ЯМИДОКОКУ(やみどうこく)






 「ハッハッハッ…お別れです!」

ゲーニッツ超必殺技。 漢字で書くと 「闇慟哭」 。
ちなみに正規技名はキリル文字だが”Я(や)МИ(み)ДО(ど、アクセントでどー)КО(こ)КУ(く)”と、ロシア読みで音写しているだけで意味のある単語ではない。他のゲニ技も同様。
相手の頭を片手で掴み上げ、巨大な竜巻で包み込んでダメージを与えるコマンド投げ
投げ判定が1Fで発生するという強力な性能を誇る…と言っても、その頃はコマンド投げの発生1Fなどは割と普通。
特に'97以前のKOFのコマンド投げの発生は1Fや2Fがほとんどである。
有効間合が特別広い訳でもなく、威力も初期のルガールなどに比べれば遥かに良心的。

しかしこの技の真の恐ろしさは ガード硬直中でも掴まれる (厳密には投げの発生が「待ち」の状態になり、硬直が解けると同時に成立。
実は超必殺技にコマンド投げのあるキャラなら人間操作でも再現可能)という点とゲーニッツの他の技との凶悪な連携、
超必殺技であるが 体力やゲージに関係なく出すことができる という'96のボス特権、そしてCPU特有の超反応である。
つまり超高性能飛び道具 「よのかぜ」 で接近を許さず一方的に削り、間合に入ったらこの技で再び距離を開けられる恐怖のループ。
その上 キャンセルできる攻撃や有利フレームのある攻撃をガードした時点でお別れ確定
硬直が異様に短い超必殺乱舞技真八稚女」 の初段をガードさせてこの技に繋ぐという芸当もやってくる。
恐ろしすぎる。さらに他の超必殺技同様MAX版が存在し、体力ゲージが点滅且つパワーMAX状態で決まると通常よりも大幅にダメージが上昇する。

技名より 「お別れです!」 の台詞のインパクトが強いため、 「お別れ」 と呼ばれることが多い。
'96のCPUゲーニッツに接近した状態で隙を見せると確実にこの技を決めてくるため、
無造作に歩いて近づいてくるだけでもかなりのプレッシャーがかかる。
  • 飛び込んで即お別れです
  • ガードしてからお別れです
  • 歩きからおもむろにお別れです
  • やたら速いダッシュから即お別れです
  • ワープ技でいきなり隣に現れてお別れです
  • みずち」 (超必) をガードさせてお別れです (超必)
  • ガードさせたりヒットさせたりで1Fでも不利になれば即お別れです
などの死亡バリエーションはもはやトラウマもの。 当時はゲーセンでゲーニッツを倒すだけで観衆が沸いた。

ただしコマンド入力がシビアな'96では、プレイヤーが使うと→↘↓↙←→↘↓↙←(逆ヨガ二回)というコマンドをとっさに成立させるのが難しく、
失敗すると 「わんひょう・まめつ」 が暴発するためCPUほどの強さを発揮するのは厳しい。
「わんひょう・まめつ」 は使い勝手が悪いこともあり、 「やみどうこくの失敗モーション」 とも言われている。

'96でゲーニッツが通常技から繋げられる必殺技はこの技のみだが、
CPUゲーニッツはこの技を単発超反応で出すことを前提にアルゴリズムが組まれているため全く問題なく強い。
SVCでも繋がるのはこの技と 「しんあおいはな せいらん」 だけで、コマンドが長いためなかなか決まらない。
当然'96とは違いしっかりゲージを消費するようになったので、かつてのような超反応「お別れです!」は息を潜めてしまった。
また技が終了した後にポーズを取るため、自由に間合が調節できないようにもなっている。歓迎すべきなのやら残念なのやら。
ちなみに'96では竜巻に包み込んでいる間に徐々にダメージを与え、SVCでは技の終了時に単発大ダメージが入る。
何気に'98UMではMAX版で竜巻の色が変わるようになった。


数多の格ゲーマーを苦しめた技だけに、パロディ技に定評のある 『Eternal Fighter Zero』 でも
天沢郁未がこれによく似た 「別離」 という、技名からして既にお別れする気満々な技を使う。
こちらもやはりコマンドが複雑(←↙↓↘→←↙↓↘→)(ヨガ二回)だがコンボに組み込みやすい上、高Lv版では長い発生無敵が付いたり
Lv2以下でも発生速度の関係でコンボルートによっては最速で出した場合相手はヒットバックが終わっているのに
ガード以外の行動が取れず大人しく投げられるしかなくなり、繋がってないはずなのに実質繋がるという現象が起こる。
つまり コンボに組み込んでも補正がかからない 。(通称確定補正切り)
挙句BLOODゲージ (郁未固有の特殊ゲージ) の状況次第では直後に暴走モードに入り、
しばらくの間常時スーパーアーマー化して手がつけられなくなることもあるなど相変わらず凶悪性能。

MUGENでもこの技にインスパイヤされたと思われる技を持ったキャラが多数存在している。
格闘ゲーム史にその名を刻む超必殺投げの一つである。
特に動画ではこの人の投げとよく比較される。

「もう聞こえてはいないでしょうが…
神とは時に無慈悲なものなのですよ」

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