スーパーマン

「空を見ろ!」「鳥だ!」「飛行機だ!」「いや… スーパーマンだ!

"I'm a Superman!"

アメリカのDCコミックスの『スーパーマン』シリーズに登場するヒーロー。
タイトルでわかるとおり、同作品の主人公であると共に、世界最初のスーパーヒーロー。
ひいてはアメリカン・ヒーローの代名詞的な存在でもある。
異名として「マン・オブ・スティール(鋼鉄の男)」、「マン・オブ・トゥモロー(未来の男)」、
ラスト・サン・オブ・クリプトン(クリプトン星最後の子)」などがある。

+プロフィール
本名はカル・エル。地球人ではなく、クリプトン星から来た宇宙人である。
高度な文明を誇っていたが崩壊の危機にあったクリプトン星の執行官ジョー・エルが、
せめて息子にだけは生き延びて欲しいと当時赤ん坊だったカルをポッドに入れて宇宙に送り出した
その後クリプトン星は崩壊し、生き残ったのは彼だけになった。
(…という話だったが、後に他にも生き残りが100万人ほど登場している)
ポッドは地球のアメリカ合衆国カンザス州スモールヴィルに不時着し、子供がなかった現地のケント夫妻に引き取られて育った。
有名な「クラーク・ケント」の名前は、彼らの養子としての名前である。
なお、夫妻はカルの力(後述)を当初から知っていたが、一切気に留めずに愛情を注いでいる。
ちなみに、夫妻は当時「ソ連の人体実験」だと思っていたらしい。
少年時代には30世紀にタイムスリップしてヒーローチーム「リージョンオブスーパーヒーローズ」に出会い、
スーパーボーイを名乗って共闘している。
その後、大学に進学したクラークは悪と戦うために変身(服を着替えるだけだし、むしろあっちが本当の姿だが)し、
ヒーロー「スーパーマン」として活動している。

普段はクラーク・ケントとして、大学卒業後はメトロポリスの新聞社・デイリープラネットに勤めている。
福祉問題関連など、派手さはないが堅実な記事には定評があり、腕利きとして認識されている。
これは、「スーパーマンが救えない人をクラーク・ケントとして救いたい」という彼の意思の表れでもある。
+近況
しかし最近になって「新聞がエンタメ化してジャーナリズムを忘れている!」と激怒し、 デイリープラネット社を辞職してしまった
と違って信念を持って自ら辞めていったので悲壮感はないが、今後の身の振り方はどうするのか目が離せないところである。

……とはいえぶっちゃけ言えば例によって例のごとく、アメコミでは良くある事である。
数年前にDCユニバースが設定リセットを行い、現代の情勢に即した状況で再スタートを切った為、
「宇宙人」「地球人」「ヒーロー」という三つの自分を抱える反骨精神豊富な若きクラーク・ケントが、
1930年代から70年を経て、改めて新聞というメディアに対して向き合う姿勢を探るのは至極自然な事なのだ。
それに一時期TV局でニュースキャスターやってたりもしたし。

自分を育ててくれた父母のことをとても尊敬しており、ヒーローとしての彼の唯一といってもいい相談相手になっている。
ただし近年父親のジョナサン・ケントは宿敵のブレイニアックのために亡くなってしまった。
また、新聞社の同僚であるロイス・レーンとも関係が深く、後に正体を明かし結婚している。

当初はあまり自分自身について気にはしていなかったが、アメコミ全体が人間関係をテーマに据えるようになり、
「スーパーマン」と「クラーク・ケント」のどちらが自分自身か悩むなどの面も見せるようになった。
これについては賛否両論あり、どちらが正しいとも言えない。
ただいずれにせよ、彼がスーパーマンであるという重責を負って立つに足る、高潔な人物である事は忘れてはいけない。

