藤堂竜白



「お前のその拳で聞くが良い」

  • 格闘スタイル: 藤堂流古武術
  • コピー: 武芸一徹(『CVS2』)
  • 出身地: 日本(広島県(『CVS2』))
  • 誕生日: 9月30日(『龍虎』) 10月8日(『CVS2』)
  • 身長: 174cm(『龍虎』) 172cm(『CVS2』)
  • 体重: 65kg(『龍虎』) 70kg(『CVS2』)
  • 血液型: A型(『龍虎』) O型(『CVS2』)
  • 趣味: 俳句、洗濯、カラオケ(演歌一筋)
  • 大切なもの: 大和魂(『龍虎』) 家族、藤堂流(『CVS2』)
  • 好きな食べ物: 梅干(『龍虎』) おでん、日本酒(『CVS2』)
  • 嫌いなもの: 生意気な若造(『龍虎』)
                          タクマ・サカザキ、最近の若者(『CVS2』)
  • 得意スポーツ: 走るのは好き(『龍虎』)
                              古式泳法、流鏑馬、縄跳び(『CVS2』)

+ 龍虎絵

龍虎の拳』のキャラクター。「とうどう りゅうはく」。通称「トゥードゥー」または「Todo」。
ステージ1の敵でありながら濃いんだか薄いんだか分からない謎の圧倒的存在感を放つ、NEOGEO界屈指の漢である。
担当声優は『龍虎』では 坂井貴行 氏(初代『サムライスピリッツ』で柳生十兵衛王虎も担当)。
CAPCOM VS. SNK 2』及びアニメ『バトルスピリッツ 龍虎の拳』では 青野武 氏。

必殺技が「重ね当て」1つのみというあまりにも潔すぎる漢。
妻・志摩子志津子、長女・瑞穂、次女・香澄を養う一家の主である。
日本でタクマに負けた*2後、極限流に雪辱を果たすため、ついでに藤堂流古武術を広めるためサウスタウンへ渡る。
しかしタクマどころか息子のリョウや弟子のロバートに、しかも1面で早々に敗れ去った彼は、
当然出るものと思われていた続編『龍虎の拳2』で一人だけリストラされるという憂き目を見るのであった。*1

その後失踪した(という事に後でなった)彼は『餓狼SP』(『龍虎2』より前)での背景出演を皮切りに、
背景キャラとしての道を突き進んでいく事となる。
KOF'94』~『'98』を始め、時を越え『真サム』の藤堂白や『風雲黙示録』の剛・ハヤテなどというそっくりさんが登場するなど、
SNK黄金時代の背景を支え続けたのは彼に他ならない、ような気もする。
ちなみに『KOF'97』ではファン投票によって追加キャラクターが決定するという企画があり、竜白の復活を予感させたが、
接戦を演じる事もなく普通に落選したまあ、当たりm(ry



しかし『KOF2000』では彼にそっくりだが顔が黒塗りで隠された「Unknown」なる謎の人物が
香澄のマニアックストライカーとして登場(使用する技は「重ね当てのような技」)し、
そして遂にまさかのビッグタイトル、『CVS2』で新技を引っさげプレイアブルキャラとして復活した。

一方本家SNKの作品では『RB餓狼伝説2』、『KOF2001』~『2002』、『KOF'94RE-BOUT』『NBC』と相変わらず背景の常連であり、
KOFMI2』では3D化も果たし、いつもの職務を全うしていた彼であったが、
突如ミニゲームの相手としてロードローラーに乗ったまま崖から突き落とされるという謎の処遇を受ける。な、なんでだあっ!?
いくら格闘家とはいえ生身の人間にロードローラーで挑むのもどうかと思うが、だからといって殺すほどの事なのか。
任務は犠牲なくして達成出来ないと言うのか。プレイヤーにその手を汚せと言うのか
プレイモアの道徳観への疑問が浮き彫りになった事件である。
彼の歩んだ背景道は個人サイト「墓標」に詳しく記録されているので、興味のある人は検索して参照していただきたい。

