流竜馬


「今、日本国民が味わっている恐怖感を、きさまにも味わわせてやる……
 ゲッターの恐ろしさをな~~~!!」

+ 担当声優
神谷明
東映動画版、『ゲッターロボ大決戦!』
石川英郎
OVA、『ゲッターロボ アーク』
駆逐系声優 梶裕貴
『ゲッターロボDEVOLUTION 宇宙最後の3分間』(未映像化の漫画作品だが、『スーパーロボット大戦30』参戦に伴い起用)

神谷氏は『北斗の拳』のケンシロウなど多くのアニメの主人公を演じている。
1991年に放送されたアニメ版『ゲッターロボ號』にも出演し、ゲッター3ポジに当たるゲッター剴のパイロット・大道剴役を演じている。
石川氏は格ゲーでは『超人学園ゴウカイザー』のキャプテン・アトランティス朝比奈亮、『カイザーナックル』の月光等を担当。
ちなみに電撃CD文庫版『KOF'94』ではそれぞれ無敵の龍最強の虎を演じている。

石川賢氏の『ゲッターロボ』を始めとする一連の著作『ゲッターロボサーガ』*1や、TVアニメやOVAにおける登場人物。
読みは「ながれ りょうま」。ゲッターチームのリーダーであり、ゲッター1、ゲッタードラゴン、真ゲッター1のパイロット。
他のメンバーは神隼人巴武蔵。武蔵が戦死した後は車弁慶が加入している。
彼らは人間関係や設定などに若干の差異はあるものの、基本的にどの作品にも登場する
(『新ゲッターロボ』は若干特殊で、武蔵と弁慶のポジションには「武蔵坊弁慶」という人物が納まっている)。
愛称は「リョウ」。ほぼ初対面の早乙女博士や、敵である帝王ゴールにまで呼ばれるくらい浸透している。
ただしOVA作品では基本的に「竜馬」と呼ばれる。
作品によっては主人公では無いが、ほぼ全ての作品で主役級の活躍を見せている。
まあ、そのせいで本来の主人公の影が薄くなった事もあったが…。
尤もゲッターどころか、ロボットアニメを代表する主人公なので本来の主人公より目立つのは仕方ないし、
一応自重する場面もあるので主人公(笑)というよりは、誰が主人公か分からない状態だろう。

+ 竜馬の変遷
竜馬の変遷

性格は'70年代に放送したTV版では、真面目で責任感の強い熱血漢だが、
漫画版では全体的に近寄りがたいオーラを漂わせており、特に序盤は10代の少年とは思えないほど野蛮な人物だった
(というか父親もTV版と全くの別人(名前すら違う)という、はっきり言って同姓同名の赤の他人レベルである)。
立ち塞がる相手には容赦なく攻撃を敢行するが、一方で恐竜帝国に捕らえられた人々を巻き添えにする事を躊躇したり、
チームメイトの死に慟哭したり、自身の道場の門下生を死なせたヤクザに報復したりと、あくまで過激な性格なだけであって決して悪人ではなく、
ガチの極左反政府テロリストで手下を殺す事も何とも思わない神隼人*2に比べれば至極まともな人間である。
…雨の中で野良犬の首をちぎり飛ばしていったり、向けられたナイフのを握り締めて流した血で、
ヤクザを脅したり(『新ゲッターロボ』序盤)する人間がまともかはまた別だが。
+ 原作漫画版での竜馬
竜馬がゲッターパイロットとして選ばれる経緯は媒体によって異なるが、
漫画版では空手会を追われた父の仇打ちとして空手の大会を一人で潰した*3事で早乙女博士から目を付けられ、
テストとして殺し屋三人を差し向けられたのを返り討ちにした事でゲッターパイロットとして認められる。
そしてそのまま麻酔銃を撃ち込まれ早乙女研究所へ拉致された。当然当初は反発していたが、
そこへ襲撃してきた恐竜帝国の非道と早乙女博士の覚悟を見た事でゲッターと共に闘う決意をしたのだった。
……王道的な部分もあるけどやっぱまともじゃないわ……。

