キャシャーン

 たった一つの命を捨てて

   生まれ変わった不死身の身体

     鉄の悪魔を叩いて砕く

       キャシャーンがやらねば、誰がやる

概要

タツノコプロ制作のアニメ『新造人間キャシャーン』の主人公。本名は東鉄也。
人造人間」と間違われることがあるが彼は「 新造 人間」である。
テレビアニメと『タツノコファイト』では西川幾雄氏、OVAでは氏、実写映画では伊勢谷友介氏、『キャシャーンSins』では
そして『タツノコ VS. CAPCOM』では小野大輔がキャシャーンを演じている。


原作アニメ

ロボット学者だった東博士の開発した公害処理用ロボットBK-1が落雷の影響で暴走。
公害を撒き散らす人類を駆除し、地球を守るため、ブライキングボスを名乗って人類に叛旗を翻した。
ブライキング率いるアンドロ軍団を前にして、為す術もなく追い詰められていく人類……。
遂に博士の息子である鉄也は、人間としての命を捨てて、ブライキングとの対決を決意する。
壮絶な運命へと身を投じた鉄也は、ロボット犬フレンダー、かつての恋人ルナと共に、アンドロ軍団へと闘いを挑む。
人間と融合することで完成し、驚異的な力を発揮する事のできる「新造人間」キャシャーンとなって……!

『科学忍者ガッチャマン』に続くタツノコSFヒーローとして生み出されたキャシャーンであったが、
人間である事を辞めてまで人間のために戦う彼の運命は、子供向けアニメとは思えぬ程にハードであった。
優しい両親、愛しい恋人、幸福な人間としての生活を捨てて新造人間となった東鉄也は、どんなに望んでも決して人間には戻れないのだ。
そして更にキャシャーンは物語の後半、アンドロ軍団の手により「機械の身体」である事を暴露されてしまう。
人類の敵であるアンドロ軍団と同じ存在――キャシャーンは、ヒーローでありながら人々から排斥されるようになってしまう。
それでも尚、孤独に戦い続けるヒーロー像は、子供にこそ受け入れ辛かったものの、今日に至るまで多大な影響をおよぼした。
なお、キャシャーンという名前には「未来への財宝(キャッシュ)を捜す者」という意味があるのだが、
同時に「ガラスが割れる音」でもあり、割れたガラスが直らないように、彼もまた人間には戻れないという事を示している。
断じて華奢だからというわけでない。タツカプで蒼鬼に勘違いされてるけど

スポンサーの倒産、という番組とはまったく関係のない事情で急遽短縮が決定してしまい、ラストは突然開発された新兵器でアンドロ軍団が全滅、
という唐突なものになってしまったが、こういう場合にありがちな初期設定を投げ捨てるということは皆無であり、最終回にいたるまで
キャシャーンの「人間に戻れない」「たとえアンドロ軍団を倒しても、もう人間達の間には戻れない」という悲哀は徹底されていた。
また、2004年公開の実写映画版『CASSHERN』においては、原作とはベクトルは違うものの、戦争によって引き起こされる悲劇、残された者の憎悪
や救われないキャシャーンの境遇など、こちらでも徹底した悲哀が描かれている。
加えて本来は実に4時間をも超える内容が当初は予定されていたものの、上映の尺関係か、編集での短縮シーンが非常に多い事や初見で理解し難い
唐突なラストなど、ある種の共通する部分があったりする。

2008~2009年に放映された『キャシャーンSins』におけるキャシャーンは他とは異なり、初めから人間を模したロボットとして生み出された(ゆえにこの作品のみ「キャシャーン」が本名)。彼もまた他のロボットとも人間とも異なる孤独な存在として描かれており、原典以上の不死身の身体を持つがゆえの悲哀に見舞われる。ただ、ラストでは世界も彼も救われることを予感させる描写が成されており、地球全土が荒廃している設定割にはハッピーエンドなほうである。

その他、タツノコプロのタイムボカンシリーズOAV『タイムボカン王道復古』へゲスト出演したこともある。

ちなみに相棒の犬ロボットのフレンダーは、カー・ジェット・マリンなど様々な形態へと変形し、キャシャーンをサポートするのだが、
このギミックは子供達に喝采を持って迎え入れられた。*1
Sins版のフレンダーにはこのギミックは用いられていない。

原作における性能

格闘ゲームには『タツノコファイト』と『タツノコ VS. CAPCOM』に登場。

『タツノコファイト』では、ガードさせても五分な多段ヒット技「電光パンチ」をひたすら振ってるだけでわりと戦えるキャラ。
それ以外やることがないという噂もあるが、これでゲージを溜めれば飛び道具超必殺技「超破壊光線」も撃てるのでまずはとにかく電光パンチ。
なお相棒(愛犬?)のフレンダーは戦闘前デモや超必殺技などで出てきれくれるものの、主に別キャラであるルナのストライカー、
ていうかパピーとして活躍。食らい判定すらルナではなくフレンダーにあるという、もうキャラ名「フレンダー」でいいだろといった有様であった。

