形意拳

シンイーケンと読む。2000年に台湾企業IGSが発表した格闘ゲームである。
『形意拳』は日本を含む漢字圏でのタイトルで、英語圏では『Martial Masters』。
自社のROMカセット式汎用アーケード基板「PGM」にてリリース、ROM容量は624Mbit。
ベルトアクションの三國戦記や西游釋厄傳も「PGM」にてリリースされている。

実在の武術家、黄飛鴻(1847-1924)を主人公にしたツイ・ハークによる人気映画シリーズ
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』の影響を強く受けている作品。
あくまで影響されているだけで、許諾などは得ていないようだ。

グラフィックは日本で言うカプコンっぽいアニメ調なもの。
一部のキャラニュートラルポーズのアニメーションがやたらヌルヌルな動きなのだが、
全体的に見ればそう突出して高いレベルの動きというわけではない。

概要

操作系はレバー1本とABCD(弱P、弱K、強P、強K)の4ボタン、それとスタートボタン。
投げ技の入力がADまたはBD同時押し、挑発がCD同時押しという辺りはちょっと変っている。

日本産ゲームの海外輸出時にもよくあった事だが、言語面でのローカライズが拙く、
勝利セリフやハウトゥープレイのシステムの名称・説明文などが少々おかしい。

デモで説明されるシステム名と説明

  • 不意打ち
    • 敵のしゃがみ防御不可能↓+AB
  • 後へ回避しながらの不意打ち
    • 敵のしゃがみ防御不可能←+AB
  • 覚醒
    • はめ技状態からの脱出 C+D+ゲージ1回分
  • ダウン回避
    • 倒れる瞬間にA+B
  • 分身攻撃
    • ↓ ↘→B+Cまたは ↓↙←B+C
以上、原文ママ。
「覚醒」の説明文の「はめ技状態」というのは永久コンボとかでなく、ガードの状態を意味する。
「分身攻撃」は本作のかなり独特な要素で、まるで『ジョジョの奇妙な冒険』のタンデムアタックのように
自分と分身で同時に攻撃をしかけるというもの。ただし分身の行動はあらかじめ決まっている。


登場キャラクター

原作(?)の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』を知らないゲーマーに理解しやすくするためか、
はたまた許諾を得ていないためなのか、登場人物は本名と異なる名称で表示されている。
「マスターファン」は「黄師範」の事だし、「スコーピオン」は白少廷が使うさそり拳を示している。
しかしレイカやサオジンはそのまんまだったりするからややこしい。

通常キャラクター
マスターファン(黄飛鴻)、ドランケンマスター(酔不歸)、スコーピオン(白少廷)、タイガー(虎克)
レイカ(靈兒)、モンキーボーイ(孫鐵兒)、ゴーストキック(鬼脚七)、モンク(釋武真)
レッドスネーク(曲紅嫣)、クレーン(紀雲袖)、ロータスマスター(白蓮教主)
  • 隠しキャラクター(コマンドで使用可能)
サオジン(十三姨)
  • CPU専用キャラクター
トゥルーロータスマスター(真白蓮教主) ……本作のラスボス

ちなみにラスボスの名前の綴りはゲーム画面では TURE LOTUS MASTER になっている。
たぶん TRUE LOTUS MASTER の間違いだろうと思われるので、トゥルーロータスマスターとここではしておく。


モード限定だが中々の世紀末っぷりである。

MUGENでは多くのキャラが作成されてきており、全員が揃うのも期待できる。
特に構えや動きが 強烈なインパクトを持つ スコーピオンは、ニコMUGENでも注目され始めている。

なお、妙に横長に見えるのはCPS基盤のゲームと同様に元のゲームのドットが縦長の長方形なせいである。
xscaleを0.68程度にすれば正しい比率が得られる。(カプコンのドット修正比率が0.83程度なのと比べると随分横長なドット絵である)