ジョーカー(バットマン)

*1

"Lets put a smile on that face."

(口が裂けるほど笑わしてやる)

+ 日本語吹替声優
滝口順平
『怪鳥人間バットマン』
大木民夫
『怪鳥人間バットマン』(フジテレビ版)
北村弘一
『怪鳥人間バットマン』『オリジナル・ムービー』(共にソフト版)
肝付兼太
『怪鳥人間バットマン』『オリジナル・ムービー』(共にTBS旧版)
池田勝
『怪鳥人間バットマン』『オリジナル・ムービー』(共にTBS新版)、『電光石火バットマン』(日本テレビ版)
パッパラー河合
『電光石火バットマン』(テレビ東京版)
青野武
『DCアニメイテッド・ユニバース』
デーモン小暮(現・デーモン閣下)
『バットマン(1989年映画版)』(ソフト版)
大平透
『バットマン(1989年映画版)』(TBS版)
内海賢二
『バットマン(1989年映画版)』(テレビ朝日版)
玄田哲章
『バットマン(1989年映画版)』(吹替補完版)
龍田直樹
『ザ・バットマン』(アニメ)
藤原啓治
『ダークナイト』ソフト版、『ブレイブ&ボールド』、PS4/Xbox One/PC『アーカム・ナイト』
大塚芳忠
『ダークナイト』テレビ朝日版
宝亀克寿
『インジャスティス:神々の激突』
野村勝人
『GOTHAM/ゴッサム』
子安武人
『レゴバットマン ザ・ムービー』『DCエクステンデッド・ユニバース』
高木渉
『ニンジャバットマン』
平田広明
『ジョーカー』
安田顕
『DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団』
内山昂輝
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(アーカム囚人名義)
奈良徹
『バットウィール』


原語版のアニメでは『DCAU』を皮切りにマーク・ハミル氏が数多く演じている。

アメリカのDCコミックの『バットマン』シリーズに登場するヴィラン(悪役)。
初出は1940年。『バットマン』の連載開始の1年後で、雑誌『Batman』*2の第1号第2話から。
同作品に登場する人物の中でも、バットマンの最大の宿敵として挙げる人も多い。
当初は一発キャラの予定だったらしいが、キャラがあまりにも濃すぎたためにレギュラーになった。
作者曰く、モチーフは『ああ無情』でおなじみのヴィクトール・ユーゴーの『笑う男』らしい。

バットマンの宿敵どころか、カリスマ的人気を誇るアメコミ界最大の大物悪役にしてアメコミ史上最も危険な男


原作コミック、アニメ

身長195.6cm。体重87.1kg。
来歴は作品ごとにバラバラであるため、大枠で一致している箇所を中心に書く事にする。
本名やジョーカーに到るまでの来歴は一切不明。
本人すらその時々で言う事が違う上に狂っているため、彼自身覚えてなさそうである。

分かっている……というより多くの作者間で共有されているオリジンとしては、元々は「レッド・フード」と呼ばれる怪人だった事くらい。
この話は初出が『Detective Comics』の168号(1951年2月号)で追いはぎされたジョーカー本人の口から語られる歴史あるエピソードで、
「レッド・フード」と言うのはゴッサムシティの色んな犯罪者達が(自分の犯行だと隠す為に)好んで成りすましていた赤い頭巾の架空の人間。
(上述の初出話でもレッド・フードを逮捕したら、他人の衣装を盗んできた男で過去の事件と無関係と分かり、元の持ち主の所に行ったらジョーカーというオチ)。
ある事件でバットマンによって工場の廃液へと叩き落とされた「その時レッド・フードを名乗っていた男」が後のジョーカーになったとされる。
ただし媒体によっては別のオリジンが用意されている事もあり、因果関係が逆転し「ジョーカーがバットマンを生んだ」という展開になっている場合も。
各作品における詳細は後述。

薬品で漂白された顔と、同じく薬品で緑色に染まった髪の毛、引きつって笑っているように見える口元と真っ赤な唇がトレードマーク。
服装は一定でないが紫色のスーツを着ている事が多い。
裏社会ではその名前を知られた犯罪者であり、非常に優秀な頭脳を以て犯罪を実行したり黒幕になったりする。
そのため、「犯罪界の道化王子」などの異名を持つ。

ヴィランとしての能力は、実の所そう大したものではない。
「工場の廃液に浸かった」というオリジンにしても、それでパワーアップしたような描写は一切なく、肌色と表情の変化だけらしい。
毒薬、酸、笑気ガスなどを噴射するコサージュ、高圧電流を流すスイッチ、旗が飛び出して相手を貫くピストルなど、
パーティーグッズのような武器を使いこなす。
また、上記のように優秀な頭脳を持っており、極めて周到な犯罪計画を以てバットマンや社会に挑戦してくる。
要するに、バットマン同様、超能力の類は一切使えない「人間」なのである。
ただし、バットマンが格闘技の修行と日々のトレーニングを積んでいるのに対し、ジョーカーは取っ組み合いは専門外。
そのためバットマンと肉弾戦になると大抵は一方的にやられる。

