ブルーディスティニー2号機



「罪深きもの達よ…我が断罪を受けよ!!」


セガサターンの3Dシューティングゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』に登場する、
地球連邦軍の試作型モビルスーツ「ブルーディスティニー」の2号機。上掲の画像で言うと上段の左から2枚目。
あっちは「スティニー」でこっちは「ディスティニー」です。お間違えの無いように。


2014年5月にPS3で発売された『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』に収録された。
グラフィックが大幅に向上しただけでなくTPSへの変更、ストーリーの追加などの大規模なリメイクが行われている。
あと、今回はユウも喋ります。

   ブルーディスティニーとは、一年戦争中に地球連邦軍が製造した「EXAMシステム」
   (ぐざむ- そんでアクセントは「ぐ」の所で!)を搭載した
   モビルスーツのシリーズであり、1~3号機が製造されている。
   1号機(上の画像上段左端)は当初陸戦型ジムをベースにしたが、機体がEXAMシステムに
   ついていけず、システムが搭載された頭部を陸戦型ガンダムに移す処置が取られた。
   つまり、体は陸戦型ガンダムだが、頭部だけジムになっている。つまりは蒼いジムヘッド。
   2号機(画像上段の左から2枚目)と3号機(画像上段の左から3枚目)は当初から陸戦型ガンダムを
   ベースにしているが、宇宙でも使えるように改装されたことを除けば
   基本的な性能や武装は1号機と大差は無い。
   1号機と2号機は独特の蒼い機体色であり、これはEXAMシステムの開発者である
   クルスト・モーゼス博士の趣味によるものである。このような「 」の機体色は、
   一説ではクルスト博士が「ニュータイプには宇宙が蒼く見える」といった情報を知り、
   ニュータイプのパイロットに対する保護色として塗装したとの説もあるが、真相は不明。

なお、3号機は陸戦型ガンダムと同系のホワイト、ダークブルーの機体色であるが、
これは元々パーツ取り用の予備機だった3号機が、下記のとおり強奪された2号機の追撃任務を受けて
急遽実戦投入されたため機体の再塗装が間に合わなかったのが理由とされている。

主なパイロットはジオン公国軍大尉、ニムバス・シュターゼン。担当声優は
自分を「ジオンの騎士」と名乗る男でパイロットとしての腕は一級品。
しかし性格面で難があり、非常に好戦的で冷酷、かつプライドが高く他人を見下すことも多い。
撤退命令を出した上官を殺害したため、降格・左遷された経歴もある。
しかし、後述の通り、その傲慢さこそがEXAMシステムを制御できる理由ともなっている。

原作ではジオン軍に残されていた唯一のEXAMシステム搭載機イフリート改*1(ページトップの画像右端)に乗り、
(元々クルスト博士はジオン所属であったが、
 イフリートを含むジオン系MSではEXAMの性能を満足に発揮できないとしてガンダム(にEXAMを搭載する事を)目的で連邦に亡命したので
 イフリート改の方がブルーディスティニー1号機より先の機体である)
ゲームの主人公ユウ・カジマ(プレイヤーの分身としての主人公なので声なし*2)の搭乗する1号機と激しく衝突した。
その結果、両者は自分の乗機を失ってしまうが、ニムバスは2号機の奪取に成功し、自分の新しい乗機とする。
元々2号機は全身が蒼い塗装だったが、強奪後はニムバスのパーソナルカラーとして両肩が赤く塗装された

+ 「EXAMシステム」とは
+ 外部出演におけるブルーディスティニー達



MUGENにおけるブルーディスティニー2号機

『SDガンダム Gジェネレーションシリーズ』の画像を使用したSDサイズのブルーディスティニー2号機が存在。
製作者はKERO(mugenda)氏。
使用可能な武器はビームサーベル、バルカン砲、胸部ミサイル、ビームライフル改。
モーションが少ないので動きは多少ぎこちない。

iswebライト終了によりサイトが消失し、現在は入手不可。

出場大会

  • 「[大会] [ブルーディスティニー2号機]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
名称からも分かる通り、ベースとなった機体は「MS-08TX イフリート」。
初出はSFCのゲーム『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』で、
グフとドムの中間に位置するとされる陸戦用の試作機である。
侍をモチーフとしたシルエットと腰に差した日本刀風のヒートソードが特徴的な機体で、
8機が試作されたものの量産はされなかった。
地上での機動力はゲルググに迫るとまで言われた高性能機ではあるが、戦場が宇宙に移りつつある中で
既に陸戦機は必要とされなかったのだろう。
うち一機はアジア戦線のウルフ・ガー隊に配備され連邦のガンダムタイプ「ピクシー」と交戦。
(『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』)
またある一機はオデッサのマ・クベ大佐のもとに届けられるも連邦のオデッサ奪還の際に接収される……が、
一年戦争終結後に稼動実験をしていたところをジオン残党によって奪還されるという数奇な運命を辿っている。
(『機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081』)