『2002UM』では相も変わらず背景…と思いきや、同じ背景からPCに昇格したの技の一つにこっそりと現れる。
さらにこれで勝利を収めると勝利画面にもトゥードゥーの姿が。
+ ネタバレ注意
ちなみに技名は「双星重ね当て 竜霞」。竜白の「竜」と、香澄(かすみ)から取って「霞」。合わせて「竜霞」。

トゥードゥーはいつでも娘を見守っている。


冒頭の台詞は、『龍虎の拳』で誘拐されたユリを探すリョウやロバートの前に立ちはだかった際に切った啖呵。
いかにも何かを知っているような挑発的な態度を取る竜白であったが、負けるとボコボコになった顔で、
リョウからしてみればただの傍迷惑なオッサンだったであろう事は想像に難くない。
一方で『龍虎の拳』の販促用パンフレットや、ゲーメストの関連書籍のキャラ紹介には
「以前日本でタクマに勝負を挑んで敗れ、それをきっかけに自分の道場を潰してしまった。その憎しみは尋常ではない」
「日本でタクマに敗れた過去を持つ。その無念を晴らすべく、リョウの前に立ちふさがる」
などと記載されている。
見方を変えれば「急に押し掛けてきた極限流の面々を目にし、ついカッとなってやった」だけなのかもしれない。
仮にも娘を二人持つ竜白にとっても、娘を誘拐する不逞の輩などは憎むべき存在であろう。多分。

身も蓋もない話をすると藤堂はステージ1の敵、つまり初心者が軽く操作を覚えながら戦う相手といういわば雑魚敵なのだが、
当時の重ね当ては(ズームインの影響もあるのだが)『CVS2』でのLV1「超重ね当て」並のサイズとリーチを誇り、
威力も高かった為、まともにやると意外と負ける事も多い曲者だった。
といっても所詮は1面なのでガードが甘く、距離を取って飛び道具や飛燕疾風脚で攻撃すればそれなりに安全に倒せる。
ただし店側が回転率目当てに難易度を高く設定していると、
飛び道具はきっちり打ち落とすわ、隙を見せれば抜け目なく挑発入れてくるわで一面から無理ゲー赤胴の悪魔と化す。

なお、彼のステージ曲「ART OF FIGHT」は無駄に重厚で渋く、『龍虎の拳』を代表する名曲として高い人気を誇る。
また、サントラCDには「ART OF FIGHT(Tribal Mix)」というアレンジ版が収録されていたり、
後に『KOF』で何度もアレンジが行われ龍虎チームのBGMとして使われるという出世ぶりを見せた。
しかし本来の持ち主は背景である。
これはこの曲のタイトルが示す通り、「藤堂一人の専用テーマではなく、『龍虎の拳』全体のテーマ」という事で作曲されたため
(『龍虎の拳』の海外版タイトル、及び外伝のサブタイトルは「ART OF FIGHTING」)。
言い換えると、彼は専用のテーマ曲すらもらえなかった事になる(一応対戦前後のデモはそれぞれ専用の曲がある)。
ターナー氏にすらあるというのに…。
ところが、『'98UM』では、龍虎の拳版(要はオリジナル版)が龍虎チームではなく香澄の専用BGMとして使用されたため、
一応だが藤堂のテーマとしては保てている…かな。

『龍虎外伝』でも登場する事は無く、彼の安否が気遣われた。「龍虎の拳外伝 完全攻略マニュアル」によると、
リョウとの闘いに向け、家族をほったらかしにして修行に励んでいるそうである。
Q.藤堂香澄のストーリーの部分で、藤堂竜白はリョウと闘ったあとに失踪したような話になっているのですが、
 実際のところはどうなのでしょうか?そして今どうしているのでしょうか?
A.香澄の母親がエンディングで語ってくれているように、竜白はリョウに敗れてから姿をくらましています。
 彼との再戦を果たすべく、世界のどこかで修行に明け暮れているのでしょう。

メディアミックスでは設定がころころ変わっており、
原作では料亭「かるた」を経営しているが、天獅子悦也氏の漫画版ではすしバー「繁盛」となり、アニメ版では何故か警官になった。
ちなみに天獅子版龍虎では、前述の「タクマに敗れて道場が潰れた」を作者が文字通りに解釈したのか、
タクマが竜白向けて放った覇王翔哮拳の巻き添えで竜白の道場が吹っ飛ばされてしまった。
一応、その後はリョウの協力者となってMr.BIGに立ち向かうなど、中々渋カッコいい姿も見せているが。

