ボール

機動戦士ガンダム』を始めとする、ガンダムシリーズの宇宙世紀作品に登場する機動兵器。型式番号はRB-79。
既存の宇宙用作業ポッドに装甲を追加し、ガンタンクのキャノン砲を流用した180mm低反動砲を1門装備した戦闘用ポッド。
後の漫画作品で登場した水中用や機雷散布用などバリエーション機も多いが、総じて機体の能力は非常に低く、
パイロットからは「丸い棺桶」もしくは「動く棺桶」と呼ばれている。

そもそもボールは同じく量産機であるジムの連携を前提とした機体であり、
火力と生産性・操縦性以外は求められていない支援機のため性能が低くて当たり前である。
劇中ではザクに蹴り飛ばされてジムにぶつかって撃破される(ボールだけに)など、かなり悲惨な扱いを受けている。

ただし、シロー・アマダは後述にもあるが、ボールを用いて宇宙用ザクを撃破しており、
他にも『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』の短編では、若き日のウモン・サモンが改造を施し、
ガンダムの頭部を模したハリボテを取り付けたボール戦地改造型こと「機動戦士Bガンダム」に搭乗し
ジムとの連携でリック・ドムを6機撃墜するという戦果を挙げている。
無論、これらの戦果はパイロットの技量や知恵と工夫、そして強運によるところも大きいが、
「MS相手にボールでは100%歯が立たない」訳では無いと言う事を証明している。
実際、TV版第36話ではボールのパイロットが「後はリック・ドムかザクしかいない、やるぞ」と、
ジオン系MSを軽視した発言をしている。

基本的に連邦軍の運用方法としては「ジムを前に出し、ボールは火砲支援」というものだったらしく、
強力な砲とソコソコの機動性を兼ね備えたボールは、確かに名機といえる存在なのかもしれない。
『MS IGLOO』においてもボール小隊として登場、敵役ながらも中々の連携を見せており、
決してMSの性能の差が戦力の決定的差にはならないことを教えてくれている。

そもそも生産コストの安さは大きな武器でもあり、連邦軍がこのボールを大量生産しその物量でジオン軍を圧倒したというのも事実である。
(現実世界でも第二次大戦最強と謳われたティーガー戦車より、量産性で押してくるシャーマン戦車の方が兵器としては優秀だったとされている。
 しかも色々な機能を満載した実験機の癖に不具合0のガンダムと違ってティーガーは故障も多かった(いざと言う時に出撃できない)し)
ジオンが最新鋭機ゲルググでエースパイロット部隊を編成したりビグ・ザムのような超兵器を投入したところで、
弾よりも多い敵には勝てないのだから。
と言うか、ジムとボールが開発される前の連邦の戦術が
「ザク一1機に対しティンコッド(戦闘機)を3機ぶつける」「セイバーフィッシュ(宇宙戦闘機)を3機ぶつける」と言う物量作戦だったと言うのもある。
戦略SLGである「ギレンの野望」シリーズでもコストの低さや完成の速さによる物量で連邦プレイでの強い味方となる。

一年戦争から3年後の『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』では、マニピュレーターにサブアームが増設されたボールが運用されていた。
このページ冒頭の画像のカトキ版ボールはこちらに近い。

なお、一年戦争から50年以上が過ぎた『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の時代でもボールタイプの機体が運用されていた。
連邦軍でのモビルスーツ運用体制が確立していなかった一年戦争時と違い、
ちゃんとした支援用モビルスーツやその運用法があるはずのこの時代で、なぜボールタイプが使われていたのかは不明。
ただ、続編『鋼鉄の七人』などの描写から考えるに、外敵が殆どいない事で軍縮が行われて、
軍事費削減のために採用されたとも解釈できる。

ガンダムシリーズが登場するゲームでは大抵最弱クラスの性能(その代わり、コストは安い)であり、
大抵敵への削り役、酷い時には壁・オトリ・生贄役として利用される(特にスパロボ系は顕著)。
しかしアクション系のゲームの対人戦だと撃墜されるか敵に無視されつつも(ボール程度だと、撃破したところで敵側は利が少ないため)
仲間を援護、それと平行して相手に嫌がらせを行える。
敵が痺れを切らして、自分を狙ってきたらいい仕事をした証拠。満足しつつ逃げるか撃墜されてしまおう。

