サザビー

シャアさん、コレです。コレが赤という色です。

『 私、シャア・アズナブルが粛清しようと言うのだ、アムロ !!! 』

1988年の映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場した、ネオ・ジオン軍のニュータイプ専用モビルスーツ。
ビームライフル等汎用性の高い基本武装に加えてファンネルも搭載した、基本性能もバランスよく高水準な機体。
(ファンネル=サイコミュで増幅された特殊な思念波により遠隔操作される小型砲台)
更にジェネレーターに直結されたメガ粒子砲を内蔵し、サーベルやライフルも大型であり、火力を追求した機体である。
これまでにジオンが生み出してきたMSの技術をふんだんに盛り込んでおり、このMSにジオンの全てが詰まっていると言ってもいい。
ただ、あれもこれもと機能を満載した結果、大型化が進み機体サイズが約25mもある。
一般の機体でも強力な武器搭載>ジェネレーター大型化>重くなる>ジェネレーターさらに大型化>……
と悪循環であり、この時代のMSは他の時代のMSと比較するとかなりデカい(ターンXでも20mくらいで、一般的なMSが17m前後)。
尤もサイコミュ搭載機に限ると昔はキュベレイを除き火力を追求したので40m程ある為、
新技術サイコフレームを採用したことで40mが25mに小型化できたというべきである。
30年後の時代には艦載機なのに母艦と同じ値段だったり、デカいMSに合わせてデカい母艦が必要だったりする事が問題視されて、
逆に小型高機動化への道を進むことになる(詳細はガンダムF91を参照)。
この時代になると「ニュータイプなんて御伽話同然」と言われている為、ファンネル搭載機は造られなくなっている。
(『ガンダムUC』では「ファンネル対策が確立して値段に合った戦果が得られなくなった」
 「敵のファンネルを操作する技術が登場して兵器としての信頼度が落ちた」と言う理由になっている)
まぁ実際は「遠隔操作兵器の撃ち合いでは絵的に面白くない」と言うアニメ的な事情だが。

劇中ではネオ・ジオン総帥シャア・アズナブル自らが搭乗した。というより、シャア専用MSとして開発された。
万が一の事があったら大変な総帥が何故MSに乗って自ら前線で戦うのか、と思わなくもないが、シャアだからしょうがない
そもそも、エゥーゴ指導者時代も百式に乗って出撃していたので今更と言えなくもない。
その時は出撃したらハマーンにフルボッコされて行方不明になったので全く懲りていないと言えなくもない
ただし流石に総帥専用機の為、一兵卒に過ぎないアムロ・レイの駆るνガンダムよりも豪華な造りである
(ファンネルの能力以外は全てにおいてνガンダムを上回る。豪華すぎて燃費で劣ると推測する雑誌記事もあるが)。
これはネオ・ジオンは数では連邦に劣るので、エースパイロットと高性能機で勝負するしかないという理由もある
(総帥自ら出撃が必要なほど兵士が少ないとも解釈できる)。
対照的にνガンダムは標準機にサイコミュを装備したもので、同じサイコミュ搭載機でもコンセプトが異なる。
シャアは地球に依存し地球を汚染する人類に絶望し、小惑星「アクシズ」に核兵器を搭載した上で地球に落下させて
核の冬を起こし人の住めない環境にして、否応なしに人類が宇宙に住まざるを得なくしようと企んだ(という名目で戦乱を起こした)が、
アムロのνガンダムやブライト・ノアの指揮する戦艦ラー・カイラムとの死闘の末に撃墜された。
特にアムロとの一騎討ちはまさに激戦で、互いの武装を全て使い果たした上にMS同士で直接殴り合いまでやってのけた。
その後、アムロがνガンダムに搭載されたサイコフレームの力を全開放し*1、命をかけてアクシズの軌道を変え地球を守りぬくが、
その余波に巻き込まれてシャアとアムロは行方不明(戦死)となる。
(公式年表によると地球連邦によるアムロの捜索は二年で打ち切り。
 原作者かつ監督の富野氏は「(死んだと)思って貰って構わない」と発言している)

