天津飯

「チャオズ、カタキは討ってやるぞ……

               そしてオレもいく…お前ひとりにさびしい思いはさせんぞ……」


概要

鳥山明の漫画『ドラゴンボール』及び関連アニメシリーズの登場人物。名前の由来は同名の料理で、「テンシンハン」と読む。
余談だが、元ネタの料理は日本では中華料理としてよく知られているが、実は 本家中国には相当する料理がない和製中華料理 である。

原作では第22回目天下一武道会で初登場し、以後レギュラーメンバーとなった。
アニメ『ドラゴンボール』『ドラゴンボールZ』では鈴置洋孝氏が演じており、『Z』の82話・84話(ほんの一言)のみ山寺宏一氏、
『ドラゴンボール改』以降は人造人間16号役でもあった緑川光氏が演じている。一部ゲームでは真殿光昭氏が代役した。

なお山寺氏は後に劇場版『神と神』で初登場する破壊神ビルスを演じているが、
パンフレットに掲載されたインタビューにて代役時の心境を語っている。
山寺天さん

第22回天下一武道会において孫悟空たち亀仙流のライバルである鶴仙流の一員として登場し、悟空達と激しくバトルを繰り広げた。*1
当初は鶴仙人の弟である 桃白白 のような冷酷非情な殺し屋を目指していたが、準決勝での亀仙人との戦いを経て自分の戦う理由を見つめ直す。
鶴仙流の教えが間違っている事に気付いた彼は餃子と共に鶴仙流を離れ、決勝戦では激闘の末、見事悟空に勝利して優勝を収めた。
その後「ピッコロ大魔王編」では、ピッコロ大魔王との戦いで命を落とした餃子や亀仙人の敵を討つべく「魔封波」を習得したが、
ピッコロ大魔王がパワーアップしていた上、封印用の電子ジャーが壊れていた間の悪さもあり、ピッコロの手下ドラムに敗れる。*2

第23回天下一武道会では元同門で師匠の弟であった桃白白を一蹴し、
準決勝で悟空と激しく戦ったものの、本気を出した悟空の前にあえなく敗れ去った。
(それでも悟空にある程度本気を出させた事に神様も「よほどの相手」と高評価している)

「サイヤ人編」では、ラディッツが予告したサイヤ人襲来に備え神様の下で修行するが、
ナッパとの戦いでは一撃で片腕を吹き飛ばされてしまうなど全く歯が立たず、
その状態から最後の力を振り絞った渾身の「気孔砲」を放ち、力尽きて死んでしまった。
なお、ちぎれた片腕はナメック星編後に生き返った際に何の説明もなく再生している
死んでる間ずっと片腕元に戻ってたので作者も忘れてたんだろうって?聞こえんなぁ?

ピッコロベジータなどが仲間になってからは、主力級の存在ではなくなってしまう。
それでも「人造人間編」ではセル第2形態を足止めして18号16号を助けたり、
「魔人ブウ編」ではブウの攻撃を相殺してデンデとサタンを助けたりと、そこそこ活躍している。
アニメ『ドラゴンボールZ』においては、界王星で悟空が経験したものよりも厳しい修行を積んだ結果、
フリーザ編」終盤でギニュー特戦隊のジース&バータに勝利している。
劇場版『ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』では、セルゲーム終了後のトランクスを相手に(超サイヤ人に変身されるまでは)互角に戦っており、
『復活の「F」』では、ヤムチャを差し置いてや餃子を危険に巻き込むわけにはいかないと単独でフリーザ軍との戦いに駆けつけ、
大量の兵士たちを気功砲で蹴散らしている。

普段は標準語を話すが、悟空の攻撃を喰らい、一度だけ大阪弁を喋ったことがある。

「あが…がが……な…なんでやねん……」



登場した当初はかなり性格が悪く、出てくるたびに嫌味を吐く典型的なライバルキャラクターであったが、
本来の性格は生真面目であり、袂を分けた鶴仙人や桃白白にも敬語で話すなど、礼節や義理を大切にする。
武道に対しても真剣であり、女性関係にも興味が無く自身の鍛錬に打ち込んでいる。
ランチさんとはそこそこいい関係らしいが、やはり二の次になってしまうようである。
一度は「もう二度と会うこともないだろう」とみんなに別れを告げて俗世から去ったが、
ブルマの誕生日パーティの招待を受けた時にはちゃんと出席していた。
TV番組で鳥山氏が語ったその後の天津飯は、餃子と一緒に農業を営んでいるらしい。
押しかけてきたランチさんとしばし共に過ごしていたが、突然執着をなくして去ってしまったそうである。