だが真に恐れるべきは、彼の持つ狂気である。
平凡や秩序、既存の芸術をことごとく嫌い、犯罪を以て世界を混沌に叩き落とそうとしている。
秩序を嫌うという点では『スパイダーマン』シリーズのカーネイジと似ているが、
あちらが暴力的で本能的なのに対し、こちらは頭が回る上に劇場型犯罪者の傾向があるからなおさら始末に負えない。

実際、彼の犯罪計画は恐ろしく緻密で穴がないものの、全く意味のないものも多い。
そのため、何を考えているか、何をするつもりなのかを読むのが非常に難しいのである。
バットマンに対して挑戦してくるのも、「バットマンが苛立つのが楽しいから」という以上のものはない。

それ故バットマンを殺そうとするカーネイジに対し「だったらお前ごとゴッサムを壊滅させてやる!」と言い放ち、
あまりの狂気にカーネイジでさえ怯み、パニックに陥らせてしまった。

ただ、『バットマン・ザ・フューチャー』の主人公テリー・マクギニスの、
「アンタは単にブルースを笑わせたかったんじゃないのか」という突っ込みに際して、
珍しく声を荒げて「やめろ!」と叫んでいる辺り図星を突かれたのかもしれないのが分かる。
最早彼の存在自体がバットマンに依存しているように見え、本人もそれを意識して無視してるのか、
或は無意識でも理解しているのかもしれない。
実写映画「ダークナイト」でもジョーカーは当初はバットマンの正体を暴こうとするも、
最終的には「バットマンがいないと自分はただのチンピラに逆戻り、そんなのは面白くない」と考えるようになる。
このあたりはアンパンマンばいきんまんの関係に近いと考えれば分かりやすいかもしれない。

殺人も彼にとってはただのジョークに過ぎず、
女子供、ヒーロー、ヴィラン、自分の手下ですら思い立ったら躊躇なく殺す。
目的のためなら自分の命すら平気で投げ出そうとする

そのために、何の意味も無く二代目ロビンであるジェイソン・トッドを母親ごと爆殺したり、
ゴードン警部を刑務所へ拉致し、彼の目の前で娘である初代バットガール=バーバラ・ゴードンを暴行。
結果的に命こそ助かったもののバーバラは半身不随となり、引退せざるを得なくなった。

他の作品に登場した時でも彼の凶行は留まる所を知らず、とあるIFの話では、
スーパーマンの恋人であったロイス・レーンを殺害するというとんでもない事までしている。
さらに、この時は地球を逆回転させる技も登場せず、死んだっきりである。

面白いと思えば凶悪犯罪だろうと、ジョークみたいな犯罪だろうと関係なく手を染め、
つまらないと思えば、バットマンを殺すチャンスも、大金を手に入れるチャンスも放り捨てる。
次の行動が全く読めない、恐るべきワイルドカード……それがジョーカーなのである。

「お前の気持ちは分かったが、期待外れのクリスマスプレゼントを貰ったみたいでガッカリだよ。
 正義の味方を気取ってたみたいだが、ヒーローごっこしてパパ、ママって叫ぶガキじゃないか。
 痛々しくて笑えないね。……い~~や、構わないか。 笑ってやれ!」

 HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!

+ そのオリジン
アラン・ムーアの手がけた『キリングジョーク』にて、それが描写されている。

売れないコメディアンだったジャックは、愛する妻の為、化学薬品工場への強盗に加わる事を決意する。
チャンスさえ──大金さえ掴めれば、薄汚れたゴッサムを抜け出し、妻と幸福な日々を送れると信じていたからだ。

しかし決行直前、不慮の事故によって妻は死亡。
もはや理由さえ無くしたのに、仲間によって強引に犯行へと参加させられてしまう。
ところが警備の配置換えがあった為、強盗は失敗。
仲間達は警官によって射殺され、ジャックの前には蝙蝠の姿をした怪人が立ちはだかる。
恐慌状態に陥ったジャックは、河に飛び込む事で辛うじて難を逃れたのだが……。

工場の汚染廃液によって、彼の髪は緑に染まり、皮膚は白くなり、顔には引きつったような笑みしか浮かばず──。

世界の全てが悪趣味なジョークであるという事実に打ちのめされたジャックは、ジョーカーとなったのである。


──もっとも、ジョーカーの記憶は既に混濁してしまっている。
どんな過去が彼を狂気に至らしめたのかは、もはや誰にも分からない。
このオリジンにした所で、ジョーカーの妄想であるという可能性が高いのだから。

しかし、『キリング・ジョーク』で描かれたジョーカー誕生秘話は紛れもなく悲劇だった。
そして本作は、正気を保ち続けるバットマンを羨むなど、狂っているが故に悲しみを背負ったジョーカー像が描かれている。

