ワリオ


「オレだよ!ワリオだよ!」

+ 担当声優
大塚周夫
『ワリオランドシェイク』までのTVCM、『スーパーマリオランド3 ワリオランド』店頭用ビデオ
『エキサイトバイク ぶんぶんマリオバトル』(ラジオ音声)
Thomas Spindler(トーマス・スピンドラー)
『マリオカート64(日本版)』、『エキサイトバイク ぶんぶんマリオバトル』(ゲーム中ボイス)
『マリオパーティ』『マリオパーティ2』『マリオカートアドバンス』
Charles Martinet(チャールズ・マーティネー)
『マリオカート64(海外版)』『マリオゴルフ64』『マリオテニス64』『マリオパーティ3』
『Dr. Mario 64』~『マリオストライカーズ バトルリーグ』
近藤浩徳
『メイド イン ワリオ ゴージャス』以降の『メイド イン ワリオ』シリーズ(日本語音声)
Kevin Afghani(ケビン・アフガニ)
『超おどる メイド イン ワリオ』

CMでの「オレだよ!ワリオだよ!」のセリフを知っている人も多いだろう。
また、トーマス氏が演じたワリオも別の意味で有名。ムワアアアアアアア!!とか将来☆MISSとか
ちなみに、トーマス氏の名前がクレジットされたのは日本版『マリオカート64』のみで、それ以外の作品ではライブラリ出演となっている。
ゲーム内では基本的に英語音声のみだが、
『メイド イン ワリオ』シリーズでは『ゴージャス』から日本語音声が実装され、そのうち『おすそわける』以外ではフルボイスとなっている。

初登場作品『スーパーマリオランド2』CM(0:23~)
チャールズ氏版・トーマス氏版比較(1:18~)

この他、『マリオ・カービィ 名作ビデオ』では田中真弓女史が全キャラのセリフを含めた文を読み上げる形で声を当てられている。

任天堂が誇る世界的人気ゲームキャラクターの一人、マリオと敵対するライバルキャラクター。
初出は1992年発売のゲームボーイソフト『スーパーマリオランド2 6つの金貨』のラスボス
続く『スーパーマリオランド3 ワリオランド』でシリーズを乗っ取って早くも主役キャラクターとなり、
続編の『ワリオランド』シリーズ、『メイドインワリオ』等でも続けて主人公を務めた。

+ キャラクター設定、経歴
初登場作品は『スーパーマリオランド2 6つの金貨』。
基本的な服装はマリオに似ており、黄色の帽子とシャツ、赤紫色のオーバーオールを着用している。
ヒゲの形はマリオのように波打ってはおらず、ギザギザしている(鼻毛疑惑アリ*1)。
名前の由来は、「悪い」と「マリオ」の合成であり「マリオに似た悪役キャラ」というコンセプトをそのまま表した名前である。
また、「MARIO」の「M」を上下反転すると「WARIO」となる。ゲーム中でもマリオ城のM印がひっくり返る演出があり、非常に分かりやすい。
当初は「幼なじみのマリオの城を乗っ取り、マリオランドの住民達に魔法をかけて手下にしてしまった」という典型的悪役ポジションだった。
もっとも実際の対決時にはワリオ自身が魔法を使う様子は特に無く、後の作品でもそんな描写は長らく無かった
(本人曰く通信教育で魔法を習ったらしい)。
『メイドインワリオゴージャス』では、突如思い出したかのようにプレイヤーを妨害するために魔法を使っている。
体格はやや小太りと見られているマリオよりも更に太く、肥満疑惑が度々かかるほどである(本人曰く肥満ではなく筋肉らしいが)。
各種ゲームに登場する際は、クッパドンキーコングなどと同様重量級キャラに位置付けられる。
特に『マリオカート』では『7』以降、ドンキーコングよりも重さが上の扱いとなっている。
初登場の『6つの金貨』においてはマリオの倍近い身長のある大男であったが、後のシリーズでは身長はマリオと近い大きさとなっている。
これは設定変更と言うよりは、単にボスキャラ補正が切れただけだと思われる。

