──靈異伝に出てくるYuugenMaganの本体は何をモチーフにしてるんですか?
「わからねぇよそんなのw」(※作者談)
記念すべき『東方Project』第一作、『東方靈異伝 ~ The Highly Responsive to Prayers』の魔界ルート10面に登場するボスキャラクター。
宙に浮かぶ五つの魔眼から構成される謎の魔物で、黄色い線で人型の輪郭が見てとれる。
「3rd eye」が5つあるわけではない。二つ名は「
EvilEyes」。
登場時には、ステージのバックに巨大な
邪の一文字が浮かび上がる。
『東方Project』最初期のキャラクターではあるが、公式設定と呼べるものはほぼ皆無。
精々魔界ルートに登場することから生息地が魔界であることが推測できる程度で、その他の詳細は何一つ明らかになっていない。
エンディングに各ボスの1枚絵が登場するが、
それも1つの魔眼が眼からビームを撃ってるというもので人型部分が描かれていない。
また、原作の『靈異伝」自体もPC98時代の所謂「東方旧作」の中で非常に浮いていることもあり、
YuugenMaganを含めた『靈異伝』キャラのファンからの認知度は極めて低い。
…というか旧作キャラとしてカウントされているのかすら怪しい。
まあ今となっては元ゲーをプレイできる環境自体が稀少故致し方無し。
旧作で唯一体験版すら手に入らない(というか存在しない)し。
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東方靈異伝について |
ZUN氏が大学生時代に制作したもので、当初は習作のつもりで学園祭で発表したものだが、
後に「コミケで出してみないか」と誘われ第2弾の『 東方封魔録』と共に頒布。これが『東方Project』の始まりである。
変な事巻き込まれ体質の巫女、 博麗靈夢が"人間ではない何か"に神社を破壊されたことに怒り、
気紛れでそれらの棲む世界との接点(ゲート)に向かっていった。
ここの魔に対して効力があるのは、博麗神社最大の秘宝「陰陽玉」だけなのだが、本人は「なんとかなるわよね」と楽天的。
どうなることやら…というのが大まかなストーリー。
現在の東方との大きな違いは、シューティングではないということ。
公称ジャンルは「一画面アクションシューティング(パズル要素あり)」とのことだが、早い話がブロック崩しである。
とはいえ普通のブロック崩しとはかなり異なる点が多い。
- 重力を受けてステージ上を跳ねる(床があるので落ちてもミスにはならない)陰陽玉を、靈夢を操作して弾く。
- 通常ステージでは画面上にあるパネル上を陰陽玉を通過させてめくる
(他のブロック崩しのように跳ね返らない。バーやピンボールのピンのような障害物は跳ね返る)。 全てめくるとステージクリア。
- Easy以外の難易度ではギミック(梵字の"オン"のような模様)から定期的に弾幕(白い弾。以下「通常弾」)が放たれる
(Lunaticだとパネルをめくる度に自機狙い弾が来るので鬼のように難しい)。 またタイムカウントがあり、これが0になるとステージからが通常弾が降り注いでくる (Easy含め難易度ごとに弾幕が濃くなる。ミスかクリアで解除)。 これらの弾幕は各種アクションや陰陽玉で消す事が可能。
- 全20ステージのうち5の倍数のステージはボス戦で、ボスを相手に陰陽玉をぶつけまくって倒す。
当然ボスも弾幕を放ち、2体目以降はEasyでも結構な難易度。 シューティングと違い横移動しか出来ない上、消せない弾も発射してくることが拍車を掛ける。- ちなみにYuugennMaganの弾幕はこのような感じ。これまた中々鬼畜。
- 開幕時にそれぞれの目から直下レーザー(初期位置と被るので初見殺し)
- 通常弾の広範囲ばらまき
- 2wayで靈夢を挟み、左右に揺さぶる動きを強要させる打ち消し不可の弾幕(何故かミサイル)
- 地上を薙ぎ払うレーザー