しかしミッションではこんな一山いくらのとんでもない扱いを受けることもある。

……ただ、PSPソフトの『ガンダムバトルクロニクル』だとMSはおろかラスボスすら余裕で撃破できる超兵器に改造出来たりするから困る。

またPS2ソフトの『Gジェネ魂』の『MS IGLOO』の宇宙ステージでも大量に登場する。
本作からの要素としてサイズによる回避補正が追加されており、Sサイズのボールはなかなかに回避能力が高い。
おまけに「120mm低反動キャノン」は射程が長く火力も中々に高い。
プレイヤー側の能力値がある程度上がった序盤以降ならともかく、
機体、パイロットの能力ともあまり充実していない序盤で挑むと冗談抜きでフルボッコにされてしまう。
なお、Gジェネシリーズでは一貫してキャノン砲は180mmではなく120mmになっている。
余談だが、初代GジェネではボールはゴッドガンダムウイングガンダムゼロカスタムガンダムDX
どれか二つで設計すると作れる
という謎の仕様がある。 間違いなく最強ユニットのハロの設計条件を満たさせるため

スパロボでも『GC』と移植版の『XO』で、特段サイズが小さいことが利点となっている。
というのも、この2作に導入されている「部位システム」により、自分よりサイズの大きな相手には部位を簡単に狙うことができ、
(一般的にMSはMサイズ。対してボールは一つ小さいS)
各部位を破壊することでその機体を獲得できる「捕獲」要員に持ってこいとなるのである。
捕獲できる機体にはなかなか有用なものもあるため、活用すれば戦力強化に繋がる。
反面、2サイズ以上大きい相手は各部位を全て破壊しないと撃墜できない(この制限を無視できる技能を持ったアムロ等を乗せれば別だが)
というシステムの枷もあるので、ボス戦には不向き。

ちなみにギャグ漫画『トニーたけざきのガンダム漫画』においては、シャア専用機やドズル専用機も登場している。
前者には、ジオングのサイコミュ・ハンドが装備されている。

同じくギャグ漫画『いけ! いけ! ぼくらのVガンダム!! 』収録の『いけ! いけ! ぼくらのシャイニングアッガイ』では
機動武闘伝Gガンダム』の世界に、ガンダムファイトやアッガイファイトよりもランクが低い
ボールファイトなるものが存在しているらしい。

『SDガンダムフルカラー劇場』ではジムより強く、「自分より弱そう」と油断して不用意に近づいたジムに得体の知れない恐怖を与えた。
(おそらく砲身はガンタンクのものであるため。この作品のガンタンクは 並みいるガンダム達を押しのけて最強キャラ である)
また、先行量産型ボールも陸戦型ガンダム(愛称:リッキー)の幼年期として登場。
文字通り「玉のような赤ちゃん」として周囲に可愛がられた事が本人の口から語られている。

GCおよびWiiで発売された『ガシャポンウォーズ』公式サイトでもマスコットとして登場機体にコメントを入れたりしている。
本作の開発には『カスタムロボ』関係者ら任天堂スタッフも参加しており、そのよしみでボールの台詞がどせいさん文字となった。
ちょくちょくネタを挿みつつ割と真面目にコメントを入れているが、その中でSEEDシリーズ四足歩行MSラゴゥに対する台詞が…
「コイツは本当に『ガンダム』のMSなのか?『ゾ○ド』のメカじゃないのか?」
このフリーダムである。
+『ガシャポンウォーズ』、ちょっとアレな話
……というかこのゲームのスタッフ、SEEDシリーズ嫌いだろって思うくらいSEEDに対するコメントが辛辣である。
+その毒舌の数々
  • (シンの説明でキラより出番が少ない事について)これは精神的に不安定なためだろうか?もっとも『SEED』のキャラはみんなそうだという話もあるが……。
  • (マリューの恋人は並の男では無理という話題で)ムウ・ラ・フラガのように、陽電子砲の直撃を受け、それでも生き続ける人間離れした男でなければならないのだ。
  • (アビスガンダムについて、何故ザフトはわざわざ水中戦用MSを作ったのかという話題で)そのうえ、得意なはずの海で大破しているし、解説に困るMSだことそれ言ったらジオン水泳部の立場が無いんだけど。特に水中専用機故に水中で撃墜されたグラブロは。

ムービーで異常に扱いが良いボールとシャア専用ゲルググ。逆に不憫なインパルス (でも最後の見栄きりのシーンだけは貰っている)

SEED展開中の当時は、極端に言えば「種贔屓したら不買」という程にユーザー関係が殺伐としていたというのもあるが……
ただしゾ○ド云々に関してはアンチ活動とは関係なく、○イドを知っている人間なら誰もが突っ込んだネタであり、
アニメ雑誌等の読者コーナーでも散々ネタにされている。公認でヤっちゃたのはアレだが……。
(関東ではSEEDと同じ時間帯の二期前の番組が『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』だったりする)
そもそもSEEDの監督自身がゾイ○好きだと認めているそうだし。