「できることなら過去にお好きな記憶をトッピングといきたいね!」

また、別のオリジンを描いた『バットマン:ラバーズ&マッドメン』では、
天才的な射撃の腕と犯罪遂行能力を持った「ジャック」という男がジョーカーの正体であるとされた。
ジャックは犯罪を完璧に行う一ギャングであったが、あまりにも自分の仕事が完成されすぎていて
「面白みが無い」事に不満を抱いていた。そんな中、「仮装して玩具を投げつけて犯罪と戦う馬鹿げた男」バットマンと出会い、
自分がやりたかった事はこれだったのだと思い立ち、まるでジョークのような犯罪をいくつも行うようになった。
しかしその中でバットマンのバッタランで口元を切り裂かれ、さらにはジャックを疎み始めた仲間のギャング達から制裁を受け、
ついには化学薬品の大量に入ったタンクの中に叩き込まれジョーカーとなった、とされている。

短篇集『ブラック&ホワイト』においてジム・リーが手がけた作品では、
神出鬼没にして狡猾な天才的ギャングスター、ジャックこそがその正体であるとされた。
法律の手をかいくぐり、決して捕まらない事を自慢に思っていた彼は、
やがてスリルを求めて覆面を被り「レッドフード」という強盗としても活動を開始。
しかしバットマンによって薬品タンクにたたき落とされ、その素顔が変貌。
復讐を誓った彼は、バットマンの「恐怖」に対し、「狂気」で以て戦いを開始する。
つまりジョーカーの行動は全て冷徹な計算に基づくものであり、彼は決して狂ってなどいないのだ。
作中この論文はある医学会で発表され、素晴らしい説得力でありこれが真実かもしれないと聴者達から高評価を贈られている。
もっとも、その直後「誰がこの論文を書いたのか」と著者名を調べると、その著者である精神科医の名とは……

そしてバットマンの最終回である『ザ・ラストエピソード』で提示された衝撃的なオリジンは、
あろう事かブルース・ウェインの執事アルフレッドであるというものだった。
犯罪者に両親を殺されたトラウマから、コウモリの衣装をまとって犯罪と戦うも一向に成果を上げられないブルース。
彼の心が折れそうになるのを見かねたアルフレッドは、ブルースの前に好敵手として立ちはだかる事で、
「バットマン」という演劇を成功させようとしたのだが……。

いずれの話においてもどれが正しいか、正史であるかという事はなくどれもジョーカーのオリジンであり、またそうでないとされている。
何故ならばジョーカーは混沌こそがその本質であるのだから。
メタな事を言うと、狂ってるからギャグもシリアスもハートフルも何でも脈絡なくこなせる、便利なキャラなのだ。

+ ダークナイト・リターンズでは……
バットマンの引退から10年後を描いた『DKR』では、宿敵の引退によって最大の遊び相手を失い、生き甲斐を無くし、
アーカム・アサイラム(バットマンに倒された多くのヴィランが送られる精神病院)で廃人同然となっている姿が描かれた。
しかしバットマン復帰の報を聞き、「ダーリン」と呟いて正気/狂気を取り戻し脱獄。

ソ連との開戦やバットマンの復活で混乱するゴッサムシティで部下を率いて虐殺やテロを繰り広げ、バットマンを挑発する。
その後現れたバットマンと戦い、はっきり「殺すつもりで」戦う彼の姿勢に驚くと同時に狂喜し、死闘を繰り広げるも、敗北。
だが、バットマンがジョーカーを殺す直前で結局思い止まったのを見て、嘲笑いながら手も使わずに首の力だけで自分の首を折って死亡した。

その結果、バットマンは(元々殺すつもりだったとはいえ)ジョーカー殺害の容疑で指名手配される事に…。
最後の最後までバットマンへの嫌がらせを忘れなかったジョーカーに対して、バットマンは警察から逃れる為の貴重な時間を使って、
「別れの挨拶」と称してジョーカーの顔に唾を吐きかけるのだった
(挙句、時間稼ぎの為の囮として発火装置をつけて燃やしてしまう。例え殺人でなくとも立派な死体遺棄・死体損壊である)。

時系列的にバットマンの最後期となる作品だが、それ以降を描いた『DKR2』でも復活は確認されておらず、
パラレル展開などを除くと(もっとも『DKR』自体がパラレルでもあるのだが)これがジョーカーの完全な最期という事になる。

+ あるパラレル世界では……
インジャスティス・シンジケートを率いる史上最悪のヴィラン・オウルマンに対し、
他のヒーローが全員捕らわれてしまって尚、最後のヒーローレッド・フードとして戦い続けている。
……というのも、このパラレルワールドはヒーローとヴィランが逆転した世界であり、
スーパーマンやバットマンが悪に染まっている一方、レックス・ルーサーやジョーカーに当たる人物がヒーローとなっているのだ。
前述のインジャスティス・シンジケートというのも、ジャスティスリーグの反転版のヴィラン連合的存在。
しかし能力などについては特に変わっていないので、ジョーカー/レッド・フードは生身の人間のまま。
そんな彼が超人的意思のみを武器に絶対者達に立ち向かう姿は、某人物を思わせる。
主に用いる武器はスペード型の手裏剣。あちらがジョーカーなら、此方はエースと言った所か。
なお、これはアニメシリーズ『バットマン:ブレイブ&ボールド』での設定であり、
コミック本編のパラレルワールドにおいては、ジョークスターを名乗ってヒーロー活動を継続中。
此方では女性化されているトゥーフェイスに当たるスリーフェイスとロマンスを育んだり、なんやかんやで賑やかにやっているようだ。

