バットマン


"I'm Batman"

アメリカのDCコミックの『バットマン』シリーズに登場するヒーロー。
初出は1939年と現役のアメコミヒーローの中ではスーパーマンに次いで古株。
犯罪都市ゴッサムシティの平和を守り続けているクライムファイター。
また、『ジャスティスリーグ』の誕生にも関わっており、主要メンバーの一人である。
黒尽くめな格好、高い知名度、犯罪者への容赦ない態度と暗い心中から「ダークヒーロー」の代名詞と言える男。

本名はブルース・ウェイン。
ゴッサムシティで一番の大企業、「ウェイン・エンタープライズ」社長の子供として産まれるが、
八歳の時に「奇傑ゾロ」(映画『ダークナイト』では、ヒーローという概念自体が存在しない世界という設定のため異なっている)を観た帰り道で
強盗に両親を殺されてしまう。そのことがトラウマとなり、あらゆる犯罪を撲滅するべく、
受け継いだ財産と鍛え上げた肉体(ゴッサムに戻るまでの十数年間自身を鍛えるために世界を回っていた)で
街に潜む闇を狩る闇の騎士(ダークナイト)、「バットマン」となった。

性格は非常に正義感が強く、妥協をしない。
映画やTVドラマ、アニメシリーズなどではまだ真っ当なヒーローとして描かれる事が多いが、
はっきり言って原作ではキチガイ一歩手前に描写されることも多く、
相手が犯罪者などの悪人とはいえ、敵がバットマンに怯える様子を見て喜んだり
犯罪者を殴る事に喜びを見出していたりとサディストに描かれることもある。
とくに、名作『ダークナイト・リターンズ』を手がけたフランク・ミラーの作品ではその傾向が顕著であり、
ある意味で狂人すれすれというバットマン像はミラーの影響が強いといえる。
とはいえ「ゴッサムで活動を始めたばかりのバットマン」等を描いたシリーズでは今でも正統派ヒーローである事が多く
どうやらゴッサムシティでの自警活動に対応していった結果、徐々に深みにはまっていったようだ。
現行の流れではそこまでヤバいことにはなっていないが、これまでも行き過ぎては反省して
真っ当な道に戻るということを何度か繰り返しているため、また過激な方向に進んでいく可能性は否定できない。

完全に個人営業のクライムファイターであるため警察との折り合いも良くないが、本人はやめるつもりは毛頭無い。
(大抵の作品では警察がバットシグナルを空に投射して助けを求めるなど、ある程度協力している場合もある)
ウェイン・エンタープライズ筆頭株主としての「ブルース・ウェイン」は慈善家のプレイボーイとして知られている。
尤もプレーボーイというのは世間を欺くために金持ちのボンボンを演じているだけであって実際には恋愛にも真剣な人物である。
だが、家族生活の経験が短かったためか他人に愛情を示すのが苦手な上、バットマンとしての活動を重視するため、
恋愛関係、友人関係問わず、あまり長続きしない。

ゴッサム市警本部長のジェームズ(ジム)・ゴードンとは数少ない警察関係者の親友。
彼はバットマンの正体は知らないが、もう一つの顔のブルース・ウェインとも仲が良い。実はシリーズ第1話「ケミカル・シンジケート事件」(Detective Comics #27(1939)収録)から既に登場しているという、バットマン史において最も息の長いサブキャラクターでもある。

若い頃は舞台役者だったり、軍医だったり、王室直属のスパイだったり、装備全般のメンテナンスもこなす等、
かなりのスペックを持つ執事、アルフレッド・ペニーワースには絶対の信頼を寄せている。
ちなみにこの執事、バットマンほど強くはないが、身代金目的で誘拐されそうになっても犯人を返り討ちにするほど強い。
いずこの世界も執事というものは高性能な物らしい。というか、高性能執事の元祖的な人物である。

ヒーローとしての能力は、極限まで鍛え上げた肉体と格闘技、非常に回転の速い上に犯罪に関することなら幅広く学び、
身に付けた頭脳、バットスーツを始めとする優れたアイテム、大企業の筆頭株主としての財力と情報力など、
普通の人間が手にすることの出来る力をどれも最高レベルで持っている ことであろう。
ただし、銃で親を殺されたことから「決して銃を使わず、敵も絶対に殺さない」という厳しいルールを自らに課しているため、
銃を初めとした殺人兵器の類は所持していない。逆に、所謂「超能力」の類は一切使用できず、耐性もない。
このため、ヒーローチーム『ジャスティスリーグ』などでは、どちらかというと頭脳や財政面でサポートすることが多い。