+ いや!雑念は無用!!おのれの使命をまっとうせん~~~まいる!!
悪名高き(誤植的な意味で)ボンボンコミックスのゴッセージ版『龍虎の拳』においては、
なんと、ラスボスであるMr.カラテの前座である強者として描かれている、1面キャラとは思えない大出世である。
……まあ、当時はまだ竜白はネタキャラではなかったからこんな風にされても不思議ではない。
むしろ何故アニメ版ではあんな扱いなのか
その重ね当ては気によって千の刃を生み出し人一人を切断してしまうほどの威力を持ち、
ロバートが白刃取りして彼を抑えている間にリョウが先に行く、という展開になっていた。
また、Mr.カラテの正体についても知っており、リョウに「我らに着けば父上も喜ばれる」という趣旨の説得をしていた。


「リョウ・ナガサキよ、MASKに身をゆだねなされ…。そしてMASKのために生きるのだ」

+ MASK総帥Mr.カラテ
Mr.カラテの項目に詳しいが実はこの作品のMr.カラテはリョウの父親ではない
そして竜白はMr.カラテとリョウの父親の関係も知っていた。
つまりこの作品の竜白はリョウをMASKに勧誘するために嘘を付いていたという今更だが人格面でも原作とはかけ離れた人物という事になる。
竜白は「Mr.カラテ=リョウの父親」と明言してはいないし、Mr.カラテとリョウの父親の関係も「正道と邪道に分かれた」とは言っているが、
「敵対していた」とは言っていないので、案外「Mr.カラテとリョウの父親は良きライバルだった」と竜白自身が認識していた、
という事も有り得ない話ではないが。

奇跡の復活を遂げた『CVS2』でも設定の大幅な変更が見られる。
何故か誕生日や血液型まで変わっているのだが、気にしない方がいいだろう
(一説によれば、『CVS2』への登場を決めた時にカプコンが藤堂の資料を請求した所、
 SNK側にも殆ど彼に関する設定資料が残っていなかったため、改めて作り直された…という話がある。
 ムック等で調べる事も出来たであろうが、それほどまでに失ってしまったものは多かったという事なのだろうか)。
EDで「もうワシは日陰者などではないぞ!」と魂の叫びを上げており、日頃の鬱憤は存分に晴らしたようだ。
エドモンド本田とは気が合うらしく「香澄の婿に迎えたい」 などと言ったり、
には肩を揉んでもらえたりととても羨ましい親子の様な掛け合いも見せた。
あと、基本的に技が一つしかない事を掛け合いでつつかれたりもしている。

「『重ね当て』の威力、とくと見よ!」
「…さっきから、それしか見てないぜ」

『KOFMIA』特設サイト内のサイドストーリーにも登場。
老人のように痩せ細ってしまった外見(赤胴もしていない)と裏腹に、リー・パイロンを軽く圧倒し、
実戦から遠ざかっていたロバートに「稽古の時間を増やさなアカンわ」と言わしめる程の実力を携えて帰ってきた。
竜白自身もどこに行っていたのか覚えてない程、想像を絶する修行だったらしい。娘の事はちらっとは気にしてるご様子。

ちなみに『KOF'98』ではおやじチーム結成時(タクマ&柴舟が居酒屋で酒を飲んでいた所にハイデルンがやってきた)に居合わせていたらしい。
…つまり一人だけハブられたわけだが悪いな藤堂、このチーム、三人用なんだ
というか、居合わせたという事はあれだけ憎んでいたタクマと一緒に酒を飲んでいたという事だろうか。

そんな事はいいから新作に竜白を出せ!と思った漢諸君も多いだろうが、しかし冷静になって考えてみると、
ドット製作にかかる膨大な労力の一部を竜白に割くのが果たして正解なのかどうなのか、ファンにとってさえ微妙な所である。
まあ恐らく今日も元気に背景にいる事だろう。

+ んで、満を持して稼働した『KOFXIII』にて……
ありえん(笑)
まあ、これでも『2001』の背景よりはマシな方ではあるが…
でも全く動かないという点や他の背景キャラは動かなくてもちゃんと描かれている点を合わせてみるとやっぱりありえん(笑)