日本でも2021年よりまさかの育児マンガ『ワンオペJOKER』(原作・宮川サトシ 作画・後藤 慶介)が『モーニング』にて連載開始。
本作はDCコミックス公認である。
いつものようにバットマンと戦いを繰り広げていた所、ちょっとしたトラブルでバットマンを特殊な溶液に突き落としてしまい、
なんとバットマンは赤ん坊になってしまう。
あまりの想定外の事態にジョーカーは困惑するが、直後に開き直って彼を元のバットマンに戻すために、
ハーレクインや腹心のジョニーフロストと協力して育てることを決意する。

+ 二代目ジョーカー?
上述のアニメ作品『バットマン・ザ・フューチャー(原題:Batman Beyond)』の本編では度々彼に憧れ「ジョーカーズ」を名乗る不良が登場するが、
ヴィランの組織というよりジョーカーかぶれの総称であり、どのグループも本物には遠く及ばない。

コミック本編だと1976年に「ジョーカーの娘(Joker's Daughter)」なるジョーカーを女にしたようなキャラが登場したことがあったが、
実際は勝手に名乗っていただけであり、さらに彼女はペンギンなど他の著名ヴィランの娘とも称して周囲と読者を振り回した末、
結局は「トゥーフェイスの娘デュエラ・デントだった」というオチがついた
(なお、デュエラはその後何度もイメチェンして恰好が大きく変わったり、パラレルワールドの別人が登場するなど設定が安定しておらず、
 中には「本当に異世界のジョーカーの娘であるデュエラ」も存在している)。

長編『蘇ったジョーカー』では本人が登場。回想で三代目ロビン、ティム・ドレイクを拉致し、
記憶からバットマンの情報を得ると共に自らの息子として洗脳するも、駆け付けたバットマン(ブルース)との交戦の末、ティムに殺害される。
その後ブルース・ウェインが80歳となった本編の時代に死亡当時の若さで現れる。非現実的ながらもブルースは模倣犯などではなく本物のジョーカーと断言。
それもそのはずで、このジョーカーは拉致されたティムに埋め込まれたDNAチップによる人格クローンとも言える存在だった。
ジョーカーの頭脳と狂気、元ロビンとしての格闘技術を併せ持つ強敵だったが、
上記の通りテリーに煽られて冷静さを失った後、電気ショックでチップを破壊されてジョーカーの人格は消失した。

犯罪を行う際には手下を引き連れる事が多いが、
その殆どはジョーカーが持つカリスマに魅かれた狂人達ばかり。
もちろんジョーカーは捨て駒としか見ていない

宿敵であるバットマンについては、人気がある所を嫉妬している節があるものの、
「自分と同じ狂人であり、からかうと楽しいオモチャ」と認識しているようである。
実際、バットマンが戦う動機は「世のため人のため」ではなく、「両親が殺されたトラウマ」なので、
ジョーカーの発言も完全に誤っているわけではないかもしれない。

しかしまぁ、そんな彼を素で引かせるストーカーがいるのだから、世の中侮れない。

+ 近親憎悪
実の所、ここまでの流れで分かったかもしれないが、バットマンとジョーカーは極めて近い存在なのだ。

"See,there were these two guys in a lunatic asylum…"(とある精神病院に二人の男がいた…)

二人とも悲惨な過去によって人生を破壊され、かたや恐怖、かたや狂気と笑いに縋り、
自らをフリークスに扮して、現実社会への復讐に生きている……という意味では、もはや同種と言っても過言ではない。

「で、おめぇの不幸は何だったんだ? 何が今のバットマンを作ったんだ?」
「恋人がギャングに殺られちまったか? 弟が強盗にバラされでもしたか?」
「まァ、だいたいそんなトコだろ。そうだろうとも」
「でな、オレ様もそういう目に遭ったんだよ。
 そいつが一体何だったのか、今となっちゃあハッキリとは思い出せねぇが…」

バットマンの戦いも、結局は犯罪の蔓延る現実への復讐である事は、度々示唆されているのだ。
それ故にバットマンはジョーカーの行動を読み解く事ができ、ジョーカーもまたバットマンと互角に渡り合える。
彼ら二人の間には紙一重の、しかし絶対に渡る事のできない、深くて近い隔たりが存在するのである。

「我々の関係を、殺し合いで終わらせたくないんだ」
「どんな不幸がお前の人生を狂わせたのか、それは知らない」
「だが、もし私がその場にいれば… お前の力になれたかもしれない お前の助けに」
「だからもう、自分を追い詰めるな。苦しみを一人で背負い込むな 我々が殺しあう理由などない」