- レーザーで出来た巨大な星形弾を落とす
- 靈夢が可能なアクションは以下の通り。中々多彩なアクションを披露しており、黄昏作品の霊夢の技の元ネタと思われるものも多数存在。
- 射撃:お札を真上に投げる。陰陽玉を弾く他、通常弾と相殺して打ち消す事も可能。ボスには無効。
- お祓い:お祓い棒を振りかぶる。陰陽玉を弾く他、通常弾も弾き跳ばせる。
- スライディング:移動しながら陰陽玉を弾ける上、喰らい判定が小さい。通常弾はほとんど弾き跳ばせないが避けるのには有効な場面もある
- 霊連撃:スライディングから追加入力で出せる技。タイミング良く入力すれば数回連続でキャンセル出来る。
- 跳び蹴り:スライディングとほぼ同性能。同じ技での連続は不可。
- 昇天蹴:元祖巫女サマー。お祓いに近い性能で、コマンドによってその場で繰り出すものとやや前方に移動しながら繰り出すものに分かれる。
同じ技で連続して出す事も可能。あまり意味はないが
- お札8連乱れ打ち:射撃の強化版。こちらはキャンセル不可。あまり出番は無い。
- 霊撃:ストックを消費して打ち出す、所謂ボム。一定時間無敵になる(ただし少しの間動けない)他、
パネルを大量にめくったりボスにダメージを与えたり出来る。 しかし後半のボスになるほど耐性があり、最終ステージのボスにはほとんどダメージを与えられない。 ミスするかボムアイテムを取るとストックが増え、最大5個までストック出来る。
- ステージ5クリア時に「魔界」と「地獄」どちらかのルートを選択、以降のステージはそれぞれ違いエンディングにも影響する。
ちなみにYuugenMaganは魔界ルートのステージ10で登場。
そして最大の特徴は、 陰陽玉に潰されてもミスという点。
お祓いのタイミングが早すぎたり遅すぎたりしてミス、お札射撃の死角から飛んできてきてミス、
障害物から跳ね返ってきた玉に反応出来ずミス、ワープゾーンから猛スピードで射出してきてミス、
弾幕を避ける事に気を取られて転がってきた玉でミス、別のモーションが 暴発しミス…
ぶっちゃけこのゲームで一番多い死因である。
余談だが、リザルト画面等での靈夢が誰てめ絵状態(絵師が違う人のため)。
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YuugenMaganの貴重な登場シーン(2:56~)
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ファンの間では「幽幻魔眼」の当て字が使われることが多いが、
『靈異伝』キャラは公式ではアルファベット表記しか存在しない。
そのため、場合によっては「幽
玄魔眼」と表記されることもある。
また、数少ない二次設定として、
魔界ルートの
ラスボスであるSariel(サリエル)の部下扱い(これも二次設定)のステージ15ボスのElis(エリス)と仲良くしていたり、
見下されていたりという扱いを掲示板等でされることがある。
どうでもいいが人気投票の最新ランクは97位。
魔理沙のペットのツチノコにすら負けている。
MUGENにおけるYuugenMagan
2008年10月、クロガネ氏によってまさかのMUGEN入りを果たした。
現在はhamer氏によって代理公開されている。
性能はかなり特殊で、
原作同様に五つの目のうち開いているものにだけ食らい判定があるというもの。
さらに開いている目からは通常の東方キャラが裸足で逃げ出すような(原作でもこんな感じだけど)高密度の弾幕をばら撒いて攻撃する。
要するに強烈な
AI殺しであり、通常のキャラで対抗するのは難しいかもしれない。
というか
AIだと間違いなく秒殺。
ちなみに目の開き方は完全ランダムなので、
プレイヤー操作なら運が良ければ通常キャラでも勝てる。
ただし、全開眼時の
超必殺技は鬼畜。
出場大会
登場ストーリー
プレイヤー操作
最終更新:2022年12月27日 00:36