ビグ・ザム

『ははは見たか~!ビグ・ザムが量産の暁には連邦なぞアッという間に叩いてみせるわぁ~!』

『やらせはせん!やらせはせん!やらせはせんぞぉぉ!!』


アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する巨大MA(モビルアーマー)。
ジオン公国軍の対要塞戦用試作型重MA。全高59.6m、型式番号MA-08。

一年戦争の終戦間際、ジャブロー攻略作戦を想定して作られた兵器の一つで、一年戦争時のものとしては最大クラス。
強大な大出力メガ粒子砲を中央に備え、周囲に28基ものメガ粒子砲を装備。
さらに機動兵器としては初めてIフィールドを装備しビーム攻撃を無効化。
脚部には片足3本のクローが設置され、射出することで対空防御兵器として機能する。
攻防ともに究極クラスであるが、それらを稼動させるには膨大な電力を消費するため、
4基の超大型熱核反応炉を搭載しジェネレーター出力は140,000kWにも及ぶ。
(参考に他の機体の出力を記すとガンダムが1,380kW、ザクが951kWとなっている)
そのためあまりの高出力に冷却が追いつかず、稼働時間は20分以下となっている。
こんな短くちゃジャブローに到着する前にオーバーヒートするんじゃ?
通常では3人のパイロットによって操縦されるが、一人でも可能。

当初の計画では量産化及び地上での運用を検討されており、宇宙空間からジャブローへ向け降下させ、
迎撃部隊の撃破及びジャブローを覆う森林を薙ぎ払い、隠された侵入口を発見するだけの能力と稼働時間を求められたが、
試作段階でジオン公国が敗北してしまい、完成・量産化までには至らなかった。
そのため試作機1機がソロモン拠点防衛用に配備された。

ソロモン攻防戦においては、ザビ家三男のドズル・ザビが妻子や部下たちを脱出させた後*1、自ら乗り込んで出撃。
(ドズル自身、ビグ・ザムを評価しておらず「こんなものよりドム十機のほうが戦力として役に立つ」とこき下ろしていた)
連邦軍艦隊に甚大な被害を与えるが、接近戦に弱いという弱点を暴かれガンダムとの交戦において破壊された。

火力と装甲は随一だが飛び回る小型MSにヒットアンドアウェイされると何も出来ない鈍重さ、量産に不向きな圧倒的コスト高、
そしてやっとまともな戦場に送られたと思えば前述通りの末路で破壊された等、
これら一連の流れは史実の日本軍の大和型戦艦のオマージュとも軍事に通じたガンダムファン間で言われる。

漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』によると、
グリプス戦役の時代では、ジオン軍残党の手によって量産化に成功していた模様。
この設定を取り入れたのかは定かではないが、『ガンダムvs.Ζガンダム』の宇宙世紀モードにおけるハマーン完全勝利エンディングではキュベレイを取り囲む大量のビグ・ザムを見ることができる。
ドズル様もきっと草葉の影で喜んでいるに違いない。 ミネバの事は置いといて*1
+他にもこんなのが
漫画『機動戦士対伝説巨神 逆襲のギガンティス』(長谷川裕一・著)では、シャア率いるネオ・ジオンの
「血塗られた巨神」破壊部隊がビグザム改なる機体を一度に2機投入するも、覚醒を始めた巨神の前に敗退している。
…まあ、正直相手が悪かったとしか言いようがない。
惑星ぶった切れるバケモノ相手にビグ・ザムが何機居ようとなぁ…。
(結局、主人公であるジュドーが乗るメガゼータも直接戦闘で巨神に勝った訳ではない)

ゲーム『SDガンダム Gジェネレーション』ではオリジナルユニットとして量産型が登場。
こちらは陸上での運用に特化され、塗装も森林迷彩色になっている他、
コスト削減のためIフィールドジェネレーターは耐ビームコートに変更されている。
ようやく量産化のめどがついた機体だが、結局量産には至らなかった。
……が、『機動戦士ガンダム カタナ』にてシン・フェデラルの手によって量産されて登場した。

また、『スーパーロボット大戦』シリーズでも度々量産されて(つまり雑魚敵として)登場しており、
そのうち『GC』と『XO』では捕獲によって自軍で運用することも可能である。
ちなみにこちらでも陸上の方が宇宙より高い適応であったりする。
+ええい、やらせはせん!
ちなみに、この『GC』『XO』に参戦している『第08MS小隊』のテリー・サンダースJr.軍曹(声:氏)が
「ええい、やらせはせん!」だの「死なせはせん…誰一人として、死なせはせんぞぉー!!」などと、
非常にそれっぽい台詞をお吐きになる。
同シリーズのドズル閣下の声はTV版の大輔氏のため、劇場版気分を味わいたい人は捕獲したビグ・ザムに
彼を乗せ変えてみるといいかもしれない。……そういえば08小隊にはCV小山茉美もいたな…

ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』では火星独立ジオン軍が陸戦用に再設計した「グランザム」が開発されていた。
地球侵攻作戦の切り札となる予定だったが、開発が難航し、完成前に独立軍は壊滅してしまった。
これは、元々同作品のラスボスとして登場する予定で設定したが、諸般の事情で実際のゲームに登場することは
叶わなかったということを示している。「開発に難航した」という一文には嘘偽りはないのかもしれない。
ちなみに『GジェネWORLD』では1年戦争のシナリオ中にドズルが乗って出撃する。…何だこれ。

これに匹敵するMAとして「AMA-01X・ジャムル・フィン」が製作されるが、
戦局悪化のために計画が頓挫、急遽簡易部品で急造されてしまう。

アーケード稼動のアクションゲーム『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』にも登場。
CPU専用、巨体、鈍重、高火力、ライフと撃破時のポイントが多めといった隙のない構成になっている。
家庭用移植作品ではユーザーも使用可能となりCMでは「あのビグ・ザムも使える」といったフレーズが流れるバージョンもある。
余談だが、ガンダムVSシリーズで照射系ビームが「ゲロビ」と呼ばれるのは、この作品でビグ・ザムの照射ビームが口から出ているように見えたのが由来とされている。

その後、「機動戦士ガンダムEXTREAM VS FULL BOOST」にボスとして登場。
各種ビームによる攻撃、両足で相手を掴んで拘束する、ジャンプして踏みつけなどの行動を行う。Iフィールドは搭載されていない。
そして、本作のビグ・ザムはその攻撃力が凄まじく、3000コストでも3回ほど攻撃を食らったら撃破という恐るべき威力を誇る。
動きは遅いと紹介されている割に、ボスとしては平均よりも速かったりする。
覚醒するとドズルがコックピットから出てきてマシンガンを乱射するのだが、このときは一体誰が操縦しているのであろうか……
(まぁ前述の通り3人乗り(な上、艦橋レベルに広いコックピット)である。原作でこのシーンの時には既に部下を降ろしているが。
 そもそもこの行動はビグ・ザムを破壊された後の悪あがきなので、操縦者関係無しにビグ・ザムは動かない)
続編の「マキシブースト」でもボスとして登場している。
前作では7-E EXという終盤のボスだったが、今作では7-Aという序盤のボスである。
そのため前作に比べて難易度はかなり下がっており、攻撃力や耐久力の補正も少なく、思考も緩い。
各武装の使用頻度も大きく変わっている。

+『ガンダムトライエイジ』では
トレーディングカードアーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』では期間限定配信のスペシャルミッションの敵として初登場。

まず目につくのが、HPが4万越えであること。これは今なおかなり高い数値である。
そして、アタックが5000なので並大抵のMSは一発で沈む。スピードも3600とそれなりに高いので先攻が取りにくいのも厄介。
体力を削ろうにもIフィールドジェネレーターの再現かビーム系の武器は通じにくいし、
削ったら削ったでアタックとスピードを1000も上昇させるのでこうなるとますます手に負えなくなる。
(ただし打撃(素手や手持ち武器の攻撃)には弱く、それを利用したハイスコアアタックを行うプレイヤーもいた)
更にタチの悪い事に、ラウンド開始前に専用アビリティ「全方位」を繰り出してくる。徐々に範囲が広がるので非常に避け辛く、避けきれなければ当然ダメージを受ける。
内容自体はザク二機と共に現れるビグ・ザムを倒すというシンプルなものだが、上記の理由からその難易度を一言で表せば無理ゲー。
開発スタッフが悲鳴を上げたと公式ブログで書かれる程で、配信初日の撃破率が0.92%で1%未満だった事からもその高難易度ぶりが伺えるだろう。
配信当時はカードの絶対数が少なかったのも難易度増加に拍車をかけた一因であろう。

その後、1弾「新たなる救世主」においてパーフェクトレアとして排出された。
スピードはやや遅めだがHPが3000越えとプレイヤーが使える機体としてはかなり高い部類に入る。
(HPだけなら同弾の「MSホロキラカードキャンペーン」版の方が高いが)
アビリティは同弾が初登場の「不沈」。HPが0になると微量だけ回復し撃墜を回避できるため粘り強く戦える。
宇宙適性こそ◎だが地上△、他全部×と適性が極端なため使いどころを選ぶ機体である。
必殺技のコスト比率が重いことも地味に辛いか。
その後も低レアカードが何枚か出ているが、基本的にどのカードもHPが高くスピードが低いというステータスになっている。
必殺技は「ソロモン・インパクト」。
機体側面のメガ粒子砲全てで砲撃し、一面を爆風で包む。残念ながら大型メガ粒子砲は使用しない。

「ジオンの興亡 3弾」では特殊レアカード「ザ・ライバルセレクション」の一枚として登場。
ちなみに、これが久しぶりの登場だったりもする。
一定値以下のダメージを無効にする「装甲」持ちの硬い、強い、遅いの三拍子そろった機体になっている。

