恐竜戦車


ウルトラセブン』第28話「700キロを突っ走れ!」に登場した怪獣
「きょうりゅうせんしゃ」と読むが劇中では「恐竜タンク」とも呼ばれていた。
別名は「戦車怪獣」。体長60m、体重7万t。

その名の通り、戦車のキャタピラの上に恐竜が乗っているというやっつけ画期的な姿をしており、
恐竜の下半身部分が機械化されて結合している。メカザウルスとか言わない。
高性能爆薬・スパイナーの運搬を妨害しようとするキル星人によって仕向けられ、実験場に出現した。
あらかじめ設置していたと思われるスパイナーを咥えていたためセブンは迂闊に攻撃することが出来なかった。
強靭な尻尾攻撃、目から放つ破壊光線、三連主砲といった多彩な武器で苦しめられ、更にキャタピラで左手を轢かれてしまう。
しかし、激しい戦いの弾みで咥えていたスパイナーを落とした所にセブンがすかさずウルトラショットを発射。
その爆発に巻き込まれ最期を迎えたのだった。

怪獣やセブンのデザインをした成田亨氏はこの怪獣を気に入らなかったそうだが、
その斬新なデザインから今でもソフビの定番になっているなど世間での人気は高い
(「セミ人間にはさみと角を付けただけの無意味なデザインの注文」を嫌っていた氏のことなので、
 恐竜を戦車に乗せただけのこの怪獣を気に入らないのは分からないでもないが)。
スーツは同作に登場するリッガーに改造された。

『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』では恐竜戦車マークIIが登場(劇中では単に恐竜戦車と呼ばれていた)。
結晶状のプラズマソウルが体にある以外の外見上の違いはないが、口から火炎を吐けるようになっている。
冒頭で易々と2つのチームを返り討ちにし、転輪3つ吹き飛ばされても一切機動力が落ちないという驚異の性能で大暴れした。

その他本人の登場ではないが、『ウルトラマンタイガ』の公式ツイッターでは
ボディービルダーのような肉体を持つウルトラマンタイタスの紹介イラスト内で
「肩にちっちゃい恐竜戦車乗せてんのかい!」という掛け声が書かれていた(更に同じイラストには「その背中まるでベムスター」というものもあった)。
出番自体は少ない怪獣ながら、どうやらウルトラマン世界のボディービル界では有名なようだ
(元ネタは現実世界のボディービル界で使われる「肩にちっちゃいジープ乗せてんのかい!」という声援(称賛)だろう)。

『ウルトラ怪獣擬人化計画』では津路参汰氏によるデザインで擬人化。
背中に砲身を背負い、膝にキャタピラを装備したメカ少女と言えるデザインである。

+ ゲームでの活躍
アーケードカードゲーム『大怪獣バトル』シリーズ(稼働停止)ではスピードが低いがアタック・ディフェンス・パワーが高め。
尻尾攻撃に「タンクテール」、破壊光線に「ダイノソアビーム」という名称が与えられている。
また、このグラフィックを流用して同じくアーケードカードゲーム『大怪獣ラッシュ』でも登場している。

それ以前のゲームだと『ウルトラ闘魂伝説』で1面のボスとして登場する他、
『ザ・グレイトバトルV』ではショッカー戦闘員に率いられて大量に登場する。
黄色の個体は踏み付けたり攻撃して倒すことが出来るが、赤いトゲの付いた個体は倒せない。
恐竜戦車をいくら倒してもクリアにはならず、上に浮かんだ機械に乗っているショッカー戦闘員が実質的な本体である。

他には『スーパーヒーロー作戦』では『人造人間キカイダー』の登場人物、
光明寺博士が『宇宙刑事ギャバン』のハンターキラーに脅されて作った兵器として登場。
また、GBAの2D格ゲー『対決!ウルトラヒーロー』でもセブン枠の怪獣として登場。
確かにメジャーな方とはいえ、もっと格ゲーに向いてそうなデザインの怪獣や宇宙人が多くいる中何故こいつを選んだのだろう。
なお、後述するMUGENキャラのスプライトはこのゲームが元になっている。