テリー・ボガードが参戦した『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では、ステージ『KOFスタジアム』にてリョウが背景にいた事から、
一部のファンから背景の常連たる藤堂も出るのではないかと思われていたが、そこに彼の姿はなかった。
草薙京以外の『KOF』も出られなかったあたり藤堂でも厳しかったのであろうか…。
その代わり、(一応)テーマ曲の「ART OF FIGHT」が新アレンジを引っ提げ収録されている。

こんな不遇の塊のような彼だが、見方を変えれば
『龍虎2』で唯一人リストラされたからこそ未だにネタキャラとして愛されているのだ、とも言えなくはない。
もし普通に『龍虎2』に続投出来ていたとしたら、なんかのように普通に忘れ去られていただろう。
当然、娘キャラなど登場するはずもなく、『CVS2』にも参戦どころか候補にすら挙がらなかったであろう事は想像に難くない。
これぞまさしく怪我の功名。世の中、何がどう転がるかは分からないものである。

背景以外では、一条あかりの外部出演時、「劾鬼・百鬼夜行」で妖怪に混ざって登場している。
『頂上決戦 最強ファイターズ』のレベル2版、『SNKギャルズファイターズ』の類似技「劾鬼・魑魅魍魎」、『NBC』のいずれにも竜白がおり、
あかりはクロスオーバー作品に出演する度に竜白を召喚している。

+ inギャルゲー
SNK公式ギャルゲー『Days of Memories』シリーズでは第1作『僕と彼女の熱い夏』及び第5作『恋はグッジョブ!』に登場。
どちらでも当初はやっぱり失踪しているわけだが、香澄シナリオの途中から本格的に登場する事になる。
まぁ、それ以前からちょくちょく背景に写っているのだが
第1作の設定では、香澄は原作と同じように極限流に敗れたのが切っ掛けで家出したと思っていたのだが、
実際はどちらかと言うと稽古で香澄に負けたのが原因だったようだ。
そして、香澄を倒すため主人公のライバルに奥義「盟王武雷陣」*3を会得させ、武道大会に出場させた。
なんて大人げない親父だ……。

第5作の方はその辺りは定かではないが、主人公を「香澄をたぶらかす不逞の輩」扱いする
典型的な人の話を聞かない親父のため、鬱陶しさでは多分こちらの方が上。
ただし、奥さんには頭が上がらない模様。


原作中の性能

龍虎の拳

初代『龍虎』では、2P対戦でのみ使えるキャラクター(CPU戦で使えるのはリョウとロバートだけ)。
言うまでもなく必殺技は「重ね当て」のみ。
ところが、「重ね当て」の判定のでかさやリーチの長いボディブロー(C+A)があり、下段攻撃のローキック(C+B)も判定が優秀と接近戦では強く、
対戦でのランク的には強キャラとして位置付けられていた。
無論問題がないわけではなく遠距離戦は苦手な他、打点が微妙な位置なので龍虎の仕様上、キャラによって中段技が大幅に変わるという問題がある
(相手キャラによっては普通の地上中段が無い事もある)。
救済措置なのか重ね当てと空中攻撃のガード判定が不思議な挙動をする事があり、重ね当ては当たり位置とキャラによって中段から下段まで変わる上、
普通なら中段の空中攻撃も判定が厚いので着地直前に当てると立ちガード不能という現象が起きるので、一応詰みにはならないのだが。

あんまり知られてないけど彼にもこんな輝かしい歴史があったんです。
+ 謎の頭髪バリエーション
未使用データには赤毛やスキンヘッドの藤堂が存在する。
0:48~

CVS2

『CVS2』での竜白は、基本的に娘の香澄から一部流用された技を実装しているが、
ハワード親子がいる事もあってか当て身投げ超必殺技のみとなっている。
以下、追加された技についてを中心に性能の説明(元々持っていた重ね当てについては割愛)。

