マスターチーフ


「終止符を打ちに来た。」

海外で爆発的人気を誇るFPS『HALO(ヘイロー)』シリーズの主人公。
同シリーズにおける主人公であると同時にXbox及びXbox 360の看板キャラクターでもあり、
米国においては2001年の第一作発売から僅か数年で『マリオ』や『ソニック』と並ぶ程の知名度と人気を獲得している。

担当声優は英語版ではSteve Downes氏、日本語版では谷昌樹氏。
更に2012年11月発売の『HALO 4』では小山力也氏、公式短編アニメ集『HALO LEGENDS』収録の【The Package】では玄田哲章氏が担当している。

キャラクター設定

名前:ジョン-117
所属:UNSC海軍特殊戦コマンド 『SPARTAN-II』
階級:最先任上級兵曹長(Master Chief Petty Officer)
推定年齢:西暦2552年(HALO3)の時点で41歳
身長:2メートル 体重:130kg

26世紀、宇宙に進出した人類が『コヴナント』と呼ばれる異星人連合と接触して始まった戦争における英雄であり、
『スパルタン計画』と呼ばれる強化兵士作成計画の僅か数名しかいない生き残り。
各種銃火器、格闘術、ゲリラ戦術、軍用機の操縦に精通し、類稀なリーダーシップと強運をも備えた最強の兵士
その戦闘能力と後述の戦歴から、最早絶望的な戦況において人類最後の希望と呼ばれている。

彼の通称である『マスターチーフ』とは最先任上級兵曹長という階級のことだが、
これは実際に戦場で銃を取って戦う軍人としては最上級の兵士であり、
地獄のような戦場を生き延びてきた叩き上げの戦士にのみ与えられる階級である。
(端的に言えば、人類軍下士官の中で最古参の生き残りの意。現実の米軍などでも全軍に数名しか存在しない)
それ故に友軍からはチーフと愛称で慕われる一方、敵対するコヴナントからは『悪魔』と呼ばれている。

ただ、戦闘力は抜群にあるものの無口で経歴が不明な点が多く、
外見もパワードスーツを着た姿だけと、とにかく特徴が少ない。*1
が、欧米では其処を利用してバンバンとメディアに出演させたりと引っ張りダコ。
『チーフが家にやってきた!』なんてコントもあるぐらいで、
これは大学生の女の子の彼氏としてマスターチーフが家に遊びに来て、
弟やお父さん、お母さんを相手に手榴弾をプレゼントしたりして騒動を引き起こす、という話。
『HALO 3』の全米発売日にはUNSCの兵士達やビル・ゲイツ御大と共に販促活動していた。お疲れ様です。
シリーズ自体がハードな設定 とXBOX自体の敷居の高さ の為に「大人向け」とされ、日本ではCERO:C(15才以上対象)として発売されている一方で
海外ではそのようなメディア展開からか子供人気も高く、『HALO LEGENDS』の【Odd One Out】が公式ギャグアニメなのはそういった理由もある。



また、パワードスーツキャラつながりで『メトロイド』の主人公「サムス・アラン」と熾烈な
ガンファイトを繰り広げる同人ムービー『HALOID』なんてものも製作されている。
…しかも、ラストに衝撃の展開が…。 中身超きめぇ!

チーフ本人かどうかは別として、スパルタンには結構な人数の女性隊員もいたのでそう間違ってもない話かもしれない。もっとも、彼女たちもその殆どが長い戦争の間に「行方不明」になったわけだが…

なお、『電脳戦機バーチャロンマーズ』がスーパーロボット大戦シリーズに参戦した際の
テムジン747Jのパイロット「チーフ」はマスターチーフが元ネタとされ、声も谷昌樹氏が担当している。

スパルタン計画

スパルタン計画とは本来、植民地惑星群の叛乱に備えてUNSC(国連宇宙司令部)が実施した強化兵士作成計画である。
前身となった『オリオン計画』はUNSC所属の正規軍人を対象にしていたがコストに見合う満足な成果が得られず、
UNSCは素質のある子供を非人道的な手段で極秘裏に徴用する事で、反乱を迅速に鎮圧する為の極めて強力な特殊部隊を設立しようとした。
西暦2517年、当時6歳だったジョンは117番目の候補者として密かに軍からの接触を受け、
その優れた資質(幸運か、驚異的な動体視力か、あるいは両方)から被検体として抜擢され、
スパルタンとしての過酷な訓練と一種の洗脳教育、そして改造手術による肉体強化を受けた。