「すまねぇ。けど…ダメだ。遅いよ。遅すぎるぜ…」
「なんか…笑えるよな…。いつか聞いたジョークみてぇだ…」

+ 上記の台詞は
『キリングジョーク』のクライマックスにてジョーカーが最後のジョークを披露する際の前振りになる。
このジョークの謎解きは解説サイトが幾つもあるので割愛するが、
「だが、もし私がその場にいれば…」
とバットマンが言う台詞、そもそもその場にいたどころかその時ジョーカーを追い詰めたのがバットマンであり、
本人がそれに全く気付いていないのである。
これほど笑えないジョークがあるだろうか。


実写映画

『バットマン』過去に何度も実写化されている。ジョーカーはその内、四本の映画に登場する。
ここでは最初に出てきた『オリジナルムービー』以降の三本に出たジョーカーについて記載する。

+ 『バットマン(1989年)』
ティム・バートン監督の『バットマン』では、ブルース・ウェイン(バットマン)の両親を殺したのが、
若き日のジャック・ネイピア(ジョーカー)である…………という設定となっている。
"You ever dance with the devil in the pale moonlight?"(月夜に悪魔と踊った事はあるか?)
と声をかけて振り向いたウェイン夫妻を射殺し、バットマン誕生のきっかけとなった。
しかし後にバットマンに遭遇。バットマン目掛けて放った銃弾が、
よりにもよってバットマンにガードされて跳弾した挙句自身の顔面に命中して顔の神経を傷つけてしまう。
そして薬品が満載されたタンクの中に落下、ジャックはジョーカーとなってしまうのだ
(この時、バットマンはジャックの手を掴んで助けようとしているように見えるが、
 本作のバットマンは悪人を平気で殺せるため、助けるのに失敗したと見せかけてタンクの中に落とした可能性がある)。
ジャックがブルースをバットマンに変え、今度はバットマンのせいでジャックはジョーカーへと変貌したのだから、
なんともまあ、皮肉というより他に無い話である
(但しこれはティム・バートン独自の設定で、原作で両親を殺したのはジョー・チルという強盗である)。
最後は時計塔の上でバットマンと激闘を繰り広げた末の転落死。
バートン版バットマンは割と殺る気満々なので仕方ないね。

演じたのはアカデミー賞の常連である名優ジャック・ニコルソン氏。
なんと「この映画の製作費の半分を出演料として貰えるならやる」という大口でこの仕事を受託したと言われている。
実際は低予算映画であった事から「興行収入に応じた出演料を支払う」という契約が結ばれたのが真相であるものの、
当初の報せに対しバットマンファンを中心になんて横暴な態度だと顰蹙を買われたが、いざ映画が公開されてみると彼への評価が逆転。
彼の演技は太っている事以外はジョーカーと称され、4億ドル超の興行収入に貢献した。高額のギャラ(6000万ドル)分の仕事はきっちり果たしたという事か。
なお、バートン版ではバットマンが「結局はコウモリの格好をしたキチガイ」として描写されている事に加え、
この作品のジョーカーは演じたジャック自身が元から精神的にアレだった事もあり、狂気だけでなく笑顔とプライドの高さも強調されている。
特に笑顔の方は設定上仕方ないとはいえ最初から最期まで崩す事はなかった。
原作のジョーカーですら笑顔以外の表情になる事が少なくない点を考慮すると、これは特筆すべき事であろう。

冒頭で記した通り、映像ソフト版では何とデーモン小暮閣下が熱演。
声量と声のトーンこそ普段とはかなり違い、歌っている時のようなシャウトも全然ないので過剰な期待は禁物。
しかし、しっかりとアメコミ史上に輝くマジキチの吹き替えという大任を果たしており、必聴物の価値がある。

余談だが、猿渡哲也氏の漫画『力王』には、ジャック・ニコルソン演じるジョーカーをモデルにした(というか顔・服装・言動まで似せている)、
「男爵」というキャラが登場する。

"That luscious tan! Those ruby lips! And hair color so natural!
 Only your undertaker knows for sure☆"

(小麦色の肌! 真っ赤な唇! 健康なキューティクルヘア! 葬儀屋さんもきっとビックリするよ☆)

"I know what you're saying! where could I find these brand, new item?
 That's the gag. Chances are☆ you bought them already!"

(フハハハハハハァー! みんな聞きたいだろ、「この新製品はどこで買えるの?」ってね。
 驚くなよ。君らはもう、買ってんだよ☆ フハハハハハハ!)

"So remenber♪ Put on a happy face!!"

(忘れんなー♪ いつも、ハッピーな、笑顔を!!)