一応フォローすると、こんな酷い手段で早乙女博士にゲッターチームに入れさせられたのは竜馬と隼人だけで、
武蔵は自ら志願している。なお弁慶は特に何の説明もなく早乙女博士がどこからともなくスカウトしていた
(竜馬が行方不明になった際、代わりの人材を探すという話題になった時にはまだ弁慶はいなかった)。
『真ゲッターロボ』でもゲッターロボのパイロット候補生は出てくるが、どのように集めたのかは説明は無い。
というか、この頃は早乙女博士も丸くなっていた時期なので、竜馬達ほど酷い手段を使ったわけではないと思われる。
恐らく、対恐竜帝国のために緊急にパイロットを集める必要があったのがあのような強硬手段に繋がったのだろう。
この他にも超人的な身体能力が無いと乗りこなせないゲッターロボとは違い
ドラゴンはかなり操縦性が良好になっているらしく、そこら辺もパイロット候補の基準を下げる要因になっているのかもしれない。
旧ゲッターにも新人パイロットが乗ってたけどな!
そして…実戦となると新人パイロット達はあっさり戦死したり発狂したりするのであった。
やっぱどっかイカレてないとゲッターには乗れないらしい…
その反省か、後に隼人が『ゲッターロボ號』で一文字號をスカウトした際は、彼を酷い目にあわせている。
そして逆に特にそんな目に遭わずにメカニックからパイロットへと転身した大道剴はやっぱり終盤で発狂している

また、OVA『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』では他作品より粗暴な一面が強く、
敵に取り込まれた人々を一緒に犠牲にしてでも敵を倒すなど*4、原作漫画版以上に非情な一面も見せている。
性格や外見など、同じ石川作品『魔獣戦線』の主人公・来留間慎一をモチーフに加えていると思われる。
この辺りは(大人の事情でクレジットにこそ記載されていないが)1~3話の監督を担当した今川泰宏氏らしい手法と言える。
『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』では武闘派であるものの基本的に気の良い兄ちゃん、
『新ゲッターロボ』では原作漫画版寄りの短気かつ好戦的、といったように、
作品ごとに性格やキャラ設定が微妙に異なっている。
ちなみに『世界最後の日』の竜馬は旧ゲッターをブラックゲッターへと改造したりよりガニメデが大きい事に言及したりと、
性格や言動の割に歴代でも屈指のインテリ竜馬である。

身体能力は、凄まじい操縦負荷を持つゲッターロボに乗れるだけあって非常に高く、
特にOVA作品では生身で子供を抱えて空中から飛び降りても無事だったり、相手に竜馬無双したりと、
年々化け物ぶりに拍車がかかってきている。
とはいえ、マッハで飛び回るゲットマシンの上で生身で恐竜帝国のキャプテンと渡り合うTV版竜馬も結構大概である事は確かだが。

「俺はいつかその地獄ごと…ゲッターをぶっ潰す!」

よく分かるゲッターのやばさ

「長雨で犬まで気が立ってやがる」

漫画版では早乙女博士にゲッターチームの一員としてスカウトされた後、
恐竜帝国、百鬼帝国との死闘(文字通りの意味)を繰り広げる事になるのだが、
やがて真ゲッターの力、ゲッター線の暴走とそれに伴う弁慶の死、ゲッターの進化の果てであるゲッターエンペラーの姿、
進化を遂げつつある真ゲッタードラゴンのパワーとそれによる早乙女研究所の壊滅を目の当たりにし、
ゲッター線から離れる事を決意、ゲッターチームを脱退してしまう(『真ゲッターロボ』)。
しかしその15年後、一文字號という青年との出会いから再び真ゲッターロボに搭乗。
メタルビーストとの激闘の末、ゲッター線と一体化して火星へと飛び立っていった(『ゲッターロボ號』)。
その後竜馬がどうなったのかは不明だが、数千年以上の遥かな未来におけるゲッターエンペラーから放たれた声は,
流竜馬のものと同じであった事が『真ゲッターロボ』劇中にて語られている。
なお後の『ゲッターロボ アーク』で、この時点で妻*5との間に息子「流拓馬」を設けていた事が明らかになり、
ゲッターに導かれた数奇な運命の果てに、その拓馬もゲッターロボアークに乗り込む事になる。

「ゲッタアアー!! うおお!! ゲッターロボ!! きさまはいったい何者だ!?
 何を考えているんだ!! きさまはおれたちに何をやらせる気なんだ!!」

「 ゲ ッ タ ー ロ ボ ! ! 」

各作品で初代ゲッター、ゲッターロボG、真ゲッター等、機体の違いはあれど、
ほぼ全ての登場作品において、「ゲッター1」から連なるゲッターロボの空中戦用形態のパイロットを務めているが、
『ゲッターロボ號』のみ、一文字號が空中戦用形態のパイロットなので、竜馬は自重した形で真ベアー号のコックピットに乗り込んでいる
(『ゲッターロボ號』の真ゲッターは真ゲッター3に変形しなかったので、竜馬がゲッター3系統を操縦する描写は無い)。
この意趣返しなのか、OVA『世界最後の日』で始めて真ゲッターに搭乗した際は、
竜馬が真イーグル、ゴウが真ベアーに搭乗している(この時武蔵は一人乗りのゲッター3でインベーダーと戦っていた)。

