ゲーニッツ

 「さあ、神に祈りなさい!」

  • 格闘スタイルオロチの力
                                (オロチ八傑集、四天王の一人で主に風を使う)
  • 誕生日: 7月20日(41歳
  • 身長: 193cm
  • 体重: 88kg
  • 血液型: 不明
  • 出身地: 不明
  • 趣味: ロッククライミング
  • 大切なもの: 忠誠心
  • 好きな食べ物: キノコ料理(特に松茸)
  • 嫌いなもの: 愚かな人類
  • 得意スポーツ: ウィンドサーフィン

+ 担当声優
島よしのり
『'96』~『2002』
赤城進
『KOF:DESTINY』『ALLSTAR』『XV』
安元洋貴
『for GIRLS』

島氏は影二クラーク、『'95』までのチャンを演じており、誕生日や年齢は(当時の)氏と同じ設定になっている。
赤城氏は『一騎当千』の曹操孟徳役でもある。

THE KING OF FIGHTERS'96』のラスボスとして登場するキャラクター。二つ名は「吹き(すさ)ぶ風のゲーニッツ」。
家庭用『2002』、『98UM』、『SVC』、『2002UM』にも出演している。通称「ゲニ」。
「風」の力を操るオロチ四天王の一人。八傑集随一の実力者で、オロチ復活を目論む一族の実質的なリーダーだったと思われる。
名前はアニメ『宇宙戦艦ヤマト』の登場人物から、「吹き荒ぶ風」の異名は 『サイボーグ009』第二期アニメのOPテーマ中の歌詞から、
髪型や性格などはアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウから取られたと見られる。

早くからオロチの血に覚醒しており、目的のためには手段を選ばないオロチ八傑集きっての行動派。
戦闘能力は若い頃からズバ抜けたものがあり、弱冠18歳でオロチの力を奪おうとしたルガールと一戦交え、右目を奪って退けている。
そのやり方は極めて冷徹で、オロチ復活に非協力的だった八傑集の一人・ガイデルの娘のレオナの覚醒を促し、
彼女に流れる血を暴走させて両親を殺害させる。
その行動理念は全てオロチの意思によるものであり、普段のゲーニッツはそれほど残忍ではない。
再びオロチの力に接近したルガールにマチュアバイスの監視を付けたのも彼の判断だと思われるが、
何故過去に因縁があり、危険因子と見なしていたルガールが力を得るのを黙って見ていたのかは不明。*1

 その後、期が熟したと見たゲーニッツはオロチの封印を守っていた八咫( やた )家の双子の片割れ、
 神楽ちづるの姉であるマキを殺害してオロチの長の魂を解放。
 『'96』の大会前にはオロチに対抗する「三種の神器」
 (草薙の剣:草薙京八尺瓊( やさかに )の勾玉:八神庵、八咫の鏡:神楽ちづる
 の力を測るために野試合を仕掛け、片手で圧倒している。
 これが京に修行のやり直しを決意させ、『'96』での大幅な技のラインナップ変更に繋がったとされる。
この時点で結束が不十分な三種の神器は脅威になり得ないと判断したゲーニッツは、
封印の最後の護り手、ちづるを排除すべくKOFの決勝戦会場を強襲するが、優勝チームに敗れ自らの風の力を使い自害した。

+ 特殊EDについて(ネタバレ注意)
ネオジオCDなどの家庭用機移植版では隠しコマンドを入力する事で中ボスのちづると共に使用可能*3になり、
京・庵・ちづるの 「三種の神器」 チームで見られるEDが『'96』の真EDとも言えるものになっている。
ここではゲーニッツは庵の持つ「人としての本能」が生み出した赤い炎の「八酒杯」によって風を封じられ、
京の「大蛇薙」で止めを刺される。
しかし庵の理性はこの赤い炎と三種の神器としての本能を受け入れず、京も自らの宿命を理解しないまま物別れになり、
全てを知るちづるの心の中に不安を残す幕切れとなった。

またCPU戦でゲーニッツを使い、ちづる以外のキャラと組ませた場合、専用EDを見る事ができる。
チームメイトはオロチの呪縛にかかって操られているという設定。たとえ八傑集のバイスやマチュアの場合でも同様である
最終戦で現れるゲーニッツの正体はちづるとゲーニッツに殺されたマキの魂が八咫の鏡の力で生み出した幻影となっており、
勝利するとその幻影に与えたダメージが全て本物のゲーニッツに返ってくるという仕組みになっている。
その後ゲーニッツはやはり自害し、姉の仇を取ったちづるは来たるオロチとの決戦に向けた決意を新たにする。