パイロットのドズル・ザビも同時参戦。レアカードとして登場。
HPとアタックの上昇値が高くアタックバーストを持つため攻撃面でも優秀な上に、
ラウンド2突入時に仲間全員のHPを500回復するパイロットスキルを持つため粘り強く戦える。

「ビルドMS 1弾」においてオリジナル機体としてビグ・ザム(アクシズ仕様)が参戦。
特定の条件を満たすことでビグ・ザムかアプサラスIIから開発できるビルドモビルスーツになっている。
ジオン系開発チャートの終着地点に位置する機体である。
「アクシズに回収され強化改造を施されていたら」というif設定の機体。
ハマーン・カーン並びにミネバ・ザビ専用機として想定されているためか機体カラーが白を基調にしたものに変更されており、
(事実、劇場版Ζではハマーン・カーン専用機として白いガザCが登場している)
強化改造の結果地上適性が◎に向上している。アクシズの技術力マジパねぇ。
専用機パイロットもハマーン・カーンが設定されている。
ハマーンを乗せると勝利時に「このキュベレイ、見くびっては困る!」と言ってしまう、
と思っていたらビルドMS6弾でハマーンの専用機時の勝利セリフが「ここまでだろう、俗物!」に変更された。
アビリティは「不沈」。「ビルドMS 5弾」以降はチューンアップを重ねる事で「装甲」、「逆襲」も選択可能になった。
「逆襲」はHPが減っているほどダメージアップが狙えるため、HPが高いビグ・ザムとの相性はいい。
必殺技は「ビッグ・ザビバスター」。
基本的な演出は変化なし。どうせなら中央大型メガ粒子砲も取り入れた形にしてほしかったと思うのは贅沢か。

後に大会参加者限定プロモカードとしてカード化された。この際、「MA-08A」の形式番号を与えられている。
トライエイジオリジナル機体がカード化されるのはフルバースト・サイコ・ガンダムに続いて2例目。
スピードが少し遅い代わりにHPとアタックが共に3000を超えており、プロモカードとしてはなかなか優秀。
アビリティは「逆襲」。やられたらやり返す。倍返しだ!

余談ながら、4弾のミッションにビグ・ザム4機と戦う「戦慄の量産計画」が存在していたりする。
また、ビグ・ザム(アクシズ仕様)と戦えるスペシャルミッションでもビグ・ザム部隊が編成されていた。
ドズルや一般兵士はまだいいとしてクワトロ、何でお前がそんな物に乗っているんだ。


格闘ゲームでは『ガンダム・ザ・バトルマスター』シリーズに中ボスとして登場。
パイロットは頭の悪い大男、ガルス・ゴルディーニ。
『1』ではマリア・ニコルスの部下、『2』では天才科学者シメオンの部下として登場する。
ゴツイ見た目によらず、口調がなぜか子供っぽい。

とにかくビグ・ザムだけあっての、 でかい の一言に尽きる。移動速度はやはり鈍重。
防御はできないが、常にスーパーアーマー状態(ハイパーアーマー)であり、歩くだけで相手を踏み潰してダメージを与える。
超必殺技の大型メガ粒子砲の威力は凄まじく、まともに食らうとライフが三分の一以上~半分ほど減ってしまう。
あまり背の高くないMSならば砲塔の真下にいれば当たらない。
また方向転換ができないため、後ろに回り込めば大型メガ粒子砲を食らわずにすむ。
それでも背後に回ると、後ろ蹴りやミサイルなどで後ろを攻撃してくる。
攻略法としては後ろに回りこんだ後、キックやミサイルをかわしつつ攻撃すれば比較的楽に勝つことが可能。
正面から戦うと恐ろしいまでの強さを誇るが、後ろにさえ回ればほぼ確実に勝つことができる。
そのため対戦においてビグザムを使用する場合、戦闘開始直後すぐに後ろの壁際まで下がり、
そこから動かずに攻撃しまくる戦法を取らなければまず勝てない。
ストーリーモードを難易度関係なくクリアすると対戦で使用可能となる。


MUGENにおけるビグ・ザム

MUGENでは海外のGundam Mugenのサイトで他のMSなどと共に公開されている。
製作者はtaurusac195氏。まだ未完成らしい。ディフォルトカラーは暗いが、ちゃんとした緑色や赤などの別カラーもある。
ファイルの解凍にはパスワードが必要で、更にパスが合っていたとしてもLhaplusではエラーが出て解凍できない。
解凍にはLhazやその他解凍ソフトを使おう。パスワードはコメント欄をよく読めばわかるはず。

出場大会

非表示

出演ストーリー



*1
その後、ドズルの妻ゼナは宇宙要塞アクシズ到着を待たずに病死したが、長女ミネバは成長し、
(ただし、『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場したミネバはハマーンの用意した替え玉であり、本物は行方不明。
 尤もハマーンの傀儡だとは判っても偽者だと言う事は『ΖΖ』最終回まで判らなかったが)
やがてはザビ家の遺児としての宿命に挑むことになるのだが……それはまた別の話である。
それにしても顔が母親似で良かったですね、姫様!