νガンダム

νガンダムは伊達じゃない !!!(画像サイズ的な意味で)

『ふざけるな! たかが石コロひとつ、ガンダムで押し出してやる!』

1988年の映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場した、主人公アムロ・レイの駆るニュータイプ専用モビルスーツ。
ν」はギリシャ文字で「ニュー」と読む。*1
フォントによっては見分け辛いが、「v(ブイ)」ではない。それはまた別のモビルスーツである
なお映画の略称は『逆シャア』、『CCA』(「逆襲のシャア」の英訳を略したもの)。

ガンダムタイプの機体では初めてファンネル(フィン・ファンネル。詳細は後述)を装備した機体で、その他の装備も高水準にある。
サザビーと同じく機体サイズは大型の25m。機体の構造材に金属粒子レベルでサイコミュチップを内蔵し、
機体の追従性を引き上げる新技術「サイコフレーム」を用いることで、やっと完成した機体である。
また、技術以外にも製造期間(シャアの反乱直前~最中の3ヶ月間という短時間の突貫作業で完成、出撃のたびに調整が続く)、
予算(次期量産MSのテストベッドという名目でなんとか予算を獲得)と色々とギリギリな状態で完成した機体である。
そんな状況で造られた機体でありながら類を見ないほど完成度の高い機体に仕上がったのは、
それまでのガンダムシリーズのノウハウを結集し、さらに当時の最新技術でブラッシュアップした賜物といえる。アナハイム社万歳。
設計にはアムロも関わっており、事実上のアムロ専用機。
そのため、初出撃の時点からシールドにはアムロの頭文字「A」と一角獣を模した彼のパーソナルマークが描かれている。
しかし、それ以前のガンダムタイプが大体が試作機やワンオフだったため整備面で難があったのに比べ、
νガンダムはサイコミュ関連などの特殊なものを除く部品の規格を当時の地球連邦軍のものに合わせているため*2
アムロ個人の専用機として造られたにも拘わらず運用性は良いらしい。

なお、「サイコフレーム」は敵軍のシャアから意図的に横流しされた技術だが、
アムロの了解を得ぬまま時間的にギリギリの状態で組み込まれたものだったため、
アムロは戦闘中に当の本人であるシャアに教えられるまでこの事実を知らなかった。*3
(ただし、小説版『ベルトーチカ・チルドレン』ではサイコフレーム入手の経緯が違う為、対決以前から知っている)

シャア・アズナブルの駆るサザビーを筆頭とするネオ・ジオンの軍勢を相手に激戦を繰り広げ、
最終的にはネオ・ジオンのアクシズ落下作戦を阻止したが、その余波でパイロットのアムロ共々行方不明となってしまった。
その際の敵味方の垣根を越えた地球圏からのアクシズ押し出しとサイコフレームの共振による光は劇中きっての名シーンである。
この現象は、3年後(『機動戦士ガンダムUC』)の時代では一部の人間からアクシズ・ショック*4と称されている。
しかし、漫画『機動戦士ガンダムF90』(約30年後)の敵大将は連邦軍人として共振に立ち会った事により、
「ガンダムの力」を欲して火星のネオジオン残党に寝返るという行為を取っており、悪影響も少なからず及ぼしている。
尤もF90系は「御伽噺な超絶ニュータイプ専用機ではなく一般的なエースなら十分使いこなせる普遍的な強さを狙った機体」なので
サイコフレームどころかサイコミュ自体が搭載されていない(つまりユニコーンガンダムとはまったく逆の設計思想な)機体なのだが。
(なお、ガンダムF91の限界駆動は高性能すぎてニュータイプでないと使いこなすのが難しいと言うだけで、オールドタイプのハリソン・マディンも使いこなしている)

原作に登場したνガンダムはこの1機だけであるが、バリエーション機の設定として、
増加装甲を装備した「HWS(ヘビーウェポンシステム)装備型」、
左右にフィン・ファンネルを装備した「ダブル・フィン・ファンネル装備型」、
十分なテストを重ねて完成された「Hi-νガンダム」、
予算獲得の名目通りに設計された次期主力量産機として、汎用性を高めるべくフィン・ファンネルをオプション化し、
さらにインコム(非ニュータイプでも使用できる有線制御式小型火砲)の装備を可能にした「量産型νガンダム」が存在する。
いずれも、コストが高すぎて配備されなかった、シャアの反乱が早期に終結したので計画が立ち消えとなった、などという設定になっている。
左の画像はその中の「HWS装備型」のもの。
なお、Hi-νについては近年では上記の「νの完成機」としてよりも「小説版でのν」としての側面が強くされる傾向にある。
要するにこいつコイツのような関係。