+ 必殺技
仰ぎ重ね当て
対空(?)の重ね当て。発生が遅い上無敵が無く、対空にはあまり使えないが空中コンボ判定がある。
背の高いキャラだと立ち状態にHitし追撃が可能になる。
…が、普通に戦っていればまず使う事は無いだろう。趣味の技。
飛び重ね当て
空中から斜め下45°に重ね当てを浴びせる。
低空で出せば普通の重ね当てより大きく有利フレームが取れる為、追撃が可能となる。
仰ぎ重ね当てとあわせて(仰ぎ重ね当て⇒低空飛び重ね当て⇒小P⇒重ね当て)とする事が可能。
画面端付近で固めやジャンプ防止に使うのが主な目的だが、リーチが短いので間合いには注意。
余談だがAグルーヴでこれを連発する重ね当て地獄という100ヒットするオリコンが存在する。
一応通常の重ね当てでも可能だが、連発すると超重ね当てが非常に暴発しやすいため、主にこちらを使う
(ちなみにガードされても削りだけで4割減らせる)。
体崩し
相手を掴み、腹部に掌底を叩き込むコマンド投げ
発生は並だが投げ間合いが広めな上、ダメージを与えつつ更に追撃が掛けられるのでかなりの高性能技。
似た様な性能のの屑風と比べると、断然こちらの方が上。
ちなみに、Lv2の超重ね当てをこの技で逆キャンセルすると、空振っているはずなのにダメージが上がる仕様がある。
これは本来なら途中で消える喰らい判定が、逆キャンセルにより復活するためだそうな。

+ 超必殺技
超重ね当て
判定と威力が強化された重ね当て。MAX版は画面端まで届く。盟王武雷陣?そんなもの『CVS2』にはないよ…
藤堂自身は相手を画面端に追い込む様にして戦うキャラなのだが、
この技はその性質上、画面端付近だと威力が激減するのが最大の欠点。
地味にLv1から発生保証が付いており、Sグルーヴで瀕死からこれを乱発するとかなり往生際が悪いため、
Sグルで戦える数少ないキャラと言われたり言われなかったり。まぁAグル使った方が強いんだけど
心眼 蔓落し
上中下、打撃判定ならばどんな攻撃でも成立する当て身投げ。扇子を用意してるあたりお茶目さん。
Lv1ですら発生まで完全無敵、投げなのでカス当たりしない、失敗しても隙は極少と、
当て身技としては非常識なほど超性能なのだが、読みを外すと暗転見てから投げ余裕でしたされるので、使うならしっかりと確認を。
ぶっぱするくらいなら超重ね当てにゲージを割いた方が良い。

総合的に見ると、癖が強いキャラが多いSNKキャラの中ではかなり使いやすいキャラ。
リーチがそこそこある・ヒット・ガード時+6F有利・必殺技キャンセルが掛かると三拍子揃った「屈中K」と、
投げ間合いが広く、崩し・オリコン・スライド投げ等に使え、追撃可能な優秀なコマ投げ「体崩し」。
また「重ね当て」の強さも健在で、これらを使った固めや択一攻撃は目を見張るものがある。
これらを上手く使って相手をじりじりと画面端に追い込んでいきたい。
端に追い込んで相手が固まっているようならステップからの体崩しで崩し、そこからコンボを決め更に攻めを継続する。
さらに前転キャンセルを使えばこれらの立ち回りがさらに強化されるため、前転も使っていきたい。
一方で藤堂の弱点は防御面、牽制面の弱さ。特に対空の弱さである。
何故なら藤堂には牽制に優れた通常技や対空が少なく、バッタなどの強引な攻めへの対抗策が少ないからである。
対空に使えそうな屈強Pは意外と判定が弱く、相打ちになる事もしばしば。
要は先読み対空に使うしかないため、前転が使えるグルーヴなら前転で潜ったり、
前転キャンセルからの対空技で撃ち落とすか、または、J強PやJ強Kなどで空対空を取っていった方がいい。
つまり自分のペースを維持すると言うよりも、相手にペースを握らせない立ち回りを心掛けるキャラなのだ。