筋肉質(自己申告)のその肉体はベンチプレスでは200キログラム以上を持ち上げるとされ、
ゲーム内では他のキャラクターでは到底出来そうもない豪快な力技を最大の武器としている。
ただし、太り過ぎで腹筋運動は出来ないらしい。
そのパワフルさを支える凄まじい食欲を持っており、その量は朝から牛乳3リットル、フランスパン3個、生卵6個を一気飲みし、
味のアクセントにチーズを少々かじり、昼食、夕食の量は朝食のそれよりも多い上に、大量のニンニクも食べるという、
ピンクの悪魔も負けないほどである。(これでも本人は「まだ食べ足りない」と語っている)。
またマリオとは逆にスーパーキノコを嫌っており、理由はワリオ曰く「一度に100個食べて腹を壊したため」らしい。
その他プロフィールでは好きな食べ物は「食える物なら何でもOK」とコメントしているが、
その一方クレープ、ライスカレー、ニラレバなどを好物として挙げており、
さらに嫌いな食べ物としてピーナッツチョコ、マロングラッセ、ピーマンを挙げた事もある。
また一部の主演作を除き基本的に不死身。公式ページの質問でどうやって不死身になったのかと問われた際に、
「お前も死にたくないだろ!オレ様も死にたくないのだ!」
と回答している。いや、それじゃ「不死身になった方法」の答えになってないって……。

初登場時にはマリオのライバルという触れ込みで登場したが、
後述のように人気が出てワリオ自身のシリーズが独立してしまったため、意外にもリメイク作品やファミリースポーツ作品以外ではマリオとの接点は少ない。
が、スポーツ系ゲームのOPでは濃ゆいキャラのおかげでほとんどメインで話を進めたりする事もあった。
実を言うと他のマリオキャラクターとの接点はそのOPくらいのもので、対人関係もイマイチ分からない事が多い。
+ マリオとの関係性の詳細
現在の設定ではワリオはマリオとは幼馴染である事も自称しているが、真相は不明。
そもそも『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』における、
マリオの生みの親である宮本茂氏へのインタビューでの「マリオはイタリア系の移民として作った」という発言から、
『マリオランドシリーズ』はマリオシリーズ公式ホームページで「2Dマリオ本編」とされる一方でストーリーは元々外伝として作られていたと思われ
(MUGEN的に言うなら『マリオランド1』が『GGX』、『マリオランド2』が『GGXX』と言った所か)、
現在の設定では『マリオランド』の扱いを含めてワリオとマリオの出会いはハッキリしない事が多い。
初対面は『ヨッシーアイランドDS』での赤ん坊時代のようだが……。
ワリオは嫌いなものに「Mという文字」を挙げていたりと相当なライバル心を燃やしている事が窺えるが、何が引き金になったのか、
そもそもマリオとはどういう形で再会したのか、それらはユーザーの想像に委ねていると言った所だろう。

OPの内容から察するに、同じマリオのライバルであるクッパには実力的に敵わないようで、
相方のワルイージとタッグを組んでおきながらいつも彼一人から逃げ回っている。

当初は悪役としてデザインされただけあり、性格および発言は極めて下品。
人前で鼻くそをほじったり、尻をポリポリかいたり、オナラをするのは当たり前。
非常に貪欲かつ傲慢で、金儲けやお宝集めの為ならばどんな手段も厭わない破天荒である。
自己顕示欲が強く、また記憶力も悪いのだが、『ワリオ・ザ・セブン』等におけるゲーム中の描写を見る限り、
金銭やお宝が絡むと頭が冴える様である*2
このように非の打ち所のない悪役キャラクターであったが、
『スーパーマリオランド2 6つの金貨』の次回作にあたる『スーパーマリオランド3 ワリオランド』で一躍主役に抜擢される。
「マリオの城から海賊団が盗みだした黄金像を横取りするため、ワリオが冒険を繰り広げる」という主題のもとで、
そのパワフルさを活かしたショルダータックルとヒップドロップ等の豪快なアクションが人気を博し、一躍人気キャラクターとなった
(もっとも、そのオチは「別行動で海賊団を追っていたマリオが、最終的に漁夫の利になる形でワリオの目の前で黄金像を持ち去ってしまう」
 というものだった。一応ワリオもその後お城をゲット出来たのだが)。
さらに本作が好評だったことでシリーズ化した『ワリオランド2』『ワリオランド3』では、
その超人的な生命力のおかげで、アクションゲームにも拘らず敵の攻撃を受けたり、罠にかかってゲームオーバーになることが無い
(敵の攻撃や、罠に触るとリアクションと呼ばれる特殊なやられモーションになり、これを利用して進むステージもある)。
シリーズ全体を通して「本人はお宝や金儲けのために行動しているが、結果として人を助ける」という展開が多く、
本人の意図しない所で人に感謝されたり人助けをしてしまうギャグキャラへの転換が進んだ。誰が呼んだか「任天堂の両津勘吉
+ 『ワリオランド』シリーズでの例
『ワリオランド』シリーズでは海賊「ブラックシュガー団」の女頭領であるキャプテン・シロップというキャラクターが登場しており、
『2 盗まれた財宝』ではワリオの財宝を盗んだ末、「アジトで待ち構える」「ワリオ城を乗っ取る」といったクッパポジションに分岐したり、
「遺跡や幽霊屋敷の怪物に囚われてワリオに救出される」というピーチ姫ポジションにも分岐するという特殊な役所を務めることになる。
『ワリオランドシェイク』ではOP/ED共に、ワリオに財宝の情報やアイテムを提供しつつ最後に美味しい所を持っていく、
さながらルパン三世と峰不二子のような関係として描かれている。