フィン・ファンネル(左や上の画像でνガンダムの背面に付いている板のようなもの)は攻撃だけでなく、
ファンネルを頂点として対ビーム・バリアーを張って防御シールドを展開する事が可能。
またジェネレーターを内蔵しているので、他のファンネルより機動時間が長い。
反面、機体と同じく急造品なので一度切り離すと再装着ができないため、
エネルギーが切れると回復する術がないという欠点があり、これが上記のバリエーション機の登場理由ともなっている。
(DFF装備型は弾数増加、Hi-νは再装着可能にすることで欠点解消)
なお、ファンネルとは英語で漏斗のこと。ファンネルの初出は『機動戦士Ζガンダム』並びに『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する
MS「キュベレイ」が搭載していた武器で、元々は形が漏斗に似ていることから付けられたものであった。
これはビットという同様の武器を発展・小型化したもので、ファンネル・ビット(漏斗状のビット)を略してファンネルだとされる。
しかしνガンダムのファンネルは、名前のとおり放熱板(フィン)の形をしている。
一見すると武装には見えず、劇中でも人質を盾に武装解除を要求してきた敵に応じてフィン・ファンネルを切り離すと
「放熱板なんか切り離してどうする!」と武装解除に従う気がないと見なされて攻撃され、アムロの苦鳴にファンネルが
暴発した結果人質が殺されてしまうという事態を招いた。
(放熱板云々以前に、遠隔操作兵器を切り離したところで武装解除にはならないけど。結局そのまま使ったし)
この発言のせいか、『SDガンダムフルカラー劇場』では打付け用板代わりに使われたことがあった。
尤も、ネオ・ジオンのファンネルも漏斗型ではなく筒状であったのだが、ファンネルには煙突という意味もあるので、間違ってはいないのかもしれない。
ファンネルとビットの違いは曖昧だが、ジェネレーターを内蔵しているのがビット、
そうでない小型の物がファンネルだとする解釈がある(前述の通りフィンファンネルはジェネレーターを内蔵しているが)。

『BB戦士三国伝』では劉備・曹操・孫権に次ぐ主役格の一人であり、
劉備の軍師となる孔明の真の姿である「天翔竜 孔明νガンダム」の演者となっている(前身の演者はリ・ガズィ)。
背中の羽のようなパーツなど、Hi-νガンダム要素もあるが。

『Gジェネレーション』シリーズや『スーパーロボット大戦』シリーズにも、ΖガンダムVガンダムを始めとしたUC勢や
ゴッドガンダムウイングガンダム∀ガンダムフリーダムガンダムインパルスガンダムらを筆頭とする
後年の作品の主人公達と共に登場。どの作品でも強い存在感を放っている。

+ Gジェネシリーズでは
+ ガンダムVSシリーズでは
+ むはー!
+ スパロボでの活躍
+ ガンダム無双
+ ガンダムトライエイジでは

『貴様ほど急ぎすぎもしなければ、人類に絶望もしちゃいない!』


MUGENにおけるνガンダム

  • hyuga氏製作『RX-93-NuGundam』
PS用シミュレーションゲーム『スーパーロボット大戦α』のグラフィックを使用したSDキャラ。
氏のサイトのキリ番入場者に限定配布された(現在は別サイトで代理公開中)。
ジャンプができない代わりに「回避運動」というアクションがあり、
餓狼伝説』のスウェーのように画面奥に一時的に退避することで喰らい判定と接触判定を消すことができる。
またこの際自由に左右移動することが可能で、固めからの脱出や無敵時間を利用しての奇襲に使用できる。
これは同氏のSDガンダムキャラ共通の回避システムである。

ビームサーベル、頭部バルカン、ビームライフル、ミサイルランチャー、シールド内蔵ビームキャノン、
ハイパーバズーカと設定の武装を一通り揃えているが、サーベルとバルカン以外はゲージを微量消費するため、
ゲージ管理が重要になってくる。
よって通常時の立ち回りは自ずと回避運動で回り込みつつバルカンで牽制し、隙を見て斬りつける戦法となる。
もちろん本キャラの代名詞であるフィンファンネルもゲージ技として備わっており、
相手を追尾してビーム放つA軌道と自機の前に展開し水平射撃を行うB軌道の2種類を使い分けることができる。
ファンネル自体に喰らい判定はなく、コマンドが完成してしまえば攻撃発生保証のため、
スパロボのようにファンネルを攻撃されて無効化されることはない。
原作で使用したIフィールドバリアは実装されていないが、もし今後の更新があれば「作りたいですね」とのこと。
他にもイントロやファンネル使用時に『スーパーロボット大戦F』『α』や『GジェネレーションF』に出演時のアムロのカットインが入ったり、
効果音やエフェクトなどの懐かしさも相俟って、原作ファンには感涙モノの作りになっている。