+ もう少しこう何というか、手心というか…
ゲーニッツの最期の台詞は、通常は、

「いえ、召されるのです。天へ……」

ゲーニッツチームの場合は、

「ですが、残念でなりません。物語の最後を……見れないとは…… 終幕です……」

最期まで潔く、丁寧な物腰を崩さなかったその姿は人気が高い。
しかし、三種の神器チームでクリアした場合、

「なぜ……風が吹かん……!?グァァァァッ!」

……自害する暇も与えられず、トドメを刺されてしまった。頼むから、人の話は最後まで聞いてくれ。
恐らく三種の神器が揃った事で風の能力を封じられてしまったのだろうが、
一つだけあからさまに扱いの悪いこのエンディングを、正史と認めたくないゲーニッツファンも多いとか。
実際、後に発表されたこのチームのストーリーは「日本チームのストーリーから分岐するパラレル」となっており、
本来なら日本チームの導入でゲーニッツとの野試合で敗れた京を紅丸達が介抱するところを、
代わりにちづるが京を助けて三種の神器の宿命を話し、既に庵にも話をつけているとしてチームを組むというものになっている。

+ 死亡後も…
死亡後もどうやら思念、或いは亡霊となり彷徨っているようで、『KOFMIA』の特設サイトのニノンのサイドストーリーにそれらしき人物が出てくる。
それによると『'97』(むしろオロチの魂が開放された『2003』後だろうか)後、
オロチ一族は「人間の変わりゆくさまを見守る」方向にシフトしたらしく、
ゲーニッツ自身も「ときどきこうして、あらたな人のありようを観察するために現世に現れもする」らしい。
ただし、『MI』シリーズは本家『KOF』シリーズとはパラレルワールドの関係にあるので、
この設定が本家にも適用できるとは限らないという事に注意しよう。

また、GBAの外伝作品である『KOFEX2』では、オロチ一族のグスタフ・ミュンヒハウゼンの手により十種神宝の一人・天羽忍に魂を移植され、
一時的ではあるが復活を果たしている。

スマホアプリ『KOF ALLSTAR』ではお祭りゲーなので微妙な所だが、
通常のゲーニッツとは別にメカゲーニッツなるロボットが参戦している。

+ パラレルワールドという事でもう一つ
過去のSNK・SNKプレイモア作品キャラが出演する恋愛SLG『Days of Memories 2 ~僕の一番大切な君へ~』では、主人公が通う大学の教授として登場。
学長との仲は悪く、失脚を企んだりしている。

また、隠しシナリオである通称「オロチルート」では、四天王最後の一人として登場。
……ただし風を操る能力は割愛されたため拳銃で戦う。まぁ、ギャルゲーだしね。

一方、あの二人普通に炎を出していた

+ 漫画『KOF京』では
夏元雅人氏の漫画『KOF京』では終盤に登場。マキ殺害の時期が、ちずるが十歳にも満たない少女時代まで遡っている。
「戦いとは殺し合い」の持論を持ち、庵に付き合ってバンド対決の練習に打ち込むマチュアとバイスを叱責、彼女らを倒して庵を拉致。
バンド対決が予定されていた学園祭を襲撃し、風を纏う能力により京、麻宮アテナ椎拳崇を圧倒するが
「草薙の自覚の無い京と戦うのはオロチ一族としても不本意のはず」というちずるの説得を受け容れ猶予を与える。
条件としてユキを人質にとるが、まだ設定されていない正体に気付いたわけではない様子。
その間も庵の覚醒を促すが、草薙と八尺瓊の記憶を追体験し「殺すことしかできない拳は情けない」と言い切る京の最終決戦奥義・無式に敗れる。
京が勝ち名乗りのためにあくまでもクリーンな格闘を求めると宣言して立ち去ると自らちずるに介錯を求めるが、
京の戦いを見て心境が変わったちずるにオロチの技だけを封じられ、京を最後の戦いの相手に選んだ神に感謝を述べた。

+ シュンエイ編において
『XIV』のコミカライズ『THE KING OF FIGHTERS~A NEW BEGINNING~』でもオロチと共にバースに取り込まれていたらしく、
バースの覚醒後に他の四天王共々一時的に言語能力を持たない亡者として実体化している。

そして『XV』。七枷社以下、オロチチームの復活が大きな話題となった本作だが、
裏オロチチームのストーリーではゲーニッツも現世に舞い戻ってきていた事が明らかになった。
正式に本編ストーリーに絡んでくるのは、25年以上の時を経てからという事になる。
会話から察するに社達とほぼ同時期に蘇っていた様子が窺える。
本作での大会の時間軸では、自分達オロチ一族へのマークを分散させるため、敢えて社達とは別行動をしていたようだ。
またクラシックを着信音に設定したスマートフォンを使用している事が判明した。人類の技術そのものなのだが良いのだろうか…。
まぁ、社達も「観客」「購買客」がいないと成り立たないバンド活動に精を出してるし仕方ないね!