上記の台詞以外にも
  • 「そして、私は父ジオンの元に召されるであろう!!!」
  • 「モニターが、死ぬ!? 何!?」
  • 「ララァ・スンは、私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!」
など有名な台詞をいくつも残している。 マザコンとかロリコンとか言ってはいけない。 *2

機体は往年のシャアの乗機と同じく赤を基調としたカラーリングであり、
まさしくアムロやブライトを始めとする旧ホワイトベースの面々にとっては最大最強と言っても過言ではない敵であった。

+ 小説版では
+ ゲーム作品での扱い

+ その他SDガンダムシリーズでのサザビー

+ ガンダムビルドファイターズでは


MUGENにおけるサザビー

+ パンプキン氏製作『sazabi』
+ KON氏製作『サザビー改』

出場大会

出演ストーリー



「地球が保たん時が来ているのだ!」


*1
わざわざ指摘する必要のない人もいるかもしれないが、このサイコフレームはネオ・ジオンからアナハイム社に横流しされたもの。
ちなみにサイコフレームをわざわざ横流しした理由は劇中のシャア曰く「情けないMSと戦って、勝つ意味があるのか!?」
人類の革新を謳う男にしてはなんとも個人的な理由であり、当然アムロもこの理由には「馬鹿にして!」と突っ込んだ。
なんといっても、前段階でリ・ガズィに載るアムロ相手にファンネルを使わずに戦闘し、
部下から「何でファンネルを使わないんです」とつっこまれているぐらいである。
しかも真意の程は兎も角、最終決戦において劣勢になったシャアは
「私は世直しなど考えてはいない!」「貴様さえいなければ!」などと言い始める。
地球連邦だのコロニーだのは二の次で、一番大事な目的は単にアムロと気が済むまで戦うことだったのか。
(途中でアクシズの内部破壊を実行するブライトたちを妨害しようとしているので実際はアクシズを落とすことと、
 アムロと戦うことのみに興味があったと思われる。それ以外はどうでもいいともいえるが)
小説版『ハイ・ストリーマー』では上記のツッコミを入れたアムロに「自分でもそう思うよ!」と前置きしつつ、
さらに、「人類粛清という悪いことをしようとしている自分を止めて欲しかった」
至極まともで理解できる真意が隠されていた事が判明する。

ちなみに上述のアナハイムは「連邦の機体もジオンの機体もここで造っている」様な所謂死の商人であり、
産業という面では仕方ないのかもしれないが、間接的に戦争の混乱に関わっている。
時代が進むとMS開発で後れを取ったことを挽回するために技術盗用によって成り立った
「シルエットフォーミュラー計画」を発動させたりと、アナハイムが直接に動乱に関わってることも多い。
MS開発で後れを取った理由も、冒頭の「艦載機のくせに高すぎる」「母艦を新造しなきゃサイズが合わない」に対し、
「その方が儲かる」と小型化に積極的で無かった為である。

*2
しかし、当時のシャアは33歳でもしララァが生存していれば29歳である。
この程度の年齢差のカップルなど別に珍しくも無く、この年齢同士であればロリコンというほどではない。
(0079年当時では19歳と15歳で、いわば大学生が中学生に手を出したようなものだが。
  なお冨野監督はシャアが肉体的にも手を出しているとほのめかしている。まぁ裏設定だとララァは元娼婦だし。
  この冨野氏の作風をリスペクトしたのが小説版『08小隊』のキキの最後や、原作版『UC』のマリーダの過去である
また、シャアは幼い頃に母親をなくし、命を狙われていたので、愛情に飢えていたとも考えられる。
そもそも公式設定ではシャアはマザコンやシスコンではあってもロリコンではない。
事実本作での恋人のナナイ・ミゲルはBBA大人の女性であるし、逆に懐いてきたDQN少女のクエス・パラヤは唯の駒としか見ていない。
一応劇中でもロリコン呼ばわりはあったが、クエスを(恋敵である)シャアから引き離そうとしたギュネイ・ガスによる悪口に過ぎない。
火の無いところに煙は立たないとも言うが…。

