ンドゥール


「聞こえるぞ反射音が……承太郎……位置も高さもわかった!」

狙撃( シュートヒム )!」

ジョジョの奇妙な冒険』第三部に登場したDIOの刺客。
名前の元ネタはセネガル出身の世界的な歌手である「ユッスー・ンドゥール」(ホンダのCMでオブラディ・オブラダを歌っている人)。
盲目の青年で、杖から伝わる振動と音を使ってソナーのように周囲を感知する。その知覚能力は人間離れしており、
空を飛んでいる相手でも砂粒を空中にばら撒いて当てる事でその音から位置と高さを正確に割り出すほど。
第三部中盤に登場する「エジプト9栄神」の暗示のスタンド使いの中で最初にジョースター達の前に立ちはだかった敵である。

心からDIOを尊崇しておりDIOのためなら自ら命を断つ事すら厭わない
他の部下達に対しては辛辣な台詞が多く、特に相性の悪さから冷気を操るペットショップを警戒する描写もある。

CVはカプコンの第3部格ゲーでは岸祐二氏、OVAでは時代劇俳優としても知られる中田浩二氏、
TVアニメ版と『アイズオブヘブン』(以下、EOH)では第5部ゲーでグイード・ミスタ&ピストルズの声を演じた伊藤健太郎氏が担当。

+スタンド 「ゲブ神」
水のスタンドで決まった形は持たないが、上の画像のように鋭い爪をもつ腕の様な形をとる事が多いようだ。
敏捷性が高く、この爪で掴みかかったり引っかくようにする他、全体で斬りつけたり貫いたりして攻撃してくる。

原作漫画ではンドゥールは4kmも離れた地点から操っていたので分類としては遠隔操作型になる。
近距離型のスタープラチナ等に比べれば当然ずっと非力なのだろうが、
それでも人間の頭をもぎ取って小さな水筒に無理矢理引きずり込んでしまうくらいの力はある上に、
「殴る・蹴る」ではなく「斬りつける」という攻撃スタイルから高い破壊力を持っている。
ただし、盲人であるンドゥールのスタンドであるからなのか、遠隔操作型スタンドの中では例外的に
周囲を認識する能力をそなえていないという弱みがある。
本人の超人的聴力でそれを補っているが、根本的には「見えねえとスイカ割りもできねえ」とデーボに評された
シルバーチャリオッツなどと同様で、聴覚の及ばない場所や状況下では無力になってしまう。
またこれはあまりはっきりしないのだが、砂の集合体であるザ・フールに斬りつけても無駄なように
液体であるゲブ神もジョースター一行の能力ではアヴドゥルの火炎くらいしか有効打にならなかった可能性がある。

襲われたSPW財団の男の「水が襲ってくる」という言葉から一般人にも見えるタイプのスタンドなのが分かるが、
そこから考えておそらく物質と同化するタイプのスタンドなのだろう。
OVA版では実際に水を取り込んで大きくなっているような描写もある。

なお後の第四部では、ゲブ神に目がついたような性能を持つ水のスタンド「アクアネックレス」が登場。
こちらは人に取り憑いて操作したり色を変えて他の液体に擬態したりと応用力が高く、一見してゲブ神の上位互換に思えるものの、
人体を破壊できても瓶等に封じられると自力脱出が不可能なほどパワーが無く、また攻撃された際のダメージフィードバックもあり、射程も短い。
水を吸収して大きくなる事も共通しているが、操っていた強盗の口から逃げる際、一般人には認識できていないような描写があった
(破壊力のステータスはゲブ神と同じだが、ゲブ神は前述通り速度を活かして「切断」する事が可能)。
似たようなスタンドであっても「強い弱いの概念はない」という事を証明する一例であろう。
またンドゥール(ゲブ神)戦は砂漠という水が留まれる場所が少ない環境であった(その為基本は砂の中に隠れての奇襲)のに対し、
アクアネックレス戦は日本の住宅街という どこにでも水のある場所 (しかも雨も降ってきたので天候すら味方につけた)
…という地の利の差異もある。その辺りを念頭において見比べてみるのも面白いだろう。
また、水という性質上「凍るのか?」という疑問が投げかけられ、『アイズオブヘブン』ではペットショップを警戒していたが、凍らされる描写はない。
そんな事された日には無理ゲーになっちゃうし