ただしこの際、ジョンに限らずスパルタン適性有りとされた子供たちは全員、軍情報部によって極秘裏に誘拐された上、
家族のもとには全く同じ記憶を持ったクローンが送り込まれるという、極めて非人道的な選抜が行われていた。
(しかもこのクローンを作成する技術は未成熟で、生み出されたクローンは必ず数年の内に死亡する)
少年少女たちに過酷な人生を強いることは、発案者であるキャサリン・ハルゼイ博士や訓練教官達にとっても重荷となっており、
それゆえに彼女を始めとする「大人達」は、せめてスパルタン達を全力で支援しようとし、チーフも彼女達を信頼していた。

スパルタン計画それ自体は、対象者に
『筋肉・骨格の強化および神経速度の強化などの人体改造』と『徹底的な軍事教練(スパルタ教育)』を施し、植民地惑星群の叛乱に備えるというものであったようだが、
わけても最も有名なのは『ミョルニルアーマー』と呼ばれる、人類史上最強の強化外骨格であろう。

様々な改良を施され、最終的にヴァージョンVIまでアップグレードされたこのアーマーは0.5トンもの重量を持ち、
肉体強化を施されたスパルタン以外には着用できないものの、*2
パワードスーツとしての筋力補助機能、宇宙服として最大30分の気密性、大気圏突入にも耐え切れる衝撃吸収システム、
高性能モーショントラッカー(動体探知機能)、電磁波シールドテクノロジー(オートリチャージ機能付)などなど、
人類の持ちうる全ての技術と、コヴナントから奪った技術の全てを等身大に結集して作られた史上最高のアーマーである。
動力源として小型の核融合炉まで内蔵している超豪華装備なのでお値段も半端ではなく、
スーツ一着あたり小型宇宙艇一隻と同等のコストという眩暈のするような一張羅である。
その為、コブナントをして「スパルタン一人を倒すために戦艦一隻を犠牲にする」作戦がとられた事もあった。

既存の技術を遥かに上回る銀河古代文明のAIからも、彼らの生み出した最強兵士――
――即ち『リクレイマー』の第一段階に匹敵する驚異的な性能である、と称されている。
(ただし彼らの基準ではこの段階は精々が作業服程度のランクであり、より高度なアーマーの着用を勧められてもいる)

こうして完成したスパルタン達は『SPARTAN-Ⅱ』という部隊を編成して反乱軍、後にコヴナント軍と激しい戦いを繰り広げた。
(後には彼らを模倣する形で、より大量生産に適した改造を施された兵士『SPARTAN-Ⅲ』の部隊も編成されている)
通常の人類兵士を遥かに上回る圧倒的な戦闘力と行動力は、コヴナントの士気を挫き、人類の反撃の狼煙となったのだ。
2012年10月に発表された公式シネマティック ロンチトレイラー 「'Scanned' Long Form」
にてスパルタンⅡの兵士がアーマーを装着する際の姿があるが肉体強化の際に施された骨格の超鋼セラミック転換手術跡が非常に生々しい。
(当時のマスターチーフ事ジョンは動画内において14歳である。)
同じくオープニング シネマティックムービーでは設定上身長2mであるが科学者の頭部がチーフの腹部下に位置する。
もはや2m40cm以上である。デカスギィ!

