キングピン



マーベルコミックの人気シリーズ『スパイダーマン』に登場するヴィラン(悪役)。
でっぷりとした体形のマフィアのボス。
キングピン(kingpin)という名はボウリングの5番ピンのこと(5番ピンは正三角形の並びの中心に位置する)だが、
そこから転じて「中心人物」という意味がある。

初登場は1967年。傑作と名高い『スパイダーマン・ノー・モア!』。
周囲からの批判にさらされたスパイダーマンが遂に引退した事を受けて、
彼に牽制されて勢力を伸ばせないでいた暗黒街のギャングをまとめ上げ、
史上最大の犯罪結社を作ろうとする謎のボスとして登場する。

その後、人気が出たためか『デアデビル』や『パニッシャー』にも出張している上、
それぞれのゲーム、映画ではラスボスを務めるなどの重要なキャラクターとして扱われている。

本名はウィルソン・フィスク。小さい頃は肥満児だったため、学校でいじめられていたのだが、
イジメっ子を見返すために体を鍛えはじめ、素質もあったのかとても強くなった。
そしてかつてのいじめっ子達を脅してギャング団を結成し、暗黒街を駆け上がってゆく。
最終的にはボディーガードをしていたドン・リゴレットを殺害して彼の組織を乗っ取り、暗黒街の顔役となった。

性格は、やっぱりマフィアらしく冷酷で攻撃的。
だが、妻のヴァネッサ(素面じゃ負けない人ではない)と
息子のリチャード(パオパオカフェの店長ではない)には深い愛情を注ぐロマンチストでもある。
自分がギャングであることも家族には隠していたようである。(表向きの顔は大企業の社長である)
だが、(病気治療の為とはいえ)妻を自分から引き離したデアデビルを憎悪するようになってから、その転落がはじまる。

『デアデビル:ボーン・アゲイン』にて偶然からその正体をしったキングピンは、
部下に不審を抱かれるほどに権力を乱用し、マット・マードックを社会的に抹殺。
売れっ子弁護士だった彼は発狂寸前の状態となり、それをキングピンは文字通り嬲り殺しにした。
……のだが死体は見つからなかった。
デアデビルが再起しようとしてる事に気づいた彼は、
とうとう米国の特殊工作員を抱き込み、スラム街とはいえ ニューヨークのどまんなかで市街戦 を引き起こしてしまう。

結果、これによって犯罪者としての素顔を暴かれ、起業家としての信頼は失墜。
父が犯罪者である事を知ったリチャードは、父への怒りから敵対するギャングとなり、
挙句の果てにヴァネッサも夫のことをデアデビルに託して死ぬ展開になり、
最終的には組織も、家族も、全てを失ってしまった。

さらには、『リターン・オブ・ザ・キング』では、全てを忘れて得た第二の妻と家族すらザ・ハンドに殺されてしまった。
今まで重ねてきた所業の報いと言えばそれまでなのだが、それを踏まえても不憫過ぎて……。

ヴィランとしての能力は、あくまでも普通の人間のもの。鍛えただけの人間でしかない。
しかし一見ただの脂肪の塊に見えるが、肥満(デブ)ではなく、 全て筋肉である
要は 鍛え過ぎて体の内側に収まり切れなくなったからあんな体格になったに過ぎない ということ。
スパイダーマンに語ったところによると、体脂肪率はたったの 2パーセント 。なんというアンチェイン
そのため、筋力と耐久力は人類最高レベル。また、相撲の達人でもある。
さらに、犯罪組織のボスをやっているだけあって頭脳も明晰であり、部下からも恐れられつつ慕われている。
その上、彼の組織の規模はアメリカをはじめとする数カ国を手玉にとれるレベルである。
しかも膨大な財力にあかせて様々な兵器を買い揃え、独自に新兵器を開発しているというから、どうしようもない。
なんというか、バットマンをそのまま悪人にしたようなスペックである。

2003年に制作された『デアデビル』の映画ではマイケル・クラーク・ダンカンが演じている。
知らない人にもわかりやすく言うと『グリーンマイル』のやさしい巨漢・コーフィ役の人である。
(あるいは『レジェンド・オブ・チュンリー』のバイソンベガじゃない方)
やさしげだったコーフィ役の面影を微塵も残さない悪魔のようなヴィランっぷりと、独自の美学を兼ね備え、
原作設定通りの圧倒的な筋肉で、デアデビル最後の敵として立ち塞がっている。

2015年に制作されたNETFLIX専用ドラマ『デアデビル』でもメインのヴィランとして登場。
演じるのは『フルメタルジャケット』の微笑みデブことヴィンセント・ドノフリオ。
原作通りギャングのボスであり、敵対者を容赦なく殺害する冷酷さや警察や司法にまで己の息がかかったものを潜り込ませる狡猾さを持つ。
が同時に心を許す女性ヴァネッサに対しては無償ともいえる愛を示し、またその行動動機は私欲ではなく故郷ヘルズキッチンの復興であることが明言されている
(なおヘルズキッチンが復興の必要があるほど破壊されたのは、世界観を同一とする映画『アベンジャーズ』の最終決戦が原因)。
悪党ではあれども単純には切って捨てられない複雑な内面を抱えた人物として描写されており、
ドノフリオの繊細な演技と相まって事実上『デアデビル』のもうひとりの主役ともいえる存在感を放つ。
言ってみれば『デアデビル』の主役のマット・マードックとは「手段に相違があれども街を愛しよりよくしたいという目的は同一」という意味で合わせ鏡であり、
また「非合法のクライムファイターとして悪党と闘うマットと、ギャングとして手段を選ばず街の復興を強引に進めるフィスク」という意味で似た者同士である。
なお作中では一貫して本名ウィルソン・フィスクという名で呼ばれており、キングピンの呼称はでてこない。
+ また、原作のような白いスーツではなく紺のスーツを作中で着ているが……以下ネタバレ


「くだらん復讐劇は ここで終わりだ!

  地獄へおちろ!パニッシャー!!」


カプコンのベルトアクションゲーム『パニッシャー』でも最終ボスとして登場している。
上のドット絵はその時のもの(を改変したもの)だが、これがまた デカい 。説明不要ってくらい。
が、流石に原作と比べてもデカ過ぎたらしく、スタッフは後でマーベルから盛大に叱られた。
しかしこのデカいキングピンをパニッシャーやニックは 持ち上げることが可能 だったりする。なんなんだこの常人ども


MUGENにおけるキングピン

海外のslotman氏が製作したものが存在している。
ドットのベースとなっているのはゲーム版『パニッシャー』から。
ハルクと互角の体格を誇り、横幅もあるため異常な存在感である。
見た目通りのパワーキャラであるが、必殺技ではステッキからレーザーやガスを撃ってくる。

出場大会

出演ストーリー