しかし同氏の他キャラ達と比べてジャンプができないデメリットは大きく、
上空からの攻撃に対してはゲージ技のファンネルでの迎撃以外ほぼ無防備であり、
対空攻撃の手段が仕様上ないため、どうしても“記念配布のマスコットキャラ”の域を出るのは難しい。

+ 参考動画

他には、製作者不明(author欄がElecbyteのまま、ただしサザビーも製作したパンプキン氏という説あり)の『ガンダム・ザ・バトルマスター』を元にした
リアル頭身のνガンダムも公開されていた模様。
基本的に原作再現であるが、原作にはなかったビームサーベルを乱舞するメガスペシャルアタックが追加されている。
+ 参考動画

出演大会

削除済み

出演ストーリー



*1
仮名としてNEWガンダムと付けていたが、中々正式名が決まらず、読みはそのままで文字をνにしたという冗談みたいな話がある。
(尤もγガンダム(リック・ディアス)、δガンダム(百式)、Ζガンダムと存在するので、その流れで開発された設定ではある)
他にも富野監督作品にはトリアーエズという戦闘機や、ギロチン死刑執行人の家系のキャラが乗るザンネック(斬首)という
MSのようなもじりで付けた機体名があったり、コンティオなんて逆さ読み厳禁な名称のMSがあったり、
ライラ・ミラ・ライラ、ラカン・ダカラン、ジュンコ・ジェンコ、なんてネーミングのキャラクターがいたこともある。
このネーミングセンスはガンダムシリーズに限らず
キッチ・キッチン(伝説巨神イデオン)、ゲラバ・ゲラバ、カラス・カラス(戦闘メカ ザブングル)、
ギャブレット・ギャブレー、ハッシャ・モッシャ、アマンダラ・カマンダラ(重戦機エルガイム)、
ルブル・ウォン・ダラ(рубль・원・$、それぞれロシア・韓国・アメリカでの通貨)(オーバーマン キングゲイナー)
と、多くの作品でやっている。

なお、ブライト・ノアの息子ハサウェイのその後(但し一部パラレル設定)を富野由悠季が著した小説、
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の主人公機Ξ(クスィー)ガンダムのネーミングには、
アムロ・レイが最後に搭乗したとされるνガンダムの意思を継ぐという意味が込められている。
その意思はハサウェイの友人となったケネスを通じ、『ガイア・ギア』へと繋がっていくことになる。

*2
ネオ・ジオンとの戦いが長期化した場合に備えて部品を容易に調達できるようにしておくことと
νガンダムの完成を早めるために専用の部品を新造する手間を省く必要があったのが理由らしい。
史上初の量産型ガンダムと言われる陸戦型ガンダムも、
試作機のRX-78の余剰パーツを使い回しただけだったため、配備後どんどん部品が不足していって、
結局ジムの部品で代用した(頭が丸ごとジムになった機体もある)事を考えれば妥当な判断である。

*3
νガンダム開発スタッフの間でも寝耳に水のことだったらしく、ロンド・ベルの技術士官チェーン・アギが
冒頭いきなり「原因はなんです?重量が3キロ減った原因は!」と開発スタッフのオクトバーに食ってかかるシーンは有名。
PS版のムービーシーンではνガンダムの情報が設計図の時点で漏れていたのが確認できる(以下動画の04:24頃)。

*4
連邦政府の公式見解では「アクシズの落下は内部からの爆破によって阻止された」と発表されており、
分断されたアクシズの片方が地球に落下しかけた事、およびその後の不可解な現象については国民に伏せられた。
(ただし虹色の光を地球から目撃した人々は少なからずいるが)
だがサイコフレームに秘められた未知の力は連邦軍の注目する所となり、
軍事利用を前提として極秘裏に研究が進められていく事となる。
その結実が、全身にフルサイコフレーム構造を採用した実験機「RX-0 ユニコーンガンダム」である。

+ 余談:20年の刻を越え明らかとなった巨神の影

*5
そもそも「地球に何かを落とす」という作戦そのもの(質量爆弾)が一年戦争時のジオン公国が行った
「コロニー落とし」に端を発する物で、その後も『Ζガンダム』のティターンズ、
『ΖΖガンダム』のハマーン版ネオ・ジオン、『0083』のデラーズ・フリートが行っている。
(冗談交じりにではあるが)コロニーがマンネリ化し始めたため小惑星を落とそうとした等と言われる事も。
因みに上記のコロニー落としを行った勢力だが、ティターンズ以外は皆ジオン公国及びその残党によって
構成された組織である。
(「ティターンズ」が企んだのは地上ではなく月面都市へのコロニー落としで(ティターンズは地球育ち至上の組織)、
 他の組織の目的地は皆地球である)
さらに、ジオン公国とティターンズによるコロニー落とし作戦以外はみな目的地へと着弾しており、どれもかなりの戦果を上げている。
シャアもアクシズを落とす前に小惑星「5thルナ」を目的地に落着させており、
アクシズ落としは「地球寒冷化作戦」の最終段階として用意された物であった。

