つまみ」は飛び道具を貫通し、ヒットさせると相手を引き寄せて気絶させるのでその隙に更に攻撃を入れられる、という技で、
CPU戦なら一発当たれば「気絶→大斬りキャンセル爪つまみ→気絶」という永久気絶パターンに持っていく事が出来るのだが、
対戦ではレバガチャですぐに回復され、逆にこちらの硬直中に反撃を食らってしまうというトホホな技である。
「幻庵脱皮」「幻庵うつせみ脱皮」もガードさせられれば反撃は受け辛いものの、出てくる場所やタイミングが相手にバレバレで、
幻庵脱皮に至っては脱皮中に投げられてしまうという体たらく。
結局の所、使える必殺技の数は『初代』よりも減ってしまっている。
ただし、その後研究が進んだ所「同キャラ戦でしゃがみガードを固めた(=ほぼ攻撃を潰さない)相手にダッシュで接近し、幻庵脱皮を使う」と、
攻撃に反撃を受けずにちょっとだけ削れる事が判明。
そんな限定条件の低威力技が何の役に立つのか?と思うかもしれないが、「しゃがんでいる幻庵を投げられないキャラ」に幻庵本人も入るので、
お互いしゃがみガードになるとこれまでは崩しはもちろん、削りの手段さえもほぼなかったためないよりはマシという事に。
他に武器破壊技の「M.D.C.」は対空・連続技に使えるので、怒ゲージ点灯中は狙っていきたい。

『剣サム』では爪繋がりのパロディなのか「壁張り付き」という名前そのまんまに後ろのに張り付く技と、そこからの派生技「首狩り」が追加。
また毒吹雪の性能が変わり、毒霧がボタンに対応した場所に到達してから攻撃判定が出て、暫くそこに留まる設置技になっている。
これを利用して、相手の手前に毒霧を設置しておいて爪つまみで相手を引き寄せるとガード不能連係となる。
秘奥義の「肉転地獄突き」は一見多段ヒットする肉転突きだが、リーチの短いロック技である。


MUGENにおける不知火幻庵

2体確認されているが、いずれも原作とは異なるアレンジ仕様。

+ Basara-kun氏製作 真サム+天サム+アレンジ仕様
  • Basara-kun氏製作 真サム+天サム+アレンジ仕様
スプライトは『真サム』だが、システムは『天サム』風というアレンジ仕様の幻庵。
ただし怒りゲージは再現されておらず、通常技の威力もそれほど高くないため、サムスピキャラとしては火力が控え目。
『天サム』風という事で、避け・回り込み・防御崩しの他、自決や連斬も搭載されているが、
上記の通り怒りゲージが無いため、自決後の次ラウンド開始時や14連斬完走時には、ゲージが最大まで溜まる仕様となっている。
でもやっぱり最大の特徴はニュートラルポーズの爪の音がうるさい事だろうか

必殺技は(2種類の脱皮を除く)『真サム』のものに加え、スライディングから蹴り上げる「Upper Kick」、
強化版肉転突きとでも言うべき超必殺技の「Super Mad Roll」、そして原作の「一閃」に相当する「Dash of Death」が追加されている。
「Dash of Death」は無敵が無く、体力4割以下で使用可能&全ゲージ消費という制約もあるものの、非常に発生が速く一発逆転可能な威力を秘めた大技。
既存の技も肉転突きが『初代』を思わせる隙の無さだったり何故か後方に出せたりと、性能が軒並み強化されている模様。
『サムスピ』の醍醐味である一撃のバッサリ感こそ薄いが、これはこれで面白いキャラと言えよう。14連斬を決めると中々爽快である。

なお、この幻庵の自決は「毒吹雪を自分で浴びて倒れる」というものなのだが、
極稀に通常の毒吹雪が自分の方へ流れて来てダメージを受けるという謎の現象が発生する事がある。

AIは未搭載だが、おまけの人氏による外部AIが製作されている。
隙の無さを活かして肉転突きを多用…というか乱発して来るので、リーチが短く割り込む手段も持たないキャラは反撃もままならない。
残念ながら最新版の本体(2009年9月19日更新のVer.1.1)には対応していない。

+ 腐レ雅氏製作 アレンジ仕様
  • 腐レ雅氏製作 アレンジ仕様
悪鬼天草、初代天草や、『武士道烈伝』風骸骨ミヅキを製作した腐レ雅氏によるもの。
一時期公開終了により入手不可となっていたが、現在は再公開されている。
スプライトは『剣サム』のものだが、フリーダムなアレンジが施されたちょっぴりカオスな幻庵である。
付属のコマンド表で自害がやたらと目立っていたり超必殺技KO時に表示されるカットインが何故かジョジョ風(ベースはこの人)だったりする。

『剣サム』っぽい「修羅」と『真サム』っぽい「羅刹」が選択可能で、それぞれ両作品の技が使用可能な事に加え、
「M.D.C(魔道脱皮ングクロー)」や「M.D.C(魔道ダイビングチョイ)2001/2002」なるオリジナル超必も搭載。
あと「M.D.C」もいつもより深く抉ったり自爆したりと何かがおかしい。
さらに裏モードが存在し、上記の名前ネタにちなみ、幻庵の背中からが現れて攻撃してくれる。

AIは未搭載だが、5%オフ氏によるAIパッチが存在する。
こちらも本体同様に一時期公開停止していたが、現在は公開を再開している。

出場大会

更新停止中
凍結
削除済み

出演ストーリー



最終更新:2023年07月01日 23:01