富野監督曰く「迷いを捨てたシャアはアムロすら凌駕する」との事である。
(アムロは所詮ただのパイロットだが、シャアは政治家としても活動できる為、直接手を下さずとも政治的にアムロを抹殺できる)
が、シャアが迷いを捨てきれる可能性に関してはファンの皆さんが一番ご存知と思われる。

ちなみに『スーパーロボット大戦D』でのシャアは、
  • 連邦と戦争する前にあらかじめアムロとブライトを捕らえてアクシズ落としの協力(結局断られたが)を要請。
  • 地球が消滅(後で元に戻るが)という前代未聞の事態に、OZやマクロス7船団やリガ・ミリティアなどと条約を結び問題解決に奔走する。
  • エキセドル副指令(ゼントラーディと称される巨人の種族)を始めて見たときアムロ、ブライト、ゼクスが驚きまくる中一人だけ余裕たっぷり。
  • 思想の違いからまず無理と分かっていてもザンスカール帝国やズール皇帝といった面々と交渉(その時立ち会ったネゴシエーターに罪は無い)。
  • アムロやカミーユといったシャアが裏切った人物達からの批判を厳粛に受け止め、その上で協力を要請。
  • アムロと決着を着けたい気持ちがある事を素直に認めながらも、その事に拘らず行動できている。
  • 地球が消滅した時の全人類の混乱振りから、アクシズ落としによる人類の意思革命の無謀さを理解し反省する。
  • 戦争後も地球上の人類を完全には信用できないとは言うものの、最終的に若い世代への希望を見出している。
以上の活躍ぶりから、スパロボDのシャアこそ真に迷いを捨てきった姿なんじゃないかと言われる事がある。
更に余談ではあるが、「シャア・アズナブル」として迷いを断ち切ったのがスパロボDならば、
迷いを抱きながらも「シャア・アズナブル」と決別し、為すべきことを為すために「クワトロ・バジーナ」として戦い続け、
「キャスバル・レム・ダイクン」として迷いを捨て去ったのが『スーパーロボット大戦MX』、
一度は「シャア・アズナブル」と決別し、「クワトロ・バジーナ」として生きる事を決意しながらも、多くの人々との出会いにより迷いを重ね、
それでももがき続けた結果、「シャア・アズナブル」として迷いを越えたのが『第3次スーパーロボット大戦Z』と言える。

SDガンダムのシャアは俗物ぶりが極めて強調された性格になっている。まぁギャグ漫画だし。
「私から格好を取ったら何が残る…?」
ちなみに中の人は下品な発言が多いSDガンダムが嫌いだとか

+ SDガンダム外伝のシャアはどうなのか

*3
ただし実際はコストバランスの関係上であると考えられる。
逆シャア枠ではサザビーとνガンダムしか登場しておらず、νが高コストなのでサザビーも高コストにすると非常に組みにくい。さらに、一作目には中コストのファンネル搭載機が他に存在しないという理由もある。それでも腑に落ちないが…
(低コストにはΖΖ枠からプルのキュベレイMk-IIが居る)
尚、サイズに関してはガチャポン戦記の系統である『ガシャポンウォーズ』でも
ジオングやジ・O、プロヴィテンスなど一部のMSが妙にでかい中、
設定上かなりでかいはずのサザビーは普通のサイズとなっている。
余談だがガチャポン戦記シリーズのサザビーは初代ガンダムでシャアが搭乗したジオングとコストがほぼ互角。
ジオンMSの最高峰として双璧をなしている。