とは言うもののその身体能力は最早超人的なレベルで、分厚いレンガの壁をパンチで突き破ったり、
強化された肉体を持つ超人兵士であるキャプテンアメリカと互角以上に戦えるほど。
他にも「スーパーマンの動きが早すぎて一般人に姿が見えない」と言う演出が入った後に
バットマンは普通にスーパーマンの動きを目で追えていたり
同じくスーパーマン級の戦闘力を誇るグリーンランタンの一人をパンチ一発でノックアウトしたり、
またさらに同じくスーパーマンと同クラスの身体能力を持つ敵を合気術で投げ飛ばしたりと、
割と単なる生身の人間というには強すぎる感がある。
(このあたりはライターによる描写の違いということもあるが…。
 実際、中身はあくまでも普通の人間なだけあって防御力には難があり、やられる時は簡単にやられる時もある)

ヒーローとしての交友関係もジャスティスリーグに在籍しているため非常に広く、チームメイトも多い。
同じリーグのザターナや、フリーのジェイソン・ブラッドは弱点である神秘関係の情報を提供してくれるいいパートナー。
だが、あくまでも個人的動機で戦うダークヒーローであり、それに加えて上記の様に
人間関係の維持能力が 壊滅的なまでに無い ため、「仲間」は多くても「親友」は殆どいない。
それのせいで長いつきあいになるキャットウーマンも恋人と言うよりか、
どちらかというと腐れ縁である(スピンオフ作品によっては正式にくっ付いて子供まで儲けている場合もあるが…)。
唯一の例外が同じ創設メンバーのスーパーマンであり、互いの悩みを相談したりすることもある。
ただし、それぞれの掲げる「正義」が明らかに異なっているため、それが元で対立することも多い。
2人ともそのあたりはよくわかってるため、親友としてつきあっていけてるのかもしれない。
また、2人が衝突すると大抵はワンダーウーマンが割って入って緩衝材として機能するため、
余程のことがない限り対立がエスカレートすることはない。
(そのせいかバットマンの方も、スーパーマンほどではないがワンダーウーマンには心を許している)

また「恐怖」を武器とするバットマンと「恐怖に立ち向かう意思」を武器とするグリーンランタンの面々とは仲が悪い。
実際、ランタンの一人には「恐怖を感じない人間から見れば滑稽な仮装だろうさ!」と言われたり
バットマンも復活したランタンの一人を敵とみなして警戒したり、
ハルに対してほぼ一方的に苦手意識を持っていたりと、険悪とは言わないまでも相性が悪いようだ。
王道熱血漫画における嫌味な知性キャラのポジ=ランタンでのバットマン、
シリアスな漫画での青臭い熱血キャラのポジ=バットマンでのランタン、といったところだろうか?

+ 暗黒の騎士の暗黒面

ファイナル・クライシスの際に、ダークサイドと刺し違えてブルース・ウェインは戦死。
現在では初代ロビンでありナイトウィングであったディック・グレイソンが二代目を務めている。
(一時期代理を務めたアズラエルを含めるなら三代目)
……ただ、読者全員の思ったとおり実は彼は生きていた。
ブルースの死体だと思われたのはダークサイドの作ったクローンであることが判明し、
本人は過去に飛ばされたことがレッドロビンの調査によって示唆されている。
そしてブルースは各々の時代でバットマンとして犯罪と戦いつつ、現代を目指していた。
現代に帰還後は「ゴッサムのバットマン」をディックに任せ、自身は主に世界で活動中。
その一環として「全世界の大都市でヒーローを一人勧誘し、バットマンにする」なんて事もしており、
+ 現在、東京ではこんなバットマンが活躍している。

また使用する格闘技は原作では空手・柔術・忍術・合気術の複合。
それらに加え、メインに使うことは少ないが バリツ (シャーロック・ホームズが一度死んだ後に生還した事になったのを理由付けるために会得していたという謎の 日本 武術)
にいたるまでの格闘技全般を高いレベルで身につけている。
映画『ダークナイト』ではキーシファイティングメソッド(実在する対多数を想定した格闘技)とされている。
格闘技の描写が適当なアメコミでは珍しく、バットマンは割と詳細な描写がされることが多く(おそらくフランク・ミラーの影響だと思われる)
打撃系の相手に苦戦するとタックルからのマウントに持ち込んで勝利したり、肩の筋に貫手を打ち込んで腕を使えなくしたり
ブルースが巻き藁に貫手を打つ訓練をしていたりと、随所にこだわりが見られる。