+ 『ダークナイト(2008年)』
クリストファー・ノーラン監督版シリーズ2作目の『ダークナイト』では、
DNA、指紋に一切情報のない本名・来歴不明の謎の男として登場。
一応前作で「貯水池に毒を流し込むと市を脅迫してきた男」として伏線は張られており、満を持しての対決となる。

ここまでは原作と一緒だが、顔の白い肌は口の傷隠し兼こけおどし用のメーキャップという設定である。
切り裂かれた口は、縫い合わされており、口に関しては話す相手次第で毎回コロコロ変わる。
また、常に笑顔で狂気が出まくりな原作やバートン版と違い、基本的に表情は表に出ず、
正気と狂気の境界線が溶けて混在したような、静かな瞬間が恐ろしい雰囲気を醸し出している。
その内面は大胆不敵・傲岸不遜・冷酷残忍でプライドが高い、と原作を踏襲しており、ゲームとして行う犯行は残忍性が高く総じて暴力的である。
金には一切興味がないのだが、その割に出費を抑えるために爆薬の類とガソリンを犯行時に多用しているので、意外と金銭間隔に波があるのかもしれない。
洗練された頭脳を駆使してゴッサムシティを大混乱に陥れ、ハーヴィー・デント検事を言葉巧みに誘導して殺人鬼・トゥーフェイスへと変貌させた。
決戦時には冷静さを欠いていたバットマン相手に優勢を保っていたが、
最後は自分の計算が人間の良心の前に負けた事に動揺した隙を突かれて逆さ吊りにされてしまい、
ゴッサムシティその物とバットマンを嘲笑いながら御用となる。
「最後の大仕掛け」もトゥーフェイスの犯行が表沙汰になっていなかったのをバットマンに逆手に取られて失敗に終わり、
結果的に最後の最後でゴッサムシティの人達の心とバットマンの前に敗れ去った。

演じるヒース・レジャー氏は若手の上、どちらかといえば美形俳優として扱われていた役者。
そのため原作レイプにならないかと不安になるファンも多かったが……。
この役を受けて以降、ヒース氏は何日間もホテルに閉じこもり、役作りに励んだという。
その甲斐あってか、作中の演技は鬼気迫るものがあり、狂気の男ジョーカーを見事に演じていた。
……しかし、撮影終了後にヒース・レジャー氏は急死。
役作りに没頭して行った末に精神的に不安定になり、不眠症にかかった彼はいくつもの薬剤を処方されていた。
そのため、死因は薬剤の大量摂取による薬物中毒死と見られている。

そして映画公開後、彼の演技は称賛を浴びる事になり、ヒース・レジャー氏は故人として32年ぶりにアカデミー賞を受賞。
ちなみにジョーカーは漫画のキャラクターとしては初の受賞である。

かくしてアメコミ最大の大物悪役は映画界最大の大物悪役になったのである。

"I believe, whatever doesn't kill you, simply makes you…"

(信念はあるさ、“生きて苦難を乗り越えれば人は――”)

"stranger."

(“イカれちまう”)

"Why So Serious?"

(そのしかめっ面は何だ?)

+ ニコ動では
『ダークナイト』のジョーカーをゴードンとバットマンが取り調べるシーンが、
嘘字幕系作品「ジョーカーさんシリーズ」として頭角を現しつつある。
同時大量削除されてしまった「総統閣下シリーズ」の後釜となりつつある…?

+ 『ジョーカー(2019年)』
トッド・フィリップス監督の『ジョーカー』では、
原作は勿論、映画で同時展開していたシリーズとも異なる世界観における、貧富の差が広がるゴッサムシティにて、
認知症気味の老母を介護しながらピエロの仕事で食い繋いでいる貧困層の中年の男「アーサー・フレック」として登場。

本人自身も脳の損傷から自らの意思に反して突如笑い出してしまうといった障害や妄想癖を抱え、
過去に精神病院に隔離された事もあり、本編開始時点で7種類もの精神安定剤を服用しており、
そうしたハンデを背負い、不良少年たちから暴行を受けたり、バス内で子連れの女性と一悶着あった際に
自身が障がい者である事を示すカードを見せるもののまるで最初からいなかったように扱われてしまうなど、
疎外感と孤立感の中にある、社会的な弱者として描かれている。

その一方でトークショー番組の司会を務めるマレー・フランクリンに憧れ、
また幼い頃から母より「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」と言われた事から、
コメディアンを夢見て日々をピエロとして働いて暮らす、心優しい一市民であった。

しかし、不良少年らによる看板の盗難を事務所の社長に信じてもらえずに減給され、
さらに同僚から護身用に借り受けた拳銃を小児病棟の慰問中に落として見られてしまい、
加えて同僚が「頼まれて売った」と嘘をついて裏切った事で仕事をクビになってしまう。
失意の中でピエロ姿のまま地下鉄で帰宅するアーサーだったが、電車内で富裕層の証券マン3人が女性に絡む場面と遭遇。
自身の障害が発症した事で女性はその場から離れて難を逃れたものの、証券マンたちに目を付けられ、暴行を受ける羽目となる。
だがアーサーは反射的に彼ら全員を射殺。
その場を逃げ出しながらも奇妙な高揚感に襲われ、公衆トイレの鏡の前で独り笑みを浮かべながら踊り出す。
そしてこの事件を境に、アーサーの狂気は加速していく。