もはや、説明不要なアメコミヒーローの代表格。
世界で最初のアメコミヒーローであり、「ゴールデンエイジ」の象徴とも言える存在である。
「スーパーマン」の名前そのものが「超人」の代名詞となっている感もあり、彼をモチーフにしたキャラクターも数多い。
+スーパーマン関連キャラ
DCユニバース関連キャラ(設定レベルで関係あり)
  • スーパーボーイ:異星人であるスーパーマンの遺伝子に地球人の遺伝子を組み合わせることで誕生したクローン。上記のように少年期のスーパーマン本人もこの名を名乗っている。
  • ビザロ:スーパーマンのクローン。スーパーマンが異星人であるために不完全なクローンでありこの経験から上記のやり方でスーパーボーイが誕生した。このほかの理由で誕生したビザロもいる。
  • ザ・サイボーグ:精神が機械と一体化した元人間。スーパーマンに恨みを持つことからその名を貶めるためにその姿をとった。
  • エラディケイター:クリプトン星における人工知能が自身をスーパーマンと思い込んでしまいその姿をとった存在。
  • スティール:スーパーマンを尊敬し、その姿をモデルとしたアーマーをまとったヒーロー。
  • スーパーガール:スーパーマンと同じくクリプトンの生き残りでスーパーマンのいとこ。不定形のマトリックスが形をとったという別設定のスーパーガールも存在した。
  • スーパーマン(Earth-2):スーパーマンはもとは1938年に登場したが、後に設定変更されてスーパーマンは戦後に登場したヒーロー、ということになった。
    だが、前設定の需要もあったのか本編の世界をEarth-1として*1、戦前からヒーローが活躍する世界はEarth-2と設定され、その世界で年をとったスーパーマンとして再登場した。
    そのためスーパーマン(Earth-2)の方が元祖ともいえる存在なのである。
    「クライシス」において多次元世界が一つになった新たな世界が生み出された時も、ほかのキャラとは違い新世界には組み込まれずに次元の果てへと去って行った。
    近年「インフィニットクライシス」において再登場して重大な役割を務めるも死亡した。
    本編のスーパーマンは本名の「カル・エル」のスペルが「KAL-EL」なのに対してEarth-2のほうは「KAL-L」として区別される。
  • パワーガール:Earth-2におけるスーパーマンのいとこ。スーパーマン(Earth-2)と異なり「クライシス」での多次元世界の統一時に本編世界へと組みこまれている。
  • ウルトラマン:ヒーローとヴィランの善悪が逆転している世界Earth-3における悪のスーパーマン。名前は同じだが、こちらの初登場は1964年であり、1966年登場のあちらよりも先である。最近でもクライムシンジケート(善悪逆転版ジャスティスリーグ)を率いてPrime-Earth(現行設定の本編世界、後述のEarth-プライムとは別)に襲来している(「フォーエバーイビル」)。
    外見は胸のマークが「U」になっているのを除けば本家とそっくりだが、リランチ後は新設定を加えられ、本家だと弱点のクリプトナイトはこいつの場合力の源かつ サイッコーにキマるクヌソ らしい。逆に弱点は太陽の光
  • スーパーボーイ(マン)プライム:Earth-プライムにおけるスーパーマン。まだ少年なのでボーイ…だったが、すっかり成長してボーイって感じでもなくなったのでマンに改名、でも今はまた少年に戻ったのでボーイに戻した。
    Earth-プライムは現実世界とほぼ同一のスーパーヒーローなどの超常的な存在はおらずスーパーマンなどがコミックとして出版されている世界であり、彼もただの一般人のヒーローコミックおたくだったが、ハレー彗星の影響で彼は例外的にパワーに目覚めた。
    登場後すぐにEarth-プライムは「クライシス」において全次元の破壊をもくろむアンチモニターによって破壊されてしまい、生き延びた彼は他のヒーローに加わってアンチモニターを倒した後はスーパーマン(Earth-2)らとともに次元の果てへと去って行った。
    だが、荒んだ展開になっていった本編世界に失望するとともに自身の世界を求めた彼はEarth-プライムの復活を求めて「インフィニットクライシス」を引き起こす。
    この事件において自身の世界の復活のためなら何でも犠牲にするという面を見せ多数の殺人を含む非道を行い、次元の破壊を防ぐためヒーローとして戦ったクライシスの頃からは大きく歪んでしまっている。
    これ以降はマン(大人)になれなかったボーイ(子供)、スーパーマンの精神を持たずにパワーのみを持った自己中なガキ、
    相手をコミックのキャラとしかとらえられない、自分はいずれスーパーマンになる存在ということを免罪符にする、といったキャラとして描かれている。
    クライシスでの設定変更による弱体化(後述)を受けていないため、基本的に現在のスーパーマンよりも強い。
    「インフィニットクライシス」後もシネストロコーズの一員として大暴れしたり次元間を移動して大暴れして次元の破壊を行ったり未来世界で大暴れしたりと迷惑をかけまくっていたが、
    近年復活したEarth-プライムへの帰還を果たした。
    だが、帰還後の世界では自分の残虐非道な大暴れもコミックとして発行されていたり、自分もコミックのキャラだということに気付いたり、自分のフィギュアが 半額で投げ売られて いたりと様々な衝撃の事実が彼を待っていた。
    ちなみに、 ニコニコ大百科に元祖を差し置いて記事があったりする プライムのくせになm
  • ゾッド将軍:クリプトンの軍人。翻意を起こしたために部下とともにファントムゾーンへと幽閉されたがそれによってクリプトンの崩壊から生き延びる。
    スーパーマンと同等のパワーを持ち、かつ邪悪な存在であり、スーパーマンがとある別次元に訪れたときに、その次元のゾッド将軍はほかに手はないとしてクリプトナイトを用いたスーパーマンによって殺害されている。
    なお、やむを得なかったとはいえ手を下してしまったことはスーパーマンにとって多大なトラウマとなっている。
  • クリプト:クリプトンのわんこ。スーパーパワーあり。スーパーマンの実家のケント家で飼われている。
なお、ここでは(これでも)代表的なキャラのみを上げたが、マイナーキャラまで含めれば他にも多数いる。

