ブラックサレナ


「君の知っているテンカワ・アキトは……死んだ。

         彼の生きた証、受け取ってほしい」

劇場用アニメ『機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-』でTV版の主人公、テンカワ・アキト(声:上田祐司)が乗る機体。
名前の由来は「恋」「呪い」「復讐」などの花言葉を持つ黒百合から。
…とはいえ実のところ、黒百合の英名として扱われるのは、Black Sarana(ブラックサナ)である。
更に言うとBlack Saranaよりも、Chocolate Lily(チョコレートリリー)やKamchatka Lily(カムチャッカリリー)の方が黒百合の英名としては一般的。 春ですよー
サラナとはモンゴル語では百合全体を、ロシア語ではマルタゴンリリーを意味する。
まあ、別作品だがホオズキを意味するPhysalis(フィサリス)サイサリスと誤読するケースもあるし些細なことではある。

全高約8m。
機動戦士ガンダムΖΖ』のフルアーマー・ΖΖガンダム等を担当した明貴美加氏によるデザインである。

+ なぜなにナデシコ「ブラックサレナができるまで」

単独でのボソンジャンプ*1が可能な8m級機動兵器という、当時としては前代未聞の上に
「公式には存在しない機体」故、「幽霊ロボット」として都市伝説のように噂される機体となっていった。
(敵の夜天光・六連もまた同様の仕様を持った秘匿機体の為、各地で暗闘を繰り広げる双方を差して「幽霊ロボット」と呼んでいた可能性もあるらしい)

劇場版最終幕……火星極冠遺跡での最終決戦において、ブラックサレナの増加装甲という性質を利用した捨て身の一撃によって夜天光との一騎打ちを征し、その本懐を遂げたが、
アキト自身は元クルー達に姿を見せることなく、その場を去ってしまった。

+ 黒衣の王子 ※劇場版ネタバレ注意


MUGENにおけるブラックサレナ

SSSS氏の作が宿敵・夜天光と共に某所で代理公開されている。画像は『スーパーロボット大戦MX』のもの。
高機動型ブラックサレナ、ブラックサレナ、エステバリスの形態を使い分けることが可能(素体はエステバリス)。
AIも標準搭載されている。
比較的小さな体格に加え、ブラックサレナ、エステバリス状態では豊富な射撃武器を有する。
空中を飛び回り、ボソンジャンプでワープする、母艦に戻って体力とゲージを回復するなど中々の鬼畜性能。
ストライカーとしてバッタ(原作に登場する無人機動兵器。某改造人間ではない)や、
アルストロメリア(同じく原作登場の人型機動兵器。有人式)を呼ぶことが出来る。
超必殺技の一つはファン感涙モノの、 抜き撃ち 。劇中で夜天光を倒したシーンの再現である。
技後は強制的に装甲をパージしてエステバリスになる。

出場大会

出演ストーリー

夜風物語(テンカワ・アキトとして登場)
勇者王ガオガイガー∞


*1
ナデシコ世界でのいわゆる空間跳躍。大型のゲート艦「チューリップ」、
あるいはその組成を模倣したチューリップクリスタル(以下CC)と呼ばれるものを媒介にする。
火星圏、及び木星圏で発見された古代火星文明のオーバーテクノロジーを利用したシステムであり、
劇中でも完全に解明されないまま使用されている。
チューリップ間の跳躍は高出力の「ディストーションフィールド」(要はバリア)があれば問題ないのだが、
CCを使用しての単独ジャンプには特殊な才能が必要であり、なぜか火星圏に多いそうした人間のことを『A級ジャンパー』と呼ぶ。
これは、火星のテラフォーミングに使用されたナノマシンが火星文明の遺跡の影響で変性したことが原因と言われている。
このボソンジャンプ技術は物語上でも非常に重要な位置を占めており、TVシリーズ・劇場版ともに
火星で発見されたオーパーツ『ボソンジャンプ演算ユニット』と、それを制御できる『A級ジャンパー』を巡る暗闘が主軸となっている。

*2
TV版の『ナデシコ』でいたるところにこうした演出が挟まれるのは、当時の時代背景に強く影響されたものである。
これは当時、アニメや特撮、ゲームと言ったサブカルチャーが子供だけに留まらず大人にも広まりはじめた時期であり、
「オタク」というものがしばしばメディアでも取り上げられるようになっていた。
それに伴う世間でのいわゆるサブカルチャー・バッシングが起きていたことに起因し、
「アニメや漫画や特撮にマジになるのは大人として変」という論調に対して答えを出してみようと考え出された演出であった。
実際に、『ナデシコ』放送時の1990年代後半から2000年代前半は
ウルトラマンティガ』や 『仮面ライダークウガ』などヒーロー物のシリアス化やリアル化が著しく進行し、
「大人も楽しめる特撮」「大人が楽しめるアニメ」といった売り文句も生まれていた頃である。
テレビ版『ナデシコ』の最終回が「別に大人がアニメや特撮に夢中になったっていいじゃん」という結論で終わるのであり、
『ナデシコ』の特撮パロディや所謂「お約束」の否定は、単純な特撮批判やアニメ批判というわけでもない。

*3
『スーパーロボット大戦W』ではTV版から劇場版までの期間が半年に短縮された都合上、
サブヒロインの「ホシノ・ルリ」が僅か半年で劇場版までの3年分の成長をしている
これを当人は「成長期ですから」の一言で流した。 スパロボではよくあること
またユリカの「老けたね」発言に対して、「心労でナデシコクルーだけ年をとった」と返している。