また、『ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝』においてはお宝を狙いピラミッドの探索にやってくるが、
結果としてヨーキの亡霊を倒し、ヨーキに呪いをかけられ黒猫の姿にかえられていたショコラ姫を元の姿に戻し、
感謝と共にワリオはヒーローのように去っていく…と、なんやかんやで人助けとなってしまうことが多いのである。

『メイドインワリオ』シリーズでもこの流れを汲んでか、金儲けやお宝に目が無いものの、
なんやかんやで周囲の人のためになったり人望があるという設定になっており、(何故か)任天堂らしからぬ人物が周囲にいたりする。
+ 絶対狙ってるだろ
『メイドインワリオ』シリーズは初期こそはワリオに負けず劣らずの濃ゆいキャラの集まりだったのだが、『さわる』から所謂萌えキャラ化が進み、
現在では、女子高生のお嬢様(ただし芸術家の娘なのか感性が独特でワリオの鼻を絶賛する)・くのいちの幼女無口な魔女の少女・科学者の孫のメガネっ子・若々しい人妻と、
様々な女性が登場している。

男性キャラにも大雑把に見れば『マリオ』シリーズ初のイケメンな青年が『おどる』から登場している。しかも拳法使いで好物が肉まんである。
こらそこ、本編で全く生かされてなかった設定とか言わない
そして一番凄いのが全員ワリオとは知り合いで、かつ電話一本で駆け付けてくれるほどの仲である。ワリオ勝ち組すぎる。

同作においても主役という扱いとなっており、「ゲームソフト「PYORO」がバカ売れしている」というニュースを見た彼が、
ゲーム販売で一儲けするために「ワリオカンパニー」という会社を設立し、仲間たちと一緒にゲームを作っていくという設定で、
プチゲームというきわめて短時間で終了する簡単な操作のミニゲームを連続して行っていくという内容。
「最多 最短 最速」というコンセプトの下に作られたプチゲームは、
シンプルな操作内容やスピーディに進むゲーム内容などから、短時間で手軽に遊ぶことが出来、
その一方で、慣れてくるとゲームオーバーになるまでどれだけクリアし続けられるかという高得点を目指す等、
この独創的でありながらも手軽さとやり込み要素を併せ持つゲームシステムや、型破りなゲーム内容を盛り上げるユニークでギャグ色の強いキャラクター、
及びミニゲーム内容などのバカゲーとしての面から好評を得て、シリーズ化された。
『メイド イン 俺』ではプチゲームを自分で作成・配信出来るようになり、CMキャラクターに起用された世界のナベアツを始めとした各著名人や、
ゲーム関連誌・業界関係者などが作成した俺ゲームも随時配信されている。ユーザー製の中にはCEROに引っかかる内容のゲームも幾つか作られている。
ニコニコ動画においても作成されたプチゲームの動画が多数上げられている。

ゲーム内では他の任天堂キャラクターには本当にとても出来ないような演出もこなしており、
ゲーム制作スタッフもワリオだから許されると、いわば“何でもあり”な演出を盛り込んでいるとのこと。どこのサイキョー流とか赤いのだよ。
よって万人向け・王道を貫いている『マリオ』シリーズに対し、『ワリオ』シリーズでは斬新かつアウトローなアイデアがある部分が多い。
+ シリーズで導入された新要素の一例

スーパーマリオワールド3 ワリオランド(初主演作)