肝心の裏オロチチームEDはif的な味付けが強いものだが(これが正史だと人類史終わっちゃうし)、
本来のストーリーとして社達の封印が解けているのは確定している事、
同じオロチ八傑衆の山崎の本作勝ち台詞に「オロチ四天王が四人とも現世に戻ってきている」事を匂わせる台詞が用意されている事から、
物語上、ゲーニッツもシリーズ復活を果たしている事はほぼ間違いないと思われていた。

そして2023年6月20日、無料DLC追加キャラクターとして満を持しての参戦
さらにプレイアブルキャラクターとしてだけではなく、シーズン1のオメガ・ルガールに続く「BOSS CHALLENGE」の相手としても登場。
オロチの紋様が描かれた新規コスチューム、『'96』を彷彿させるノーゲージ「やみどうこく」、『2002UM』のMAX2を思わせるボス専用技など、
久々に凶悪なボスキャラクターとしての存在感も示す復活となった。

なお、海外などでフルネームが「Leopold Goenitz(レオポルド・ゲーニッツ)」とされている事もあるが、
公式にはフルネームは発表されておらず明確なソースも無いため、真偽は不明。
オロチ八傑集の二つ名や「ホワイト・ムスタディオ」などと同様に、二次創作が広まったものの可能性もある。
ただし響きが良いため、MUGENストーリーなどではこの名前が使われている事も。
なお、2000年台初頭くらいまでは必殺技の漢字表記がインターネット上で散見されたが(当時のwikipediaにも載っていたほど)、
日本での公式表記には”真八稚女”以外の漢字表記は存在しない(他の四天王は『'97』のムックや『KOF京』『R-1』などで表記された事がある)。


長い歴史を持つシリーズでも屈指のトラウマとカリスマ性を誇る名ラスボス。
自ら積極的に手を汚す点や死に際する潔さなど、典型的な黒幕のイメージに当てはまらない人物像にも独特の魅力を持っており、
本編での登場は『'96』のみながら、今以てKOF歴代ボスの中でも屈指の人気キャラと言えるだろう。
普段は牧師をしており*2、戦闘中も落ち着いた物腰と丁寧な言葉遣いは変わらないが、
それとは対照的に残忍で容赦のない戦いぶりと、日本語をキリル文字*4で記した特徴的な技の数々はプレイヤーに強烈な印象を与えた。
外見に似合わず趣味はロッククライミング、特技はウィンドサーフィンと私生活も行動的である事が窺える。
服装はオロチ八傑集としての正装であり、オロチ編設定原画集では細部のデザインがそれぞれ異なる八傑集全員の正装姿のデザインが掲載されている
(ちなみにレオナの父であるガイデルは頭部分が黒塗りされており人相は判別不可能になっている)。
『'98』では七枷社クリスシェルミーの三人がこれを着たED画像を見る事ができる。

人気キャラながら『'96』で死亡したため以降の作品に出場できず、
オールスターの『'98』でも背景に止まり(しかも首無し)
長らく出番が無かったため復活を希望する声が多かったが、『SVC』と家庭用『2002』で遂に参戦。
しかし、キャラのイメージが『'96』と変わっている点が目立ち、ヒューゴーを脳筋と嘲笑ったり、
アースクェイクに「オロチを信じますか?」と布教まがいの発言をしている
(ゲーニッツは別にオロチを広めたいわけではなく、オロチも決して宗教で結束された一族ではない)。
キムからは「聖職者を装う悪党」と呼ばれ、ガイルからは悪魔崇拝者のように言われるなど、
ほぼ全てのキャラクターから異様に嫌われている。友好的に接してくれるのはテリーMr.カラテくらい。
また、からは存在を忘れられてしょげていたり、地球意思とは無関係のマーズピープルには流石に動揺していたりする。
ちなみにベガとの掛け合いでの「忌むべき力を用いようと、私を傷つける事かないません」というセリフは、
『ベルセルク』の登場キャラ、モズグスがガッツに対して言ったセリフのパロディである。
『SVC』のキャラ立てに違和感を持った(特に旧SNKからの)ファンからは「プレイモアはキャラの性格を理解していない」という声も少なくない。
それでも『SVC』でのへの態度(純粋なオロチではない八神を嫌っている)は『'96』と矛盾していなかったが…『2002』ではそこも吹き飛ばされている。
+ 『SVC』の庵への対応
  • 対庵 勝利台詞
「イタズラにオロチの血を弄んだ罪は重いですよ。あなたの命では足りないくらいにね……!」

  • 対ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ 勝利台詞
「あなたにはその姿がお似合いですよ。人でもオロチでもない化物の姿が、ね。」

そして『'98UM』でも満を持して登場。 キャッチコピーは「希望を断ち絶望を注ぐ風」となっている 。
しかしボス勢は対戦でフェアに使えるような性能に調整されていなかったため、不満の声が多かった。
『2002UM』では性能がマイルドに調整されたため理不尽さは無くなったが、一部で「残念性能」などと言われている。

ちなみに庵の「八稚女」は先祖がオロチに魂を売って手に入れた能力であり、ゲーニッツの使うものが本家という設定。
後に「真葵花」「真琴月」が必殺技に追加されたが、こちらはオロチ一族が草薙や八神の技をアレンジしたものと考えられる。