ちなみに科学的に正しいバットマンについての考察本『バットマンになる!』では、
多種多様な格闘技を始めとする技術を実用レベルで習得するのは無理がある為、
総合技術として 忍術を中心に学ぶのがもっとも効率が良い とされている。
まあそれでも身体能力の全盛期等を加味すると、現実的には十年以上訓練を積んでも数年の活動が関の山、という事だが……。

+ パラレル未来図

だが、どうか忘れないで欲しい。

彼はただの人間だ。幼い頃に両親を亡くすという悲劇に見舞われた、我々と同じ人間。
そんな彼が、悲劇を克服し、ただ己の意志と力で世界をより良く変えられると信じて立ち上がった。
だからこそ我々は彼を応援し、彼の存在に力をもらって、自分たちの現実に立ち向かう事ができる。
なぜなら、我々もまた彼と同じ、ただの人間なのだから。



――忘れないで欲しい。だからこそ、バットマンはヒーローなのだ。


映像作品では

歴史ある名ヒーローだけあって、その映像化作品も多岐に渡る。
比較的明るく、コメディー要素の多い実写TVドラマ版は日本でも吹き替え放映されるなどしたため有名であり、
バットマンのブランドがメジャーにのし上がる原動力にもなったので、バットマンの映像史を語る上で外すことのできない重要な位置に存在する。
(法律問題から、本国でもDVD化されていない、と言う非常に残念な事態が起きているが、映画版DVDは日本でも視聴可能)

ニコニコ的には90年代に製作されたカートゥーン『バットマン:ジ・アニメイテッドシリーズ』が最も一般には知られていると思われる。
これはヒーローでありながらダークなバットマンの雰囲気を巧に描いた傑作で、今も尚、多くのファンが存在している。
(日本では残念ながら吹替えされていないエピソードの存在に加え、まともな形でのソフト化がされていないが……)
その後、未来世界を描いた『バットマン・ザ・フューチャー』、設定を一新した『ザ・バットマン』、
シルバーエイジ(=明るく健全だった頃)への原典回帰的な『バットマン:ブレイブ&ボールド』などが製作されている。
『ブレイブ&ボールド』ではダークヒーローでありながらも純粋な善意で正義を実行しようとする正統派的な一面も盛り込まれた、
深みと明るさを両立させたバットマン像が描かれているので、興味が湧いた人はぜひ見てみよう。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5406891

なお、アニメの日本語版では90年代版を初めとして殆ど玄田哲章氏が声を務めており、
『スーパーマン』のゲスト出演時や『ジャスティス・リーグ』でも同様であった。
ただし、『ザ・バットマン』では加瀬康之氏、『ゴッサムナイト』の一部エピソードでは三木眞一郎氏が担当するなど、
例外も少なくない。
なお玄田氏は前者においては後述の『Mr.フリーズの逆襲』の吹き替えでも演じたMr.フリーズ役で出演している。

映画版に関しては、ティム・バートン監督による『バットマン』『バットマン・リターン』、
ジョイル・シュマッカー監督の『バットマン・フォーエバー』『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』、
そしてクリストファー・ノーラン監督の『バットマン・ビギンズ』『ダークナイト』の六作が知られている。
ダークかつスタイリッシュなバートン版、シリアスでリアリティ溢れるノーラン版、
そして子供向けの明るいヒーロー物を目指したシュマッカー版と特徴も別れており、それぞれにファンも多い。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8352835 http://www.nicovideo.jp/watch/sm8488549

……まあ、シュマッカー版は、その、うん、ちょっと、アレだけど、ね?

「バットクレジットカード! お買い物には忘れずに!」 http://www.nicovideo.jp/watch/sm7352887

アレなシュマッカー版だけど、シュマッカー監督が60年代の明るいドラマでバットマンを知った世代で、
なおかつスポンサー側から「バートン版は暗すぎたから子供受けするものを」と要求されて作った事を鑑みれば、
作品のすべての責任を監督に負わせてしまうのはフェアな行為とはいえないだろう。
事実『フォーエバー』はヒットし、興行的成功を十分に収めている。
シュマッカー氏は『オペラ座の怪人』など素晴らしい映画を撮影した名監督であるし、
それに後に「面白がってもらおうとしたけど失敗した。申し訳ない」とコメントしている。
あと少なくとも Mr.フリーズを完全とはいかなくても救済できた 点は評価できると思います。
事実、Mr.フリーズを救済できたクリエイターは、2013年現在においても シュマッカー氏しかいない のだから。