  • 正面から敵に触れてもダメージにならない(誰もが疑問に思ってたことの答え)
  • ボス敵の攻撃手段が鼻クソ
  • 10コイン以上あれば、持ってるコインを投擲武器として使える。どこぞのハンサム死神もびっくり
  • タイム中セレクト連打でまさかのデバッグモード

バーチャルボーイ ワリオランド アワゾンの秘宝

  • 立体視を利用した手前と奥の切り替えアクション(ある意味時代を先取りしすぎた)

ワリオランド2 盗まれた財宝

  • 不死身のため、火達磨になろうが潰されようが絶対にゲームオーバーにならない
  • 隠しステージの条件の一つが「最初のステージで一定時間何も押さない
  • ボス戦がなんと人間バスケットボール
  • 全クリ後のおまけステージが色々な意味でに満ちあふれている

ワリオランド3 不思議なオルゴール

  • 前作に続き不死身。但し一箇所だけゲームオーバーになる可能性がある所が存在
  • 同じく前作に続き、今作は人間サッカーボールをするボスが登場
  • ステージマップ制だが、地形そのものを変えて新たなステージを見出すと言う設定
  • 図らずとも、最終的に世界を救う。

ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝

  • GBAでまさかのヴォーカル付きBGMを搭載。後の『メイドインワリオ』シリーズで定番となる
  • 考古学者は投げ捨てるもの。ちなみに彼も不死身
  • 火山地帯のステージが、ステージ中のスイッチを押した瞬間いきなり氷河地帯になる
  • 隠しCDの内容がどれもこれもカオスの権化

ワリオランドシェイク

  • 超美麗ムービーなんてスケールの小さいことは言わずゲームグラフィック全般をアニメ制作チームが担当
  • そんなトンデモプランにProduction I.G+草薙という豪華アニメ製作陣が参加
  • その結果ワリオのキャラグラフィックだけでおよそ2000枚。ちなみに本作、先代ハードであるゲームキューブの容量を背景だけで潰せます
  • ステージマップ制だが地図を買わない限り新ステージが出現しない
  • コイン・アイテムの獲得方法があからさまにカツアゲ

その一方で『ペーパーマリオ』シリーズも色々とカオスだけどね

『マリオゴルフ64』では1人パワーショットが稲妻を纏う演出になっていて、妙にかっこいい。
ワリオとは「キャラゲット」モードの丁度中盤辺りで戦うことが出来るのだが
それまでに戦うキャラと比べて急激にCPUレベルが上がっており、多くのプレイヤーの壁となった。

また『スーパーマリオ64DS』ではマリオ、ルイージヨッシーと協力してピーチ城のパワースターを取り戻し、
EDではなんとマリオ、ルイージと共に帽子を脱いでピーチ姫に敬意を表すようなことまでやっているなど、
現在はどこか憎めない独特の味を醸し出しているキャラで落ち着いている。

さらには同じ任天堂の『伝説のスタフィー3』にもゲスト出演を果たしている。

ニコニコでは『大乱闘スマッシュブラザーズX』の実況動画(通称、ワリオさん)が有名。
このことから、ファンから「さん付け」で呼ばれる

あとワリオと言えばムワアアアアアアア!!


「ふんッ。こんなヘナチョコより、オレ様のほうがカッコいいぜ!!
 くそ~、オレ様がこのアニメの主人公だったらな………あッ!!」


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおけるワリオ

作品ごとのデザインの変遷
『X』より参戦。基本は『メイド イン ワリオ』でのバイカー風の服装で登場するが、
カラー変更で普段の黄色のオーバーオールを着ている姿に変更も可能。
『メイドインワリオ』シリーズからの出展となっているので『マリオ』シリーズとは別枠扱いであり、総じて『ワリオランド』成分は控えめ。

原作『ワリオランド』シリーズやスポーツ系ゲームでは典型的なパワーキャラとして描かれる事が多かったのに対し、
『スマブラ』では既に存在するパワーファイター達との差別化のためかパワーとトリッキーを組み合わせたようなタイプにデザインされており、
『メイドインワリオ』の「いいかげんさ」を踏まえた中割りの無い動き
バイクで相手を轢いたりオナラで攻撃とクセが強い技の数々、そしてメタボな外見に似合わず異様に軽快な機動力が特徴。
キャラサイズもマリオ以下と原作以上に小柄になり、重さもサムスより軽く準重量級相当
ドンキークッパが大柄な体格に設定されている分相対的に小さく見える面もあるが)。
そしてアピール待機モーション勝利ポーズはおろかワザの見た目すら人をおちょくった動きが多く、
ある意味戦ってるだけでアピールというとんでもないキャラ。
飛び道具を持たずリーチも短いためインファイト一辺倒なのと、クセの強さ故操作が難しいのが欠点。
しかし総じて攻撃力・機動力ともに高く、重量がありふっ飛ばされにくい上に小柄で、横Bや下Bを復帰に使えるため復帰力も高い。
…と、見た目に反してハイスペックなキャラ。上手く使いこなせばタイマン・乱戦問わず活躍が見込めるだろう。