ゴッサム市の財政難による社会福祉の削減で薬の処方箋を受けられなくなった事、
母の手紙から自身がトーマス・ウェインの隠し子ではないのかと疑った事、
自身がコメディアンとしてバーで立って披露したショーの動画を、マレーに番組内で取り上げられ愚弄され笑い者にされた事、
アーサーの殺人事件に端を欲した貧困層によるピエロマスクを被っての過激な抗議活動、
自身が背負った障害の真実を知ってしまった事や、信じていた何もかもが嘘偽りだったこと等、
様々な要素が積み重なり絡み合い、ただ温もりが欲しいだけだったアーサーは、徐々に壊れていき、
やがてマレーの番組への出演をオファーされた際、ついにアーサーはこう要求した。
自分をアーサー・フレックではなく、ジョーカーとして紹介してくれ、と──……。

ただし、この物語にはいくつもの不自然な描写が見られる。
主演のホアキン・フェニックスもアーサーを「信用できない語り部」とコメントしており、
これが現実なのか、単なるアーサーの妄想なのか、そもそもアーサーは本当にジョーカーなのか、
はたまたジョーカーがアーサーという男の人生をでっち上げて語っているだけではないのか、判別できないのだ。

しかしもし本当にアーサーがジョーカーであり、トーマス・ウェインの隠し子だとすれば、これ以上のジョークがあるだろうか?
アーサーが原因となった暴動でウェイン夫妻は射殺され、腹違いの弟ブルースはバットマンとなって仇敵ジョーカーを追う。
そしていつかバットマンがジョーカーを追い詰めた時、彼は自分の兄と、そして自分の父の罪を突き付けられるのだ。
唯一本作に確実に真実だと言える部分があるとすれば、ジョーカーがこの最高のジョークを思いついたという一点だろう。
だからこそジョーカーは、最後に笑い、そして一人踊るのだ。

とはいえ本作公開後のアメリカでは様々な事情から貧困層富裕層、白人有色人種の対立が深まり、
デモや暴動が多発するような、まさに『ジョーカー』で予言されたような状況に陥っているが、
結局のところどんなにジョーカーことアーサーが貧乏で悲惨で哀れな若者であったとしても、
彼の行った事は発作的かつ感情的な殺人に過ぎず、それは作品内においても一切正当化されてない
総てが曖昧で不確かで、狂気と暴力と混沌を煽るような、正にジョーカーらしい物語である事には十分留意して欲しい。
加えて本作でジョーカー、あるいはアーサーが提示した「誰であれ人の心の奥底は醜いのだ」という主義主張は、
本作をジョーカーのオリジンとして見た場合の続編とも言える過去作、『ダークナイト』にて既に反駁されている。
つまり─────"You're alone."(お前だけだ)"Until their spirit breaks completely."(ふはは!それは心が壊れるまでの話だ)

演じたのはホアキン・フェニックス氏。
孤独な男がジョーカーに変貌していく様を表現した怪演が発表当初から話題を集めた。
また、上述の貧困層と富裕層の格差といった社会派な面からも反響を呼んだ。
『キング・オブ・コメディ』等で名高いマーティン・スコセッシから影響を受けたという脚本や
ニューヨークを中心としたロケーションによるゴッサムシティの闇を表したこの映画は、
制作費は僅か5500万ドルという低予算ながらヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門では金獅子賞を受賞し、
低予算映画では『ボヘミアン・ラプソディ』に次ぐ利益率となる世界興行収入9億ドルを叩き出した。
日本国内でも興行収入が11月時点で50億円を突破し、R-15指定映画では異例のメガヒットを記録した。
ロケ地の一つであり予告編やポスターにも登場している、
ニューヨーク・ブロンクス地区にある階段は本作で一躍観光名所となり、
SNS映えを求めて観光客が足を運んでいる。
案の定、周辺住民からはメッチャ迷惑がられてる

"I used to think that my life was a tragedy,"

(人生は悲劇だと思ってた)

"but now I realize,"

(今、分かった)

"it's a fucking comedy."

(僕の人生は喜劇だ)


ゲームにおけるジョーカー

やはりバットマン最大の好敵手という事で、ゲーム化されたバットマンのほぼ全作に登場している。
例外は登場しない映画のゲーム化作品くらいのものだろう。
『アーカム・アサイラム』『アーカム・シティ』にも颯爽登場。
バットマンと共闘を繰り広げるなどの活躍を見せてくれた挙句────

────あろう事か、“Video Game Awards”2011年ベストキャラクター賞を受賞してしまった
しかもかなりノリノリで次回作の情報をバラしてる。
ちなみに対抗馬の『アンチャーテッド』のネイサン、『ギアーズ・オブ・ウォー』のマーカス、
そして『ポータル2』のWheatleyをぶっちぎっての受賞だったり。キャー、プリンちゃん素敵ー!