非DCユニバース関連キャラ(スーパーマンのオマージュやパロディ)
  • グラディエーター:タイツ、マント、胸元のシンボルといった外見や能力、弱点などの共通点を持つ。
  • セントリー:タイツ、マントに加え「Sマーク」という外見に超パワーを持つがスーパーマンとは異なり精神が弱い。
  • アンダードッグ:赤いセーターに青いマント、胸には「U」の文字にスーパーパワーを持ったスーパードッグ。
  • スッパマン:スーパーマンのパロディであり、迷惑なギャグキャラ。
こちらはMUGENキャラのみ挙げたが、それ以外も含めたらそれこそ星の数ほどいるはず。例えば漫画『パーマン』では同名の人物が登場したりしている(後のバードマン)。

+能力・弱点などについて
ヒーローとしての能力は、黎明期のヒーローらしくあまり凝ったものではない。
だがそのスペックは凄まじく、力はハルクと互角以上、速さはフラッシュと互角以上、
非常に鋭敏な感覚、回転の速い頭脳と、総合能力ではアメコミでは文句なしのトップである。
飛行能力も当然のように有しており(というより、「ヒーローは空を飛ぶもの」という概念自体彼がオリジンと言ってもいい)、
肺に圧縮空気を蓄えることで宇宙飛行も出来る(流石に長時間の活動には宇宙服を必要とするようだが)。
また、目からは熱線「ヒートビジョン」を放ち、肺の中で空気を超圧縮することで
口からは極低温の液体窒素のブレス「スーパーブレス」を吐ける。
特にヒートビジョンの性能は高く、威力を絞ることで凍える人を温めたり脳に埋め込まれたチップを
正確に焼き切るといったことができ、全力で放てばその余波だけで周りのビル群を融解させてしまうほど。
X線を発して透視することも可能(ごく少量であり、人体に影響はないレベル)であり、
鉛は透視できないが鉛の壁越しでも声を聞きとれるだけの聴覚も備える。
また、一時期は催眠光線なんてのも出すことができ、これで普段から周囲の人に
「スーパーマンとクラーク・ケントは別人である」と暗示をかけているという設定があった。
だが現在は、ケントの姿では眼鏡をして髪型を変えた上に服はサイズの大きいものを着て
声の調子も変えてごまかしているということになっている。
…アンブッシュバグというキャラに「お前髪形変えて眼鏡外したらスーパーマンじゃん!」と見抜かれているが。
まあこいつはDC版デッドプールみたいな奴なんである意味しょうがない