通常ワザもほとんどがふざけた名称(下A「ゴキブリつぶし」、空中NA「メタボボディ」など)を付けられているのも特徴。
中には横強攻撃ぐるぐるパンチなんてワザも……(内容はどちらかというとブロンコフィストだが)。
なお、このワザはソニックの横スマッシュと同名であり、
そのためか『for』では「ぶったたき」に名称が変更されて攻撃前の腕ぐるぐるモーションがオミットされ、
『SP』では「ひっぱたき」という文字通り平手でひっぱたくワザに再変更されている。

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
  • ワリオかみつき(NB)
Bを押し続けている間は口を開き、一定時間経つかBを離せば噛み付くワザ。
当たると敵の上半身を口に突っ込んで噛み付き、B連打で多くダメージを与える事が出来る。
発生が非常に早い上に持続も長く、さらに投げワザ扱いなので、
ガードをすり抜けて拘束する性能と本人の空中機動力も相まってかなりの崩し性能を誇る。
カービィデデデ同様にアイテムをこのワザで食べる事が出来るが、
流石にどせいさんを食べる事は無いので、青少年諸君も安心していただきたい。サンドバッグくんは食べるけど……。
また、食べもの系のアイテムをこのワザで食べると通常よりも多く回復する事が出来る。マキシムトマトも対象になるので覚えておこう。
ちなみにアイテムを食べられるワザを持つファイターは爆発物を食べるとダメージを受けて隙を晒すのだが、ワリオのみ攻撃判定が出る
『for』では敵の飛び道具も一部食べる事ができ、尚且つアイテム(飛び道具は非対象)を食べた際に、
後述のワリオっぺのチャージ時間を少し短縮する事が出来るようになった。後隙も少なめなので実戦にも投入しやすい。
『SP』では相手を噛むと体力回復が可能に。お前はか。ある作品ではコウモリに変身してたけど

余談だが、『X』でのスネークの無線通信によると大佐曰く、
「朝にも晩にもしこたまニンニクを食ってる奴の口に放り込まれてみろ。体に付いた匂いは当分取れないぞ」
との事で、精神的攻撃も兼ねているのかもしれない(現に『for』でのカスタマイズ必殺ワザの一つに「ニンニクの息」というワザが……)。

  • コークスクリュー(上B)
体を回転させながら上昇する、ワリオの攻撃の中では比較的マトモな見た目の連続ヒットワザ。
ただ、ジャンプを始めとした機動力の性能が元から良いためか、その分上昇力は若干控えめになっている。

  • ワリオっぺ(下B)
その場でオナラをして攻撃するという、ワリオらしいワザ。
時間が経つに連れて威力と上昇力が上がり、バーストされても溜めがリセットされずに維持されるという、
他の溜め系必殺ワザとは一線を画した性能になっており、最大まで溜めれば威力はもちろんの事、復帰にも使える上にスーパーアーマーまで付加される。
ただしステージ上部でうかつに放つと上昇し過ぎてそのままバーストしてしまうのでご利用は計画的に。
最大時はワリオの体が黄色く点滅するので判別が容易。
『for』ではダメージが低くなっているものの、ふっとばし力がさらに強化されている。
また、前述のようにアイテムを食べれば最大溜めまでの時間を短縮する事も出来る。

  • ワリオバイク(横B)
愛用のバイク「ワリオバイク」に乗って突進する。ワリオの代名詞であり、やはり特殊なワザ。
スティック入力で左右の方向転換や猛スピードでの移動、そして上に入力するとウィリー走行(一つの車輪だけで運転)もかましてくる。
空中では方向転換は出来ないが角度調整のスティック入力を受け付ける。
『for』からはバイク突撃からのウィリー走行移行の前輪上げの攻撃が繋がり、
ウィリーからまた通常走行に戻す際の前輪落としに強いふっとばし力を得るようになったが、後者はどうやっても繋がらないためほぼ初見殺し。