その他、2012年頃のグランドジャンプ誌に掲載された読切『ハニーVS』(作:せがわまさき)にも登場。
本作では漫画版準拠の設定であり、恐竜帝国暗躍の噂を聞きつけて山奥に訪れた如月ハニーとパンサークローが、
下山前の竜馬やメカザウルスと遭遇する……という、漫画本編の前日談的な内容となっている。

+ 外部作品での扱い
ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズにもゲッターのパイロットとして数多く出演している。
なお、第○次シリーズの頃より、TV版のゲッターチームが登場する事が殆どであったが(『新』を除く)、
『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』が初参戦した『スーパーロボット大戦R』以降はOVAのゲッターチームを採用する事も多くなった。
特に『真ゲッターロボ 世界最後の日』が初参戦した『スーパーロボット大戦D』では、
初っ端から竜馬が過激な台詞を言いながら現れ、衝撃を受けたプレイヤーも多かった。
おまけに過激にも程があるだろ、と言いたくなるような戦闘台詞まで用意されている。だが、それがいい。

「皆殺しにしてやるぜ!!」
「塵になるのはてめぇらだ!!」

+ スパロボでのTV版竜馬の性格
スパロボではTV版準拠と思われる「生真面目な人格者で良きリーダー」という性格付けをされる事が多かったが、
実際の所、TV版の竜馬は結構な女好きで、良きリーダーとして振舞おうとし悪戦苦闘した事も多い。
そのため、原作再現とは言いながら、微妙にスパロボ独自の性格が設定されている事になる。
まあ他のキャラとの差別化や兼ね合いを考えて、完成されたリーダーとしての竜馬を出しているのだと思われるが…。
このため、TV版のキャラでありながら、予測不能の進化を遂げていくゲッター線に不安を覚えていったり、
己の正義に苦悩する事もあったりと、漫画版の要素が見られる場合も多い。

なお、『スーパーロボット大戦W』では、
「本当は女好きなのに周りから生真面目と誤解されて涙を呑む竜馬」が見られ、
これも一種のセルフパロディであると思われる。
また『W』で初登場の『百獣王ゴライオン』の敵役・シンクラインと声優が同じと言う事から、
(音声自体は無いが)シンクラインに「お前の声に親近感がある」やら「いい声をしている」という一方で戦闘中には「暑苦しい」など色々言われている。
どっちだよと言いたいが、恐らくシナリオと戦闘画面のテキスト担当が連携してなかったのだろう
『W』の女好きネタを引き継いでか、『スーパーロボット大戦Z』では「俺もボインちゃんが好きなんでな!」
という迷台詞を発言している(元ネタは隼人の「フッ…俺はボインちゃんが好きなんでな」という台詞)。
こうなるとリョウはリョウでも冴羽さんの方みたいである

その他、『第3次スーパーロボット大戦α』ではラクス・クラインのファンという意外な一面も見せている。

『新スーパーロボット大戦』では、石川氏の漫画版『ゲッターロボ號』準拠の設定で登場。
担当声優はTV版同様の神谷明氏。氏はPSゲーム『ゲッターロボ大決戦』でも漫画版準拠の竜馬を演じており、意外と似合っている。

「じじい!突然こんな所へ連れてきやがって!一体何の用だ!」

『スーパーロボット大戦NEO』では、OVA『新ゲッターロボ』が初参戦。
やたら小学生の多い'90年代作品が多数参戦している本作ではバイオレンスすぎて悪影響を与えるんじゃないかと心配されたが、
そこはそれ、大分自粛した感じになっている。
とはいっても『獣神ライガー』の原作再現トラウマイベントでは他の小学生達が別ルートに分かれている事もあり、
『ライガー』の主人公・大牙剣に思い切った決断を迫る場面もあったりする。
その辺は同じダイナミック作品であるからこそ許されたやりとり、とも言えるだろうか。

『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』ではOVA『世界最後の日』が初めて声付きで参戦したのだが、
時系列がインベーダー戦争中…つまり、本編が始まってすらいないという大胆な改変で登場した。
よって、隼人とは普通に仲が良い上に信頼を覚える。しかも裏切られる事もなかった。…原作冒頭を思うとあまりに皮肉である。
このためか、「ちょっとガラは悪いけど普通に気の良い兄ちゃん」というポジションとなっている。
本人もアザディスタン(『機動戦士ガンダム00』に登場する中東の小国)における作戦の後で、
「俺達はこう見えても善良な市民なんでな」と発言している。嘘を言うなっ!猜疑に歪んだ暗い瞳が(ry
……自分達が悪人面という自覚はあるようである。