格闘ゲームのキャラクターとしては、
DCコミックオールスター『インジャスティス:神々の激突』及び『インジャスティス2』に出演。
また、まさかのモーコンとのコラボ『Mortal Kombat vs. DC Universe』にも参加している。
このコラボが縁となってか、『Mortal Kombat 11』にまでDLCキャラクターとしてゲスト出演を果たした。
ジョーカー以外にも他社ゲストのDLCが複数存在し、その面子はスポーンT-800ロボコップランボーと、
洋物版スマブラと言っても差支えない豪華な顔ぶれが揃っている。

この他、映画『バットマン:アーカム・ビギンズ』の公開記念で『パズル&ドラゴンズ』でのコラボキャラクターとして登場。
音楽背景コラボ特別仕様となっており、ジョーカーはラスボスとして登場。
最初のコラボではジョーカーのみだったが、二度目以降は道中にベインをはじめとするヴィラン達が雑魚敵モンスターとして追加された。
仲間にすると、使うたびに効果が変わるスキル「キリングジョーク」を使い、
リーダーにすることで攻撃後、五倍の攻撃力で凄まじい追い打ちをかける「イカれた黒幕」を発動する。
バットマンもコラボ用ガチャの景品としてゲスト出演している


MUGENにおけるジョーカー

人気キャラのためか、製作者も多く、現在改変を含めて7体確認されている。
ただし、ニコニコ動画で見かける機会は少ない。

一人目は、Alexzig氏とDark Talbain氏によるもの。現在はリンク切れにより入手不可。
風雲黙示録』のジョーカーが元になっており、技の多くもそちらから取られている。
実際、あちらもジョークのような攻撃を多用するため、それほど違和感は無い。

二人目は、Fervicante氏によるもの。
こちらも上記のジョーカーの技が多少採用されているが、ベースになっているのはオズワルドである。
なお、そのまま使うと小ポトレが色化けを起こすので気になる方は修正した方が良いだろう。

三人目は、Larramones氏とJeff氏、Magus氏によるもの。
こちらはオリジナルであるが、まだベータ版。
原作通りのコサージュやびっくり箱、おもちゃのピストルなどを使用する。

2019年8月にMr.Giang氏による改変版が公開された。
MUGEN1.1版とMUGEN1.0版の二つがある。
現在は氏のMUGEN活動引退に伴い公開先のファイルは削除されているが、
氏の許可を得た有志の手によってMediaFireに転載されており、ギルドなどからジャンプが可能。
システムがPOTS&Infinite風になり(前後避け動作や小ジャンプなど特殊仕様あり)、
コンボが繋がりやすくなった他、一部の技の削除とオリジナル技の搭載、SEボイスの差し替えが行われている。
また、UnoShe氏の「Uno Tag System」に対応している。

AIは搭載されていないが、ホルン氏によるAIパッチが公開されている。
射撃や設置技を基本としつつ、当身アーマー付き突進or投げ無敵の足払いor爆弾に派生する変則技等を駆使してトリッキーに立ち回る。
defファイルをいじることで各種設定の調整が可能。
想定ランクは強。

なお、このジョーカーにはReadmeの類が付属していない。詳しい操作方法は下記動画のページ内で確認されたし。
紹介動画

四人目は、Sic-1氏によるもの。
ドットは一部レミーが元になっており、システムは『MVC』がベースになっている。
上記のジョーカーと同じく、原作を元にした技を使う。
AIは搭載されているが少々変わった動きをするため、強さが安定しない。

五人目は、Axkeeper氏によるもの。
ドットのベースはルガールで、マーク・ハミル氏のボイスを使用している。
必殺技超必殺技はアメコミ原作を元ネタにしている。
「Legends of the Dark Knight Team」による改変版もあり、そちらは『MVC』風のシステムになっている他、必殺技が変更されている。
ただし、現在は代理公開先であった「CrusaderCast」の消滅に伴い入手不可。
簡易ではあるが、AIが搭載されている。

六人目は、TurlesProject氏による『JUS』仕様のちびキャラ
2019年の実写映画版の姿で、自転車で体当たりして自身もダメージを受ける必殺技や、ストライカーとしてハーレクインを呼ぶ。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画(コメント欄に公開先へのリンク有り)

出場大会

削除済み
更新停止中

出演ストーリー



*1
ページ冒頭の画像でジョーカーがハンマーで叩き割った鏡に映っているのは、
の4名。

*2
ややこしいが、バットマン(ブルース・ウェイン)を主人公とした物語の開始は、
『Detective Comics』(会社ではなく雑誌そのものの名前)の第27号(1939年5月号)から。
この雑誌では『バットマン』以外の漫画もいくつか収録されていたが、
人気が出たので『バットマン』の漫画だけ乗せた雑誌『Batman』が1940年の5月号から開始された。
なお、『Batman』第1号には複数の漫画が収録されており、
第1話は「強盗に両親を殺されたブルースがバットマンになるまで」という内容でスーパーヴィランは出てこない。
ジョーカー以外のスーパーヴィランでは、キャットウーマンなどもこの号の第4話が初登場だったりする。



"Parting is such sweet sorrow, dearest.
 Still, you can't say we didn't show you a good time."
(別れってのは切ないもんだよな。でも、結構楽しかっただろ?)

"Enjoy yourself out there.──In the asylum."
(元気でな。外の世界でも…あのだだっ広い精神病院でも)

"Just don't forget―if it ever gets too tough…
 There's always a place for you here."
(辛くなった時にゃあ思い出せよ。お前の席は、ここにいつでもあるからよ)




最終更新:2023年09月02日 12:59