アクセル・ホーク


「今から地獄の10カウントを聞かせてやる! 覚悟しな!」
+ 担当声優(Wikipediaより引用・改変)
Michael Beard
『餓狼2』『餓狼SP』
掛川裕彦
『バトルファイターズ 餓狼伝説』
江川央生
『電撃CD文庫 餓狼伝説』
臼井雅基
『餓狼伝説スペシャル 〜超絶武闘会〜』

餓狼伝説』シリーズのキャラクター。こいつあいつそいつとは無関係。
『餓狼伝説2』ではCPU専用の中ボスとして登場。『餓狼伝説SPECIAL』で使用可能キャラになった。
元ボクシングヘビー級チャンピオンですでに引退していたが、クラウザーにスカウトされ格闘家として再起した。
以後、クラウザーの元でビリー・カーンローレンス・ブラッドと共に三闘士の一人として活動する。
三闘士としてはビリーをあまり信用してない様子。ローレンスとはお互いに実力を認め合った仲。
悪人というわけではなく、素の彼は母親想いの朴訥とした男で、クラウザーに従うのも格闘家として実力を認められたことが大きいようだ。
しかし「ラスボスの部下」という立ち位置や、その厳つい外見が災いしたのか、
SNK監修の公式漫画(作:MONDO.恵)では不知火舞の祖父を殺害した張本人とされるなど、
他メディアでは必要以上に悪人として描かれてしまい、ロクな扱いをされていない場合が多い。

+ 公式ストーリー
「アクセル、お茶にするからいらっしゃい」母親はもう3回は彼を呼んでいる。
「今行くよ」と生返事がそのたびに返ってきたが、一向に息子は姿を見せる気配はない。
「あの子はいつもそうだわ、夢中になると時間を忘れてしまうのだから。そんなところは死んだ父親そっくり」
と、母親はいつも半分自慢げに愚痴をこぼしていた。
アクセル・ホークはボクシングを引退してから、何をするわけでもなく唯一の趣味であるラジコンをいじっては毎日を過ごしている。
プロ時代の近寄り難さが消えてきた彼を、それまで英雄視してきた人間は非難や中傷をしてきたが、
それをかばい見守ってきたのが年老いた母親である。
アクセルは床一面に散らかした工具をうまく使い、意外と器用にラジコンを組み立てていく。
しばらく、全体のバランスを見た後「よし」と頷いて机の上に小さな愛車を置いた。
「アクセル、いい加減にしなさい。お茶が冷めてしまったわ」
半分呆れたような顔でアクセル・ホークの3分の1ほどしか体積がない母親がドアの前に立っていた。
彼女の前では元ヘビー級チャンピオンとして活躍した男も猫同然である。
「早くそこを片付けなさい。お茶を持ってくるわ。もう冷めてしまったけど、マフィンを焼いてあったのよ。
お前の好きなラム・レーズンが入ったやつよ」そう言って小さな母親は笑った。
「ああ、そうそう手紙が来てたのよ。渡すのが遅れてごめんなさいね」
ロウで封印された差出人のない手紙を受け取ったアクセル・ホークは、翌日から厳しいトレーニングを再開した。



『初代』に登場したマイケル・マックスとは『餓狼SP』の直前に知り合い、
身体への負担の大きい真空カッターに代わる技としてトルネードアッパーを伝授された。
EDではそのマイケルをトレーナーにしてプロボクサーへの復帰を目指している。
『餓狼3』ではボブ・ウィルソンのEDに登場。ビールを飲み顔が赤らんだ状態で同じ様子のフランコ・バッシュと睨み合っている。
『RB餓狼伝説』ではそのフランコから対戦を熱望されているが実現はしていない。
それからはマイケル共々長いことゲーム上に姿を見せる事は無かったが、
KOFXIII』のビリーステージの中央にてクラウザーやローレンスと共に背景キャラとして再登場している。
ただ最奥にいるのでちっちゃくて視認性が悪く、ぶっちゃけ他の二人がいるおかげでアクセルだと分かるような代物であったりする……。

モデルになった人物は、元世界ヘビー級チャンピオンのプロボクサー、ジョージ・フォアマン氏。
一度の引退から10年後に復帰し、史上最年長の45歳でヘビー級チャンピオンの座を奪取した。
スタッフ曰く「タイ○ンタイプのボクサーを避けたかった」からという割と身も蓋も無い理由である。