なお、上述した驚異的な身体能力はこの作品でも遺憾なく発揮されており、特に以下の動画にある、
他の作品のキャラ共々異星人の超能力者軍団を生身で蹴散らしたシーンは、本作でも屈指の迷場面とされている。
もうロボットいらないんじゃないかな
+ しかし…
実際の所、ゲッターチームはともかく、ここで大暴れした面々は(異能生存体のキリコは流石に例外として)、
シリーズ歴代参戦作品全体で考えるとちょっと強い程度のメンバーばかりである。
生身での戦闘力上位メンバーともなると、
流派東方不敗最強無敵サイボーグ軍団変身ヒーローガンダムという名の超人etcなので……。

なお、後の『T』では竜馬は第13回ガンダムファイト日本代表候補だったという設定になっているので、
この作品に限っては竜馬も生身でモビルスーツくらいなら破壊できる可能性はある
…となると、多分隼人と武蔵と弁慶もそれくらいはやってのけると思われる。もうやだこいつら。
そんな連中が1年戦争でホワイトベース隊にいたのが『T』なので生身でホワイトベースに攻め込んだランバ・ラル隊とか酷い目に遭ったと思われる

『2次Z』と同じく『世界最後の日』設定で登場した『V』『T』『30』でも過激さは抑え目で、戦友達と語り合ったり年少組のコーチを務めたりと、
「ガラは悪いが気の良い兄ちゃん」ポジションを概ね引き継いでいる。
『3次Z』で「信頼」を失ったと思ったら『V』以降は「友情」を覚えるようになったあたり、これが「スパロボ版OVA竜馬」ということかもしれない。

『Another Century's Episode3』でもOVA『真ゲッターロボ 世界最後の日』として参戦。
初代ゲッターロボを改造したブラックゲッターに搭乗して戦う以外にも、
隠し機体である真ゲッターロボ(旧ゲッターチーム版)にも搭乗する。
この作品では、ミッション前の出撃シーンで特定のパイロットの機体を自機にすると特殊会話が聞ける事がある。
基本的にはそのミッションのベースになっている作品のパイロットで発生するが、
そのミッションと原作の間に何らかの関係性があったりすれば別作品のパイロットでも発生する。
竜馬は真ドラゴン関連のミッションや月のD.O.M.Eに向かうミッション
(『機動新世紀ガンダムX』がベースのミッション。原作開始前にインベーダーと戦ったのが月面だったため)で発生する他、
なんとレントン・サーストンがエウレカを助けに行くのをサポートするミッション(『交響詩篇エウレカセブン』の原作再現)でも発生する。
OVAに色恋沙汰が無かった事もあり、少々意外である。


「何度でも蘇るってんなら何度でもくたばってもらうまでよ!!」


MUGENにおける流竜馬

真ゲッター1ラ=グース同様、Nobuyuki(信遊亀)氏が制作した手描きキャラが存在していた。
残念ながら現在は公開を停止しており、入手不可能。
外見は、漫画版『ゲッターロボ號』やOVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』における道着姿に近い。
ボイスはOVA版で竜馬を担当した石川英郎氏のものが採用されている。
AIも搭載されているが、デフォルトでは起動せず開幕デモの間にスタートボタンを三度入力する必要がある。
ニコニコMUGENにおいては(現存する動画では)、
以下動画での出番が唯一かと思われる。

+ 技解説(READMEより抜粋)
  • Super Attacks
B(15tick),F,P 包帯(捕縛)
└ B,x 相手を引き寄せる
└ F,x 相手へ飛びこむ
424 P 当身
214 P 殴り(空ガード不可)
236 y 永井パンチ
236 a 奇襲・空中攻撃(チェーン可)
236 b 奇襲・前方ダッシュ
214 b 奇襲・背後回りこみ
(in air) 632 y 奇襲・急降下(空中技)
412 K 旋風脚(SF Plus type)
41236 K 旋風脚(SF type)
s,s,s AI ON

  • Hyper Attacks
D, D, x+y 空手殺法(freechain)
D, DF, F, x+y ゲッタートマホーク
D, DB, B, x+y ゲッタードリル
D, DB, B, y+z ライガードリル
D, DF, F, a+b ゲッタービーム
F, D, B, x+y 大雪山おろし
D, DF, F, y+z 真ゲッタートマホーク(L2)
D, B, a+b+c チェンジゲッター1