ジャンプボタンを押したり攻撃を喰らうとバイクと分離するが、その時倒れたバイクが残れば、その近くで横Bを入力でバイクを起こし再度運転が可能
(逆に言うとバイクがステージから消えていない限り、別の場所で入力してもきょろきょろとバイクを探すだけで発動できない)。
バイクには耐久値があり、一定以上ダメージを受けると大破する。俺のバイクに何しやがんだ!
『X』のみ大破後もタイヤが投擲アイテムとして残る。
ちなみにバイクもタイヤも「ワリオかみつき」で食べる事が出来るし、
倒れたバイクは重いアイテム扱いとなり誰でも持てて、投げ付ける事で蓄積%を大きく稼ぐ事が出来る。当然持ち主も出来る
また、バイク中も専用のアピールが出せる。しかも『for』においてはオンライン対戦でのアピール回数制限にひっかからないので何度でも使用出来る。
復帰時にバイクを乗り捨てジャンプする事で横方向への復帰力はもちろん、
ジャンプする事で上方向の復帰にも貢献し非常にしぶとく生き残れるため、復帰にも攻撃にもネタにも使えるワリオにとって非常に重要なワザである。

『for』からは乗り捨てた後のバイクにも攻撃判定があるため飛び道具として使ったり、
バイクが場外に消えたり破壊された後、次のバイクを出せるようになるとワリオが一瞬光ってタイミングが分かりやすくなったり、
新しいバイクが出せるようになるまでの時間が『X』よりも短縮された事や、
方向転換をした際にランダムで転倒(強制的にバイクから降りる)しなくなった事、
上記のコンボや回避狩りや差込に使いやすい事と中々の強化が成されたためか、ンゴーするワリオが後を絶たない。
調子に乗ってむらびとにしまわれたり、飛び道具や空中攻撃で叩き落されたりしないように気を付けよう。

しかし愛用のバイクの癖に乗り捨てたり投げたり食ったりと雑に扱いすぎである
確かに雑に扱った方が強いのだが

ニンニクを食べて「メーターボー!!Here I Go!!(行くぜ!)」と叫んだ後、ワリオマンに変身。
一定時間無敵状態になり、すべてのワザの性能が強化される
(ダメージとふっとばし力が上がるだけでなく、連射出来たり通常ワザを通常ワザでキャンセル出来たり空中ワザで空を飛んだり)。
特に『X』の横スマッシュは射程距離が大幅に伸び、ワリオバイクも威力とスピードが格段に上がるが、速過ぎるために自滅してしまう危険性が高い。
『for』ではワリオバイクのスピードがある程度抑えられているが、それでも自滅の可能性は低くないので注意。また変身時間も短くなっている。
『SP』では変身系切りふだが廃止され、ワリオマンは変身してから突進し、上空に打ち上げた相手をボコボコにするビジュアル攻撃に変更。
ボコボコにするシーンはどことなくアメコミっぽさを感じる。

+ 亜空の使者での活躍
アドベンチャー「亜空の使者」では、ガノンドロフクッパと同じくマスターハンドの配下として登場する。
最初のステージから登場し、ピーチゼルダ(直前のボス戦で決まる)を「ダークキャノン」でフィギュア化し持ち帰ってしまう。
さらにポーキーを倒したネスとリュカの前にも現れ、リュカの身代わりになってフィギュア化してしまったネスを持ち帰る。
その後、道端にフィギュア化されたルイージを偶然発見し持ち帰ろうとしたのだが、これはデデデの罠であり、
今まで持っていたフィギュアや乗り物ごとデデデに奪われてしまう。
そして、遺跡に入ろうとしていたリュカとポケモントレーナーの前に再び行く手を阻む。
この時はすでにダークキャノンは無くなっており、直接戦いを挑むが敗北。自身がフィギュア化され、さらに亜空間に飲み込まれてしまう。
それからはしばらく出番が無く、終盤の亜空間に落ちていた所をデデデ達に拾われ、他の仲間と同行する。
ちなみに、ワリオはファイターを狩るという目的などはあまり深く考えず、気の向くままに好きな事をしていたという裏設定がある。