+ 恐怖心をもった狩猟犬に生きる資格はない
「誇りを失わずに死ぬ‥‥ それが闘士の美学だ」

ボンガロでもクラウザーの部下として登場している。ボンガロ版の例に漏れず、
車の前に出てきたテリー達を構わずひき殺そうとしたり、ギースをチンピラ呼ばわりしたり、
テリーたちに大量の狩猟犬(ワイマラナー)を差し向けたり、
母親想いのラジコン好きであったゲーム版とは別人のような純粋な悪人になっている。
ただし、オリジナルの設定として「誇りを失わずに死ぬ」ことが闘士の美学と思っており、
敗北し闘志を失った狩猟犬達を処刑したり、クラウザーに対してかなりの忠誠心を抱く一面を見せる等、
誇り高く義理堅い、これまた同一人物とは思えないような変貌を見せた。
その役をローレンスがやれば良かったんじゃないだろうか

テリーとの直接対決では、原作のようにロープに電流が流れたボクシングリングで対決した。
グラブによって強化されたパンチ力は凄まじく、その強さは無敵の強さを誇っていたテリーの鋼霊身を破る程。

+ そのせいで
このアクセル戦以降、テリーが戦うシーンでは鋼霊身状態がデフォになってしまい、
アクセル戦以降のクラウザー一味は全員ギース以上の戦闘力を持っていることになってしまった。
ラスボスであるクラウザーや、テリーへの復讐心によってパワーアップしたビリーはともかく、
明らかにギースより弱そうなローレンスや、ビリーに不意打ちを行ったチンがギース以上って…。

テリーに敗れた後は自ら電流の流れるロープにもたれかかり自害。
誇りを失わずに死ぬという己の美学を最期まで貫き通した。
ただし、テリーに「アンディはどこか」と尋ねられた際に、最初はクラウザーを裏切るまいとしていたのに、
次のコマで「どうしてもってんなら韓国でキムに会え」とほんのり口を割っていた為、義理堅い部分はこの時に捨ててしまったようである。
…まあ、ここで手掛かりすら掴めないとなると話が進まないのでしょうがない
ちなみに、ボンガロでは現役チャンプのままである。単に作者が間違えただけとか言わない


原作での性能

『餓狼2』、『SP』共に通称三闘士と呼ばれる中ボス3人組の2人目として登場する。
アクセルステージは他の三闘士と同じく、「ライン移動不可・ライン飛ばし攻撃で追加ダメージ」という特殊仕様のステージで、
アクセルの場合は奥ラインに高圧電流が流れるロープが張られていたボクシングリングとなっている。

『餓狼2』ではCPU専用キャラらしく、隙の少ない通常技と各種高性能必殺技を備えている。
突進技「スマッシュボンバー」はスピードが速い上隙がまるで無く、モーションがアッパーなので対空性能も抜群。
飛び道具の「真空カッター」に到っては、飛び道具として作中最強クラスの性能に加え、
発射する際の腕を振るモーションにも攻撃判定があり、近距離戦はおろか対空としても機能するという反則臭い性能。
また挑発するとほぼ確実に「BUST YOU UP!(ぶっとばしてやるぜ!)」と叫んで突進して来る必殺技「アクセルラッシュ」は、
ガードしても3割以上、まともにヒットすると(『餓狼2』の仕様上途中からガード出来るものの)5割以上は持って行くという、
正に攻めに特化した攻撃力のカタマリのようなキャラであった。

SFC版およびMD版『餓狼2』では、隠しコマンドを入力することにより三闘士及びクラウザーが使用可能で、
プレイヤー操作で真空カッターを使うアクセルが操作出来るのは、これらとGB版の『熱闘餓狼伝説2』のみである。
またMD版には真空カッターを上方向へとばす対空技「グレートガンブロー」が追加されている。

ちなみにMD版では弱スマッシュボンバーが相手をのけぞらせた上で、アクセルの方が早く動けるのだが、
なんと弱スマッシュボンバーの後には屈弱P→弱スマッシュボンバーが繋がるのだ。つまりは永久である
(MD版のスマッシュボンバーのコマンドは「↙溜め→+P」だが、前のスマッシュボンバー中に次の溜めが完成するので特に問題はない。
 ちなみに強スマッシュボンバーは相手を吹き飛ばしてしまうので永久にならない)。
しかもこの永久、難易度の割にステージのどこで屈弱Pが刺さってもスマッシュボンバーに繋がるので汎用性も高い。
また、スマッシュボンバーはガードされても殆どノックバックしない上にケズリがあるので、
極論を言えば、屈弱Pかスマッシュボンバーが相手に触れたら実質試合終了である。
おまけに飛び道具の真空カッターが対空としても機能するので、遠距離でも安定して立ち回れる。
そのためMD版のアクセルは他のキャラを差し置いてダイヤグラムトップに君臨していた。