MUGENにおける藤堂竜白

『龍虎』、『KOF』、『CVS2』のドットのキャラがそれぞれ作られており、強化改変版も存在する。
主に『CVS2』仕様が活躍している。

龍虎の拳

+ Gal129氏製作 初代龍虎仕様
  • Gal129氏製作 初代龍虎仕様
MUGEN1.1用に作られているが、WinMUGENでも動いてくれる。
原作『龍虎の拳』の性能を再現しており、昔のゲームなので重ね当て一発で物凄いダメージになる。
ズームイン時の大きさそのままなので非常にでかく、ヒューゴーとそう変わらないというジャイアント藤堂。
サイズを0.85倍ぐらいにすると『CVS2』での藤堂と同じような大きさになる。
サイズ変更に関する処理がきちんと為されており、重ね当ての射出位置などは変更したサイズに合わせて自動的に変化してくれる。
また、通常のゲージとは別に気力ゲージが表示され、表示位置をオプションで変更可能。
試合開始時に一瞬相手の位置に攻撃判定を出してターゲットを確保し、試合中に挑発で相手のゲージを減らす事が出来る。
フライング対策が仕込んであるキャラと対戦したらどうなるかはわしにも分からん……

AIは搭載されているが、そんなに強くはない。
防御系システムが一切無いとか、通常投げが無い(初代『龍虎』で投げがあるキャラは、極限流以外ではターナー氏しかいない)とか、
戦力構成も今時のキャラと戦わせるには厳しいので、それを踏まえて対戦相手を選びたい。

+ Fred氏製作 初代龍虎仕様
  • Fred氏製作 初代龍虎仕様
MUGEN界に古くから存在しているのがこれ。
再現度が非常に高く、パワーゲージが気力ゲージとして機能しており、必殺技も本当に重ね当て1つしかない。
また、ズームイン時の大きさを基準に作られているのでかなりデカイ
ちなみにポートレイトが色化けしているので、使う時はsffファイルを修正しよう。

+ Statue氏製作 S_Todo
  • Statue氏製作 S_Todo
Fred氏製の改変と思われる藤堂。
無限ロダの3780に本体が、3814に修正パッチが公開されていたが、閉鎖により現在は入手不可。
ディスプレイネームは「Statue Todo」、つまり「石像藤堂」。
色が白黒で、特性としてダメージを殆ど受け付けない。つまり狂キャラである。
必殺技に範囲が小さくと威力の低い小さい重ね当てと、威力が盟王武雷陣並みの通常サイズの重ね当てがある。
全く攻撃を受け付けないが、即死は普通に効くため狂中位~上位と考えられる。

KOF

+ MR.S氏 & Misamu K Young氏 & proto氏製作 Unknown
  • MR.S氏 & Misamu K Young氏 & proto氏製作 Unknown
名前はUnknown幼女ではない。
海外のサイト「Mugen China」で公開されていた、藤堂によく似た外見をしたキャラクター。
同所の閉鎖により、残念ながら現在は正規入手不可。
恐らく『KOF2000』のストライカー「Unknown」を基にしたものだと思われるが、正体は謎である。
Unknown…いったい何者なんだ…。

システムはKOF風となっており、回り込みやガードキャンセルが使用可能な他、
何故か山田十平衛ストライカーとして呼び出す。なんでこの人選なのかはわしにも分からん・・・・。
AIは未搭載。

+ Larno氏製作 KOF風ドット
  • Larno氏製作 KOF風ドット
上記のUnknownを改変した、旧KOF風ドットの藤堂。
ギースを改変したと思しきモーションが追加され、『CVS』の技も使うなど動きが豊富になっている。
「藤堂を出したいけど、他の龍虎キャラはSNKの絵なのに一人だけカプコンの絵というのは……」という事態もこれで解決。
ぶっ飛ばし攻撃がどう見ても雷光回し蹴りだったり、超重ね当てのモーションがレイジングストームだったりと、
そこはかとなくギース風味が見られる所で受けが取れるかも。
readmeなどのテキストファイルは無く、技表はdefファイルに記載されている。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から


CVS2

+ 悪咲3号氏製作 CVS2仕様
  • 悪咲3号氏製作 CVS2仕様
氏の引退により長らく入手不可であったが、現在は2022年4月の活動再開に伴い再公開されている。
ほぼ原作再現。もちろん氏特製のEXグルーヴも完備。