ニンテンドーDSの『怪獣バスターズ』でも大型怪獣として登場。
原種に加え、状態異常耐性が強化された森林仕様の緑迷彩型と寒冷地仕様の雪迷彩型が出現する。誰が塗ってるのかは謎
攻撃手段は三連主砲と目から発射するビーム、長い尻尾の振り回し、スピードと判定に優れた突進攻撃。
三連主砲は何故か三発目だけ威力が2倍という特性がある。
また、キャタピラ故にこの手のゲームにしては珍しいバック突進も可能なので、背後へ回り込んでも油断は出来ない。

ソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』ではチュートリアル後に獲得出来る怪獣の1体として登場。
ステータスは攻撃と命中は高いが、回避と運が低い。
必殺技「3連装砲撃」は2ターンの間攻撃力が大アップさせる効果がある。


MUGENにおける恐竜戦車

+ muu氏製作
  • muu氏製作
2009年6月23日に公開されたGBAの『対決!ウルトラヒーロー』のドットを用いた恐竜戦車。
前進動作や通常攻撃中はアーマー状態になっているほか、全高が低いので一部の飛び道具や必殺技は当たらないなどの特徴がある。
また敵味方全員に大ダメージを与える爆弾を設置するスパイナーなどの技を持っている。
システム面ではチェーンコンボのような「ネビュラコンボ」を搭載
(「ネビュラコンボ」の元ネタはPS2ソフト『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』だが、
 原作では特定の技から始動し、表示に合わせてボタンを押していくものでチェーンコンボとは大分異なる)。

全体的に技の出が遅いものの、通常技の噛み付きと必殺技のダイノソアビームは発生が早い。
3ゲージを消費して使える必殺技のスパイナーは設置技で、
相手の技が当たることで大爆発を起こすが大抵は不発に終わりやすい(地面に置いてある上、小さいので当たる技が限られる)。
ただし、攻撃範囲の広いmuu氏改変版のガギや、必殺技でストライカーが空中から地上に広範囲攻撃を使用する
バラゴンと闘わせると、スパイナーがよく爆発するようになる。
なおこのスパイナーの爆発は無差別の攻撃で、自分もダメージを受けるし、タッグ戦だと味方も巻き込んでしまう。
爆発で自分の受けるダメージはかなり低くなるように設定されているようだが、相方のダメージは全く軽減されないので、
スパイナーで相方が殺されるという展開になりかねない。

このようにかなり癖の強いキャラとなっており、同じく少し強めだったり癖の強いキャラが多い大会に出場していることが多い。
なお総合的な強さそのものはそれほどでもなく、怪獣の中ではガギやバラゴンと同じ位の強さのランクに収まっている。
ただし技の性質故か、ガボラケムラーのような四足怪獣には強いが、
ムルチのような二足歩行の怪獣には弱いと、相性で勝敗が分かれやすい。
プレイヤー操作(1:42~)

+ Dennis氏製作
  • Dennis氏製作
ウルトラマンティガウルトラマン80などを手掛けた中華圏の製作者であるDennis氏によるもの。
飛び道具の演出が非常に派手になっており、跳弾などまで忠実に再現されている他、
火炎放射やホーミングミサイルなども備わっており、遠距離戦に秀でた性能をしている。
一方で発生が早く飛距離の長い突進技もあるなど、近接戦も苦手ではない。
こちらのスパイナーは時限式の設置技になっている。
また、体の各部パーツにそれぞれ耐久力が設定されており、各パーツごとに破損するのが特徴。
顔面が破壊されればレーザーが発動不可に、キャタピラが破壊されると機動力が大幅に低下するなどの影響がある。
なお、ライフが0になると爆散するのだが、この爆発には攻撃判定が存在するため、これで相手を倒した場合は自身の勝利となる。
AIは当初未搭載だったが、更新によって追加された。



上記の他にも霊夢戦車を改変した恐竜戦車が存在していたが、現在は入手不可。
また、前述のリッガーもカーベィ氏によってMUGEN入りしており、原作同様に恐竜戦車のスプライトを改変して作られている。

出場大会

+ 一覧
削除済み
更新停止中

出演ストーリー

なこるる茶屋
怪獣王 王座復権への道
ネクサスまてぃっく(強化改変が施された恐竜戦車ザギカスタムとして登場)

プレイヤー操作

ブリジットと遊撃の旅(part339、muu氏製)


最終更新:2023年02月07日 20:07