「あえて欺く者はいません。

                    人類は落ちていくのです。 どこまでも…」


原作中の性能

『'96』では体力ゲージ無関係に超必殺技を連発できる反則性能。つまり一人ゲジマユ
加えて任意の場所に画面縦一杯に広がる竜巻を発生させる固定飛び道具「よのかぜ:ЁНОКАЗЭ」で相手の接近を許さず、
迂闊に間合に入るとあらゆる状況から発生1Fの超必殺コマンド投げやみどうこく:ЯМИДОКОКУ」で掴まれてお別れです。
ダッシュ速度も異様に速く、「よのかぜ」を警戒しすぎるとここぞとばかりに間合を詰められてお別れです。
さらに超必殺乱舞技「真八稚女」(みずち:МИЗУЧИ、またはじっそうこく:ЖИССОКОКУ)の硬直が異常に短く、
わざと「真八稚女」をガードさせて「やみどうこく」を使う恐ろしい連係もやってくる。
高レベルCPUになると「よのかぜ」が恐ろしい精度になり、近付くだけで一苦労。接近できても「やみどうこく」で掴まれるのでかなり厄介。
飛び道具が概ね飛ばなくなった『'96』ではこのプレッシャーはあまりに大きく、「ここですか?」と正確無比に竜巻を当ててくる様は絶望すら感じさせた。
一応パターンはあるものの歴代『KOF』のボスの中でも屈指の強さで、その傍若無人な暴れっぷりに『'96』プレイヤーには未だトラウマを持つ者も多いとか。
このCPUの強さが設定と完璧にシンクロし、嫌われるどころかゲーニッツの人気を支える大きな要因になっていると言える。
ネオジオCDなどの家庭用では上述通りプレイヤーも使用可能だが、自分で使ってみると通常技のリーチの短さや癖の強い必殺技などで案外扱いが難しく、
使いこなすにはかなりの慣れと読みが必要。
またCPUと比べて攻撃力も激減しており、D「よのかぜ」を当てても数ドットしか減らないほどであった。
さらにキャンセルで連続技にできる必殺技も、コマンドの長い「やみどうこく」しか存在しない。
参考動画

さすがに『SVC』以降は超必打ち放題はできなくなり弱体化されたが、「よのかぜ」を駆使した遠距離戦は鬼のように強い。
ただし通常技やコンボが弱く、ノーゲージでの対空や切り返しに問題があるという形でバランスが取られている。
ゲージがあれば「やみどうこく」、新乱舞技「ふうじん いぶき:ФУУДЗИН ИБУКИ」などでの割り込みが脅威だが、
ない場合の選択肢はリスク覚悟の「よのかぜ」で落とすか、早めにワープ技「ひょうが:ГЁГА」などで逃げるぐらいしかない。
いずれも読まれると手痛い反撃を食らうため、いかに間合を維持してペースを握るかが鍵となる。

『'98UM』では2種の「わんひょう:ВАНГЁ」にロックが掛かるようになり、突進技「しんことつき そうが:СИКОТОЦУКИ СОГА」や、
唯一の特殊技「うらなぎ:УРАНАГИ」が追加された事で接近戦や連続技が強化され、相変わらず遠距離戦も強い。
さらに受け身不能の技が増え、「よのかぜ」でダウン追撃が可能になった。
隠しキャラの中ではかなりマトモな性能だが、火力にボス補正が掛かるため通常キャラではまともに対戦が成り立たない。

『2002UM』では「わんひょう」が『98UM』以前の性能に戻ってしまったが、無印『2002』のMAX超必殺技だった「ふうじん いぶき」が超必殺技に、
MAX2の「真八稚女・じっそうこく」がMAX超必殺技に変更され、新MAX2「いぶき ながよ:ИБУΚИ ΗΑΓΑЁ」が追加された。
竜巻を起こして相手を吸い寄せて吹き飛ばす「真・雪風巻」に似た性質の打撃投げだが、
追加入力によって竜巻を飛び道具にする事ができ、これがヒットすると追撃が可能。
また、削りでも約3割ものダメージを与える。


MUGENにおけるゲーニッツ

早くから製作されていたものの、良いAIを搭載したものが無かったため、
動画では極一部の活躍を除き、長らく出番無しかサンドバッグであった。
しかし2007年12月に『'96』仕様が公開され、その完成度の高さと強さにファンは狂喜乱舞した。
また、オメガゲーニッツやWuwoG Ragingなどのアレンジキャラも多数製作されている。
中でも『SVC』でブリス化した数枚の絵を元に職人達の熱意が完成させたゲニ子windはMUGENの醍醐味が詰まったキャラである。

+ fxm508氏製作 '96仕様
  • fxm508氏製作 '96仕様
現在は交差氏のロダにて代理公開されている。
原作の要素の殆どを再現している他、通常技・投げ・必殺技・超必殺技と項目ごとに攻撃力を変更できる親切設計。
現在MUGEN動画で見られるものの多くはこれだが、原作そのままの攻撃力、ゲージを無視して超必を連発できる事、
本家『'96』以上と言われる凶悪なアルゴリズムのAIを搭載している事により、凶キャラの部類に入る。
動画に出す場合は攻撃力やAIレベルを下げるなどしておこう。

壱鬼馬氏によるパワーゲージ別管理パッチが公開されている。
また、声が中田譲治氏のものになるボイスパッチも存在する。
+ 余談(閲覧注意)
どういう訳か某ストーリーの変態キャラクター、通称掘削者なるボイスパッチが製作された。
このパッチを適用するとボイス、SEなどが『アーマードコア』の物になる。何故『アーマードコア』なのかは動画を参照されたし。
ハメさせてくれ♪