プレイアブルキャラになった『餓狼SP』では「真空カッター」が削除され、腕を振り回すモーションは連打技「アクセルダンス」に、
代わりの飛び道具として初代餓狼のマイケル・マックスが使用した「トルネードアッパー」が音声ごと追加された。
スライディングでくぐられないものの、同じエフェクトのジョーのハリケーンアッパーと比べると隙が大きく見劣りしてしまう。
「スマッシュボンバー」は全ての面でかなり弱体化されてしまい、最弱クラスの突進技になってしまった。
「アクセルラッシュ」は超必殺技になり、威力とかっ飛んで来るスピードは前作級だが、
コマンド入力の難易度(←→↘↓↙↗+BC)のおかげで出し辛く、
「突進しながら3度腕を振り回すのだが、2回ガードされると攻撃判定が消える」という謎の仕様のために、
攻撃モーションの前半をガードされると最後の攻撃判定が発生せず反撃確定という、正に捨て身の一発逆転技に相応しい技であった。
上手く技の終わり際の攻撃判定をガードさせれば、凄い削り量で隙が無い有力な攻撃方法に化ける……が、
タイミングが難しいので、チャンスが中々来ないのが実情である。

隙の少ない通常技、アクセルダンス(orアクセルラッシュ)の削り、
相手のスライディングや避け攻撃を潰せる二段技のジャンプ攻撃、リーチが全キャラ最長の避け攻撃と強いポイントはいくつもあるが、
通常技には一概に全部が隙が少ないと言うわけではないので、その辺を覚えておく必要がある上に、
キャラの動きが遅く無敵技を持たないため、小パンチ等でぺちぺちと固められると非常に辛く、
また連続技が連打技のアクセルダンス絡みのものしか無いので、相手の隙に付け入ることが出来ない。
このためダイヤグラムでは下位キャラに数えられている。
ちなみにアクセルは投げ技を持ってないが、3種類の掴み技を持っている珍しいキャラ。





 "BUST YOU UP !!"


MUGENにおけるアクセル・ホーク

+ あだむすきー氏製作 餓狼SP仕様
  • あだむすきー氏製作 餓狼SP仕様
氏のサイト閉鎖以降はhamer氏によって代理公開されていたが、
2021年10月21日に調整を施した上で再公開された(旧バージョンも引き続きhamer氏が代理公開中)。
避け攻撃やしゃがみ前進などシステム上の特殊技、必殺技共に揃っている。
1ライン専用キャラになったため、ふっ飛ばし攻撃はダメージ+ダウンのみ。

外部AIは複数存在し、それぞれ特徴的。
ただし、上記の最新版には対応していないので注意。
+ ニコ産AI
  • ニコ産AI
同氏のローレンスやチンと同じくニコMUGENスレ内で公開されたAIパッチが存在しており、
改変キャラという形で本体を同梱した物が∞ロダにて公開されていた。
同所の閉鎖後は入手不可となっていたが、現在は弾丸マックス氏によって代理公開されている。
+ 旧版AIについて
上記のAIには二つのバージョンが存在し、後にAIが再配布されるまでにスレに存在した物が旧版である。
こちらのAIの特徴を挙げると
  • AIはdefファイルに「AIなし」「新技なし」「新技ありと書かれた3つのcmdファイルと
    「普通」「極悪」と書かれた2つのcnsファイルを切り替えることで、様々なレベルに調整出来た。
  • この頃の「普通」「極悪」の違いは単純に立ち回り関係で、要はAIレベルであった。
  • この頃のテキストには「7P以降でちょっと強くなります。」と書かれており、
    この製作者のAIにはお約束の技中無敵が搭載される。
  • 搭載された新技は全て新版に移行されたのでここでは割愛。
このように、同作者が制作した他のAIが「AIと7P以降の強化」のみだったのと比べると、やたらと優遇されたAIであった。
しかし、このニコ産AI自体の知名度が非常に低かったため、このAIを搭載したアクセルが大会に出たことは滅多に無かったのであった…。

+ ペットマン氏AI
  • ペットマン氏AI
2014年になって、小物ロダにてペットマン氏のAIが公開された。
上記のニコ産アクセルとは、イントロの有無で見分けられる(こちらはイントロが無い)。
ニコ産アクセルのようにあまりガン攻めはしないため、強さも落ちついたものになっている。