弱点はクリプトナイトという放射性物質で、近くにあるとスーパーパワーの殆どを喪失する。
(地球人には害はないと思われていたが、長期間身につけていると被曝し続けたことにより害が出る
また、に対する耐性も低く、基本的にお人よしでテレパス能力を持っているわけでもないので騙され易い
言ってみるなら、 頭の非常によい脳筋 である。言葉としては矛盾しているようだが、実際そうだから困る。
とはいえスーパーマンの個人としてのスペックが高すぎる為、(特にクロスオーバーなどでは)
このような弱点を持たせなければ展開に支障を来たすという作家の都合で割を食っていると思われる部分もある。
バットマンには「心の底から善人であることがクリプトナイトをも上回る最大の弱点」とも言われている。
だがそれゆえに、仮に何者かがスーパーマンを操ったとしても殺人までを犯させるのは容易ではない。

またどれだけ強力な力を持っていようとバックのない「一個人」に過ぎないため、
宇宙の大局が大きく動くような事態にはほぼ無力で、それでも自分だけでなんとかしようとして
事態をややこしくしてしまう一種傲慢な面もある。
他にも、元々の防御力が高すぎる為に、敵の攻撃を「避ける」ということを基本的にせず
防御体勢も取らずに全て正面で受け止める(流れ弾で市民に被害が及ばないようにする為でもある)。
そのため、敵の攻撃に何か仕込まれていたり、威力が強力すぎたりすると確実にダメージを食らってしまう。
ジャスティスリーグでスーパーマンだけやたらめったら被弾しているのを見ると、どこかの総司令官を彷彿とさせる。

とはいえ基本的には公明正大でその力を人々のために使い、敵がどんなに強大であろうと臆せずに立ち向かっていくという
まさにヒーローの中のヒーローとして描かれており、人々からも信頼と尊敬を集めている。

作中でも、とんでもないことを色々とやらかしており、有名なものだけでも
地球を逆回転させて時間を戻したり(あくまでが起こした映画版限定の奇跡的な現象で、二度同じ手は使えなかった)、
地球意志に向かって 「いい加減にしないと割るぞ」と脅したり (本当にそれが可能な力を持っているのが恐ろしい)と
枚挙に暇がない。
しかしあまりにもパワーが高かった故に「クライシス」事件での世界観の見直しの際に弱体化しておりその能力は、
腕力は80万トン、耐久力は40メガトンの核爆発に耐える程度、飛行速度は最高時速800万kmにまで下がってしまった。
……弱体化したんだよ、これでも!
正直日本の少年漫画の世界では『ドラゴンボール』の世界以外では殆ど影響ないようなハイレベルだが、
それゆえに相手を殺したり必要以上に傷付けたりしたくないスーパーマンは常に自分のパワーをセーブしている。
そのため通常ではスーパーマンと互角だったり圧倒したりするキャラもいるが、
そういう奴らも大抵はスーパーマンが本気になれば逆に倒されてしまう。
スーパーマンとスーパーマン(Earth-2)が戦った際には殴り合っただけで大都市一つが壊滅してしまうほど。
(念のために言っておくと異次元の人のいない世界でのことなので人は巻き込まれていない)

このように弱体化?したスーパーマンだが近年ではライターが設定を忘れたのか
再度のクライシスでの世界観の変更などにより再びハイスペックぶりを見せるようになり、
例として他の星系の太陽まで飛んで行ったり(明らかに超光速)、惑星を動かしたり、
星の爆発にも耐えたりとやっぱり尋常じゃないことになっている。
ちなみにこのような彼のパワーの源は太陽の光であり(日中浴びただけで十分なので別に夜になっても弱くなったりはしない)、
太陽光を浴びただけでボロボロの状態から回復したり、より多くの太陽光をチャージすることで、
純粋なエネルギーが人型をとっているエントロピーの化身でビッグバンの力を振るう
銀河破壊クラスの超存在インぺリエクスのパワーを得たブレイニアック13
(人工惑星形態。つまりビッグバンの超エネルギーを得た惑星サイズの化け物)からの
激しい抵抗すら全く通用せず、そのままブレイニアック13を宇宙創成の瞬間に繋がるブームチューブにブチ込んで
インぺリエクスもろとも倒したり(=全力で抵抗する惑星を動かした)、
日光を浴び続けた未来の話ではクリプトナイトすら効かなくなっていたりと省エネ且つハイパワーを実現した
エコっぷりを見せている。