+ fxm508氏製作 '98UM仕様
  • fxm508氏製作 '98UM仕様
上記の『'96』仕様の少し後に公開されたもので、現在は交差氏のロダにて代理公開されている。
特にアレンジなどはなく原作再現で、こちらも非常に高い完成度を誇る。
各種ゲージシステムは当然のように完全再現されており、『'96』版同様項目ごとに攻撃力の調整ができる。
こちらのAIも強力で、ある程度の連続技もやってくるため総合的な火力は『'96』版より上かもしれない。
場合によってはノーゲージで7割持っていく事もある。
超反応で放ってくる「やみどうこく」が若干スカりやすくなったのが玉に瑕。
とはいえ十二分に強い。というか凶悪キャラである。相手によっては、
相手が近付く→お別れです!→相手が近付く→お別れです!→相手が…(以下略)と言う風にパーフェクト勝ちする事もある。

上記の『'96』仕様のゲーニッツ同様、声が中田譲治になるボイスパッチが存在。

+ GONZO-氏製作 '96+'98UM+SVC仕様+アレンジ
  • GONZO-氏製作 '96+'98UM+SVC仕様+アレンジ
『'96』、『'98UM』、『SVC』、アレンジの4モードが選択できる。 これまた高い完成度を誇る。
それぞれのモードによって使う技や技の性質も原作通りに変わるようになっている。
少々ムラはあるが優秀なAIも搭載されていて中々に強い。ただ火力は若干控え目なため、一般の大会にも比較的出しやすい。
現在氏のサイトからは公開場所へ繋がらなくなっており、はいうぇい氏が代理公開している。

また、ABAB氏によるAIパッチも公開されている。

アレンジモードにはカオスなアレンジに定評のある氏恒例の様々な技が搭載されている。
など面白アレンジが盛りだくさんである。きっと牧師様の意外な一面を見る事ができるだろう。
以前は表にアレンジ含め全ての技が入っていたが、久しぶりの更新で分けるようになった。
ちなみにこの更新で「超牧師蹴り」と「牧師砲」は敢え無くアレンジからも削除された。
氏曰く「あの頃はどうかしてた」との事。

上記のfxm508氏製作のゲーニッツ同様、声が中田譲治になるボイスパッチが存在。

+ 斑鳩氏製作 '98UM+SVC要素アレンジ
  • 斑鳩氏製作 '98UM+SVC要素アレンジ
『'98UM』をベースに、「しんあおいはな」と『SVC』の一部の通常技を追加して構成したアレンジ仕様。
'98UMと言ってもボスキャラ仕様ではなく、技の性能や判定は『SVC』を参考にプレイアブルキャラクター前提で調整されており、
わんひょうも非ロック型のSVC仕様。
作者曰く「あまり煮詰めてはいない」AIも搭載済み。
7Pカラーからはボスモードとなっていたが、2019年4月の更新で削除され、代わりに某パンツ男風の技を使う裏モードが搭載された。

+ 高崎舟氏製作 2000~2001+アレンジ仕様
  • 高崎舟氏製作 2000~2001+アレンジ仕様
氏お馴染みの本来出演していない『2000』+『2001』仕様。
氏の無界と同様にカウンターモードやアーマーモード、12Pのアレンジモードには、
ラッシュモードやクイックモードといったシステムが搭載されている。
ストライカーは一条あかり神楽ちづるブライアン・バトラー、G-マントの4人を搭載。
『2000』モードは『98UM』版、『2001』モードは『SVC』版、12Pカラーはその2つのハイブリッド版という技構成になっていて、
12Pカラーではオリジナル技数種と『2002UM』のMAX2「いぶき・ながよ」が追加される。

AIもデフォルトで搭載されており、GONZO-氏ゲーニッツ(ABAB氏AI)のようによのかぜを多用した戦法をとる。
ただ、氏曰く「無いよりはマシ」でガードが甘かったりするが、一応AI戦でも戦っていける。

+ Don Drago氏製作 4-in-1 Leopold Goenitz
  • Don Drago氏製作 4-in-1 Leopold Goenitz
氏お馴染みの4-in-1、6ボタンキャラとなっており、『2002UM』、『'98UM』、BOSSモード(『'96』準拠)、MIXモードの要素が詰まっている。
NameとDisplayNameが海外でよくフルネームとされている二次設定の"Leopold Goenitz"になっている。
風のエフェクトなどが原作と若干変わっている他、中攻撃の追加に伴い「よのかぜ」の範囲が広くなり、端から端まで届くようになっている。
4段階に調整できる手強いAIも搭載されているが、凶レベルと言うほどの強さではない。
攻撃力も通常キャラに準拠したものとなっており、普通の大会にも比較的出しやすい。

+ RYO2005氏製作 ROTD仕様
  • RYO2005氏製作 ROTD仕様
氏恒例の『レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ』仕様。
技構成などは『SVC』と『98UM』を合わせたものだが、性能は後者寄り。
システムは氏のROTD風KOFキャラとほぼ共通だが、コンビネーションは地上でしか使えない事に注意。
デフォルトAIは搭載されていない。

shao氏によって外部AIが公開された。
AIレベル、ガードレベル、反応速度レベル、回避行動レベルが調整可能。
その他、よのかぜをダウン追い打ち可能にするスイッチが搭載されている。