+ 『for』におけるワリオ
前作では初期キャラクターだったが、『for』においては隠しキャラとして続投。
対戦を30回以上行った後、あるいは百人組み手をクリアした後に発生するバトルに勝つ事で使用可能になる。「俺の居場所に手を出すな!」
モーションが一新され、前作でのカクカクした動きが滑らかになり、表情も原作のように怒りっぽくなった。
また、横スマッシュが「ショルダータックル」から巨大化した拳で裏拳を繰り出す「全力バックナックル」に、
上スマッシュも真上に向かってきりもみ回転しながら攻撃する「かいてんずつき」から巨大化した頭で頭突きを繰り出す「ビッグヘッド」に変更された。
他にも前投げの「ジャイアントスイング」と後ろ投げの「ヘビーどんけつ」が入れ替わり、
前者は振り回している相手に攻撃判定が付くなどマリオやルイージのものと同じ感覚で扱えるようになった。
ただ、横スマが貴重な『ワリオランド』成分であったショルダータックルから変更されてしまった事は物議を醸した。*3
総合的には『X』の時よりも弱体化が目立っており、本作でのキャラバランス的には中堅下位辺りに留まっている。

+ 『SP』におけるワリオ
初期キャラとしての登場が初代での基本キャラ8体のみのため、引き続き隠しキャラとして登場。
特筆事項として、ショルダータックルがダッシュ攻撃として復活した事や、最後の切りふだの性質が変化した事が挙げられる。

『SP』はゲームスピードが『for』と比べて高速化しており、
それ故に大半のキャラの空中攻撃の着地硬直が短くなったり、落下速度が速くなっているが、
空中移動が立ち回りの要であったワリオはこの恩恵を特に大きく受けたキャラである。
これにより、空中での緩急を織り交ぜた変則的な動きに磨きがかかっただけでなく、
上空中攻撃を絡めたコンボ火力が大幅にパワーアップした。
また、上強攻撃の隙が小さくなり相手の%次第ではそこからワリオっぺに繋がるようになったり、
ショルダータックルはこれまた隙が小さい下強攻撃から確定で繋がり有効なバースト手段となるなど、
空中だけでなく地上性能も強化されている。
スマッシュ攻撃は残念ながら使いにくいままだが

バイク破壊後の再使用までの時間が増加したり(6秒まで)と弱体化も施されているが、
準重量級ゆえの重さと復帰力の高さ、前空中攻撃等による運び性能の高さ、ワリオっぺのふっとばし力は健在。
オナラ確定連携のバースト手段の存在により、
相手がどんなに上手く立ち回って%を蓄積していっても確定オナラで試合展開を破壊、ワリオ側が一気に流れを掴めてしまう。
後にこの破壊力が問題視されたのか、ver11.0では上強攻撃の持続が短くなったり、
切り札となるワリオっぺの発生が遅くなる事でコンボで当てにくくなるといった弱体化を受けてしまった。

とはいえ、オナラが溜まる(ふっとばしが強くなる)ほど相手が不利になる(相手を動かせられる)試合の運び方、
他のキャラやゲームシステムの調整も相俟って、現在でも依然として上位ランクに数えられる場合が多い。
…ちょ、誰だプリンの上位互換とか汚いまこととか言った奴は!可愛いプリンちゃんやまことちゃんと一緒にすんなよ!


「ニ~ックニックニクニンニクニン♪」


MUGENにおけるワリオ

以下のワリオ達が確認されている。

+ Warner氏製作
  • Warner氏製作
現在は氏のGoogleドライブにて公開されている他、旧バージョンも「Infinity Mugen Team」で代理公開されている。
ShinRyoga & NeOaNkH氏のマリオと比べると異様にでかいドット絵だが、
原作でも『6つの金貨』でラスボスとして登場した際はこれくらいのサイズ差があったので、なに、気にすることはない
ドラゴンワリオに変身し炎を発射して敵を攻撃したり、カートに乗って相手を轢いたりと、ワリオらしい豪快なキャラクターに仕上がっている。
最新版の公開先へはこちらの動画から

超必殺技は2種類あるが、どちらも高火力な上に1ゲージ技になっており、最高3回連続で繰り出せるため、
場合によっては相手を即死させる脅威の火力を叩き出す。
特にドラゴンワリオに変身し炎を発射する技は、自身の行動が何もしてない(MoveType=I)事になっているのか、AIはガードせずに飛び込んで炎を喰らい、
一応安全地帯である懐に入りいざ技を差し込もうとすると、今度は本体に食らい判定が付いていないため、完全なAI殺し技になっている。