なお、クリプトン人がパワーを得られるのは正確には地球における太陽のような「黄色い太陽」の光によってであり、
逆に故郷クリプトンなどにある「赤い太陽」の光を浴びると徐々に能力を失い普通の人間と変わらなくなってしまう。
(そのためクリプトン人もクリプトンでは普通の人間だった)
この事を利用してクライシス前のトンデモスペックを保ったままのスーパーボーイプライム*2を倒すために、自分ごと赤い太陽に突っ込んで能力を奪ったこともある。
(その際はもちろん自分も能力を失い、一年の太陽光の充電期間を必要とした)
更にはこちらの宇宙に衝突してきた別の宇宙を動かして宇宙の危機を救った事もあるとか…。

最近だと、トヨタ『プリウス』のCMにおいて、スクープを取ってこいと言われたクラークがスーパーマンに変身し、
街を走る新型プリウスのエンジンを 透視して撮影してくる なんて事をしている。…能力をそんな風に使っていいのだろうか。

ヒーローとしての人脈も、知名度故か非常に広い。
ヒーローが集った一大クロスオーバーチーム『ジャティオブアメリカ』でもリーダー格である。
その中でもバットマンとは互いのことをよく知っている親友同士である。
だが、スーパーマンの「全体の正義」と、バットマンの「個人の正義」はすれ違うことも多く、対立もしている。
しかし、自分と対極にいて信用できる男として、自分が暴走してしまった時の備えとしてバットマンにはクリプトナイトの指輪を預けていた。
(現在は破壊されてしまったが、後にスーパーマンと協力して地球上のクリプトナイトを一掃した際にバットマンは誰にも内緒でクリプトナイトを溜め込んでいる)

アニメ版『ジャスティスリーグ』でも勿論登場し、一旦現場へ出動するとそのパワフルな戦いぶりを存分に見せつけてくれる。

+記念すべき『スーパーマン』第1話
1938年に発行された。最初は出版社の理解が得られず、中々世に出すことができなかった。
(「人が空飛んだり車投げれるわけ無いだろ!こんなもの描いてお前は馬鹿か!?」というようなことを
 出版社に言われたそうである。そういう漫画が当たり前な今ではちょっと考えられない話である)
だが、発売と同時にスーパーマンは大人気になり、正式に連載がスタート。
スーパーヒーロー達の黄金期『ゴールデン・エイジ』がゆっくりと幕を上げ始めた。

ちなみにこのシーンは、インパクトがあるためかアメリカでは良くパロディのネタにされる。
また、この本は保存状態のいいものはオークションで一億数千万円の値がつく超お宝である(原価10円)。

また余談だが、破産寸前の家族の物置から偶然保存状態のいいこのコミックが発見され
(家を売り払うため、荷物を整理していたら偶然発見したらしい)、家族を破産から救ったというエピソードもある。
すごいぞスーパーマン。

+Ifストーリーについて
スーパーマンはアメリカを代表するヒーローでありながら、偶然スモールビルに落下したという出自の為、
「もしもロケットが他の国に落ちていたら」という設定のIfストーリーが何作か製作されている。
中でも歴史改変小説の大家キム・ニューマン氏による小説『Übermensch!』、
並びにマーク・ミラー氏のコミック『Superman: Red Son』が有名。

『Übermensch!』では、もしもスーパーマンがドイツに落着していたらという設定で描かれており、
本来の歴史と同じく祖国ドイツの「メトロポリス」を守るべくカリガリ博士や殺人鬼Mと戦っていたのにも関わらず、
ナチス・ドイツが歴史上の悪役となってしまった為、
彼自身の手で構築された「緑色の光に包まれた牢獄」に戦犯として収容されている……という物悲しいストーリーになっている。