+  ティム・バートン版 暗黒の騎士に関する補足


ゲームでは

やはりこれも映像作品と同様、多くの作品が製作されている。
最も知られているのは恐らくFC版の『バットマン』と、SFC版『バットマン・リターン』であろう。
その他にもメガドライブ版、ゲームボーイ版、PCエンジン版と他機種で展開されており、主な
ゲーム化版権を取得していたサン電子の高い技術力もあってほとんどが高難易度ではあるものの、
極めて優れたアクションゲームとして認知されている。
……ただ、クソゲーも多いけどな
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4405828

また近年では『バットマン:アーカムアサイラム』が、極めて高い評価を得ている。
完全に3D化された世界で、狂気のヴィランを相手取り、バットマンそのものとして戦いを挑む……
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6032603
アメコミ諸作品がそうであるように例によって例の如く、日本での認知度は呆れるほどに低いのが難点だが、
キャラゲーとしての出来の良さに留まらず、アクションゲームとしても素晴らしい傑作であり、
なんとギネスによって『 世界で最も評価されたキャラクターゲーム 』の認定を得ている。

宿敵であるジョーカー(バットマン)が映画史に名を残したヴィランである一方、
バットマンはゲーム史上に残る活躍を魅せてくれた、文字通りのヒーローなのだ。

そして2011年11月、満を持して続編『アーカムシティ』が発売されている。
海外のとあるレビューサイトは高評価すると同時に 「バットマンになれ、それだけだ」 と、(満点でこそなかったが)詳細なレビューを放棄して手放しでべた褒めしていた。

『パズル&ドラゴンズ』にも『バットマン:アーカム・ビギンズ』とのコラボで出演している。
ジョーカーやベインダンジョンで登場するのに対し、彼はコラボ限定のガチャでの登場になっている。

『バットマン+バットラング(遠隔クロー)』、『バットマン+バットウィング』、『バットマン+Sグローブ』の3キャラに分かれており、それぞれサブ属性やスキルなどが違う。

2015年には、レゴブロックを題材とした『Lego Dimensions』という一大クロスオーバーTVゲームに出演している。
同じDCコミックのヒーロー達の他、『指輪物語』のガンダルフや『LEGO ムービー』のワイルドガール(Wyldstyle)、
『ドクター・フー』のドクター、『ザ・シンプソンズ』のホーマー・シンプソン、『ゴーストバスターズ』のピーター・ヴェンクマン博士、
『スクービー・ドゥー』のスクービー・ドゥー、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクなどと共演を果たしている。
主にガンダルフとワイルドガール、バットマンの3人組がメインとなり、様々な作品の世界を再現したステージを探索していく。
MUGEN入りしている悪役としてはジョーカーハーレクインベインレックス・ルーサーダーレクなどが登場している。


MUGENにおけるバットマン

DCコミックの顔の一人であるためか、さすがに多くのキャラクターがいる。
現在、わかっているだけで6人確認されている(全員海外)。

  • Acey氏製
格闘戦と多目的ブーメラン「バッタラン」を多用するスタイルとなっている。
また、冷凍爆弾やガス爆弾、瞬獄殺なども使用する。

  • Magus氏製
現在β版。
バッタランで戦うスタイルは同じだが、スーパーマンが相手の時のみ、 クリプトナイト製 のバッタランを投げられる。
なんという外道


  • SpiderBat氏製
Magus氏が製作したプログラムにSpiderBat氏のスプライトをかぶせたもの。
こちらもまだβ版である。

  • Alucard氏製
ほぼ完成しており、それほど強くはないがAIも搭載されている。
必殺技が充実しているのに加え、特殊カラーのバザロ(ビザロの世界の同一存在)モード、
クリプトナイトモード、潜入スーツモードで技が大きく異なり、実質上4人分のキャラクターである。

  • Duracelleur氏製
Alucard氏製を改変したもの。
基本的なシステムは6ボタン式のオリジナルシステムになっている。
新たな必殺技の搭載や演出の強化が行われており非常に見栄えが良い。
AIは搭載されていない。

  • ZET氏製
Alucard氏製の改変版。winmugen、新mugen共に使用可能。
技性能や勝利演出が変更されており、全体的に重量感のある動きをする。
カラーによって性能が変化する。1pが凶上位~狂下位、2pから4pが狂下位、5pが狂下位~狂中位、6pが狂上位。
デフォルトでAIが搭載されている。

出場大会


削除済み
更新停止中

出演ストーリー