HALOシリーズにおける戦歴

+ キャンペーンシナリオのネタバレ注意


MUGENにおけるマスターチーフ

CyberLizard氏によって制作されたチーフが存在する。
重火器を集中的に使用するキャラになっているが
アサルトライフルを持ったまま移動する姿は原作再現しているものの何所かシュールである。
現在は公開先のサイトが閉鎖(凍結?)、新たなサイトでは公開されていない為入手不可。


出場大会



*1
素顔も不明だが、ある動画でカメラをめりこませたところ、ヘルメットの下の顔には
大きな傷があることが確認されている。見えない場所まで作り込んだ製作陣には本当に頭が下がる。
ただこれが確認されたのはHalo3体験版でのことなので、公式ではどうなっているのか不明である。
ただし、HALO3発売時のCMにおいて幼少時のチーフと思われる少年の姿を見る事ができる。
(当時の彼は宇宙の果てに住む見知らぬ人々や宇宙人との交流を望む、競争心に溢れつつも心優しい少年だったようだ)
小説版においては「赤毛のそばかすのある少年」とだけ描写され、成長後の容貌についてはボカされているが、
「思っていたよりも背が高い」「経歴だけ見ると脳筋に見えるが、そのイメージを覆すハンサムな顔」などと評されている。

+ HALO4では……(ややネタバレ注意)

*2
神経接続による動作調整ができない一般の兵士が着用すると、
手足を動かそうとするだけでゴムボールのように跳ね飛ばされ大怪我を負ってしまう。というか軽く致命傷を負うレベルである。
おまけにそれで苦痛に悶える動きでさえ数百倍に拡大されてしまうため、拷問器具にしかなっていない。
実際『HALO LEGENDS』の【Prototype】では、試作強化服を着用して戦う兵士が、その機動だけで瀕死になっていた。
ただしHALO4の時点ではその強化服の後継機種が一般兵向けに実戦配備されていたり、流石に改良は進められているようだ。

*3
スパルタンは不死身だ。奴らは行方不明なだけだ…。
(『Halo: Reach』最終章「ローンウルフ」解説文より)

UNSCの情報部でありスパルタン-Ⅱ計画の生みの親であるONI(海軍情報局)のイメージ戦略により、
スパルタンは基本的に公式記録上では「KIA(戦死)」の判定は下されず、
ほぼ全員が「WIA(負傷)」、あるいは「MIA(行方不明)」と記録されている。
が、リーチの陥落を聞いてそれを信じる楽観的な兵士は殆どいなかったと言ってよい。
リーチは最も開発の進んだ殖民惑星であり、地球に次いで最も高度な防衛網が敷かれた人類の最重要拠点
……リーチ防衛戦はそこに暮らしていた七億の民間人の大半と、防衛に参加した数百万人の兵士が失われた戦いだったのだから。

*4
ゲーム中で直接言及される生き残りはジョンソン軍曹のみだが、公式小説では他にも僅か数名の海兵隊員が共に脱出している。
HALOを脱出したチ-フは彼らと協力してコヴナントの戦艦をハイジャック、地球への帰還を目指すことになるのだが、それはまた別の話である。
また、『Halo: Reach』や『初代HALO~HALO3』まで脇役として登場し続けている海兵隊員もいる。
彼はHALO3のエンディングやHALO4本編にも元気な姿で登場しているので、興味がある人は探してみよう。

*5
HALOシリーズに登場する種族の中では、人類とエリート族のみが独自に惑星間航行手段を獲得している。
基本的にコヴナントはプロフェッツからの技術供与を受け、教化=宗教同盟コヴナントへと参加している為、
自分たちでそこまで文明を発達させることのできた種族というのは、宇宙全体でも少ないようだ。
ただしプロフェッツやエリートの用いる技術は古代種族フォアランナーの遺物を解析・流用している場合が多いので、
そういう意味でも完全自力で宇宙へ飛び出した人類は、極めて特異な種族であるといえる。

*6
『例え勝利が絶望的な状況でも、司令官から一兵卒まで、皆が最期まで必死に戦う姿は素晴らしい』
『テクノロジーは未発達だが、時折有用な物を作り出す』
『戦術に関しては印象的で、見るべきところがある』
……といった具合に、エリート族は直接戦う人類を評価する者が多い(無論例外もあるが)。
またHALO2の取扱説明書はコヴナントの司令官が預言者へと作戦の説明を行う報告書のような体裁をとっており、
その中では人類の戦法や保有する装備について、(あくまでコヴナントを第一としつつも)褒め言葉を交えて説明している。
公の場で人類を賞賛すると懲罰を受けてしまう為、基本的にこれらの感情は表に出る事は無かったのだが――。



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