+原作ネタバレ
原作ではジョースター一行のもとにイギーを連れて来たSPW財団のヘリコプターを帰還途中に襲撃、
その後、花京院の目に傷を負わせたり、反撃のチャンスを掴んだと思われたアヴドゥルを返り討ちにしたりするなど、
ジョースター一行を窮地に陥れる。
しかし、イギーの嗅覚を利用した承太郎により、本体の居場所を突き止められ敗北する。
承太郎が自分の持っている情報をジョセフのスタンドで引き出そうとしている事を察したンドゥ―ルは、
少しでもあの方の不利になる情報は漏らすわけにいかないと判断し、ゲブ神で自分の頭を貫く。
完全に息を引き取る前に、勝者である承太郎に自分一人分の情報だけは与えて死亡した。

その会話で何か思う所があったのか、承太郎はその杖を墓標代わりにしンドゥールを砂中に埋葬した。
第三部の敵は多くの場合再起不能どまり死亡者が少ないというのもあるとは言え、
はっきり埋葬された描写がある唯一の敵キャラクターとなった。
OVA版では更に承太郎から「誇り高い敵だった」「もっと早く出会えていれば仲間になれたかもしれない」とまで言われている。

死ぬ直前に彼が言った台詞の一つが、DIOの魅力を最大限に現した名言としてファンの間では有名である。

「悪には悪の救世主が必要なんだよ」



死神13(デス・サーティーン)及びヴァニラ・アイスと同じくCPU専用キャラクターとして登場。
承太郎、花京院、アヴドゥルのアーケードモードでは4戦目、ポルナレフ、ジョセフ、イギーでは3戦目に出現する。

ンドゥール戦は通常の格闘ゲームとは異なり、左から右へと進んでいくボーナスステージのようなモード。
ただ、負けるとCPUキャラクターに敗北した事になり、ゲームオーバーとなる。

通常ステージよりも遥かに横長な砂漠ステージを只管右へと進んでいき、ンドゥール本体に一発でも攻撃を加えればクリア、
そこに辿り着くまでに妨害してくるゲブ神の攻撃で体力が0となると敗北となる。
特殊なステージを使用しているためか、通常ステージで使用可能な必殺技の内、画面端に絡む一部の必殺技などは使用不可になっている。

攻撃パターンは以下の通りだが、ハードの都合かPS移植版では巨大腕が登場しない。
  • 小さい手:ゆっくりと迫ってくる手。当たるとダメージを受けるが、一発攻撃すれば破壊可能。
  • 巨大な手:画面上端に届くほど巨大になった手。飛び越えづらく、耐久力も高くなっている。
  • 追尾水溜:プレイヤーの位置を追尾する水溜り。プレイヤーの足元まで来たらゲブ神を発射して攻撃してくる。
  • アーチ:出現ポイントが2箇所表示され、そこから反対側に向かってアーチ状にゲブ神が発射される固定位置攻撃。
  • 波:画面端から直進する波状のゲブ神が突進してくる。終盤では3つ同時に出現する事もある。
  • 落とし穴:ゲブ神が地面に穴を開け、上に乗ると落下してダメージを受ける。ジャンプで回避可能。

ゲブ神は様々な攻撃をしかけてくるが、本体であるンドゥール自身は一切移動・攻撃を行わない。
上述したゲブ神の設定上、地面を這うまたは地面を基準とした攻撃が多いため、ジャンプを駆使しながら、
手を破壊しつつ左から右へと切り抜けるのがンドゥール戦での主な流れとなる。

使用キャラクターが花京院やイギーなどの、スタンドモード時に空中ダッシュや滑空できるキャラクターであれば、
空中を移動しているだけで比較的簡単にクリアできる他、スタンドモード時に2段ジャンプが可能な、ポルナレフやアブドゥルでも、
それほど苦労せずクリアする事ができる。


また、当初はプレイヤーキャラとして彼を登場させる予定だったのか、
AC版のデータ内にはンドゥールの未使用没グラフィックがいくつか残されている他、
PS版のギャラリーモードにて、彼に使用されるはずであったいくつかのアクションおよびカットインを鑑賞できる。
チートにより使用する事もできるが、元々が特殊な仕様のためガード不可かつ攻撃を一発食らうと死ぬなど、
やはりというかまともな対戦はできない。


MUGENにおけるンドゥール

しお氏製作のンドゥールが存在していたが、現在は公開されていない。
上記の通りかなりの特殊なキャラで、自らは動けず一撃でKOになる
しかもMUGENのステージでは隠れる事もできないので、中々扱いが難しいものがある。
だが、動けない代わりに画面外に行けるという仕様から、AI殺しの要素も兼ね備えているキャラでもある。
その特性上、ステージの横幅次第では無理ゲーと化す。

ヒモ氏の外部AIが氏のサイトで公開されている。10段階にレベル調節が可能。
反逆のンドゥール

「死ぬのはこわくない。しかしあの人に見捨てられ殺されるのだけは嫌だ」


出場大会


出演ストーリー