BIGBANG BEAT

『BIGBANG BEAT 1st Impression』はアリスソフト製作の地域制圧型エロSLG『大番長』を原作とした同人格闘ゲーム。
製作サークルはNRF。Fate/Sword Danceを製作したRapid Fireが前身のサークル…だったのだが、
現在は開発・運営・今後の一切の権利を〝Frontier 彩〟(エイジャ)に譲渡している。

また、後に彩が続編『BIGBANG BEAT Revolve』を制作、2011年の夏コミ(C80)にて頒布された。
続編と言っても、プログラム面は一からリテイクされているようで、システム面も大幅に変更されている。
『1st Impression』になかったオンライン対戦機能を実装しているが、
公式サーバーがダウンしたまま復旧されておらず(公式サーバーを介する仕様になっている)、使用不可能になっている。

BIGBANG BEAT OP
BIGBANG BEAT Revolve OP
チュートリアル的な物


『1st Impression』

登場キャラクター

の合計10+4キャラクター。
隠しキャラの使用に条件はなく、キャラクターセレクトで特殊な入力を行えば選択できる。

操作・移動・ガードなどの基本システム関連

  • レバー+6ボタン〔弱・中・強・Bアクション(後述)・エンハンス(後述)・Pチャージボタン〕制
  • ゲージストック上限は9ストック+1本→5ストック
    • 割と初期に多くのキャラで5~6ゲージ使えば即死コンを組めることが判明したからか、
      パッチで5ゲージ上限に修正された。
  • ダッシュ・バックダッシュ(キャラによってラン型かステップ型か異なる)
  • ハイジャンプ
  • 二段ジャンプ
  • 空中ダッシュ
  • 空中ガード
  • 空中受身
  • 弱・中・強の3ボタンチェーン
等が可能。

ゲージ・補正関連のシステム

  • フィジカルゲージ(以下Pゲージ)*1
    • ライフゲージ下にあるオレンジ色のゲージ。
      必殺技などを使う際に消費し、自キャラのライフが減少するにつれて上限が増える
      消費したゲージは微量ずつ自然回復する他、特定の行動によって溜めることが可能
      その基本となるのがPチャージだが、Pチャージには動作開始から回復し始めるまでに多少の間がある
      不足しているとPゲージを消費する行動ができなくなる他、少なければ少ないほど防御力が低下する
  • 攻撃力補正表示*2
    • Pゲージの画面真ん中側下に表示されている数値。
      初期値の100=100%の状態で、数値に比例して攻撃力が上がる。最大値は199。
      エクステンドチャージ(後述)によって上昇する。
  • アドヴァンスドチャージ
    • Bパワーストックを1消費し、Pゲージを瞬時に一定量回復する
      ここからPチャージを継続した場合、通常のPチャージとは違いすぐにPゲージが回復し始める
      小さな隙でPゲージを回復できるため、Pチャージでは十分な回復量を得られない時に用いられる。
  • エクステンドチャージ
    • Pチャージ中、キーを回転させることでライフを消費して攻撃力補正値を上昇させる
      同時に、Pチャージより高速でPゲージを回復する。
      上昇する攻撃力は消費したライフの割合に比例する(最大値の50%を消費→150)。
      ライフカウンターを1個失うと上昇量の半分が失われる
  • ライフカウンター*3
    • Pゲージ下にある円形のマーク。キャラクターによって模様が異なる。
      ライフゲージが0になると1個消費し、ダウンした側のライフとPゲージが全回復、即座に戦闘を再開する
      (この時、再開するまでの間は移動やPチャージ関連の動作が可能なため、カウンターを奪った側も態勢を整えることができる)
      ライフカウンターが無い時にライフが0になると敗北となる
      ヴァンパイアセイヴァー』の「インパクトダメージゲージ」に類似したシステム。
  • Bパワーゲージ、Bパワーストック
    • 画面下に表示されるゲージ。MUGENにおけるパワーゲージのようなもの。
      相手を攻撃すると出てくるBストーンを拾い*4、100に達するとストックが1増える。
      Bストーンの大きさによって回復量は異なる。

Bアクションボタン関連

BパワーアーツやBパワーストックを消費する行動に使用するボタン。
  • Bパワーアーツ
    • 超必殺技Bパワーストックを1消費する。多くのBパワーアーツはコンボに組み込める。
  • ビッグバンブレイク
    • Bパワーストックを2消費し、より強力な超必殺技を放つ
      基本的にBパワーアーツヒット後に追加コマンドを入力する派生型のため、安定してヒットする。
      コンボ補正の影響が小さく硬直時間が長いためにヒット後の追撃は不可能なものが多い。
      Bストック残量の関係でBエスケープ(後述)がすぐには使えないなど、保険を捨てた一か八かの大技と言える。
  • Bダッシュ
    • 攻撃の硬直をキャンセルして前進Bパワーストックを1消費)する。
      同時に↓に入力していると地上では前方に小さくジャンプ、空中では静止して落下。空中+↑入力で大きく前方にジャンプする。
      要するに北斗のブーストやNBCのACSみたいなもの。超必殺技の隙消しにも使える
  • Bカウンター
    • ガード硬直を無視して反撃Bパワーストックを1消費)する。
      いわゆるガードキャンセル攻撃。ただしダメージはない。
  • Bエスケープ
    • Bパワーストックを4消費して食らい状態から復帰し、同時に前方か後方へ移動する。
      すぐに行動可能になるため、状況次第では反撃に転じることも可能。
      消費は大きいが、1コンボが重いゲームなので保険としての重要性は高い。
      しかし、コマンドが「食らい中に←or→+B」と簡単なものなので非常に暴発しやすいのが玉に瑕。