かつてはニコろだにてAIが公開されていたが、現在は弾丸マックス氏が代理公開している。
このAIは昇竜(どう見てもバネです)とファイアを一切自重しないAIで、天草四郎時貞や某狂AI入りマリオに勝つ事もあるほどである。
ただし、最新版には対応していないので注意。

+ aaawww5tw氏製作
  • aaawww5tw氏製作
Thomas氏のマリオを改変したと思われるドット絵のワリオも存在する。
その名も「CSS Wario」。
Thomas氏のマリオとほぼ性能の変わらないちびキャラで、大会等で見かける事は滅多に無い。

+ flammableking氏 & Axkeeper氏 & set555氏製作
  • flammableking氏 & Axkeeper氏 & set555氏製作
ドット絵は『ワリオランドシェイク』のものを使用している。
まだベータ版だが技は一通り揃っており、原作のパワフルかつコミカルな動きが再現されている。
海外製らしくシステムはMVC風の6ボタン式。
リーチこそ短いものの攻撃力・機動力は高く、タックルなどからコンボに繋げやすいため、ポテンシャルはかなりのもの。
チビキャラと言うほど小さくはないが、頭身が低いのも強み。
現状搭載されてる超必殺技は範囲が狭いため、スカりやすいのが難点か。
デフォルトでAIが搭載されている。

この他にも『6つの金貨』仕様のワリオが存在していたが、公開場所の閉鎖により現在は入手不可。


「どうせオレサマはワルものさ! みんな キライだ! うえ~ん!!」

出場大会

削除済み

出演ストーリー



*1
『怪盗ワリオ・ザ・セブン』で「ファラオの鼻毛」というお宝へのコメントでは「凄い鼻毛だ。まあ俺様ほどではないがな」と発言している。

*2
『紳士怪盗アルデンテ』という怪盗のアニメを暇潰しに見ていた時、
「このテレビの中のお宝が手に入れば」と思い付き、あっという間にテレビの中に入るマシン「テレメット」を作りテレビの世界に中に入る事に成功。
番組の主人公アルデンテから変身能力を得る生きた杖「ステッキオ」を強奪して「怪盗ワリオ」へと変身。
とある所で連載されていた漫画版でも、敵を本能ではなく頭脳戦で破っている。
これ以前に発売された『マリオパーティ3』のストーリーモードにおいても、同じパワーキャラのドンキーコングがいる事もあり、
「ちから」のスタンプではなく「ちえ」のスタンプを懸けて対決する展開になる。

*3
週刊ファミ通(通巻1417号)で掲載されたコラム「桜井政博のゲームについて思うこと VOL.498 読者の手紙から#44」において、
横スマッシュが裏拳に変更された件でとととと氏(MUGENでのポプ子の作者でもある)から寄せられた質問に対して、
桜井氏は「ワリオを強くするため」「ショルダータックルは食らい判定ごとぶつかるので打ち負けやすかった」「リーチが短く上下シフトも不可」
と返答していた。
+ ただ、実際の所は…
ただ、実際の所は、裏拳は撃墜できる最小の%こそタックルに勝っているものの、
発生F・全体Fの増加や判定持続の短化(1Fだけだが)といった弱みを持ち、
加えて「ウリであるはずのリーチがタックルよりも短い」との意見もある(実際横強には負けている)。
ちなみに『X』の横スマ(タックル)の性能は、
  • 高速発生(タメ無しだと9F、当時の横スマの中でもかなり早めの部類に入り、裏拳の倍は早い)
  • スーパーアーマー(攻撃判定発生直前~技終了まで持続。お互いの技がかちあう状況ではまず打ち負けない)
  • リーチはやや短いが、判定範囲は体全体で上空の相手にもよく当たる。
といった性能を持ち、タイマン、乱闘のどちらでも非常に便利なスマッシュ攻撃であった。
硬直と攻撃力は同程度ではあるものの、上記の性能から当てやすさは段違いである。
そのため、吹っ飛ばしの強さやシフトで崖捕まりに刺せるという点以外ではタックルの方が強いというのが実情だったりする。
無論、あくまで「タックルと比較して」の話であり、裏拳も弱点こそ多いものの上記の利点や拳が巨大化した分だけ判定が強い事も事実。
ダウン連の〆や読み合いなど使いようによって活かしたりして、当てられる状況でこのワザを選ぶのも手であり、決して死に技ではない。

なお、『SP』では上述の通りショルダータックルがダッシュ攻撃として復活し、比較的原作に近い使い心地となっている。



最終更新:2024年03月09日 11:07