+ ほしおでん氏AI
  • ほしおでん氏AI
上記と同じく2014年に公開された、ほしおでん氏によるAI+改変パッチ。
現在はhamer氏によって代理公開されている。
ダメージボイスの追加、一部効果音の追加、アクセルラッシュの仕様変更、挑発の仕様変更、火力の向上がされている。
ボイスや効果音が改変されているため、上記AIとの見分けは容易。
こちらもガン攻め系ではないが、場面ごとの動きと高火力でニコ産AIに引けをとらない強さ。
距離が離れるとトルネードアッパーを連打し、当たってもダメージ、ガードしても削りが大きい、と脅威的。
なお、AIレベルは無い。

+ アクセル・ホークEX
  • アクセル・ホークEX
あだむすきー氏のものの改変版。上記のニコ産AIを適用すると使用出来る裏モード。
AIが常時起動のため、自分で操作したい場合は、イントロで「6、4、6、s(テンキー準拠)」と入力する必要がある。

6ボタン化やライン移動や前ダッシュ(相手をすり抜ける&↑入力でホバーダッシュに)や
空中ダッシュやバーストの追加など、システム関連が大幅に追加されている。
技も大量に追加されているが、大半がとってもシュールな技である
(一例をあげると北斗無想流舞したりマウスピースを飛び道具として飛ばしたり超巨大なアクセルを召喚したり大ポトレを大漁に飛ばしたりetc…)。
強さは、エルクゥマスターギース、AIレベルVERYHARDのジェネラルなどを余裕で倒すため、狂レベルである。
また、12Pカラーも用意されており、そちらは神キャラ性能になる。

MUGEN∞動画改作トーナメントでは河原で男塾チームと完全ノーガードのステゴロ勝負を演じ健闘した。
正に暑苦しい熱い漢の戦いである。

+ モンタナ氏製作 餓狼SP仕様&REALBOUT仕様
  • モンタナ氏製作 餓狼SP仕様&REALBOUT仕様
2005年に公開されていた。
こちらもあだむすきー氏のアクセルに見劣りしない完成度のもので、
REALBOUTモードでは、コンビネーションや潜在能力のスクリューアッパーなどが搭載されている。
現在は公開停止となっているため、入手は難しいと思われる。

+ mm氏製作 餓狼SP+アレンジ仕様
  • mm氏製作 餓狼SP+アレンジ仕様
『餓狼SP』をベースにアレンジが施されたアクセル。2017年12月にお試し版が公開された。
避け攻撃とライン飛ばし攻撃が廃され、前者は出始めに上半身の喰らい判定が小さくなる新技「スウェーアッパー」へ変更、
後者は相手を奥or手前にふっ飛ばす「オーバーブロー」という名の必殺技に格上げされた。
避け攻撃のモーションは、これまた新技のバックステップ中に出せる「ストマックブロー」に流用されており、戦術の幅がより広がったと言える。
また、従来の必殺技も溜めコマンドではなくなって使い勝手が大幅に向上。
中でも原作で悲惨な性能だったスマッシュボンバーは、隙が少なくなって突進速度も上がり、連続技にも組み込み易くなった。
アクセルダンスもコマンド入力で発動し、連打で延長するという仕様になっている。
これにより「スマッシュボンバー→オーバーブローor(画面端なら)アクセルダンス連打」といった連続技が可能。
お馴染みアクセルラッシュは1ゲージの超必殺技となり、速度と削りダメージこそ弱体化しているものの、コマンドが変更されて出し易くなっている。

そして、このアクセル最大の特徴は原作ステージの演出が再現出来る点であろう。
設定で高圧電流の流れるリングロープが常に表示されるようになり、上記のオーバーブロー(奥)でぶち当てて感電させることが可能。
宇宙空間だろうがよく分からない異世界だろうがロープが出現するのは少々シュールだが気にするな!
何気にこのロープ、感電やられにも対応していたりする。
ちなみにロープを表示させなくとも感電自体はするので、どうしても気になる人は手前に殴り飛ばそう。
AIはデフォルトで搭載されている。
製作動画
プレイヤー操作


「俺のパンチでチョットは見れるカオになったな。」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

プレイヤー操作

実況付きP操作 Tarie配信(109キャラ目操作キャラ(mm氏製)、152キャラ目操作キャラ(あだむすきー氏製))


最終更新:2023年01月20日 19:15