ガンプラで戦うアニメ『ガンダムビルドファイターズ』にも主人公の一人・操縦担当のレイジが特訓で使うガンプラとして登場。
因みにレイジの注文は「一番弱そうなガンプラを貸してくれ」と頼み、貸した人物も「通称、丸い棺桶」と言って貸している。
世代は近いがボールより遥かに性能がいい砲撃MSゲルググキャノンやVガンダムに登場する重砲撃MSシャイターン、
挙句の果てには∀ガンダムに登場するMSマヒローらとタイマンで交戦、完膚なきまでに叩きのめしてしまう。
最終的に上記三機を含む5対1(勿論、ボールが1)という超不利な状況で善戦するという活躍をし、
BFにおけるガンプラバトルは「元の作品の設定に囚われない」「ガンプラ制作・改造技術と操縦技術が戦果に結び付く」という事を視聴者に強く印象付けた。


先行量産型ボール


「味方が死ぬのをただ見てるなんて…」
「もうサイド2の二の舞はごめんだ!」

OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場したボール。型式番号はRB-79K。単純にボール、またはボールK型とも呼ばれる。
元は作業用の宇宙ポッドであり、その名残としてウインチ・ギミックが残っている。
武装は2門の127mmキャノン砲、通称フィフティーンキャリバーを装備している。
原作ではテリー・サンダースJr.の乗る初期型ジムの支援のために、主人公シロー・アマダがシャトルから持ち出し、
苦戦の末にジオン軍の宇宙用ザクを相打ちにまで追い込んだ。
ちなみのこの一戦がシローとヒロインのアイナ・サハリンの馴れ初めだったりする。
正式量産型との違いはウインチの有無やキャノンの種類、そしてマニピュレーターにサブアームが設置されていること。
なお、Gジェネシリーズでは一貫してキャノン砲は180mmになっている。

シローがザクに挑んだのも小説版によれば「射撃戦のみを徹底すればボールでもそれなりにやれる」、
「時間を稼げば味方のジムが修理と補給を終えるため二対一になる」との狙いがあったとのことなので、
接近さえされなければ通常のモビルスーツともそれなりに渡り合えるのだと思われる。
この時は相手がただのザクではなかった為に格闘戦に持ち込まれてしまったものの、それでも機体の能力を活かして互角以上に渡り合っていた。
シローの類稀なるパイロットとしての技量を以てしての事でもあるが、機体の能力そのものも満更言うほど酷くは無いと考えられる。
ただでさえ作業用の先行量産型でこれなんだもの。


格闘ゲームにおけるボール

『ガンダム・ザ・バトルマスター2』で隠しキャラとして登場。
出現条件は、ストーリーモードを12機全てのMSでクリアすること。対戦専用キャラで、ストーリーモードでの使用は不可能。
パイロットは同作品の主人公グロリア・チェンバレー

バトルマスター2のストーリーモードは、最初にグロリアが12機のMSから搭乗するMSを決定し、
選ばれなかった11機のMSは別のパイロットが搭乗して敵キャラとして登場する。
そう、12機のMSは主人公機ではなく他のパイロットが決まっており、対戦モードでもそちらのパイロットが搭乗することになる。
同キャラ対戦だと2Pがグロリアになるということもない。その為、隠しキャラが主人公の搭乗機体になっているのである。

性能はというと、超必殺技がない、全キャラ共通のガード不能技もない、弾切れになるのも早い、更に防御力も低い
しかし攻撃力は意外と高かったりする。ゲームオリジナルの武装として、削岩機を装備している。

海外版ではパイロットが原作キャラに置き換えられたのだが、
量産機であるボールには名前や顔のある特定のパイロットがいなかったので、シロー(後述)が乗せられた。
本来の愛機であるガンダムEz-8は登場すらしないという、いいのか悪いのかよく解らない扱いをされている。


MUGENにおけるボール

+sansiro氏製作 先行量産型ボール
  • sansiro氏製作 先行量産型ボール
グラフィックは『SDガンダムGジェネレーション』シリーズのものを使用。
PS1時代のものなので動きが少なく、具体的に言うと本体は4種類の画像しか無い。
技も下段ガード不可のアーム、飛び道具の180mmキャノン、
超必殺技飛び道具のウインチ・ギミックの3種類+避け動作のみ。
パイロットは原作同様シローであり、ボイスも導入されているが、独自のSEはない。
現在は製作者サイトは閉鎖されている。

+SYU(しゅう)氏製作 ボール
  • SYU(しゅう)氏製作 ボール
グラフィックは『ガンダム・ザ・バトルマスター2』のものを使用。
技は原作に準じておりスラスターも搭載しているが、スラスターモードとスウェーは未搭載の模様。
キャノンは標準のパワーゲージを消費するようになっており、ラウンド開始時にMAXで始まるが原作通り5発で弾切れになる。
こちらもサイト閉鎖により現在は入手不可。
両方とも制作者サイトの閉鎖で入手ができなくなったため、今後新たにボールが公開されない限り動画で観る機会はないだろう。
一人用のポッドがゲージ技の一つとしてボールに似たキャノン砲を使うので、代用できそうではあるが…。

出場大会

ボール
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先行量産型ボール
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削除済み

出演ストーリー