+ YouTube動画


「一体これから何が起きるんだ」
「すばらしいことだよ」

出場大会

  • 「[大会] [流竜馬]」をタグに含むページは1つもありません。
削除済み

出演ストーリー

進(チェンジ!!)ゲッターロボ 竜馬人生最後の日(真ゲッター1のパイロットとして)
無限戦記(真ゲッター1のパイロットとして)
勇者王ガオガイガー∞(真ゲッター1のパイロットとして)
夜風物語(戦闘は真ゲッター1)


*1
誤解される事も多いが、初代『ゲッターロボ』は漫画とアニメのどちらかが原作という訳ではなく、
東映がダイナミックプロに企画を依頼して制作が進められた、同時進行のメディアミックスに近い形である。
この他、同じ東映&ダイナミック作品の『マジンガーZ』も似たような形式で制作されている。

*2
尤も、隼人もまた話が進むと丸くなり、後の話では昔の手下達を「友達」と呼び、
彼らが百鬼帝国に利用された事で泣くほど悲しむ
様子も見せるようになっている。
とは言え、その次のエピソードで、ゲッターロボの開発者である早乙女博士の命を守るために、
結果的に民間人を見殺しにして敵の出方を見たりと、時と場合によっては非情な選択を選ぶ事も少なくは無かった。
『ゲッターロボ號』では爆弾を解体するために部下や婚約者まで犠牲にしており、
この事で咎められた際には「やつらへの言い訳は地獄でするよ」と答えている。
そして、爆弾を解体するために次の犠牲として選んだのは自分自身であった(結局止められるが)。
『新ゲッターロボ』では、最初はそれこそキチガイっぽい言動が目立ったが、最終的には誰よりも冷静に物事を見れる人物となる。

*3
この「空手家の家系」という設定も漫画版やそちらベースのOVA版に限られており、
TV版では実家は剣術道場で当の本人はサッカー部部長とだいぶ異なっている。
そもそも父親も名前すら違う完全な別人レベルで設定が違う。

*4
一応誤解の無いように説明すると、この時インベーダーに取り込まれた人々は、実質敵と融合していた状態であり、
正直な所、引き剥がして助ける事はどうあがいても不可能と考えて良い状況であった。
真ゲッターを操縦するゴウ達も人質を取られた事によって攻撃を躊躇して防戦一方になっており、
竜馬がブラックゲッターで救援に来なければ、どう考えても敗北は必至だったのも事実である。
インベーダーに取り込まれた人々を躊躇せず殺したのは、元の身体に戻る見込みのない人々を一刻も早く苦しみから解き放つための、
竜馬なりの苦渋の決断だったのではなかろうか。やさぐれてるチェンゲ竜馬だから多分即決だろうけど
+ 『第2次スーパーロボット大戦Z』ネタバレ
とは言え、こんな極端な行動を取った印象が強かったため、
『破界篇』で『機動戦士ガンダム00』のティエリア・アーデの「ヴェーダの指示を優先するためなら、民間人は犠牲にする」という発言に対し、
隼人と一緒に反論した事に違和感を持った人はいたかもしれない。
「外部作品での扱い」の項にもある通り時系列的には本編開始前、やさぐれていない頃の性格なので、
その時点でもサックリ犠牲にしようとしていたら逆に不自然ではあるが
(また誤解無きように言うと、この時のティエリアは救える命すら目的のためなら無視するべきだと言っているので、
 インベーダーに取り込まれた人々の件とは全く状況が違う)。
6:20~

「その少し位の犠牲ってのは何だ?
 てめえは人の生命を量で測るのかよ!?」

『再世篇』ではこの出来事と、ティエリアの変化が竜馬の自軍復帰の切っ掛けとなった。

*5
ただし妻の側から一方的に押しかけた所謂「押しかけ女房」だったため、籍は入れていないらしい。
なお妻の名前に関しては漫画版では描写されず、アニメ版『アーク』にて「流りょう」と設定された。
名前の由来は恐らく、かの坂本龍馬の妻「おりょう」として知られる楢崎龍と思われる。由来の方もだが、紛らわしい名前の夫婦である。
また漫画とアニメとでは性格も多少異なり、漫画版では拓馬に対して過剰に美化した竜馬像を説いていたが、
アニメ版では「あばたもえくぼ」と言わんばかりに欠点も正直に伝えつつのろけているような描写になっている。


最終更新:2024年01月21日 08:32