+ TightRiam氏製作 XIII仕様
  • TightRiam氏製作 XIII仕様
基本的な操作性やシステムは『XIII』のものだが、技は『98UM』と『2002UM』を合わせた風にアレンジされている。
4ゲージ使用したコンボは成功すれば相手の体力の9割を持っていく。
AIは未搭載だが、さんまでサンバ氏のAIが語るスレにあるロダで公開中。
現在氏のワンドライブに接続できない状態なのでそちらではDL不可だが、foxy氏が代理公開している。

+ huolisi氏製作 fh-Goenitz
  • huolisi氏製作 fh-Goenitz
同氏製作のfh-Mr.karate同様の凶アッパー改変。
風が相手に向かって勝手に飛んで行ったり、ゲージを使って更に早い風を打ち込んだりと、fh-Mr.karateと似たような弾幕増量の改変。
裏モードも搭載されており、こちらは10割投げ、闇慟哭で体力の回復、瀕死時は広範囲に大ダメージの火柱等々の強化がされ、
運が良ければ宇宙恐竜も葬れる。

+ 珍屋氏製作 強さを求める者もといゲニ男
  • 珍屋氏製作 強さを求める者もといゲニ男
ゲーニッツの頭部に極限流っぽい胴体を持つコラージュキャラ。
オロチの力は全く用いず、鍛えた肉体から繰り出す空手技を駆使して戦う。
同梱txtのストーリーによると、「風を制御できなくなったゲーニッツが、カンフーマンに弟子入りして空手の修行を積んで数年後の姿」らしい。
どうしてこうなった…。
ディスプレイネームが「!」一文字だったり、ボイスが教授だったりと、ゲーニッツの面影は頭部を除いて全く存在しない。
Nori氏のAIパッチも公開されている。

+ ilusion氏製作 O.Goenitz
  • ilusion氏製作 O.Goenitz
ご存知凶悪キャラグランプリにも登場した改変キャラ。
旧verと新verではかなり性能が異なる。
旧verはエルクゥと互角ぐらいだが、新verは狂キャラの中でもトップクラスの性能……だが、AIレベルを調整すればかなりマイルドになる
(それでも強いのだが)。
また、新バージョンの裏モードは何故かワラキアの声で喋り、ドットもいくつか描き加えられている。

+ モジャック氏製作 吹き荒ぶ旋風のゲーニッツ
  • モジャック氏製作 吹き荒ぶ旋風のゲーニッツ
上記の『XIII』仕様を改変したゲーニッツの正統派狂化キャラ。
ガードゲージを持ち相手をガークラ可能、「よのかぜ」が多段ヒットし永久可能&外れても盾になる上低速で相手を追尾、
「わんひょう」ヒット時に相手が瀕死だと追加ダメージ、「ひょうが」が高速化&EX版でバニシングラッシュ化など様々な点が強化されている。
強力なAIがデフォルトで搭載されており、AILv1が接近戦狙いで2が永久狙い、3・4は1・2に「やみどうこく」の必要ゲージ無視を付けたもの。
カラー差も存在し、2Pがゲジマシ、3Pがゲジマシ速度上昇、4P~6Pがそれぞれ1P~3P+体力半減時空中喰らい抜け付与、
7P~9Pがそれぞれ1P~3Pにステータス強化+無敵増加+一部技強化、10Pが9P+防御強化+常時空中喰らい抜け、11Pが10P+地上でも喰らい抜け、
12Pはゲジマユ+竜巻攻撃ガー不化+常時ステ抜け+ライフ管理+専用AI化となっている。
また、12Pは現在即死当身の耐性があるなどの事情もあり、弾幕七夜とスーパーメカ翡翠に代わる狂最上位の審査員として、
一部から使われる機会が増えてきている。

+ アフロン氏製作 Corpse
  • アフロン氏製作 Corpse
首無しのゲーニッツ。元ネタは恐らく原作のステージ背景だろう。
readmeの一部が文字化けしているが、これは氏がわざとやったもので、技名が思いつかなかった苦肉の策らしい。
技名を見たい方はcmdファイルを見てみよう。
ダウン時に生成した血溜まりを基点に発動する技など、グロテスクな演出が特徴。どこかで見た様なハゲが出て来たりもするけど
また、どこぞのゾンビ化した軍人よろしくゲロビームの如き血を噴き出したりもする。
AIは未搭載だが、shao氏によるAIが公開されている。
16:41~

カサイ氏によってホームステージ、原作背景の報復か首をもがれたルガールや研究員師範の死体が散乱する「鮮血の研究所」が公開されている。

+ humi氏製作 ダメ男ゲーニッツ
  • humi氏製作 ダメ男ゲーニッツ
通り魔七夜置きロバートの製作者であるhumi氏による改変。
所謂撃破挑戦キャラであり、殺傷力を競う大会のターゲットとしてはたまに見かける。
しかしこのキャラ最大の特徴は、何故かいっぱいいる、そして非常にうるさい事であろう。ココデデデデデデココデデデデデデコココココココココココ(ry
何故ダメ男なのかはよく分からないが、取り敢えず日本語がダメなのは明らかであろう。
因みにリメイク版のダメ男ゲーニッツV2も存在する。