上述のコロニー落としが「地球連邦軍本部を壊滅させる」
「穀倉地帯にダメージを与え、地球市民の食料供給における宇宙への依存度を上げ、コロニー市民の発言力の増大を図る」
「テロ組織支援団体の壊滅」「政治交渉用の示威行為」などの軍事・外交面での目的があったのに対し、
「地球そのものの壊滅」を企んだのはシャアのみである事からも彼の 身の程知らずな 野望の大きさが垣間見えてくる。
とはいえ、宇宙世紀にはこの後、国民(木星移民)には地球を乗っ取る事を謳いつつ実際には
成り上がりの自分の所に政略結婚で地球から嫁いできた良家の娘(しかも親子以上の差)が良妻だった事に嫉妬して
地球を滅亡させようとした
というシャア以上にタチの悪い人物がでてくるのだが…。
(政略結婚に愚痴を言いつつ自分を見下したのなら反って割り切れたが、その良い人ぶりに地球育ちの豊かさや
 余裕を見せ付けられたとして逆ギレした)
ちなみにスパロボではよりによって、この両者が手を組んだ事もある。
+ そんなに何かを落としたいのか

*6
ただ、実を言うと『機動戦士ガンダムΖΖ』劇中にて、ファンネルが地上で普通に使用されるシーンもあり、
そもそも「ファンネルは重力下では使用不可能」という設定も明言された訳ではないので、
フィン・ファンネルが重力下を飛び交う光景も、あながちスパロボ補正とは言い切れなかったりする。
また、1/6(月と同程度)とは言え重力圏(イオ表層)で、類似兵器であるビットが使用された事もあり、
そもそも宇宙世紀科学を支えているミノフスキー物理学の中には限定的とは言え反重力推進も可能な為、
こと戦場に限るならば重力の有無はわりと問題ではなくなってしまう。
(元々は「ホワイトベースが浮遊(飛行ではない)しているのはおかしくね?」と言う疑問に対する 後付設定
 ただしMSに積めるほど小型化したのは『Vガンダム』(非映像化作品なら『閃光のハサウェイ』)の時代になってからのはずだが)
ぶっちゃけこの世界、サイコミュとミノフスキー粒子が絡んだら何が起こってもおかしくないのである
このへんの事情についてはΖガンダムの項も参照するとわかりやすいかもしれない。
と言うかアクシズ押し戻せるぐらいだから、ファンネルなんて軽いものは余裕余裕。

なお、Gジェネシリーズでは一時期、ファンネル系は地上では使用不可となった作品もあったのだが、
結局最近のシリーズでは元に戻っている。
アクション系のゲーム(ガンダムVSシリーズやガンダム無双シリーズなど)でも、普通に地上でもファンネル系を使用している。

*7
これはアムロの担当声優である古谷徹氏が自分もスーパーロボットの様に何か必殺武器の名前を叫びたいと言いだしたからという噂がある。
実際、『00』でファンネルと同系統の武器ファングを使うガンダムに乗るキャラを担当した(あれ?古谷氏ってナレーション以外の役あったっけ?)後に
ラジオで「行け!フィンファング!って言いたかったんですけどね」と言っているので信憑性は極めて高い。
ちなみに劇中ではファンネルを扱う際に「行け、ファンネル」「ファンネル、一番熱量の多いミサイルだ」と
言って(念じて)いたパイロットは何名かいたが、アムロは一度も叫んではいない。 スピンストーム!タキオンミサイル!
フィンファングも作中では言わなかったが、ゲームではノリノリで言っている。 少しは自重しろ蒼月昇

尤も、古谷氏にとってはアムロ役が有名になりすぎただけで、
元々『巨人の星』の星飛雄馬や『鋼鉄ジーグ』の司馬宙(宙は少々バイオレンスだが)などを演じており、
アムロより後でも『聖闘士星矢』の天馬星座の星矢と言う様に、熱血主人公は得意中の得意である。
スパロボで『鋼鉄ジーグ』が参戦した時にはスタッフが「これは怒られるだろう」と思いつつ、
シャア・アズナブルめ!鋼鉄ジーグが相手だ! 」「 ガンダムめ!鋼鉄ジーグが相手だ!
という台詞をリクエストしたところ、 ノリノリで演じた という話さえある。