AIは未搭載だが、ホルン氏による外部AIが公開されている。
恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、ブロッキング&ジャストディフェンス頻度、グルーヴの設定が可能。想定ランクは強との事。
ホルン氏以前にも大鑑氏やGURI氏によるAIが公開されているが、いずれも最新版には非対応。
大鑑氏のAIが繰り出す凄まじい威力のオリコンは一見の価値あり。
また、GURI氏のAIはSグル時に体力が減ると「Lv1超重ね当て」をぶっぱしまくってくるため、
Sグル特有の凄い悪あがきを見る事が出来る。
大鑑氏AIによる藤堂流古武術の真髄が見たい方はこちらを参照
(6:12~)

+ rei氏製作 CV2仕様
  • rei氏製作 CV2仕様
こちらも原作再現。
EXグルーヴは原作通り自分でエディット可能。また、同じ『CVS2』仕様でも悪咲氏製とは色々と違う。
大ポートレイトをはじめ、こちらはガードクラッシュゲージ(黒枠の緑ゲージ)が表示されており、気絶なども再現されている。
なお、ガードクラッシュや気絶はON・OFFで変更可能。

AIはそれなりに強いものがデフォルトで搭載済み。
かつてはこちらの藤堂が主体だったが、悪咲氏の藤堂に大鑑氏のAIが公開されてからは、あまり見かけなくなってしまった。

+ くねくね氏製作 KOF+アレンジ仕様
  • くねくね氏製作 KOF+アレンジ仕様
上記のrei氏製の改変版。『KOF』風のシステムに加え、歴代の技が使えるようになったアレンジ。
AIもデフォルトで搭載されている。
プレイヤー操作

+ ストーリー動画ネタバレ
『MOW』の一年後を描いた『餓狼・SPECIAL』(『Final Fatal Fury』の続編作品)において、
『KOFMIA』のバックストーリーを彷彿とさせる恐るべき強さで登場
(ただしこのストーリーではリー・パイロンを噛ませにしていない)。
テリーをも軽く一蹴し、当代随一の実力を見せる“二代目Mr.KARATE”リョウに生命を賭けた挑戦状を叩き付け、
覇王翔吼拳すら斬り裂く秘奥義「盟王武雷陣」を駆使してリョウを圧倒。
互いの最大の闘気の激突を経て、五十年以上に渡る打倒極限流の戦いを終えた。
経緯の説明
対決
つまりこの物語の藤堂はテリーより強い。ギャグでも冗談でもなく。
普段ネタキャラとして扱われがちな竜白(とこいつ)のイメージを覆すストーリーである。





「その程度の腕では、話にならん。出直して来るんだな!!」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

+ 一覧

その他

プレイヤー操作

実況付きP操作 Tarie配信(373キャラ目操作キャラ、くねくね氏製)


「泣かせるのう…」
泣かせるのはあんたの人生だ


*1
企画段階ではしっかりとキャラ候補に入っていたらしく、
『ALL ABOUT 龍虎の拳2』の開発者インタビューによると、影二の技の一部は本来藤堂に搭載される予定だったのだが、
容量の関係、海外をターゲットにした時の「東洋的なキャラクター」のイメージがダブってしまう、などの理由からやむなくカットされたようである。

*2
覇王翔吼拳」を会得せぬ限りお前がワシに勝つことなど出来ぬわッ!

……会得しても多分無理であろう。

*3
+ 盟王武雷陣
当時、SNK商品の販売やリースを手がけていた子会社であるケイ・アミューズメントより発売された、
スーパーファミコン移植版『龍虎の拳』のみ、新技として「盟王武雷陣」という、
重ね当ての色違いの超必殺技を習得していた。
見た目こそ気の柱の色が黄色→青に変化して1本増量しただけの重ね当てだが、
気力を大量に消費・最初に気力を溜めるモーションがあるので発生が遅い・ガード不能という性質は龍虎乱舞と共通。
作品自体はマイナーながら、「藤堂が初めて使った重ね当て以外の技」という事で知名度は微妙に高い。
藤堂と同じくSFCで超必殺技を追加された多数のキャラも同様に「発生は遅いがガード不能」タイプが多い。

その後時を経て、この技がギャルゲー『DOM』に登場する事になろうとは……。


最終更新:2023年12月14日 22:00