+ Notfound氏製作 BloodSurge-Corpse
  • Notfound氏製作 BloodSurge-Corpse
アフロン氏のCorpseの狂改変。またの名を「迸る鮮血のコープス」。
改変元はボイスが無かったが、こちらはゲーニッツのボイスを加工したものが搭載されている。
性能や演出も色々と変化しており、改変元と比較してみるのも一興。
AIがデフォルトで搭載されている。

+ OPIRUS氏製作 Lord-Goenitz
  • OPIRUS氏製作 Lord-Goenitz
ナイトメアクラウザーナイトメアギースElementのアレンジでお馴染みの氏によるゲーニッツで、氏の他のキャラ同様新MUGEN専用。
『2002UM』をベースに奥から手前に動き相手を拘束するよのかぜや、相手を強制ダウンさせる攻撃技となったひょうが、
相手のゲージを消すやみどうこくなど、風と雷を用いた一風変わったアレンジが施されている。
中でも風と雷を巻き起こす乱舞技は一見の価値あり。

+ 金蛇天尊氏製作 Watch TV
  • 金蛇天尊氏製作 Watch TV
現在は霸王蛇氏によって代理公開されている。
『2002UM』をベースにした、非常に落ち着きがないゲーニッツ。
爆発するテレビを投げ付けたり設置したりとカオスな仕上がりになっており、負けても京に八つ当たりする。オワカレ!オワカレ!オワカレデス!
参考動画


他にも「MAELSTORM GOENITZ」や「Super Mech Goenitz」など、海外製の凶悪改変ゲーニッツは多数存在するが、神キャラの改変は意外に少ない。

そして数少ないゲーニッツの神キャラがこちら。
9:50~

彼が出演している動画にはよくお別れ動画(風)のタグが付けられる。
一時期は逆に強すぎたため、大会で「風使い」という括りでのタッグやチームが組まれる場合
wind射命丸文パンツ、或いはサイア・ファルナスなどで構成される事が多く、彼が登場する機会は少なかったが、
サイアが動画使用禁止になり、周りのAIインフレやレベルが簡単に調節可能になった事で、そこら中の動画に顔を出している。

+ 動画ネタバレ
大会では凶悪キャラにあっさりやられる事もあるが、大抵は原作通りの大暴れを見せてくれる。
そんな彼に転機が訪れたのはゲージMAXタッグトーナメント【ゲジマユ2】。タッグを組んだドラゴンに散々な目に遭わされた。
一応、彼もオロチ復活のため同族を手にかけた事もあるが、おもむろに味方ごと…酷い時にはこちらだけ焼き払う輩とは金輪際組みたくないだろう。
しかし、続編では彼が切り札を隠していた事が発覚する。お前が悔い改めなさい。
逆に良タッグ発掘男女タッグバトル大会では、ヴァニラさんと見事な連携と勝利ポーズのシンクロ振りを披露。
好成績を残し、同大会の他の上位ペアとともに男女タッグ祭りにも出場する事となった。
また、「やみどうこく」と投げモーションがよく似たヨハンとタッグ・チームを組む機会も多く、設定上の共通点からストーリー動画での共演も多い。

ストーリー動画では原作のキャラを反映した冷酷な人物として描かれる事が多いが、
神奈子の野望パンツ大好き男にされ、暴君の嫁探しおっさんトライアングルを発生させ、
MUGENの星おっぱい聖人になってしまうなど、徐々に変態化…もといカリスマブレイクが進みつつある。
あと三匹が逝く!!では……お察しください。
さらにR&Yの①日ではKEIOS氏によって作られた「興」を被った変態ゲーニッツも登場した。
何と言うことを…が、しかし…ハメさせてくれ









 「いい風が来ました。そろそろ頃合です」

出場大会

+ 一覧
+ ゲーニッツ
シングル
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+ オメガゲーニッツ
【オメガゲーニッツ】
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+ ミールストームゲーニッツ
【ミールストームゲーニッツ】
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タッグ
チーム
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+ 強さを求める者もといゲニ男
【強さを求める者もといゲニ男】
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+ スーパーメカゲーニッツ
【スーパーメカゲーニッツ】
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+ 吹き荒ぶ旋風のゲーニッツ
【吹き荒ぶ旋風のゲーニッツ】
シングル
タッグ
チーム
その他
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+ Corpse
【Corpse】
+ BloodSurge-Corpse
【BloodSurge-Corpse】
シングル
タッグ
チーム
  • 「[大会] [チーム] [BloodSurge-Corpse]」をタグに含むページは1つもありません。
その他
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出演ストーリー