戦闘スタイルは、鶴仙流の技や固有能力を使ったトリッキーなもの。
鶴仙流の武術「舞空術」「どどん波」を初め、相手の目を眩ます「太陽拳」、
大出力だが自らの命を削る程に反動もきつい「気功砲」などバリエーションも多い。
後にセル第2形態を足止めするために連発式の「新気功砲」を披露した。
ダメージこそ与えられなかったが足止めは成功したので、この時のセルの力を考えると驚異的な活躍と言えよう。
何しろ、地球の神様との融合によって人造人間17号と同等の力を得たピッコロの攻撃が、パワーアップしたセル第1形態の足止めにすらならなかったのだから。
実は純粋なホモサピエンスではなく「三つ目族」という宇宙人の末裔である。
そのため、腕を四本に増やす「四妖拳」や、パワーを等分して、四人に分身する(残像ではない)「四身の拳」など、常人には使用できない技も使いこなす。
…が、「舞空術」は後に戦士たち全員の必須スキルと化しており、「太陽拳」も様々なキャラにパクられてしまっている。
さらにアニメ版では、四身の拳がピッコロはおろかクリリンにまで真似されている。
セルに至ってはパワーを等分せずに四身の拳を使ってくる。
このように技のパクられ元という印象が強いが、裏を返せばそれだけ実用的な技を持っているとも言えよう。
天津飯自身は他人の技を使ったことは殆どなく、上述の魔封波以外には挑発にかめはめ波を真似した位である。

また、原作で一度だけ使用した技として相手をバレーボールのように扱って攻撃する「排球拳」がある。
ちなみにこの技を使う時は 何故かおネエ口調になる。

なお、後にゴテンクスがこれに似た「激烈ウルトラブウブウバレーボール」なる技を使っていただけでなく
(ちなみに原作中では悟天、現代トランクスともに天津飯との面識はない)
オリジナルアニメ『オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち』では排球拳そのものを使用していた。まさかこれまで真似されるとは…。

余談だが、彼の名前は一つながりではなく、正しくは「天 津飯」。
先述の「四身の拳」ついて、本人が「天一族の奥義」と説明している事からもそれが分かる。
餃子が「天さん」と呼んでいたのは別に愛称やあだ名ではなく、名字が「田中」の人を「田中さん」と呼ぶのと同じ意味合いなのである。

このような変わり種ではあるが、残念ながらZ戦士の中では印象は弱い部類に入る。
悟空やベジータほど強くはなく、常識人だがピッコロほど知的ではなく、クリリンほど悟空と親しくもなく、
ヤムチャほどネタ要素もないというせいで、どうしても影が薄くなってしまう
初めて悟空と戦った時に亀仙人が「大小関係なくかめはめ波そのものが通用しない」と評した部分について、
「圧倒的に悟空との戦闘力の差が開いてしまった今でも、この設定は有効なのか」というのが話題に挙がる程度。
もっとも、ストーリーの途中から殆ど出番がなくなってしまった餃子に比べればまだマシなのかもしれない。

しかし、戦闘力は地球の初期メンバーの中では最高クラスであり最初に全員の戦闘力が明らかになった時は
亀仙人139、ヤムチャ177、クリリン206という中で250というトップの数字を示した。
また大全集によると、ベジータ襲来時のZ戦士の中では、悟空やピッコロ、切れた悟飯を除けば一番高い戦闘力を持つ。
(フリーザ編ではナメック星に行ったメンバーに水を空けられたが、天津飯も界王星で長い期間修行しているため、クリリンと比べてどれほどの差があるかは不明である。)
その設定はゲームなどでも反映されており、さらに他のキャラクターに比べ豊富な必殺技を所要する彼はRPG系のゲームでは非常に頼れる存在であった。
原作での勝ち星こそ少ないが、前述のようにセルを足止めしたり、魔人ブウの気弾を相殺したり、
劇場版では通常形態のトランクスと互角に戦っていることから、密かに戦闘力がインフレしている可能性もある。
(仮に、セル編終了後の未来トランクス超1の戦闘力が2億ぐらいと仮定して、通常時はその1/50=400万ぐらいだろうか。主力級のインフレについて行けないとは言え、地球人とは思えない数値である)

アニメでは神様の元での修行、セルゲームでの共闘など、なぜかやたらとヤムチャとの掛け合いが多くなっている。
「人造人間編」以降は餃子が戦いについて来れなかったため、コンビを組む相手がヤムチャくらいしかいなかったという事情もあるのかもしれない。

格闘ゲームにはPSの『アルティメットバトル22』で初参戦。更にPS2の『ドラゴンボールZ』では究極技を引っさげ参戦
…したはいいものの、何故か新気功砲ではなく排球拳がチョイスされており、グラフィックを一新した続編『ドラゴンボールZ2』でも排球拳のまま続投。

さらに、ゲーム『ドラゴンボールZ2』では、ヤムチャとのフュージョンによって生まれた「ヤム飯」などという謎キャラクターまで誕生している。
本編クリア後のオマケステージでは永続的にこの状態のまま進み、ラディッツリクームに対しては自信満々であるが、
明らかに一人だけレベルが違うダーブラに対しては戦う前から既に心が折れている。
これが公式で「最弱キャラ同士のフュージョン」などと言われてしまったのだからたまったものではない。
また、本作ではストーリーモードがスゴロク形式となっており、特定のキャラと同じコマに重なる事で攻撃力アップ等のボーナスが追加される。
ここでも天津飯とヤムチャは相性が良いとされ、大幅という程ではないがパワーアップが可能となる。