もう一方の『Red Son』はソ連に落着し鋼鉄の男(無論、スターリンと引っ掛けて)となった設定。
純朴なソ連の青年としての内面を抱えたまま、その純粋な正義感から世の中をより良くしようとするも、
人間たちがスーパーマンに頼りきり、結果的に人々を支配する管理社会を築かざるをえなくなっていく様が描かれている。
そして最後にはアメリカ合衆国を率いて立ちはだかる、レックス・ルーサーとの最終決戦に臨み……。
さらに自分を裏切ったブレニアックによる地球滅亡の危機に対し、彼は遂にスーパーマンとしての決意を実行に移す。
一見してソ連をパロディしたような作品に思えるかもしれないが、真摯にスーパーマンを描いた傑作でもあるのでオススメである。

日本だと、北杜夫氏による太平洋戦争を舞台とした小説『大日本帝国スーパーマン』が発表されている。
クリプトン星の生き残りがもう一人いて、それが大日本帝國に落着していたら……という設定。

そして、過去のIfでは無く未来のIfを描いた作品も多数存在。
現在翻訳されていて入手可能なものは『バットマン・ダークナイト』に収録されているフランク・ミラー作の『ダークナイト・リターンズ』と『ダークナイト・ストライクス・アゲイン』
マーク・ウェイド作と現代最高の絵師の1人であるアレックス・ロスが組んだ『キングダム・カム』
行き着くとこまで行き着いたスーパーマンヲタのアラン・ムーアが当時の編集長の首根っこを捕まえて、
他の誰かに譲ってみろ、命はないぞ と脅迫して書く権利を手にして書いたスーパーマンの 最終回
『スーパーマン:ザ・ラストエピソード』に収録されている『何がマン・オブ・トゥモローに起こったか?』の3作品。

『ダークナイト・リターンズ』と直接の続編である『ダークナイト・ストライクス・アゲイン』ではアメリカ合衆国の走狗として軍事利用され、
ソ連と戦い、アメリカとソ連の軍事的均衡を崩壊させて、結果としてソ連に最後の一線を超えさせ……。
そして、大統領命令でかつての盟友であるバットマンとの死闘に赴くことになる。

続編である『ストライクス・アゲイン』においてもアメリカに隷属、大統領命令で隕石を砕いたり人命を救助したりしている。
因みに、『ストライクス・アゲイン』におけるスーパーマンの扱いは本来の主役の添え物であることを考慮しても 最悪 に近い。
肉体的にも精神的にもズタズタに追い詰められ、かつての仲間達には(立場の違いもあるが)集団リンチを喰らい、
挙句、かつての友も愛する人も、思い出の地も全て失い、最終的には今まで守り続けてきた自分自身の信念さえ捨て去る
その上、ラスト、宇宙から地球を見つめて言い放つセリフは、ヒーローでは無く悪役のものとしか思えないものである。

『キングダム・カム』にスーパーマンは事実上の主役である。
ある事件を境に人間から背を背けて隠遁生活を送っていたのだが、かつての仲間の説得と、
暴走した新世代ヒーローがヴィランとの戦いで仕出かした、カンザス州まるごと核汚染という惨劇を切っ掛けとして現役復帰。
一度は解散したジャスティス・リーグを再結成、新世代ヒーローをしばき倒して教育しようとするのだが、
それに付随する戦いと強硬な措置によって、新世代ヒーローどころか人類とも溝が深まり、やがて……と言う話。
このように、あらすじだけ見ると強烈な鬱展開であるが、ラストは明るく救いに満ちている
キングダム・カムはその時期のアメコミ業界を汚染していた、過度の鬱展開と暴力展開に対するアンチテーゼ的な意味合いを持つ作品であるのだ。