+ 一覧
A・B・C
Drえーりん診療所
DIOの喫茶店
F.K.B. ~炎とナイフとバーグマンの事情~
Freedom Wind
La Jodaso Stiana
Mr.Kの挑戦状
MUGEN Fighters History
MUGEN LIFE
MUGEN STORIES INFINITY
MUGEN学園カラス部
MUGENでやれ
MUGENの星おっぱい聖人
Nの日常
R&Yの①日大変態・吹き荒れる堀削者
~Restaurant Dolls~
Reverse Night
S.I.X.-志貴とイングリッドの無限奇譚-
Transfer Avengers
火艶連聖アッシュナイン
カスプロ!
風と星の夜話(主人公)
神奈子の野望変態
がんばレイセン!R2
空条承太郎~その青春~
狂って踊れ(腹黒狂信者)
クロスオーバー・ザ・ワールド
幻想HotLemonade
サイキョー流珍道中第二幕 サイキョー漫遊記
サオトメが行く!
さつきとDIO
早苗さんとけーくん(神の風、変態
三匹が逝く!!大変態
志貴と無限市物語
失楽園("虚ろな執事"グラシャ=ラボラス(※BloodSurge-Corpse))
師範とカニミソ
紳士先生オズわ!
紳士と少女
すごいよ!!七夜さん(特撮番組 草薙戦士京の悪役)
それがおそらく 僕らの日常
大闘領 -Sengoku Legend of the Gainers-(暴君枠)
戦え!爆炎少女ヒロ
ディオ・ブランドーは落ち着けない(レオポルド・ゲーニッツ)
デッドマンズ
豆腐屋 早苗さん
時をかける悪意-Evils in Hinamizawa-
特別課外活動部事件簿(教会の牧師、常識人
ドラコ!!
ナイトメア・ハンターズ
七夜月風(レオポルド・ゲーニッツ)
ネスツの栄光
パーフェクトソルジャーは動かない(原作再現)
パチュリー・ノーレッジは静かに暮らしたい
ブランドー一家
暴君の日常
暴君の嫁探しアッー!な人
北斗六兄妹同上
むげコン! (第0回)
 └ きら雪姫と七人の触手 変態
無限市吸血鬼事件
無限の果てに。
八意家の兎さん
八雲家の家庭の事情
幽香の農業王国物語ロリコン


*1
庵でさえ血の契約を交わしていない者がオロチの力を使いこなす事はできない事を知っていたため、
当然彼もルガールがいずれ自滅する事は予測していたと考えられる。
開発側の「オロチの依り代としての可能性まで予見していたのでは?」という発言から考察すると
(芸文社刊『イラストノベルス ザ・キング・オブ・ファイターズ オロチ完結編』より)、
敢えてオロチの力を授け、あわよくば依り代として生け贄にするつもりでいたと見るのが自然であろうか。

*2
「神のご加護があらんことを」「悔い改めなさい」「人の子よ」など、キリスト教を思わせる言葉をよく使い、
普段は実際に牧師(「オロチを神に見立てた牧師」ではなく本物の牧師)の仕事をしている(カトリックや正教会が神父、プロテスタントが牧師)。
が、本人はキリスト教などの信仰は持っておらず、オロチの長を神として崇拝している。
仕事と自分本来の信仰信条は別物として割り切っている。
「牧師」という役職に就いているのは彼の趣味上、興味を覚える要素があったためだとされている
(芸文社刊『KOFキャラクターズ KOF’94~’97 全45キャラ設定資料完全収録』より)。
コミカライズ作品では鷹岬諒氏の『ザ・キング・オブ・ファイターズG』に聖書から引用した台詞があったり、
『'95』~『'96』をベースに描かれた夏元雅人氏の『KOF京』では牧師の資格を持っている描写がある。
ただし『'97』をベースとするゲーム版『KOF京』にはゲーニッツは登場しておらず、
現時点では彼の牧師としての顔がゲーム上で描写された事は無い。

*3
実は三種の神器チーム及びゲーニッツチームの専用EDはアーケード版の時点で用意されていたのだが、
最終的にボスキャラクターであるちづるとゲーニッツの選択は不可能にされたためアーケードとNEOGEOでは見れなくなっていた。
後にPS2用ソフトとして発売された『THE KING OF FIGHTERS -オロチ編-』はNEOGEOカセット版をベースにボスが使用可能になった+αな内容となっており、
アーケード仕様の専用EDを見る事が出来る(流れこそ一部家庭用機移植版と同じだが、一部グラフィックの有無などの相違点がある)。

*4
キリル文字は正教が主流の地域(旧ソ連諸国などの東欧・中央アジア)で使われる文字である。
上述の通りゲーニッツは牧師(プロテスタント)であり神父(正教)ではないが、
覚醒した他の四天王(勿論キリスト教関係の職に就いていない)も技名にキリル文字を使っている所を見るに、
単に「技名キリル文字にしたらカッコ良くね?」というノリで使われたと思われる。
深読みすると、東洋の地球意思であるオロチ一族発祥の地がこの辺りだった…と取る事ができなくもない。
事実ツングース(旧満州からシベリアに生活圏を持つ民族の事)にはオロチョン、オロスといった名前の民族が存在し、
彼らがヤマタノオロチの伝説の元になったという学説もある。興味を持った方は調べてみるのも一興かもしれない。


最終更新:2024年03月10日 22:36