『タツノコ VS. CAPCOM』では、「破壊の電光」なるキャッチコピーで登場。
フレンダーを呼び出す必殺技はノーコストのわりに拘束時間が長めなうえ、呼び出し時の隙も少ないという高性能。
その一方で本体性能は大人しめであり、コンビネーションの精度が強さに直結するキャラと言えるだろう。

と、まぁ普通のゲームならそんな評価だったかもしれない。だがこのゲームはタツカプである。

キャシャーンは通常技が短く重く、機動力も高くはないため、逃げを追う性能、攻めの持続性に欠ける。
「触られないように触る」が殊更重要なタツカプではかなり厳しい性能と言えるだろう。

しかし一方でキャシャーンは「一度触られたら本当に危ない」と恐れられる超一発屋でもある。
主な原因は空中から急降下するキック『流星キック』の存在である。これにはダウン追い討ち属性が備わっており、またこれを当てるとダウンしている相手を起こすことができる。そのうえパートナーやヴァイタルソースを消費して技をキャンセルする『バロックコンボ』を活用することで、ダウンしていた相手を再びコンボを繋ぐ事ができるようになるのだ。
これらによって、連続技をカットして相手をダウンさせるシステム『メガクラッシュ』から即死級のコンボ、または(パートナー次第で)永パに移行可能。
ゲージ回収力も凄まじく、大幅に有利な状況を作りながら相手を殺す事ができる。
更にキャシャーンが相手を倒した場合、交代動作にフレンダー重ね>タメ電光パンチのガード不能連携が可能。
前述のゲージ回収力も相まって、一瞬で2キャラ倒しきる爆発力のあるキャラである。

とは言うものの初期は、上位陣の立ち回りが鉄板すぎてワンチャンが果てしなく遠く
パートナーありきの爆発力のためランク的には中堅とされていた。
ただし最近は研究が進み、追撃可能で浮かせるうえレバー操作で上中段と下段ガードポイントを切り替えられる中段技『カタパルトニー』の存在により
正面から殴りに行くと逆にコンボを受ける事となり、また何とかエリアルに持ち込んでもメガクラッシュからコンボが入るため死角がなくなり評価は最高ランクに達している。
パートナーありきの弱さはどうしたかって? わざと殴られればヴァイタルソースできるんでバロックを使えばよし。後メガクラッシュは体力の一部をヴァイタルソースにするからどんな状況でもコンボを繋げない状態がないので問題なし。これはひどい。
某店の上級プレイヤーいわく「キャシャーンはいろいろな技がズルい」とのこと。

だがしかし……そんなやりたい放題やっていたのを開発部は重く見たか、『タツカプUAS』では流星キックで相手を起こすことができなくなってしまい、コンボが伸びなくなってしまった。他にもカタパルトニーのガードポイントが下段を守れなくなったり、タメ電光パンチのタメ時間が長くなりアシストを併用しないと交代動作に重ねられなくなったなど、さまざまな点で弱体化を施された結果、今現在ではランクが大きく下がっている様子。あまりの下がりように「キャシャーンでやることが無くなってしまった」と憤慨する人もいたり。

まあ、格ゲーファンには二階堂紅丸の「フライングドリル」「雷靭拳」「雷光拳」の元ネタの人、と言った方が通じるかも知れない。

ニコニコ動画における新造人間キャシャーン

「キシャ――ンッ! カシャ――ンッ! ク―シャ――ンッ!!」 http://www.nicovideo.jp/watch/nm4318473 や~まだッパ~~ン! http://www.nicovideo.jp/watch/nm4989141

MUGENにおける新造人間キャシャーン

Rikard氏により『タツノコファイト』のドットを元にした「KYASHAN」が完成度70%で公開されていた。
「パルサーキック」やオリジナル技の強「エルボークラッシュ」で浮かせたあとに弱「電光パンチ」で追撃し、
さらに超必殺技「ムーンビーム」で拾うといった連続技が狙えるが、コンボ補正以前に素の火力が良心的すぎてちっとも減らないという悲しい現状。
いつか残りの30%が追加された時にどう化けるか、期待されていた。

+youtube
しかし未完成のままRikard氏のサイトが削除されたため、現在は入手不可。

出場大会



*1
2』にも同名の犬型ロボットが登場する。
見た目も本家のフレンダーをデフォルメ+巨大化したような姿をしているが、ロックマンめがけて火を吐くだけで変形はおろか移動すらしない。
だが後の『ロックマン3』以降に登場する愛犬ロボのラッシュには飛行型のラッシュジェット、水中用のラッシュマリンへの変形機能が付いており、
MVCではドリル戦車にも変形、遂には合体するまでに至った。