「イフリート改」はこのイフリートの一機を改修し初期型のEXAMシステムを搭載した機体であり、
初期型故に冷却システム含めた装置全体が小型化しきれず、頭部が原型機よりも大型化している。
本体にもかなり手が加えられ、推力や冷却性能、武装の火力などが強化されているものの、
いざEXAMが起動すると短時間でオーバーヒートしてしまうため、クルスト・モーゼス博士には不満足な出来だったようである。

余談ながらこのイフリートシリーズ、ゲーム出典ながら大河原邦夫氏による秀逸なデザインから人気が高く、
何度か映像作品への進出も検討されたらしい。
『第08MS小隊』ではイフリート登場の予定があったが結局グフ・カスタムに変更され、
∀ガンダム』ではルジャーナ領からこのイフリートがざくざく発掘される予定だったが、
その案も流れて旧ザクとザクIIに変更されたという。
ゲームでの出番はそこそこあるのだが、この先イフリートが映像作品で日の目を見る時は来るのだろうか…。
と思っていたらOVA『機動戦士ガンダムUC』にて4機目となる「イフリート・シュナイド」が登場、遂に初映像化が実現した。
このイフリート・シュナイドについては『ミッシングリンク』とガンダムUCの外伝漫画『「袖付き」の機付長は詩詠う』で詳しく掘り下げられている。ちなみに漫画『ガンダムEXA VS』ではトリントン基地でパイロットともどもちょっとだけ登場している。

なお、SFCではイフリートの装備するヒートソードは一本のみだったのだが、イフリート改が二刀流だった為か、
二刀流の方が見栄えが良い為なのか、後のゲームやカードなどでベース機のイフリートの絵が描かれる際は
二刀流になっていることが多い。

+ ジョインジョインイフリートォ

*2
というのも、当時のガンダムゲームの主人公は「ユウ(YOU)・カジマ」や「マスター・ピース・レイヤー(ピースのPでプレイヤー≒マスター)」など、
プレイヤー自身であることを示すためにキャラ付けをしていないものが多かった為である。
尤も漫画版や小説版では普通に喋っており、本来のところは無口という設定があるわけではないと思われる。
初めて声が付いたのはPS2版『めぐりあい宇宙』で山寺宏一氏が声を担当した。
現在は氏が声を当てている。
おそらく偶然だろうが、山寺氏はマスター・ピース・レイヤーの声も担当していたりする。

*3
2号機の強奪後に調整・投入された3号機にはちゃんとリミッターがあるので、
単にリミッターを付ける機会が来る前にニムバスに奪われただけだと思われる。

*4
一方で、攻略本に掲載された千葉智宏による短編小説では、ニムバスとマリオンは良好な信頼関係を築いている。
この短編小説でのニムバスは他のメディア(漫画版や皆川ゆかによる長編小説版)と異なり、
傲慢さや冷酷さなどは薄く、真っ当な騎士道精神を持ったきれいなニムバスとして描かれている。
しかし、Gジェネなどのゲーム作品においては漫画版や皆川氏の小説版を基にしたストーリーが描かれており、
後に千葉智宏(「SEED ASTRAYシリーズ」の原作者といえばわかる人も多いだろうか)が原作を担当した漫画『GUNDAM LEGACY』で描かれた2号機と3号機の最終決戦は、
皆川版小説を意識して描かれている(台詞は微妙に異なるが)為、きれいなニムバスは黒歴史となってしまった可能性が高い。
…が、『サイドストーリーズ』ではきれいなニムバスの新たな解釈がなされた。
この作品ではニムバスはシュミレーターでマリオンに負け続けるも彼女を憎む事はなく、むしろ信頼関係を築いていた。
また、EXAM完成の際にマリオンが昏睡に陥った際には彼女を密かにサイド6の病院に運び込んで保護していた事が明かされた。
さらには部下とは強い信頼関係を築いてた事や、クルストを追い詰めて殺害した理由に関してはクルストの裏切り、マリオンに対する実験動物的な扱いに対する義憤、クルストの自己中心的で病的な人間性に対する制裁など、彼の騎士道精神と人間味が深く掘り下げられた。
その後ユウへの執着により自身が「EXAMの亡者」となってしまった後は、2号機と3号機の決着においてマリオンの「救い」により安らかな戦死を遂げた。