エンハンス

  • キャラクターの能力を最高三段階まで上昇させる
    上昇するのは防御力であったり、特定の技の威力であったり、時には技の追加変身条件であったりと様々。
    隙が大きい(常時S兵太を除く)。例えるなら『ストIII』のPAの発展形。キャラクターによってはかなり重要なものになる。

その他特殊仕様

  • 起き上がり遅延
    ダウン中にレバーを下に入れっぱなしにすることで最大20F起き上がり時間を遅延させることが出来る。
    起き攻め回避に使うシステム。
  • 着地硬直キャンセル
    通常着地硬直をしゃがみと歩行以外の行動でキャンセル出来る。
    また、着地前に下に入れ続けておくことで硬直時間が無く行動制限が無い着地になる。
  • 鴨音中段
    相手の攻撃を立ちガードした後にしゃがみガードに移行しても、硬直時間中(連続ガード中)はやられ判定が立ち状態のままになっている現象。
  • B落下
    前述の「空中で↓+B」には発動後6Fの無敵が存在する。このゲーム唯一の全キャラ共通無敵要素。
    相手の暴れをすかすために使われることが多い。
    デビル大悟のファイナルダイゴビームも3回使用すればすかすことが可能だが、なかなかうまく使うことが難しい。
    しかし、それ以前にこの仕様自体が知られていないケースも多い。
  • ジャンプ追い越し特殊慣性攻撃
    一部バージョンでバグだと思われていたものだったが、気がついたら全キャラに搭載されて仕様になったシステム。
    空中ジャンプの1F目を攻撃でキャンセルすると、X軸とY軸の速度が変わらないまま攻撃が出る。
    向きは変わるようになっているため、相手を飛び越した状態で出すといきなり反対方向に飛んでいく攻撃が出来る。
    ただし、この攻撃は画面端では慣性が無くなり出来ないようになっている。


『Revolve』

登場キャラクター

月読きなこ宮里軍団、メカ兵太、小次郎
神威(CPU専用)
が追加、常時スーパー兵太はリストラされた。メカ兵太・小次郎はコンパチキャラ。
ちなみに、続投組もCVが新録されており、その関係で声優が変更されているキャラも数人いる。

システム

Pゲージ関連やBダッシュ、ライフカウンターなど特殊な要素の大半が削除(Pゲージは無頼、Bダッシュは狼牙の固有システムに)。
そのため、一種の世紀末ゲーであった前作に対し、本作は普通のコンボゲーになっている。
それに伴いL・M・H・S(特殊)の4ボタン制になった。
エンハンスも削除されたが、いくつかは特殊ボタンの動作として継承されている。

  • Bパワーゲージ、Bパワーストック
    • ストックは最大3になった。また、Bストーンは本作でも実装されている。
  • Bカウンター
    • 僅かながらダメージが発生するようになった。
  • Bエスケープ
    • ストック消費は3になった。減ってはいるが、ストックも減ったので結果的には全ゲージ消費する。
      コマンドは4or6+L+M+H同時押しになって暴発しにくくなった。
  • Bバースト
    • 同じくストック消費3でサイクバーストする、Bエスケープの相互互換システム。
  • Bスティール
    • その場で画面中のBストーンを回収することができる。当然ながら隙は生じる。
  • ビッグバンモード
    • Bパワーストックが3ある時に発動できる。
      一定時間Bパワーアーツが使い放題になり、ビッグバンブレイクが解禁され、さらにキャラ特有の追加効果を得られる。
      終了するとゲージおよびストックは0になる。
  • ビッグバンブレイク
    • 上記の通り、ビッグバンモード中に使用できる専用技となった。
      派生形式ではなくなったが、コンボには普通に組み込める。


MUGENにおけるBIGBANG BEAT

隠しの4キャラを含めた全キャラが存在している(システムを完全再現しているキャラは少ないが)。
続編のBBBRも頒布され、月読きなこ神威も作成されたので、残りの新キャラがMUGEN入りする日もそう遠くはないだろう。
アレンジキャラも多く、斬真狼牙天楼久那妓京堂扇奈の3人には狂~神キャラもいる。
また、ストーリー動画では原作の性質上、学校が出てくる作品での出番が多い。

最後に余談になるが、この記事のページ番号は「2525(ニコニコ)」
ニコニコ動画ユーザーには馴染み深い数字の並びであり、この番号の時に作成されたページがこの『BIGBANG BEAT』である。


*1
現在はアフロン氏の扇奈(ただし完全ではない)とIna氏の久那妓(ほぼ完全?)、⑨氏のBBBキャラ全てに実装されている。

*2
表示されるのはアフロン氏の扇奈とIna氏の久那妓、⑨氏のBBBキャラ、
ゆーり氏の無頼と久那妓はMB風アレンジなので実装していない。
他のキャラクターは表示されないものの内部処理はしているようだ。

*3
「勝利時に残りライフを引き継ぐ」という仕様は⑨氏のBBBキャラに実装されているが、
この再現の有無を問わずライフカウンターそのものはエンハンスの回数表示などに用いられていることがある。

*4
実装しているキャラは現在いない模様。


最終更新:2020年11月28日 00:34
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