『何がマン・オブ・トゥモローに起こったか?』は設定オールリセットで消え去ろうとする、過去設定の世界に幕を引こうという意図で作られた話。
当時のスーパーマンの世界にいる大物ヴィランとの対決、三角関係、出し場がなくて消えていたクリプト。
などの残った問題に二話でケリを付けて綺麗に終わらせた正に傑作である。


余談だが、様々なメディアにおいてスーパーマンの派生作品に関わった俳優やスタッフは
何かと不運や不幸に見舞われるというジンクスがあり、通称「スーパーマンの呪い」と呼ばれている。
もっと余談だが、トリビアにウルトラマンワンダーマンという敵がいた」という鉄板ネタがある。

ちなみにそんなスーパーマン、出自が酷似したとは日米問わず比較される事が多々あり、
作中の描写から各々の正確なスペックを算出して比較した結果が此方。


MUGENにおけるスーパーマン

海外の制作者であるHannibal氏が製作したものと、彼とKalElvis氏が共同で製作したものの2種類がある。
マグニートーのドット絵を元に制作されており、普通の格闘ゲームと遜色ない動きを見せる。
どちらも白兵戦を中心とした堅実な立ち回りを得意としている。
ここでは主に後者の性能を解説する。
まず注目すべきは大P投げ、これはアイスマンの様に相手を凍らせて追撃可能な上にダメージ自体もKFM相手に260と高いため
ここからコンボに繋げるだけで敵のライフを半分ぐらい減らせる。
Amalgam Ultimate等の大技に繋げれば八割以上減らすことも出来る上、1F投げなので非常に強力。
ゲージ技も八種類と充実しており、乱舞、バリア、飛び道具、(ほぼ)全画面攻撃等々種類も豊富で
ケズリも大きいためガードさせるだけでも十分リターンが取れる等いたせり尽くせり。
その反面、通常技の発生自体は少々遅めで、ガードさせて不利なものが多く判定も弱い。
代わりに歩行とダッシュが非常に早く一瞬で間合いを詰めることが可能、このスピードを生かした投げが非常に強い。
クロスオーバーの再現なのか、キャプテンアメリカフュージョンして攻撃する技もある。
両者ともAIはAIインフレにより少し弱く感じないでもない。
5theone氏が改変&AI作成を行ったものが公開されていたが、 公開先がよりによってeSnipsだったので 現在はDL不可。
しっかりとエリアルを絡めたコンボを繋ぎ、画面端に追い詰めればスーパーブレスで凍らせてから超必を叩き込んでくる
中々の強さと魅せを両立した良AIであった。
その後、共同制作版はリニューアルされたものも公開された。
ドット絵はマグニートの他にサイクロップスも元にしており、オリジナルの動きも追加されている。
性能は機動力が上がり、判定にも強くなるなど、より強力なコンボキャラに生まれ変わった。
超必殺技の演出も、より派手でスーパーマンらしいものになっている。
デフォルトAIはやや簡易だが、人操作で戦うには充分な強さのものが搭載されている。
+動画(youtube)



2013年4月16日にBarbatos氏がHannibal氏版を改変し、自らのAIを搭載させたキャラ「Superman-HERO」を公開した。
目からビームを放つ超必が凶悪な威力を誇り、めちゃくちゃ強い。DLは氏のSkyDriveから。

出場大会


出演ストーリー



*1
ちなみにDCユニバースは「クライシス」の際に、破壊を免れた次元が合一したために単一次元の世界となったが、
後に「インフィニットクライシス」で多次元世界が復活しており、その後の本編世界はニューEarthとなり(Earth-1も別に存在している)、
さらに2011年の「フラッシュポイント」での次元の改変による新設定でのリスタート(リランチ)後の現在の本編世界はPrime-Earthとなっている。

*2
スーパーボーイプライムは「インフィニットクライシス」において、
地球のヒーローの集団や宇宙から集まったグリーンランタン隊を一人で殺しまくり、
スーパーマンとスーパーマン(Earth-2)二人ががかりも圧倒し、
おまけに異次元Earth-プライムから来たためその次元のクリプトナイトでないと効かない上に、
そのEarth-プライムは既に消滅しているためにもはや彼に効くクリプトナイトは存在していなかった。後、魔法にも強い。