続編の『ドラゴンボールZ3』では、ストーリーモードのラスボスがお互い同じ相手であるなど、すっかりヤムチャと同等の扱いとなってしまっている。しかもこのゲームでは、ヤムチャの場合は裏ボスとしてベジータが登場するため、事実上天津飯の方が扱いは悪いとも言える。
(もっとも、3戦しかないヤムチャに比べればセル、セルジュニア、魔人ブウとの戦いもある天津飯のほうが恵まれているともいえるが)
その上、せっかくの自分のEDなのにヤムチャから「やっぱりお前は地球人ナンバー2だぜ!」などと抜かされ、ナレーターにまで「はたして彼がクリリンを超える日が来るのか…」などと言われてしまう始末であった。
ちなみに、この作品からようやく究極技が新気功砲に変更され、排球拳から解放されている。
究極技はタイミングよくボタンを押してゲージを溜め相手より多く溜めると成功となりダメージが上がるのだが、新・気功砲の場合は失敗した方が与えるダメージが大きい(ただし代わりに自分の体力も減る)。

『舞空烈戦』ではシステム的にも最低ランクのキャラとして設定されてしまっている。
主に原作で強かった、活躍したキャラほど高いDP(キャラコスト)が設定され、プレイヤーは上限7DPの中で3人まで使用キャラを選ぶことになるのだが、
天津飯はヤムチャとタッグを組んだ状態で1キャラ扱いであるにも関わらず、ミスター・サタンと同じ1DPで済むというあんまりな扱いをされている。
ちなみに、ザーボンドドリアのタッグは彼らよりも1ランク上の2DPに設定されており、クリリンに至っては単独で2DP消費する。
原作でもそれなりに見せ場があったにも関わらず、勝ち星が少ないことからスタッフにとって強い印象がないのか、対戦格闘ゲームでは冷遇されがちである。

『Sparking!』シリーズでは、彼らもクリリン・リクームドクター・ゲロ界王神らと同じ4DPという脇役として標準的なランクに設定されているが、
スパーキング持続時間が同ランクではやや長めで、ブラストも低消費で使いやすいものが揃っている。ただ格闘はモーションが独特でクセが強い。
新気功砲は一発につき5000以上のダメージで最大10連発可能。近距離から全部当たりさえすれば全技で最強の威力を秘めている。
ただし撃つごとに体力を激しく消耗し、撃ち終わると強制ダウンしてしまう。
しかし『Sparking!NEO』ではアイテム「パーフェクトガード」をつけると体力を消費しなくなるという恐ろしい仕様があった。

『真武道会』では使用キャラ化こそされていないものの、ブロリーを相手にヤムチャとともに囮役をかって出て長時間引き付けるなどなかなかの活躍を見せている。

『ZENKAIバトルロイヤル』ではアップデートで追加キャラとしてダーブラと同期で登場。
基本は攻撃寄りのバランス型だが天津飯だけの特徴として、不足している気力の代わりに体力を消費して必殺技を撃てるというものがある。
足りない気力1つにつき体力を1割消費で、例えば新気功砲(気力消費7)を気力2の状態で撃とうとすると、気力2と体力5割を削って強引に撃つことができる。
その消費で体力がゼロになってしまう状況でも、一度に限り体力1で持ちこたえ、その後ダウン。
同時に「最後の力」という固有特性が発動し、気力回復速度と攻撃力が大幅に上がる。
言うまでもなくリスクの高い戦術だが、それに頼らず普通に殴り合っても並以上に戦える。
ヒット数が多い打撃コンボ、やたらと伸びのいいヘビーアタック(排球拳)、
出の速い光線技(どどん波)など使いやすい部類の技が多く、天津飯らしい多彩な戦術が可能。
魔人ブウ編の後期コスチュームも再現されたりしているし、他のゲームと比べると優遇されているかもしれない。
余談だが、太陽拳はクリリンの必殺技となっており、天津飯の技としては登場しない。

MUGENにおける天津飯

超神氏やstig87氏と同様のテンプレートを使用し、Miaoyu氏が作成している。
「気功砲」や「どどん波」の他、ゲームで名前が登場した技「顎龍拳」も使用可能である。

出場大会

削除済み

*1
アニメ版では、これ以前にも第82話「あばれ怪獣イノシカチョウ」で登場している。

*2
アニメ版では電子ジャーは壊れていないのだがドラムに邪魔されピッコロ大魔王と1vs1の状況を作ることが出来ず、
強引に魔封波を敢行するもののやはり割って入ったドラムによってピッコロ大魔王を庇われてしまう。
やむを得ず、まずはドラムを封印しようとするもピッコロ大魔王に電子ジャーを破壊されてそちらも失敗に終わってしまった。
ドラム封印しても意味なくね?という話もあるが



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